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2007年 03月 09日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト8の組み合わせ決定
<準々決勝 4月3日/4日、4月10日/11日>

1 ACミラン vs バイエルン・ミュンヘン

2 PSV対リバプール

3 ローマ対マンチェスター・ユナイテッド

4 チェルシー対バレンシア


<準決勝 4月24日/25日、5月1日/2日>

4の勝者対2の勝者

3の勝者対1の勝者


<決勝 5月23日>

(ちなみに左側が1stlegをホームで戦うチーム)


 CLのベスト8の組み合わせが発表された。
 正直、この中にバルサとインテルとアーセナルの名前がないのが信じられない。特にバルサとアーセナルは昨年のファイナリストである。如何にCLが一発勝負の恐ろしい舞台であるかを垣間見ることが出来る事実であろう。
 さて八百屋が危惧していた、プレミア勢が1/4Finalまでに潰し合うと言う最悪のシナリオは避けられたみたいで、どうやら決勝はプレミア勢同士の争いになる可能性も出てきたような気がする。って言うか、プレミア勢の決勝戦なんていつ以来なんだろうか?もし、仮にそうなったとすれば少なくともここ20年はない取り合わせなはずだ。

 1/8Finalの目玉は、間違いなくチェルシーvsバレンシアになるだろう。特にインテルを下して勝ち上がってきたバレンシアの勢いと、2ndlegをホームで戦える優位性は見逃せない材料だ。
 簡単に4試合の展望を。


1 ACミラン vs バイエルン・ミュンヘン
 これまた、調子の悪いチーム同士の組み合わせ。中盤の構成力は強いがFWの決定力を欠くミランと、特にこれといったインパクトを持たないがFWの決定力だけで言えばミランの比ではないバイエルン。なかなか予想が難しいが、実はこの取り合わせ。昨年の1/16Finalでバイエルンがサン・シーロでぼこぼこに叩きのめされ(1-5)た苦い思い出のある試合なだけにバイエルンのモチベーションは高そう。目指すはW杯の奇跡を再び?バイエルンの意地に期待したい。


2 PSV対リバプール
 こちらは堅守を売りにするチーム同士の争い。0-0、1-0みたいな展開になる可能性もある。ベニテスとクーマンという知将同士の争いなだけに、用兵やベンチワークを楽しむにはもってこいかもしれないが、プレーはがちがちな可能性も否定できず。ただ、リバプールにはカイトやベラミー、PSVにはコネやファルファンといった素晴らしいFWも在籍しているのでチャンスは逃さずゴールに結び付けてくれるかも。カイトがエールディヴィジ経験者なのと、PSVはまたしてもプレミア勢との戦い。この辺もポイントになるか?


3 ローマ対マンチェスター・ユナイテッド
 両者とも4-2-3-1を軸にフォーメーションを組むチーム。実力・実績ともマンU上位だが、マンUの怪我人の多さがどのように響くか。また、CLに照準を絞れるローマと依然3冠の可能性を残すマンUとでは選手のやりくり方も違うだろうからこの辺の差もどう現れるのか注目したい。

4 チェルシー対バレンシア
 間違いなく1/8Finalの注目カード。チェルシーはプレミア勢の次に引きたくないカードを引いてしまったという気がする。ポルト相手に予想外の苦戦を強いられ、未だ本調子ではないことを裏付けたチェルシー。バレンシアは復帰早々のバラハがまたも戦線離脱し、しかもマルチェナとダビド・ナバーロには処分が下り出場できない可能性もあるだけにボランチが心配だ。アルベルダとウーゴ・ヴィアーナになるのだろうか。
 スカッドを見る限りでは、チェルシー有利だが、インテルを倒してきた勢いと2ndlegホームの地の利を得たバレンシアも侮れないだろう。


 さて、最後にこのところ入ってきたニュースを少し取り上げたい。


■ ロベルト・カルロス、レアルと契約更新を断念 
 マルセロの加入に、ミゲウ・トーレスの成長もありLSBの後進も順調に育つ中、ロベカルがレアルとの契約を更新しない方針を明らかにした。その後も欧州でプレーするか、ブラジルに戻るかは今のところ未定。しかし、ロベカル程の実力者なら、ドバイを始めとするサウジアラビアのクラブからオファーが殺到すると思うのだがその辺はどう考えているのだろうか。日本には…来ないだろうなぁ。来てほしいけど。

