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2006年 07月 17日
F1:第11戦フランスGP決勝 ミハエル敵地で連勝!!通算88勝!!!!
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P. No ドライバー チーム - エンジン タイヤ Gaps/Laps 平均速度 ピット
1. 5 M.シューマッハ フェラーリ B 1h32'07"803 200.968 Km/h
2. 1 F.アロンソ ルノー M + 0'10"131 200.600 Km/h
3. 6 F.マッサ フェラーリ B + 0'22"546 200.151 Km/h
4. 7 R.シューマッハ トヨタ B + 0'27"212 199.983 Km/h
5. 3 K.ライコネン マクラーレンメルセデス M + 0'33"006 199.775 Km/h
6. 2 G.フィジケラ ルノー M + 0'45"265 199.335 Km/h
7. 4 P.デ・ラ・ロサ マクラーレンメルセデス M + 0'49"407 199.187 Km/h
8. 16 N.ハイドフェルド BMWザウバー M 1 lap(s)
9. 14 D.クルサード レッドブルフェラーリ M 1 lap(s)
10. 21 S.スピード トロ・ロッソコスワース M 1 lap(s)
11. 17 J.ビルヌーブ BMWザウバー M 1 lap(s)
12. 15 C.クリエン レッドブルフェラーリ M 1 lap(s)
13. 20 V.リウッツィ トロ・ロッソコスワース M 1 lap(s)
14. 10 N.ロズベルグ ウィリアムズコスワース B 2 lap(s)
15. 19 C.アルバース ミッドランドトヨタ B 2 lap(s)
16. 23 F.モンタニー SAF1 Honda B 3 lap(s)
17. 12 J.バトン Honda M 9 lap(s)
18. 9 M.ウェバー ウィリアムズコスワース B 17 lap(s)
19. 8 J.トゥルーリ トヨタ B 31 lap(s)
20. 11 R.バリチェロ Honda M 52 lap(s)
21. 18 T.モンテイロ ミッドランドトヨタ B 59 lap(s)
22. 22 佐藤琢磨 SAF1 Honda B 70 lap(s)

DRIVERS CHAMPIONSHIP STANDINGS
--01 F.アロンソ(ルノー) 96                      
--02 M.シューマッハ(フェラーリ) 79                      
--03 G.フィジケラ(ルノー) 46
--04 K.ライコネン(マクラーレン・メルセデス) 43                
--06 F.マッサ(フェラーリ) 42
--05 J-P.モントーヤ(マクラーレン・メルセデス) 26                      
--07 J.バトン(Honda) 16                      
--08 R.バリチェッロ(Honda) 16                      
↑09 R.シューマッハ(トヨタ) 13
↓10 N.ハイドフェルド(ザウバーBMW) 13                      
↓11 D.クルサード(RBRフェラーリ) 10
--12 J.トゥルーリ(トヨタ) 8
--13 J.ビルヌーブ(ザウバーBMW) 7                      
--14 M.ウェーバー(ウィリアムズ・コスワース) 6                      
--15 N.ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース) 4                      
初16 P.デ・ラ・ロサ(マクラーレン・メルセデス) 2
↓17 C.クリエン(RBRフェラーリ) 1                      
↓18 V.リウッツィ(トーロ・ロッソ・コスワース) 1

CONSTRUCTORS CHAMPIONSHIP STANDINGS
--01 RENAULT 142
--02 FERRARI 121
--03 McLAREN 71
--04 HONDA 32
↑05 TOYOTA 21
↓06 BMW SAUBER 20
--07 RED BULL 11
--08 WILLIAMS 10
--09 TORO ROSSO 1

結果については、F1-Live.comを参照


 グランプリウィーク中猛暑に襲われた、フランスGP、マニクールサーキット。
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 男性観客は上半身裸になっての観戦も目立っており、この酷暑振りがうかがえる。
 気温30度オーバー、路面温度50度オーバー。この酷暑の果てに、栄冠をつかんだものは誰か?
 早速レースを振り返ってみたい。

