1 2007年 08月 23日
■ ユーロ08予選 8月22日の結果と次節の対戦カード ◇ グループA 8月22日(水) フィンランド 2 - 1 カザフスタン 8月22日(水) アルメニア 1 - 1 ポルトガル 8月22日(水) ベルギー 3 - 2 セルビア 9月8日(土) アゼルバイジャン - アルメニア 9月8日(土) セルビア - フィンランド 9月8日(土) ポルトガル - ポーランド 9月12日(水) アルメニア - アゼルバイジャン 9月12日(水) フィンランド - ポーランド 9月12日(水) カザフスタン - ベルギー 9月12日(水) ポルトガル - セルビア なんとポルトガルがアルメニアに引き分けると言う波乱が… これでこのグループが少し難解になってしまいました。 4位で首位より2試合消化の少ないセルビアまで目がありそう。 このグループ4強が9月の8日と12日にガチンコ勝負を繰り広げます。 かなり注目の2日間です。 ◇ グループB 8月22日の試合はなし 9月8日(土) グルジア - ウクライナ 9月8日(土) スコットランド - リトアニア 9月8日(土) イタリア - フランス 9月12日(水) ウクライナ - イタリア 9月12日(水) フランス - スコットランド 9月12日(水) リトアニア - フェロー諸島 ここも9月の2日間に、イタリアvsフランスの天王山をはじめ2強が強国とかち合います。 イタリア代表は親善試合でハンガリー代表に1-3で敗北… 大丈夫でしょうか? ◇ グループC 8月22日の試合はなし 9月8日(土) モルドバ - ノルウェー 9月8日(土) ハンガリー - ボスニア・ヘルツェゴビナ 9月8日(土) マルタ - トルコ 9月12日(水) ノルウェー - ギリシャ 9月12日(水) トルコ - ハンガリー 9月12日(水) ボスニア・ヘルツェゴビナ - モルドバ ちょっと花に欠ける、と言うと失礼かもしれないこのグループ。ギリシアが頭1つ抜けて後3チームがだんごです。ノルウェーがギリシアに土を付ければ、また混戦になりそう… ◇ グループD 8月22日(水) サンマリノ 0 - 1 キプロス 9月8日(土) サンマリノ - チェコ 9月8日(土) ウェールズ - ドイツ 9月8日(土) スロバキア - アイルランド 9月12日(水) チェコ - アイルランド 9月12日(水) スロバキア - ウェールズ 9月12日(水) キプロス - サンマリノ ドイツの首位通過は固そうで、2位チェコを3位アイルランドが勝点1差で追いかける展開。 その2位と3位の直接対決が12日に控えています。 首位ドイツは、ウエンブリーで行われたイングランドとの親善試合に2-1で勝利。今のところドイツに問題らしい問題は無さそうです。 ◇ グループE 8月22日(水) エストニア 2 - 1 アンドラ 9月8日(土) イングランド - イスラエル 9月8日(土) ロシア - マケドニア 9月8日(土) クロアチア - エストニア 9月12日(水) アンドラ - クロアチア 9月12日(水) マケドニア - エストニア 9月12日(水) イングランド - ロシア 大混戦のグループE。注目はやはりイングランド。ルーニーを初めとする怪我人も多く、ジェラード、ランパード問題もケリがつかないまま、出場権をかけてイスラエル、ロシアをホームに迎える崖っぷち決戦です。 裏を返せば、このカードが組まれる前までにイングランドはもっと勝点を稼いでおきたかったはず。ホームが多少なりとも救いかと思いましたが、ウエンブリーでドイツに敗れたところを見る限り、ホームもあまりアドバンテージにはなりそうにないです。 まさに正念場のイングランド、ぐふふ。 ◇ グループF 8月22日(水) 北アイルランド 3 - 1 リヒテンシュタイン 9月8日(土) スウェーデン - デンマーク 9月8日(土) ラトビア - 北アイルランド 9月8日(土) アイスランド - スペイン 9月12日(水) アイスランド - 北アイルランド 9月12日(水) スペイン - ラトビア 9月12日(水) デンマーク - リヒテンシュタイン 絶好調アイルランドは、下位国にしっかり勝点3を稼いでまた本大会に一歩近づきました。 首位スウェーデンは因縁のデンマークと。北アイルランドとスペインは下位国との2試合が控えています。まかり間違ってスウェーデンが負けると一気に泥沼化。スペインはスウェーデンにのろいをかけたい気持ちでしょうねw ◇ グループG 8月22日の試合はなし 9月8日(土) ベラルーシ - ルーマニア 9月8日(土) オランダ - ブルガリア 9月8日(土) ルクセンブルク - スロベニア 9月12日(水) スロベニア - ベラルーシ 9月12日(水) ブルガリア - ルクセンブルク 9月12日(水) アルバニア - オランダ 3位オランダはホームで2位ブルガリアを迎え撃ちます。これは両国にとって絶対負けられない戦いです。しかしオランダは先日の親善試合でスイスに敗北。相変わらずDFラインを固定できない苦しさが敗北の原因のようです… この所、評判をぐっと上げているルーマニアは予選当確をつけるジャーナリストもちらほら。果たして… ▲
by R-130
| 2007-08-23 22:35
| ∟UEFA Euro 2008
2007年 06月 08日