■ マケレレ、移籍の可能性
 今シーズン限り契約が切れるチェルシーのマケレレ・本人はチェルシーでユニフォームを脱ぎたいと公言しており、2年契約を望んでいるようだが、なんとチーム側が提示した契約は1年限りのものだったことにショックを隠せなかったとのことだ。モウリーニョは、将来中盤の底に、若きナイジェリア代表、ジョン・オビ・ミケウを据える方針で実際、モウリーニョの今シーズンの我慢の起用がここに来て花を開きつつある。CLポルト戦での後半マケレレに交代して入ったミケウは守備だけでなく、精力的に動き回りパスも正確で中盤にダイナミズムをもたらしていた。これは間違いなくモウリーニョがアンカーに要求する意図を酌んでおり、今後アンカーがマケレレに代わりミケウが先発する算段が整った上での、マケレレの提示であることが予想される。
 果たしてマケレレは残留を選ぶのか、それとも再度移籍市場に身を投じるのか?
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by R-130 | 2007-03-09 23:07 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 03月 09日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ Best16 2ndleg バイエルンvsレアル・マドリー観戦記
 八百屋の2ndleg生観戦は、バイエルンvsレアル・マドリーの1戦。ミランvsセルティックも気になったが、前節同様ガチガチになることが予想されたので、打ち合いになりそうなこちらの試合を生観戦した。斜陽の2チームが果たしてどのような戦いを見せてくれるのか。試合は開始早々から大変な事に…

■ バイエルン 4-4-2

    ポドルスキー     マカーイ

           ファン・ボンメル

シュバインシュタイガー     サリハミジッチ

           ハーグリーブス

ラーム  ルッシオ    ヴァン・ヴイデン  サニョール

              カーン
【交代】
・ポドルスキー → ピサロ   ('69)
・サニョール → ゲルリッツ   ('85)
・シュバインシュタイガー → デミチェリス   ('87)

 ポドルスキー→ピサロは1stlegと変わらない采配。何故ピサロはスタメンにならないのか。
 後半途中、ファン・ボンメルが退場になり、守備固めにデミチェリスを投入。
 サニョールとゲルリッツは時間稼ぎ。

【得点者】
マカーイ('1) ルッシオ ('66)

【警告・退場】
ポドルスキー(b) ファン・ボンメル(b/s)



■ レアル・マドリー 4-3-1-2

    ラウール   ファン・ニステルローイ

         イグアイン

ガゴ     ディアッラ     エメルソン

ロベルト・カルロス エルゲラ セルヒオ・ラモス トーレス

             カシージャス
(フォーメーション表記したが自信なし、エメルソン・イグアイン・ラウールのポジションが良くつかめなかった)

【交代】
・エメルソン → グティ   ('32)
・イグアイン → カッサーノ   ('46)
・ガゴ → ロビーニョ   ('75)

 前半途中でエメルソン→グティ。ガゴ・ディアッラのWボランチに2列目にイグアインとグティ。
 後半開始ともに切れのなかったイグアインに代えてカッサーノに託すも大きな効果はなし。
 最後はなりふり構わずロビーニョを投入するももはや打つ手なしの状態。
 レジェスやベッカムがいれば…レアルファンよりもカペッロがそう嘆いていたかも。

【得点者】
ファン・ニステルローイ ('83)(PK)

【警告・退場】
セルヒオ・ラモス(b) グティ(b) ディアッラ(b/s)



 何度も書いて恐縮だが斜陽の2チームの試合。共に名門・常連ながら国内リーグの優勝が難しくなりつつあるだけにCLに照準を合わせざるを得ない状況なのも面白い。
 特にレアル・マドリーはこの大一番の後にクラシコを控えているだけに、カペッロの去就にも注目が集まる。彼の監督人生初の更迭があるのか?暗い、と思われそうだがその辺も注目の1戦だった。