 戦前から、地元フランスのルノーvsイタリアのフェラーリ、地元フランスのMIvs日本のBS、地元企業の地元winか、多国籍軍がフランスを駆逐するか、そんな盛り上がりを見せていた矢先に、W杯決勝カードがフランスvsイタリア。サッカーの無念をF1で晴らせ!!とばかりに、青と黄色の旗(←ルノーの旗ですね)を持ったルノー応援団が大挙して押しかけ、いつも以上に青軍団が目立つフランスのスタンド。今年のフランスGPは例年以上に大盛り上がりを見せていた。
 予選から決勝の激しさを垣間見るような、すさまじいミハエルとアロンソのバトルで、ボルテージも最高潮!!ドライバーズスタンディングで19ポイントまで差を縮めたミハエルが母国でもアロンソに更に迫るのか?地元の意地を見せ付けて、アロンソルノーが再び引き離すのか?
 赤青全面対決、フランスの陣が切って落とされた。



 スタート。
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 ミハエルは真っ直ぐ1コーナーへ。マッサが若干遅れ、そこにアロンソが並びかける。
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1コーナーからエストリルの並びかけまでアロンソはマッサにひかない姿勢を見せ付けたが、エストリルの入りでアロンソは引き、マッサが2位確保!!
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フェラーリが最初のミッションに成功。アロンソの2位ジャンプアップを許さなかった。
 しかし、アロンソは本当にギリギリまでマッサに引こうとしないながらも、これ以上突っ張ると接触して最悪ノーポイントというギリギリのラインで身を引くこのアロンソの計算高さは改めて24歳とは思えないしたたかさだ。伊達に去年ワールドチャンピオンを獲っていないなぁと唖然。今宮さんがCSの解説で「ついこの間、出てきたような気がするドライバーですが…」というコメントに激しく賛同してしまった。
 さて、フェラーリが1-2を死守した後方でもバトルが激しい。ライコネンはスタートで2ストップのトヨタを喰おうと並々ならぬ闘志でスタート。新品タイヤの旨味を使いトヨタを駆逐しようと計画した、が…ラルフもライコネンの猛アタックを紙一重で交わし、ポジションキープに成功。トヨタも2ストップ作戦で、うまくいけば表彰台を画策していたはずだ。
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そのはるか後方では、SA05最後の走行となる「予定」の琢磨が、クラッチトラブルで1周でリタイア…散々辛酸を嘗め尽くされたSA05ともこれでお別れ「予定」。ドイツGPからは新星SA06で本当に3秒早くなってもらいたい。ちなみに3秒早くなれば、中・上位での争いが可能に。本家HONDAは喰われる恐れがあります果たして如何に。ちなみにモンタニーは16位完走!!母国でしっかり足跡を残した。
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 マクラーレンのモントーヤのピンチヒッター、デ・ラ・ロサはスタートで躓き、序盤、ウェバーとヴィルヌーブに散々押さえられる映像が頻繁に映し出されていた。
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これを快く思わない、メルセデス上層部とマクラーレンの1部のクルーは、来期にレギュラー昇格予定のハミルトンと乗せたがっているとの噂が出ているが、ロン・デニスは今期のハミルトンのドライブは無いと明言している。デ・ラ・ロサについても、まあ久々のグランプリだからしょうがない、という意見と、レギュラードライバーより車転がしているんだからもっと早く走れるだろう!!と、言う意見が真っ二つらしいけど八百屋は前者。あくまでテストは特異ケースのテストが多いわけで、実践を多く積んでいるライコネンにはかなわないのが当たり前。また、予選もこれまでと大きく異なった方式にいきなり飛び込んで(他の方はもうなれているのでそれだけでも大きなハンデ要因)Q3まで残って8位なので一定の評価をしていいはずだ。やはり八百屋的には05年バーレーンGPの快走が頭に残っているので、慣れてくれれば速さを見せてくれると思う。
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 今回はバリチェロの自動車教習所。
 うーん、長い。長い列が…
 HONDAももうシーズン半分が過ぎたけど、未だ上昇の気配すら見えない…今年のHONDAは終わってしまったの?体制変わってもあまり効果が無いのはやはり根本的な問題が解決できないのだろう。最近信頼性すら満足に確保できていない非常にまずい状態に。とにかく信頼性は最低限確保して、ポイントが取れるところまでポテンシャルを復活させてもらいたい。このままでは…日本のファンとしても辛すぎます。
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 レースは、マッサがアロンソにフタをしながらミハエルが逃げる展開。ミハエルは最初のスティントで10秒以上のリードを築き、独走態勢に。またマッサも徐々にアロンソとの距離を広げ始め、このままいけば、本当に敵地フランスでの1-2フィニィッシュが現実味を帯びてきた…
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 そんな中、マッサが1回目のピット。3ストップを匂わせる停止時間でコースに復帰。フェラーリのレースプログラムは順調に見えた。
 やや遅れて、アロンソがピットに。
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 アロンソは積んだ。変則2ストップにストラテジーを変更してきた。このまま3ストップでは、フェラーリに惨敗するので、2ストップで2位に望をつなぐ作戦に変更してきた。この辺の臨機応変さが昨年から顕著で、この機転の速さが昨年もコンストラクターズタイトルを取った所以だと思われる。
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 その後ミハエルもピットへ、こちらは3ストップ。順調にレースプログラムをこなしている。
 上位陣では、最後にトヨタがピットストップ。こちらは最初から2ストップで挑んできている。スケジュール通りだ。
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ラルフは左リアのナットがしまらずピットで10秒ほど大きくタイムロスし、後退するも今回ラルフは腐らず頑張る。この結果が最後に大きなプレゼントをもたらすことになる…
 上位陣のストラテジーが分かれた。フェラーリとマクラーレンが3ストップ。ルノーとトヨタが2ストップ。同じタイヤメーカー同士でもストラテジーが分かれる興味深い展開だ。