以前に比べて番狂わせが減少し、順当な結果に収まった感のある今回の予選。 早速グループごとに結果を見ていきたい。 ■ グループA 6月2日(土) フィンランド 0 - 2 セルビア 6月2日(土) カザフスタン 1 - 2 アルメニア 6月2日(土) アゼルバイジャン 1 - 3 ポーランド 6月2日(土) ベルギー 1 - 2 ポルトガル 6月6日(水) フィンランド 2 - 0 ベルギー 6月6日(水) カザフスタン 1 - 1 アゼルバイジャン 6月6日(水) アルメニア 1 - 0 ポーランド ベルギーが連敗して、予選突破が絶望。前半の驚きフィンランドも、ホームセルビア戦で敗れて一歩後退。そして最大の波乱は、6/6に行われたアルメニア-ポーランド戦。アウェーとは言え、まさかの格下に足元をすくわれ勝ち点を上積みできなかった。 ポーランドが勝ち点19で首位、2位以下は勝ち点14でセルビア・ポルトガル・フィンランドと続くが、ポーランドは9試合消化と上位では消化が一番多く、セルビア・ポルトガルは7試合。フィンランドは8試合消化。 ■ グループB 6月2日(土) フェロー諸島 1 - 2 イタリア 6月2日(土) リトアニア 1 - 0 グルジア 6月2日(土) フランス 2 - 0 ウクライナ 6月6日(水) フランス 1 - 0 グルジア 6月6日(水) リトアニア 0 - 2 イタリア 6月6日(水) フェロー諸島 0 - 2 スコットランド イタリア・フランスが順当に2勝し、スコットランドが1試合しかなかったのでついにフランスが首位、2位にイタリアが躍り出た。イタリアは、サンプで爆発したクアリアレッラの2発で完勝、前回のフェロー諸島戦の不完全燃焼を払拭した。6/2のグループBの注目カード、フランス-ウクライナにフランスが勝利してウクライナは2敗目。但し、上位陣より消化試合が1試合少ないのでまだチャンスあり。 順位は勝ち点18でフランス。以下、勝ち点16でイタリア、勝ち点15でスコットランド、勝ち点12でウクライナ。数字上ではスコットランドにもまだ充分可能性がある。次回の9/8と9/12でフランスは、イタリア・スコットランドと当たるため、この展開如何では混戦・もしくは勝ちぬけが決まるかもしれない。 ■ グループC 6月2日(土) ギリシャ 2 - 0 ハンガリー 6月2日(土) ノルウェー 4 - 0 マルタ 6月2日(土) ボスニア・ヘルツェゴビナ 3 - 2 トルコ 6月6日(水) ボスニア・ヘルツェゴビナ 1 - 0 マルタ 6月6日(水) ノルウェー 4 - 0 ハンガリー 6月6日(水) ギリシャ 2 - 1 モルドバ ボスコニア・ヘルツェゴビナとノルウェーが連勝し、トルコが敗れたため、2位以下が混戦に。特にボスヘルとトルコの直接対決をボスヘルが制して混戦模様に。ギリシアは前節痛い1敗(vsトルコ戦)を喫したがその後は手堅く勝利し首位安泰。 1位はギリシャで勝ち点18。2位が3チームで当該チーム同士の結果で、勝ち点13でボスニア・ヘルツェゴビナ、トルコ、ノルウェーの順。但し、トルコは消化が1試合少ない。 ■ グループD 6月2日(土) ドイツ 6 - 0 サンマリノ 6月2日(土) ウェールズ 0 - 0 チェコ 6月6日(水) ドイツ 2 - 1 スロバキア ギグスが6/2のチェコ戦を最後に代表を引退。チェコはスコアレスドローの痛い引き分け。 ドイツはしっかり2勝をマークして、首位固め。 順位はドイツが勝ち点19。以下チェコが勝ち点14、アイルランドが勝ち点13。それより下はほぼノーチャンスに。 ■ グループE 6月2日(土) エストニア 0 - 1 クロアチア 6月2日(土) ロシア 4 - 0 アンドラ 6月2日(土) マケドニア 1 - 2 イスラエル 6月6日(水) アンドラ 0 - 2 イスラエル 6月6日(水) クロアチア 0 - 0 ロシア 6月6日(水) エストニア 0 - 3 イングランド 注目のクロアチア-ロシアは申し合わせたかのようなスコアレスドローに終わり、その他の試合は4強が波乱なく勝利を収め、混戦の状況は変わっていない。イングランド代表は、オーウェン、ベッカムが復帰。ベッカムは6/2のブラジルとの親善試合も加味すれば3アシスト。怪我から復帰のオーウェンも格下エストニア相手ではあったが1ゴールと、低迷する代表の光明になったようだ。しかし、彼ら2人は明らかにベテランの域の選手であり、これが代表にとって大きな前進とは言えないはず。平たく言えばエリクソン体勢に戻っただけの話で、ランパードとジェラードの共存問題も棚上げのままである。 イングランドは9月のホームでのイスラエルとロシア戦で正念場を迎える。彼らにEURO予選突破の筋書きは出来上がっているのだろうか。 順位は首位勝ち点17。2位は同じく勝ち点17でイスラエル。3位勝ち点15でロシア。4位勝ち点14でイングランド。但し、イスラエルは他の3チームより消化が1試合多い。 ■ グループF 6月2日(土) デンマーク 3 - 3(中断) スウェーデン 6月2日(土) ラトビア 0 - 2 スペイン 6月2日(土) アイスランド 1 - 1 リヒテンシュタイン 6月6日(水) リヒテンシュタイン 0 - 2 スペイン 6月6日(水) スウェーデン 5 - 0 アイスランド 6月6日(水) ラトビア 0 - 2 デンマーク この予選で大きなトピックスとして取り上げられた6/2のスカンジナビアダービー。 