 前半。
 開始11秒と言う、CL新記録で得点を奪ったのはバイエルンのマカーイだった。
 レアルボールでキックオフ後、ロベカルのトラップミスをサリハミジッチがスティールして猛然とレアル陣内へ。併走していたマカーイにラストパスし、フリーになっていたマカーイが落ち着いてレアルゴールへ!!いきなりの先制点にミュンヘン・フースバルシュタディオンが大沸騰!!カペッロがトリボーテの守備的布陣で臨んだゲームプランは僅か11秒で修正を余儀なくされる。
 その後試合が落ち着きつつあったが、レアルは先制されたショックか落ち着きを欠き、その後もカウンターでマカーイやポドルスキーがカシージャスと1対1になるシーンがあったが、シュートが甘かったのとカシージャスが何とかセーブし前半はそれ以上の失点を許さなかった。
 レアルは、トリボーテで望んだ為中盤からのボールのつなぎのリズムが悪く、ガゴが出しどころにあぐねたパスを悉くバイエルン側がカットしていた。カペッロの指示だろうが、両サイドバックも失点を恐れてか攻め上がりを自重し、カゴとのパスの出しどころに窮し、ラウールが何度も自陣まで戻ってきたおかげで、バイエルンは失点の脅威から更に遠ざかることに成功した感の前半だった。
 バイエルンは先制後、実質リードの状態になり無理な仕掛けは自重するも、カウンターの道筋はしっかり確保し隙あらば更に追加点を狙う構えだった。

 後半。
 クディ加入後、攻撃にリズムが出てきているが後一歩が足りないレアル。そんな中、バイエルンの攻撃でペナルティエリア内レアルのCB(エルゲラ?)が手にボールが当り明らかにハンドだったが、主審は笛を吹かずにCKの判定。しかしそのCKをルッシオがまたしても頭で合わせてバイエルンが2点目をゲット!!これで実質レアルに引導を渡した。
 失うものが無くなったカペッロはロビーニョを投入して、更に攻撃の活性化を図るが、バイエルンのしたたかな試合運びに0点のまま時間が刻々と過ぎていく。
 そんな中、投入したロビーニョがPKを獲得。このプレーがPKに値するかどうかは微妙だが、先ほどのハンドの判定を流した分の"おあいこ"判定だろうか?
 PKの時に、キッカーが蹴る前にエリア内に入った入らないで、ファン・ボンメルとディアッラが口論に。2人ともその前にプレーでイエローをもらっており、ここで2人とも2枚目のイエロー提示で退場。ファン・ボンメルの次節出場停止は痛いがここは時間稼ぎのパフォーマンスだったか?
 PKはここぞと言うときにPKを外すと評判のファン・ニステルローイが落ち着いて決めて1点差。このときの残りが10分少々。
 ここで老獪な海千山千のヒッツフェルトは、バイエルンはデミチェリス・ゲルリッツを投入して巧みに時間稼ぎを行いついに時間切れ。バイエルンが2-1でAGG3-2でベスト8進出を決めた。
 しかし、正直サッカーの内容としては、それ程見るべき内容があると言うわけでもなく、やはり斜陽の2チームらしい試合展開であった…


 尚、ヒッツフェルトはこの半年だけの暫定政権であるところを改めて強調。今年の夏で監督を辞することを改めて強調している。
 後任候補として、マテウス(現ザルツブルグ監督)、クロップ(現アーヘン監督)、クリンスマン(元ドイツ代表監督)、フェラー(元ドイツ代表・元ローマ監督)、ブッフバルト(元浦和レッズ監督)や果てはモウリーニョの名前まで挙がるような非常に多くの候補がリストをにぎわしているが、どれも現実味に欠けているの言うのが現状だそうだ。バイエルン首脳陣は、リーダーシップのある若い監督を希望しているようだが、クリンスマンは代表時代にバイエルン首脳と悉く反目しあった仲であり、このオファーを受ける可能性は今年インテルが゛優勝を逃す可能性よりも低いだろう。
 また、"現実路線への転換"を名目に大枚をはたいて補強をした今シーズンの結果がこれと言う、散々なカペッロも更迭も秒読み段階だ。カペッロも更迭については「会長に任せる」のひと言にとどめており、クラシコでも敗戦すればいよいよ更迭の可能性が高まるだろう。ただ、バルサもCL敗退を余儀なくされており、クラシコには高いモチベーションで望んでくるかもしれない。勝つことは容易なざる事に違いは無い。これまでカペッロを擁護していたレアル首脳がどのような行動を取るか。この1週間が見ものである。
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by R-130 | 2007-03-09 22:29 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 03月 05日
サッカー:チャンピオンズリーグ ベスト16 2ndlegプレビュー②
■ バレンシア vs インテル
【バレンシアの勝ち上がり条件】
・勝ちなら無条件でベスト8進出
・引き分けの場合も0-0 1-1ならアウェーゴールでベスト8進出