 第2・第3スティントでマッサのタイムが伸びない。このままでは、2ストップに切り替えたアロンソに届かないかもしれない。ロス・ブラウンが必死に無線でマッサに指示を飛ばす。しかし、ミハエルにあわせて作られたマシンでミハエルと同じように走らせたドライバーは今まで皆無。フェラーリ時代からでも、アーバイン・バリチェロ・マッサといるが、一発のタイムでは早くてもレースペースとなるとなかなかそうはいない。この辺が、フェラーリのチームプレーの限界か知れない。マッサもミハエル同様早く走ってもらうには、やはり相当テストを積んでマッサなりのファインチューニングが見つかるまで走りこませないと難しいだろう。もっともシーズン中にそこまで走るのは不可能だし、最近は色々空力デバイスが投入され、1戦1戦マシンのテイストが違うのでそうも言ってられないかもしれないが…難しいところだ。
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 結局マッサが3回目のストップを終えてコースに戻ると、アロンソは5秒前方を走行。アロンソを捕まえるにはいたらなかった。これはマッサを責めるより、アロンソを褒めるべきだろう。駄目なら駄目なりにリザルトをまとめるのもチャンピオンの仕事。その辺、アロンソはソツがない。だから彼は強いとも言われるし、つまらないともいわれる所以だろう。
 ライコネンも3ストップ。トゥルーリはブレーキトラブルでリタイヤし、目下の敵はラルフ。このピットストップの結果如何では、ラルフを逆転するかに思われたが…逆転にはいたらずラルフが前に。
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その後ラルフはライコネンをじわじわ引き離して4位フィニィッシュ!!表彰まであと一歩だったが、1回目のストップのクルーのミスにも腐らず集中力を切らさず、最後ライコネンを抑えての4位は立派だろう。
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 結局、ミハエルは独走で今期4勝目!!通産では88勝目!!!!(凄すぎ…)2位に被害を最小限に食い止めたアロンソ、3位にマッサが入り、マッサも最低限の仕事を果たし、それぞれの役者がそれぞれの仕事をキッチリ果たし、充実したグランプリリザルトだった。
 以下、4位ラルフ、5位ライコネン、6位フィジケラ、7位デ・ラ・ロサ、8位に垂直ウィングのハイドフェルドが入賞。BMW堅いです…