スウェーデンが前半の序盤で3点を取って勝負を決めたかに見えたが、ここからデンマークが怒涛の反撃。3点を取り返して試合が終わるかと思われた89分に、デンマークのMFポウルセンのファールが一発レッドでスウェーデンのPKの判定。 これに観客の1名が切れて審判に殴りかかって(ちなみにこの審判は今年のCL決勝を主審で裁いたファンデル氏)試合が中段。現状試合はUEFA預かりとなり、裁定待ちの状態だ。ただ、デンマークに厳しい裁定が下ることは間違いないだろうし、今予選の突破は絶望的とも言えるだろう。 スペインは格下ながらアウェー連戦を連勝で飾り2位浮上。ユーロ予選最大の驚きと言われている、躍進著しい北アイルランドはこの2日間は試合が無かった。 順位は1位が勝ち点15でスウェーデン、2位も勝ち点同じく15のスペイン。3位に勝ち点13の北アイルランド。4位が勝ち点10でデンマークだ。但し、スペインは7試合消化、スウェーデンと北アイルランドは6試合消化、デンマークは5試合消化に留まっている。が、スウェーデンは中断試合の勝利が濃厚で更に勝ち点3を上積みし、前述の通りデンマークの通過は現実的に厳しいだろう。北アイルランドに奇跡があるのかが焦点になりそうだ。 ■ グループG 6月2日(土) アルバニア 2 - 0 ルクセンブルク 6月2日(土) ベラルーシ 0 - 2 ブルガリア 6月2日(土) スロベニア 1 - 2 ルーマニア 6月6日(水) ルクセンブルク 0 - 3 アルバニア 6月6日(水) ブルガリア 2 - 1 ベラルーシ 6月6日(水) ルーマニア 2 - 0 スロベニア オランダに試合がなく、その間にブルガリアとルーマニアがしっかり勝ち点6を稼ぎ、この上位3チームの争いとなってきた。 この中で一番面白い試合をしているのがルーマニア、一番つまらない試合をしているのがオランダと言うのが専らの評価である。 3チームともまだ負けがなく、今後も混戦が予想されるが、選手層や地力を考えればオランダが一歩抜けており、ポイントは次節のオランダ-ブルガリア、10/13のルーマニア-オランダ戦になりそうだ。 順位は首位が勝ち点17でルーマニア。次いで勝ち点15のブルガリア、それに勝ち点14のオランダが続く。オランダは上位2チームより消化が1試合少ない。 今節は波乱らしい波乱もなく順当に決まった試合が多かった。 今後の見所は、 ・グループAの2位争い(首位ポーランドも脱落の可能性はあり) ・グループBのイタリア・フランスの2強だが、喰いついているスコットランドが残れるかどうか ・グループCの2位争い(この面子だと首位のギリシャは通過が固そう) ・グループDの2位争い(ドイツの首位はほぼ鉄板) ・グループEはイングランドがユーロ本選に出られるかどうか(これは結構スリリング!!) ・グループFはもたつくスペインを、北アイルランドが蹴落とせるかどうか(スウェーデンは固そう) ・グループGは、オランダ・ルーマニア・ブルガリアの3チームによる椅子取りゲーム になりそうだ。 次節は、ヨーロッパのサッカー開幕時期にカードが組まれているので、波乱の可能性もある。期待して待ちたい。 ▲
by R-130
| 2007-06-08 00:02
| ∟UEFA Euro 2008
2007年 04月 21日
題名だけ見れば、別に取り上げるにも値しなさそうな内容だが、ちょっと掘り下げて取り上げてみたい。 実は、このユーロ2012、開催に3つの候補があった。 1つはイタリア。もう1つはハンガリー・クロアチアの共同開催。そして最後に開催地となった、ポーランド・ウクライナ共同開催である。 しかし、この3つの候補地には、それぞれ大きな問題を抱えていた。故に開催地決定が延期される(本来は昨年の12月8日に決定するはずだった)ほど、この問題は揺れに揺れていたのである。 まずイタリア。彼らに何の落ち度もなければ恐らくイタリアで決まっていたかもしれない。しかし、彼らにはカルチョ・スキャンダルをいう汚点を抱えており、そして今年に入ってのカターニャ暴動事件である。UEFA会長にプラティニ氏が就いた事もイタリアにとってはマイナス。よってこの3点セットでイタリアの開催は闇に消えた。これにより、ユーロの開催とともにスタジアムの増改築を期待していたチーム関係者のはかなき野望も潰えたことになる。 ハンガリー・クロアチアの共同開催。実はこの候補が、ユーロ開催に一番近いといわれていた。ハンガリーは、サッカーの関心度が非常に低いことで知られている。昔は"マジックマシャール"などと言われ、国際戦33連勝と言う金字塔を打ち立てた時代もあったが如何せんそれは1950年代の話。現代では「ユーロの大会が自国で開催された場合、スタジアムに足を運ぶか?」との質問への回答は、イエスが26%に留まった。ちなみに、ライバルのポーランドは44%、ウクライナは49%、クロアチアはなんと67%!!3人に2人が、スタジアムに足を運びたい、と言っている傍ら、4人に3人が興味がない、と言っているこの温度差の激しい2国間での開催にはいささか不安が付きまといそうだ。 しかし、それ以上にマイナスイメージが大きいのは、ポーランド・ウクライナの共同開催だ。ポーランドは、昨年自国のリーグでの八百長事件が発覚、それに伴う贈収賄事件まで発覚し、選手・審判・チーム関係者の実に50名以上が逮捕されるという1大スキャンダルに発展。