【2ndlegでのバレンシアの戦い方】
 サン・シーロで結果は残したが、厳しい見方をすれば出来すぎの感もあった1stleg。ビジャのFKもシウバの2点目も常に狙えるプレーとは言いがたいので、1stlegの結果をもってしても"やや苦しい"というのが正直な気持ちだ。基本的には、しっかり守ってカウンターというスタイルと聞いているので(フローレスはこの考え方が基本だろう、アイマールを放出した理由もこれにあたるから)、インテルの攻めを受けてのカウンターと言う形が基本になりそうだ。
 ただ、破壊力満点のインテルの攻めを90分受けれるかどうかは疑問。アルベルダを欠き、中盤のバランサーが不在のバレンシアはややもすれば90分守りっぱなしと言う可能性も無きにしも非ずだ。0-0でも1-1でもいいので抑え切れればバレンシアの勝利なのだが、バレンシアにとっては果てしなく長い90分になることは間違いないだろう。

【インテルの勝ち上がり条件】
・勝利の場合は、無条件でベスト8
・引き分けの場合 0-0 1-1 以外なら勝ち抜け

【2ndlegでのインテルの戦い方】
 条件的に不利とはいえ、勝てば文句なく勝ち上がるのでインテルとしては通常通りの戦い方で問題ない。効率がよくしかも破壊力ある攻撃力でバレンシア陣内でプレーをすれば、それ程恐れるに足らないだろう。フローレスがアルベルダのいない中盤を5枚にする可能性もあるので、その時は中盤の覇権争いに注目が集まる。ただ、変な計算はせずにメスタージャでも行け行けプレーが出来れば、自ずと道は開ける物と思われる。
 注意すべきはセリエAでもよくある後半に入って突然集中がぷっつり切れるところ。これが出てしまうと、間違いなくバレンシアにはやられる。90分間常に集中を保つことが必要だ。勝てない相手ではないが優しい相手ではないことも事実。集中が切れた時点で、インテルは敗退するだろう。


【2ndlegの結果予想と勝ち上がり予想 2-1でインテルがベスト8進出(約70%の可能性)】
 インテルの勝ち上がりを予想。セリエで連勝記録が止まったことをネガティブ要因に挙げるメディアもいるが、そもそもトップリーグで17連勝すること自体が異例であり、変なプレッシャーから開放されてむしろ良かったのではないだろうか。しかも連勝が止まった試合も、ウディネーゼに早々に先制されて苦しい展開ながらも引き分ける粘り強さも持ち合わせており(勝ちきれなかったと言う評価もあるが)、サッカーのクオリティが著しく低下したと言うわけではない。
 条件はインテル不利ながら、しつこいようだが勝てば1点差でも文句なく勝ち上がる為、インテルの攻撃にアルベルダ抜きのバレンシアが耐えられるかに注目が集まる。一方のインテルも怪我のヴィエラやカンビアッソがどこまでのクオリティのプレーを披露してくれるかで話も変わってきそう。いずれにしろ、メスタージャでも受けてカウンターに徹するバレンシアが見られそうだ。



■ バイエルン vs レアル・マドリー
【バイエルンの勝ち上がり条件】
・2点差以上での勝利
・1点差勝利の場合は1-0か2-1

【2ndlegでのバイエルンの戦い方】
 デミチェリス・ハーグリーブスのWボランチの出来が悪かったのがどこまで改善されているのかに注目したいのと、後半サリハミジッチが入って球周りがよくなったので、中盤の起用がポイントになってくる。ベストはハーグリーブスを底に据えるロンボ形で右にサリハミジッチがよさそう。また、アウェーで攻め上がりを自重していた(と思いたい)サニョルやラームが、サイドハーフとどれだけ連携してサイドアタックのシーンをつむぎ出せるかが焦点となりそう。あとFWはマカーイの相方はピサロだろう。「容赦なくピサロ」である(笑)。
 尚、カンナバーロにイタリア帰還説が浮上するなど今年の状態は決してよくない。この辺をどれだけ突けるかがも相手を崩すポイントになりそうだ。前回のように、ルッシオがうまい動きでカンナのマークを外すような陽動が取れれば面白い。