--ベスト・ドライバー--
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ラルフ・シューマッハ

 文中でも述べたが、1回目のピットストップで、左リアのホイールナットがはまらず、大きくタイムロスしてしまったにもかかわらず4位入賞は素晴らしいの一言。昔だと、このような第3者のミスに集中力を失い、リタイアするケースがおおかったラルフだが精神的にも大きく成長した。アメリカGPに続く大口のポイント獲得。トゥルーリがリタイアした為、ラルフのポイントの意味はますます大きなものになっただろう。


--ベスト・チーム--
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フェラーリ


 敵地で、予選1-2、決勝1-3はお見事の一言。マッサも下手に戦略を分けずにミハエルと同じ戦略をとらせることでフレキシビリティを持たせたことも好印象。チームの現状もすこぶる良好のようで、マッサとミハエルも「今のところ」ほころびは全く無いだろう。この強力タッグでシーズン後半も席捲することができるか!?あと1歩、マッサが戦闘力が上がれば、フェラーリの大逆転ドライバー+コンストラクター逆転優勝が現実味を帯びてくるが果たして…


--今週のおまけ写真--
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 今回はいつにもまして国旗が目立ったグランプリだった。W杯の影響もあるのだろうか?イタリア国旗やフランス国旗は当たり前。猛牛の絵が書かれたスペイン国旗や何故かルーマニア国旗も振られていた(←なぜ?)
 イタリアは、セリエAの不正疑惑の処分が下され今年のリーガ・カルチョはどうしても盛り下がらざるを得ない状況。
 それだけに、レース界はF1はフェラーリの巻き返し、MotoGPでは、予選二桁順位に沈んだロッシが、後方一気!!驚きの優勝を遂げるなど頑張っている。
 カルチョで憂鬱な気分を、ぜひレースで晴らしていただきたいものだ!!


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 気になるのはHONDAの成績だ。既に半分以上のレースが終了し、ボチボチ終盤戦に突入しようとしているが、レースが進む毎にリザルトが悪化している。昔は最悪完走すればポイントがついてきたが最近はそれもなし。
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 さらには信頼性も悪化している。
 バリチェロはエンジントラブルで早々にリタイア。バトンも残り10周を切ったところでピットへ。詳細はわかっていないが、ギアボックスかハイドロ系のトラブルかもしれない。マシンの開発がままなっていないのに信頼性まで悪化してきたHONDA。開発が滞る非常にまずい事態に陥っている。
 現状体制を一新して臨もうとしているが、このような人事面の刷新の場合、効果が出るのには数戦はかかる。最悪、来期を見据えた開発という割り切りも必要になってきたHONDA。今年のレース前にあれほど持ち上げられていた理由は何だったのか?今思い出しても、思い出せないほど今HONDAのリザルトは悲惨のひと言だ。
 HONDAファンとしては、諦めずに応援したいがここまでひどくなると、もう今年はある程度捨てて来年に全てを賭けたほうがいいのでは…そう思ってしまう今日この頃である。



 さて、次戦は13戦目になるドイツGP、ホッケンハイム。昔の超高速コースから中速テクニカルコースに「無理矢理」改修させられて少し興味が減退してしまいましたが、それでもここはミハエルの地元!!この勢いを持って、またしてもアロンソを抑えてもらいたいものです。
 次回のスケジュールは1週間のインターバルを置いて、7/28~
 ヨーロッパ時間なので体に優しいグランプリが暫く続きます!!

by R-130 | 2006-07-17 21:51 | ∟F1 2006 Final


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