正直、カルチョスキャンダルの比ではない醜態振りである。そして、更にネックなのが広大な国土。東西に広く伸びたこの2国間の、ホジェフ(ポーランド)とドネツク(ウクライナ)間は何と電車で30時間強!!ウクライナの大きなスタジアムがある、ドネツクとリボフ間でも24時間と、選手の電車での移動は困難を極める。エアバスをチャーターするのだろうか?とても時間かコストがかかる大会になりそうだ。 まあ3候補ともいろいろと問題を抱えていたが、その中でもインフラ的にも一番問題なさそうだったのがハンガリー・クロアチアの共催候補だった。メディアもその線が報じられていた。 しかし現実は違った。 この辺に色々なゆがみがあるのかもしれないが、我々は知る由もない。 しかし、移動にそれだけの長時間を費やさなければならないこの開催地、どのように問題を解決してくれるのか興味は尽きない。 少なくとも電車での長時間の移動で、疲労を色濃く抱えた選手など見たくない。選ばれた以上、この問題には真摯に取り組んでもらいたいものである。 ▲
by R-130
| 2007-04-21 01:13
| ∟UEFA Euro 2008
2007年 04月 06日
ユーロ08予選。06年W杯では優勝候補にも推された(八百屋も推していた)スリーライオンズが、早くも敗退の危機を迎えている。 これは同時に、W杯後、エリクソンの後を引き継いだマクラーレン政権が更迭の危機を迎えているのと同じ意味合いも持つ。 3/24にアウェーでのイスラエル戦を観戦し、現状のイングランド代表の問題点を考察したい。 ■ 効果的なパスを配給できる中盤の不在 今回、見ていた中での最大の問題点は、中盤でゲームを構築できる人物が不在だったと言うこと、これに尽きる。 個人個人で見れば、なかなかいい動きを見せている選手もいたが(レノンなど)、攻撃の形と言う部分で見ると、組織的な動きはゼロに近かかった。 バックラインから、中盤にボールを回しても、その先に回し所が無く、まだバックラインにボールが戻る。 その繰り返しを何度かした挙句、最後には最終ラインからのロングフィード…昔のイングランドの"キック&ラッシュ"のスタイルが戻ってしまったかのようだ。 しかし、キック&ラッシュにうってつけの選手がピッチにいると言うわけでもなく、このフィードは闇雲にボールを前に蹴りだすだけの苦し紛れのプレーに過ぎない。 確かに、両サイドバックの故障で、フィリップ・ネビルとジェイミー・キャラガーと言う守備的な雰囲気が漂うサイドバックが代役だった為、攻め上がりに乏しく中盤からのボールの配給先に苦労したと言う一面はある。 それにしても、ハーグリーブスはボール捌きがうまいと言うわけでもなく、ランパードもポジショニングと攻めあがりに長けたMF。ジェラードは右サイドに張り付かざるを得なかった為、その役目を果たす選手がピッチ上にいなかったのである。 と、言うか今のイングランド代表にその役目が果たせる選手がいないに等しいと言うことなのだ。 ロングボールを多用した結果、ルーニーが全く活きないと言う悪条件に陥った。プレミアでのマンUの試合運びを見ていれば明らかだが、彼は中盤に下がってボールを受け、チャンスメイクをしながらこれまたポジショニング巧みに前線に顔を出していくタイプである。ボールに触れないと彼の特徴は活きないのだ。 これは、アンドリュー・ジョンソンの出来がどうとかいう問題以前の問題で、戦術が無いに等しい中で、各選手が悪戦苦闘しながら打開策を模索すると言う、信じられないような試合展開が続いていたのである。 さて、それでは中盤のこの司令塔の適役は誰か? イングランド国籍なら誰でもOK、と言う条件ならポール・スコールズということになるだろう。 昔は1.5列目からのフィニィッシャー的な役割が強かった彼も、今シーズンは中盤の底から巧みにボールを散らすと言う、プレーの新境地を切り開いている。マンUの攻撃は彼を経由して行われていると言っても過言ではなく、彼がボールを散らしながら中盤でバランスを取っているということからも、ギグス、ロナウド、ルーニー、サハと言った選手が守備を気にすることなく攻撃に専念できると言うメリットを生み出しているのだ。 しかし、彼はマクラーレンからの代表復帰の打診を断っている。彼が代表に復帰する可能性は極めて低いと言わざるを得ないだろう。 それに、イングランドのMFは、所謂"ランパードタイプ"や"ガットゥーゾタイプ"が多く、スコールズみたいな"ピルロタイプ"は希少価値である。 と、言うのもプレミアでのその役回りは、所謂4強はスコールズを除いてイングランド国籍では無い選手が担っているのである。チェルシーからミケル・エッシェン・マケレレ、アーセナルはファブレガス、リバプールはシャビ・アロンソ、いずれもイングランド国籍ではない。 マンUにいるキャリックが比較的それに近い役割を担っているが、スコールズが新境地を開拓してしまった為、彼が育たなくなったという弊害が生まれている。予想以上にスコールズが仕事をしてしまっているのである。 これに近い役回りで、ニューカッスルのジェナスが辛うじて近いところにいるが、将来を渇望されながら、彼も完全に伸び悩んでいる。本当に適材がいないのだ。 若い世代では、レオ・コーカーやカッターモール、ハドルストーンが取り沙汰されているが、彼らはいずれも"ピルロタイプ"では無い。