【レアル・マドリーの勝ち上がり条件】
・引き分け以上なら無条件で勝ち抜け
・1点差で負けても3点以上取れば勝ち抜け

【2ndlegでのレアル・マドリーの戦い方】
 怪我人が多く、満足にオーダーを組めなさそうで、イグアインや構想外から復帰を果たしたカッサーに(出場することがあれば、の話だが)期待が集まりそうだ。現状のオーダーでは全く予想が立てられないが、ベンチのメンバーや1stlegの戦い方を見る限りでは守りきろう等と言うプランを序盤から明確に打ち出さないほうがいいだろう。後半途中、手詰まりになりその方針に切り替えるなら解るが、前半はあくまで攻撃的な選手を前線に張り付かせ、バイエルンに好き勝手やらせないようにけん制することが何より必要だろう。
 ニステルが不在だと、攻撃陣は非常に重い命題を背負う。CL経験の豊富なラウールがその重責を果たせるか、いろいろな意味で注目が集まる。


【2ndlegの結果予想と勝ち上がり予想 2-2でレアル・マドリーがベスト8進出(約75%の可能性)】
 両チームのDFの出来を考えれば、打ち合いになる可能性が高い。が、1stlegは両者猛攻で点を取り合ったというわけではないので、前回のような緊張感の無い試合に終始すれば、1-0や1-1、ややもすれば0-0で終わってしまう可能性もありそうだ。バイエルンは1-0での勝利を目指すがそのような器用なサッカーが出来れば、ブンデスリーガで4位に沈み込むことも無いだろうから、アウェーゴールが2点あるとはいえ、レアル・マドリーが極めて優位だろう。
 両者ともチームの性格としては攻撃的な選手を多く有しているので、後は監督のさじ加減次第、と言ったところか。両監督とも海千山千の兵だけに用兵にも注目したい。
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by R-130 | 2007-03-05 22:40 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 02月 21日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ Best16 1stlegの結果①
 いよいよCLのノックアウトステージが始まった!!
 日本時間の21日早朝に、最初の4試合が行われたのでざっと振り返りたい。

● 0 リール --- マンチェスター・ユナイテッド 1 ○
【得点者】 ギグス('83)
【警告・退場】 フォーヴルゲ(b) デブチ(b) シウバ(b)/エヴラ(b) ヴィディッチ(b)

 リールvsマンUは、よもやの昨年のアップセットを思わせるような展開に。
 ケイタがサスペンションで出場出来ないという痛手を背負いながらもホームで果敢に攻める。特に低めのグラウンダーのクロスを多用して、マンUディフェンス陣を苦しめていた。
 前半はお互い好機が生まれながらもそれを活かせずスコアレスの展開。
 しかし雰囲気的には、締まらないマンUと果敢に攻めるリール構図だった。
 後半17分に、左サイドからのクロスをオデムウインギーがヘッドで合わせてついに先制!!かと思われたが、これはオデムウインギーのファールを取られてノーゴールの判定。これだけでもホームリールファンはおかんむりだったが、怒りが収まらない判定は更に続く。
 後半38分のゴール前20メートルのFKを得たマンU。これを壁が揃う前に素早くギグスがゴールに蹴りこみボールはゴールマウスへ吸い込まれる。これを主審がゴールと認めてこれが決勝点となった。マンUはアウェーで貴重な勝利を挙げた。
 …とは言え、ゲームの内容はマンUが常に優勢に進めていたとは言いがたく、むしろ審判のジャッジに救われた格好だった。オデムウインギーのファールは致し方ないとしても、ギグスのゴールは認められるべきではない。何よりこの試合はチャンピオンずリーグ、ビッグコンペティションである。熱戦がこのような形で決着を見るのは、ファンならずとも寂しさを感じずにはいられない。しかもここは、リールのホーム。より公平なジャッジをしてもらいたかった。
 ただ、ケイタを欠いており、ややもすればワンサイドかと思われた1戦は辛うじてマンUの勝利という予想外の決着に。2ndlegの試合が楽しみだ。


○ 1 PSV --- アーセナル 0 ●
【得点者】 メンデス('61)
【警告・退場】 センデロス(b)

 驚いたのはPSVvsアーセナル。
 ファファンも欠い、攻撃陣がズタボロのPSVがまさか1-0で勝利するとは思わなかった。
 アーセナルはアウェーながら何度かビッグチャンスをつかむもこの日はPSVのGKゴメツがスーパーセーブを連発。最後の最後でアーセナルにゴールを許さない。
 そして凌ぎに凌いだPSVは後半16分、メンデスのミドルがアーセナルゴールに突き刺さり思わぬ形で先制!!その後もなりふり構わず猛攻を仕掛けるアーセナルに、PSVDF陣は最後まで集中を切らさず凌ぎきることに成功。特にGKゴメツは3点くらい決定的なシュートを止めていた。
 雑なプレビューで、マンUとアーセナルの勝利を確信していた八百屋にとっては、改めて自分の見る目のなさを痛感した2試合だった。これだからサッカーは面白い、と言う言い訳も出来るが、サッカーにはこうした弱きが強きをくじくと言うことが出来うるスポーツなだけに、本当に見ていて飽きないものだ。


△ 0 セルティック --- 0 ACミラン △
【得点者】
【警告・退場】 中村(b)/マルディーニ(b) ジラルディーノ(b)

 そして日本人待望のセルティックvsミランは0-0のドロー。セルティックにとっては必要最低限の結果を手に入れ、2ndlegに望みを繋いだ。
 セルティックは何よりジラルディーノに救われた。彼が2点はとらなければならないシュートを悉く外してくれたのがセルティックを窮地から救った。不可解なダイブも当然シミュレーション。かつて弱小パルマを力強く牽引していたストライカーの面影は今の彼にはない。ジラルディーノは欠場と言うデマも流れたが結局スタメン入り、ただ4-3-2-1というミランにとっては決して相性のよくない1トップにしてくれたこともセルティックを救ったかもしれない。ただ、それでもセルティック相手だとミランの4-3-2-1はそれなりに機能していたように見えたが…
 セルティックは、フェネゴールが故障していたのが痛かった。"これしかない"と予見していた、中村からフェネゴールの頭と言う得点パターンが2度ほどあったが、動き出しが鈍くミランゴールを割ることは出来なかった。また、中村自身もミランの中盤のプレスにあいなかなかボールを持たせてもらえなかったが、それでも数少ないボールタッチから何度かチャンスを演出指定のは流石だった。ただ、FKは残念ながら不発に終わり、中村俊輔の歓喜はサン・シーロまでお預けとなった。
 しかしやはり中盤のクリエイティブなボール回しはなりを潜め、横パスが多かったのも事実。ホームでこの結果と言うことが、アウェーでどのように作用するかは…何とも言えないところだ。
 とは言え、セルテッイクは、2ndlegで1点で取れば、ベスト8が大きく近づく。アウェーゴールになるのでミランに1失点してもまだ大丈夫だからだ。今度こそ、伝家の宝刀FKは炸裂するのか!?期待したい。



 八百屋の生観戦は、レアル・マドリーvsバイエルン・ミュンヘン。セルティック戦とどちらを見るか悩んだが、どうもセルティック戦は0-0で終わりそうな気がしたのでこちらを選択した。後、実況の倉敷さんが好きなもんで(^^ゞ地上波ではおよそ聞けないであろう実況もCSではありなのがいいところ(^^ゞ


○ レアル・マドリー 3 --- 2 バイエルン・ミュンヘン ●
【得点者】 ラウール('10)('28) ファン・ニステルローイ('34) ルッシオ('23) ファン・ボンメル('88)
【警告・退場】 デミチェリス(b) シュバインシュタイガー(b) ハーグリーブス(b) 

■ レアル・マドリー 4-2-3-1

       ファン・ニステルローイ

ラウール    イグアイン     ベッカム

      グティ       ガゴ

ロベカル  エルゲラ カンナバーロ トーレス

          カシージャス

【交代】
ロビーニョ in  イグアイン out ('53)
ラウール・ブラーボ in ロベルト・カルロス out ('59)


■ バイエルン・ミュンヘン 4-4-2

    ポドルスキー    マカーイ

シュバインシュタイガー     ファン・ボンメル

    デミチェリス    ハーグリーブス

ラーム  ルッシオ  ブァン・ブイテン  サニョール

           カーン

【交代】
サリハミジッチ in デミチェリス out ('45)
ピサロ in ポドルスキー out ('61)
ショル in シュバインシュタイガー out ('79)