どちらかといえば、ランパードやガットゥーゾタイプに属し、広い視野を活かしたパスが得意分野ではない。ともすれば、キャリックやジェナスが育たないとイングランドサッカーに活路は見出せないだろう。 マクラーレン監督が辞任して、他の監督が就任したとしても(後任はボルトンのアラダイスが有力)、戦術の大きな路線転向をしないと好転しないだろう。両サイドハーフにそこそこ人材が育っているので、バレンシアのようなカウンタースタイルにするとか、ローマのようなゼロトップサッカーを目指すとか…現状の人材を考えると、プレミアで上位陣がやっているスタイルのサッカーを追随するのは不可能に近い。マクラーレン・もしくは後任監督がその辺を踏まえた改革に着手しないと今後も厳しい予選になりそうだ。最悪本当に予選落ちがありうる状況だ。 ■ 悩める2トップ ルーニーの相方問題 今回、アンドリュー・ジョンソンとデフォーの2名がルーニーとコンビを組んだ。どちらも悪いということ無いのだが、どちらに可能性があるかと聞かれれば、後半、イングランド最大の得点チャンスを生み出したデフォーのほうに可能性を感じるというのが大方の意見では無いだろうか。 やはり、ルーニーの相方はデフォーと怪我のダレン・ベント、そして鼻を骨折しているクラウチが一番近いところにいるようだ。この中でも現状だとクラウチということにもなるだろう。リーグ戦やCLでもいい動きを見せている。これを代表レベルでもコンスタントに維持できれば、彼が代表に定着するのも時間の問題と言うことになる。(←八百屋はクラウチに懐疑的なので、100%自信を持って推せないが現状は消去法で彼になるだろう) また、これは完全に構想外かもしれないが、今年のレディングの大躍進の一翼を担う、リロイ・リタも是非召集してほしい選手である。彼の代表でのプレーを見てみたいと思うのは八百屋だけではないはず。 鳴り物入りでU-21から飛び級召集を受けたニュージェントも是非試してほしい逸材である。彼もなかなかの逸材だと聞く。2部リーグ所属ということに臆することなく、もし出場機会を得られたら是非頑張ってもらいたい。 次回は最大のライバルになりそうなロシアとの試合が控えている。この試合でもし負けるようなことになれば、予選突破はほぼ絶望的となり、マクラーレン監督の更迭は避けられないだろう。 一部報道でルーニーと大喧嘩などが報じられているが、基本的にそれ以前の問題である。 イングランド代表の長いトンネルは何時抜けるのだろうか。とりあえず戦術やシステムに、一つの筋を通すことが大前提になるだろう。 ▲
by R-130
| 2007-04-06 22:44
| ∟UEFA Euro 2008
2007年 04月 01日
3/24と28の予選が終了してひと段落。順位を整理してみたい。尚、詳しい結果や順位はスポーツナビのサイトを参照させてもらった。 ■ グループA 実力的には頂上決戦と見られていたポルトガルとセルビアの1戦はドロー。両チームとも抜け出すにはいたらず。好調を維持していたフィンランドは格下アゼルバイジャンにまさかの敗戦。2強との差をつける絶好の機会を逃した。 首位は欧州では強さを見せるポーランドが勝ち点16でトップ。2位でポルトガル、セルビア、フィンランドが勝ち点11で並ぶ。ポーランドは2位集団より1試合消化が多いが、勝ち点差は5ある。 ■ グループB 大混戦のグループBの大一番。イタリアvsスコットランドは2-0でイタリアの快勝。勝ち点10の4位に留まった。首位は勝ち点12でウクライナ、スコットランド、フランスの順。勝ち点10でイタリアが4位で追う。しかし、スコットランドは消化試合数が1試合多いので実質、ウクライナとフランスをイタリアとスコットランドが追う展開となっている。 ■ グループC W杯06予選でスイスとのプレーオフでの乱闘が記憶に新しいトルコと、未だレーハーゲルの1-0サッカーが崇拝されているギリシャが雄と見所の少ないグループCはトルコ・ギリシャが共に勝ち点を伸ばして1位と2位の座を固めつつある。ちなみに3/24の首位攻防戦は4-1でトルコの圧勝。レーハーゲルのやり方には限界があると思うのだが、ギリシャ国民はそれで満足なのだろうか。それとも過去の栄光は今尚まだ根強く国民を支配しているのだろうか。 ■ グループD ドイツがチェコとの首位攻防戦を制して、頭一つ抜けた印象。ドイツは、その後の親善試合で主力を軒並み休ませたデンマークにも快勝している。デンマークの監督から「テストマッチに主力を使うと言う約束を違反している」と批判されたらしいが、その主力を大量に抜いたドイツに負けたデンマーク…批判するだけ寂しいと言うもの。 チェコは、ドイツのとの敗戦の夜にパーティを開いて大目玉を食らうという危機感にかけている印象。ブリュックナーも解任論が渦巻いておりチェコの評価は宜しくない。 形式上、勝ち点13でドイツ、チェコ、アイルランドと並んでいるが、チェコはドイツより1試合、アイルランドはドイツより2試合消化が多い。 ■ グループE イングランドに予選敗退の危機が訪れているが、この2試合を1勝1分と最低限の成績で乗り切り、マクラーレンも首がつながったようだ。しかし、上位はそろって勝ち点を上積み。 首位はクロアチアが勝ち点13。2位にイスラエル、ロシア、イングランドが勝ち点11で並ぶ。しかしクロアチア、ロシアは消化試合数が1試合少ないため、イングランドにとっては2位もまだまだ遠いポジションだ。 ■ グループF こちらはイングランド以上に敗退の危機が迫っていたスペインは内容的には拙い物のデンマークとアイスランドに連勝してとりあえず当面の危機は去った。 最大の驚きは北アイルランド。ヒーリーの大活躍で、アイスランドを4-1で破るばかりか、それまで首位独走中だったスウェーデンに2-1で競り勝ち、初の土をつけて北アイルランドが首位に躍り出た。 首位は勝ち点13で北アイルランド。2位に勝ち点12でスウェーデン。3位に勝ち点9でスペイン。4位に勝ち点7でデンマーク。 ただし、スウェーデンとスペインは北アイルランドより1試合消化が少なく、デンマークは2試合消化が少ない。このグループもまだまだ混戦だ。 ■ グループG ピリッとしないオランダはスロベニアに何とか1-0で勝利。あれだけの攻撃陣を擁していながら点が取れないなんて…なんともリズムの悪いサッカーが続いている。 対照的にルーマニアは、好調を維持。ルクセンブルクに3-0で圧勝。 ブルガリアは何ともお粗末な試合でアルバニアにドロー。このグループはオランダとルーマニアで決まりそう。 最後に、有名どころの怪我情報。 オランダ代表のロッベン(チェルシー)は、ひざの怪我で手術に踏み切るそうで今季絶望。 イングランド代表のランパード(チェルシー)は、練習中にルーニーのシュートを手首に受けて骨折。しかし、今節のプレミアには出場している。今出ているし(^^ゞ しかし、こうもチェルシーに選手が集中するとは…モウリーニョも頭が痛いだろうなぁ。 ▲
by R-130
| 2007-04-01 02:03
| ∟UEFA Euro 2008
2007年 03月 25日
3月24日、ヨーロッパではユーロ08の予選が再開された。 崖っぷちのイングランド、スペインは、それぞれイスラエル、デンマークという難敵とあたるだけに注目度は激高だったが果たして… 【ユーロ08予選 3/24の結果 左側がホーム国】 ポーランド 5 - 0 アゼルバイジャン ポルトガル 4 - 0 ベルギー カザフスタン 2 - 1 セルビア(カザフスタンはUEFA加入後、公式戦初勝利) サンマリノ 1 - 2 アイスランド スコットランド 2 - 1 グルジア チェコ 1 - 2 ドイツ アイルランド 1 - 0 ウェールズ キプロス 1 - 3 スロバキア イスラエル 0 - 0 イングランド エストニア 0 - 2 ロシア クロアチア 2 - 1 マケドニア フェロー諸島 0 - 2 ウクライナ リトアニア 0 - 1 フランス ギリシャ 1 - 4 トルコ ノルウェー 1 - 2 ボスニア・ヘルツェゴビナ モルドバ 1 - 1 マルタ スペイン 2 - 1 デンマーク リヒテンシュタイン 1 - 4 北アイルランド オランダ 0 - 0 ルーマニア ルクセンブルク 1 - 2 ベラルーシ アルバニア 0 - 0 スロベニア スペインは、ホームにデンマークを迎えて2-1で何とか退けた。スペインも本線出場になんとか首の皮1枚つながっている感じ。 イングランドは、戦前の予想が不吉にも当たってしまい、イスラエルに粘られて0-0のスコアレスドロー。負けという最悪の展開は免れたが、本線出場がまた一歩遠のいた。 フランスはリトアニアに辛勝。各クラブの監督から非難轟々のドメネクはFWにアネルカを復帰させ、そのアネルカの1ゴールで何とか勝利。確か、ドメネクはアネルカを嫌っていたはずだが…もうそんなことは言ってられないと言ったところか。 ドイツはアウェーでチェコの勝利。ドイツの世代交代が上手く行っているのに対し、継続路線のチェコはやはり、世代交代を進めるべきか、と言う論争が再び巻き起こりそう。 オランダは、ホームで好調ルーマニアにスコアレスドロー。あれだけの攻撃的なタレントを擁しながらホームでスコアレスドロー…ユーロ08を最大目標に掲げいるファン・バステン監督にとっては…ニステルと和解した方がいいのではないだろうか。 ポルトガルは、ロナウドの2得点などで快勝。頼れるFWがいなくとも、攻撃的MFに得点能力が備わっている選手が多く問題点を隠すだけの力がある。間違いなくユーロ08の優勝候補になりそう。 この日試合のなかったイタリアも、28日の予選では登場。24日ほど試合数は多くないが、28日も予選が各地で繰り広げられる。 個人的に気になっているのはロシア代表の監督を勤めているヒディングの動向。 ヒディングはこのままロシアの代表監督というポストにとどまり続けるのだろうか。 噂では、アブラモビッチがロシア代表監督兼チェルシー監督(あっ、仕事の比率で言えばチェルシーの方が間違いなく先に来ますかね)に就任させる絨毯を敷いているとか、脱税の追徴金は全部アブラモビッチが支払ったとか、相変わらずこの辺の噂がくすぶっております。ヒディングにとっても、統制の取れないロシア代表監督はあまり美味しいポジションとは思えないんだけど…この辺の噂はどうなるか? 全ては、今年のモウリーニョの結果次第というところだろうか??? 最終的な順位のおさらいは28日の結果が出てから。 でも現在でもなかなか面白い順位になっていて、興味は尽きないなぁ… ▲
by R-130
| 2007-03-25 22:39
| ∟UEFA Euro 2008
2007年 03月 23日
明日からいよいよユーロ08の予選が再開される。 一部の評価では、「ワールドカップよりもレベルが高い」と言う人もいるくらいだ。ワールドカップに比べて、欧州の出場枠が多く、強豪国が順当に出てくるのでハイレベルな戦いが見られる、と言うのがその主論だ。もちろん、フットボールはヨーロッパだけで行われているものではないが、市場的な魅力から、名だたるプレイヤーの殆どが欧州に籍を置き、欧州が最もハイレベルなサッカーシーンであることは疑いの余地は無い。その欧州各国のトップリーグてプレーしている選手たちが、母国に集まりプレーするのだから、やはりその国の人たちにとっては熱狂しない訳が無いだろう。 さて、予選を間近に控えた今回は、早くも"予選敗退の危機"を迎えているサッカー先進国の2カ国を取り上げたい。かつてエントリーで親善試合を取り上げた、イングランドとスペインである。イングランドは敗退すれば予選突破が極めて難しくなり、スペインにおいては引き分けでも予選突破が危うくなる。マクラーレンとアラゴネスは、文字通り「進退をかけての1戦」となるだろう。 それでは、この2カ国の問題点を取り上げたい。 ■ イングランド 【問題点1】 ジェラードとランパードの共存の可能性 06年のW杯でも取り沙汰された、同時期に2名の攻撃的なセンタープレイヤーを排出したイングランドのジェラードとランパード。この2名の共存が可能かどうかが今もって議論されている。中盤からの攻め上がりを持ち味とし、高精度のミドルを保持するという、キャラクターが全く一緒なこの2名。やはり、同じに攻めあがって守備面での不安を残したり、プレーが被りリズムに悪影響を及ぼしていたのが今までの実情だ。 マクラーレン監督は、この問題にある程度の結論を見出す必要があるだろう。中盤を4枚にするのか、5枚にするのか、この辺もある程度プランを持つ必要がある。 現状、マクラーレンは中盤の底にアンカーを1枚つけるパターンを好んでいるようだ。このアンカーは、守備力の高く適度にボールを散らせるボランチタイプの選手が求められており、現状ではハーグリーブスが当確、次点でキャリックあたりだろうか。 彼らを起用した場合、FWを2トップにした場合は必然的に残りのMFは3枚と言うことになる。ともすれば、ジェラードとランパードの共存は難しくなり、共存させる場合どちらか片方に本職ではないポジションを強いることになる。 リバプールでは、RSHを担当することもあるジェラードだが、やはり本職ではないなぁと言うのをプレーを見て感じることが多い。もちろん、レベルとしては決して低くないのだがやはりCHに入ったほうが彼の強みが引き出せるような気がする。 それに、ウインガータイプのSHは、ダウニング、レノン、ショーン・ライト・フィリップス、怪我しているがJ・コールと有力候補が多く、ジェラードを回さずとも一線で活躍できる選手は沢山いるのだ。 ともすれば、後は中盤を5枚にして1トップにするか、彼らのうちの1枚の起用を見送るしか方法はない。後述するが、ルーニーの相手役もなかなか見つからないことから、ワントップもありといえばありだが、ルーニー自体が純粋なポストプレイヤーと言うよりは、少し下がり目の位置からのチャンスメイクに長けた選手なので、この使い方が機能するかは疑問の余地がある。 共存させる、させない、は、明確にすべきではないだろうか。 【問題点2】 ルーニーの相手役の不在 新旧ワンダーボーイと唄われた、オーウェンとルーニーの2トップはなかなか実現しない。どちらかがピッチに立っているときはどちらかが怪我を負い、現在はオーウェンが離脱中。ルーニーのパートナー探しが急務となっている。ダレン・ベント、デフォー、クラウチ…一番ポジション的に近いかなぁ、と思われるクラウチは、クラブチームではベンチが定位置と信頼が今一歩置けない。前回のテストマッチでも、ダイアーをFWに持ってくると言う苦肉の策を使うもイマイチ機能せず、文字通りFWは人材難に陥っている。 この部分もいろいろと論議が盛んに行われているようだが、八百屋的にはデフォーにルーニーと組ませて見たい気がする。恐らく誰を持ってきても結果次第では批判を浴びるに違いがないポジションなだけに、これまでまがいなりにも候補に挙がってきたこの2名に、将来を託すと言う意味で信頼しているのもいいと思う。 逆に相性がよさそうに見えるクラウチだが、オフザボールの動きが乏しすぎる為に、ルーニーを活かせるタレントにはなりえない。彼の怖さは高さだけで、強さも狡猾さも持ち合わせない。残念ながら、A代表でプレーできるだけの器は無いように感じる。 また、U-21代表のニュージェントを追加招集したらしいがこの辺も未知数と言えば未知数。マクラーレンはパートナーに誰を指名するだろうか。 【問題点3 怪我人の多さをどのようにカバーするか】 最大の問題点はRSBの候補が相次ぐ怪我で離脱していることだ。ギャリー・ネヴィルに引き続き、後継者と目された、マイカー・リチャーズも戦線離脱。マクラーレンは、アストン・ヴィラのギャレス・バリーを追加召集することを決めた。 その他にも、今シーズンは多くの怪我人が出ており、満足にオーダーが組めないという現状も抱えている。スコールズなどのベテランに代表復帰を打診しているのも、素晴らしいパフォーマンスもさることながら、やはり怪我人による層の薄さが気になって仕方が無いからだろう。この辺の対応が、マクラーレンに迫られている。 さて、気になるイングランドの日程は、 24日 イスラエル戦(アウェー) 28日 アンドラ戦(アウェー) となっている。相手だけ見れば、勝てない相手と言うことは無いのだが、24日のイスラエル戦は要注意。イスラエルは欧州の舞台での実績は無いが、去年のユーロ予選でアウェーロシアに引き分けるなどの粘り強さを持っている。ここを乗り切れるかどうかが、イングランドの鍵となるだろう。 果たして、マクラーレンは迷えるチームを明確な方向に導くことが出来るのであろうか?注目したい。 (長くなったのでスペインの問題点は後日指摘したい(^^ゞ) ▲
by R-130
| 2007-03-23 21:39
| ∟UEFA Euro 2008
2006年 11月 18日
W杯が終わって4ヶ月余り。もう誰もW杯のことを口にする人はいなくなりましたが、早くも2年後のヨーロッパナショナルチームNo.1を決めるEuro08の予選がもう既に始まってまっす!!W杯番狂わせが少ない、と言う意味ではW杯よりも必見!!と言う人も少なくないEuro。それでは、現状の予選順位から気になるポイントと、順位予想の程を簡単に。本当は、予選開始前にやるのが妥当なんでしょうけど、その辺はご愛嬌ということで(^^ゞ ちなみに順位表はこちらから。 ■ グループA ◎本命:ポルトガル ○対抗:ポーランド ×穴:セルビア 順位ではもたついているポルトガルだが、上位国より消化試合が試合少ないので実質の順位は勝ち点10の2位タイだろう。グループAではポルトガルが戦力的にも1歩抜けていると思われる。しかし、2位争いは大混戦。ベルギー、ポーランド、セルビア、フィンランドの全てに可能性がある。実力的には、ポーランドかベルギーだが、W杯にも出場しヨーロッパ諸国には相性のよいポーランドも捨てがたい。2位争いは熾烈だ。 ■ グループB ◎本命:フランス ○対抗:イタリア ×穴:ウクライナ W杯優勝国イタリアは、"燃え尽き症候群"の影響か、それとも新任監督の不甲斐なさか、リトアニアに引き分けた後フランスに完敗し、まさかの3位。フランスが首位をキープしている。ウクライナは1試合消化が少ないため、実質2位だ。それでもタレント力から言ってフランスとイタリアと言うことになるだろうが、ドナドーニ監督がこのままピリッとしないととんでもないことが起こりそうで心配なグループBである。 ■ グループC ◎本命:トルコ ○対抗:ギリシャ ×穴:ノルウェー 本命不在のバトルロイヤルグループ。過去の実績から言えば、トルコとギリシャになりそうだが、90年代はW杯にも出場しているノルウェーや、ボスニア・ヘルツェゴビナにもチャンスはある。トルコは若手の台頭で攻撃力が魅力のチームに仕上がっており、ディフェンディングチャンピオンのギリシャも守備が取り柄のチームからは脱却が図れている。ノルウェーは攻め手に乏しくなると、ロングボールに頼るサッカーから脱却できれば、久々の国際舞台が見えてくるかもしれない。 ■ グループD ◎本命:ドイツ ○対抗:チェコ ×穴:アイルランド ドイツとチェコが一歩抜けており、その後ろをアイルランドとスロバキアが追いかける展開。しかし、アイルランドとスロバキアに全盛期の勢いはなく。この2強が順当に勝ち上がりそうな予感。チェコは、世代交代が深刻な問題になっているが、このグループでなら、予選で撃沈することもないだろう。 ■ グループE ◎本命:イングランド ○対抗:ロシア ×穴:クロアチア マクラーレン監督の采配ミスなどもあり、3位に沈んでいるイングランドだが、タレント力から言っても予選通過は最早"至上命題"だ。GK以外の全てのポジションに、世界屈指のタレントをそろえており、予選敗退はあり得ない。2位は、ヒディング・ロシアを推す。なかなか改革は茨の道と聞いているが、この名所は今回も必ず結果を残してくるだろう。穴は、現状ではロシアより格上のクロアチア。彼らが実力どおりのサッカーを見せてくれれば2位通過も充分考えられる。 ■ グループF ◎本命:スウェーデン ○対抗:スペイン ×穴:デンマーク 本命スペインと打ちたい所だが、3試合でまさかの1勝2敗で5位に沈んでいるため、対抗に降格させていただく。ただ消化試合が1試合少ないので実質は4位。スウェーデンは若手のタレントも豊富で、W杯でも見せてくれたウイングを幅広く使ったサッカーを踏襲しており、今グループの本命と見ていいだろう。W杯やEuroにも出場経験のあるデンマークが穴。アラゴネス監督が今後も采配を誤り続ける様であれば、デンマークに本大会出場のお鉢が回ってくるかもしれない。 ■ グループG ◎本命:オランダ ○対抗:ブルガリア ×穴:ルーマニア 本命オランダは、ファン・バステン監督が主力選手との確執も報じられており、磐石の態勢とは言いがたいが予選で敗退するような戦力ではなく、トップは固いだろう。2位争いが熾烈で、ブルガリア、ルーマニア、スロベニアが争いそうだが、タレント力で言えば若干ブルガリアに分がありそう。もっともストイチコフ監督が、自らの力を過信するような采配におぼれるようなことがあれば、ブルガリアの予選敗退も充分に考えられる。 2007年の試合は、2月7日のアイルランドvsサンマリノ戦を除けば、すべて3月24日から。欧州No.1を決める熱戦に今後も注目していきたい。 ▲
by R-130
| 2006-11-18 02:12
| ∟UEFA Euro 2008
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