前半はフラットな陣形だったが、後半からサリハミジッチを投入してロンボに変更。底にハーグリーブス、右にサリハミジッチ、トップ下にファン・ボンメル。


 サンティアゴ・ベルナベウでの1st legとなったこの試合。マドリーの布陣は"やや"攻撃的と言うところか。大舞台に強いラウールや、ベッカムの1激を睨んでの用兵ということだろうか。守備的なMFのディアラやドリブラータイプのロビーニョやレジェスはベンチスタート。
 一方のバイエルンはFWがポドルスキーでスタート。容赦なくピサロで行くべきではなかっただろうか。中盤はとりあえずフラットに敷いてやや守備的に。デミチェリスとハーグリーブスの出来に注目が集まった。

 前半。
 やや緊張感の欠けた展開。果敢に仕掛ける場面も少なければ、ハードに守る場面も少ない。ボールは両コートをよく往復するのだが展開が乏しい時間帯が多かった。ただ、守備面ではややレアルのほうが緊張感を持って守備をしていたように感じる。グティ、ガゴ、ベッカムが中盤でよく睨みを効かせ、バイエルンの縦に早いボール回しを未然に防いでいた。
 一方のバイエルンは、守備面に難が多い。ルシオとブァン・ブイデンのポジショニングがかぶったり大きく割れたりとチグハグ。デミチェリスもハーグリーブスも出来が悪かった。仕掛けの場面も左サイドでシュバインシュタイガーが単独で突っかけるシーンが多く、ラームとの連携もイマイチだった。
 先制はレアル。ベッカムのロングパス→ニステルがDFを引き連れながら溜めて→2列目から走りこんできたラウールにスルーパス!!絶妙の飛び出しでキーパーと1対1になったラウール。カーンも足に当ててラウールの突破を防ごうとしたがセカンドボールがラウールの足元に納まり万事休す。
 しかし、バイエルンもすかさず同点に。セットプレーからルッシオがヘッドで叩き込む。ルッシオについているはずのカンナバーロの動きが不可解。ルッシオをほぼフリーで打たせてしまった。集中が切れていたのか?
 しかしその後すぐにレアルが追加点。ベッカムのCK→エルゲラがヘッドしたやまなりのゴールに向かうボール→またしてもラウールが頭で触る!!で2点目!!エルゲラの山なりボールで勝負あり。バイエルンには不運なゴールだった。
 更に3点目はファン・ニステルローイ。ベッカムのFK→エルゲラ?頭でかすめてほんの少しボールの軌道を変える→ゴール右に走りこんできたニステルがダイレクトで蹴りこむ!!きれいな3点目だった。これは、ニステルをちゃんと捕まえていないバイエルンDFが悪い。
 ベッカム、ラウール、ニステルとCLの経験値が高いベテラン選手の大活躍で、レアルがよもやの3得点!!びっくりの展開で前半を終える。

 後半。
 バイエルンはサリハミジッチを投入して流れを変える。ボールが両サイドに散り始め、シュバインシュタイガーの左だけでなく、サリハミジッチの右からも攻撃の起点が作れるようになる。レアルも、最初の10分は前半の勢いが保てていたが、カペッロがロビーニョを入れて思いっきりカウンター狙いに戦術を切り替えたのが大失敗。ロベカルの負傷交代で、左サイドの効果的な上がりが全く見られなくなり、以降レアル・マドリーは防戦一方になる。
 バイエルンは、ピサロ、ショルを投入して行け行けモードに。何とか1点取って3-2でミュンヘンに戻れれば…という思惑は後半終了間際に現実のものとなる。
 88分、ファン・ボンメルのミドルがレアルゴール右隅に突き刺さる!!アウェーゴール2点を許し1点差勝利という、レアルにとっては非常に後味の悪い試合の終わり方だった。

 試合のあやは、カペッロの交代だろう。3-1で迎えた後半、バイエルンが前がかりになったところでロビーニョを投入してカウンタースタイルに切り替えようとした。
 しかし、現存のメンバーは守備力に乏しい選手が多い。ボランチのガゴにしろグティにしろ、カペッロ大好きの"守備専従"ではない。バイエルンの猛攻に次第に重心が下がり、DFラインもべったり引いてしまっては、カウンターに繋ぐにしても自陣からの展開に精度を欠く。結果ロビーニョとニステルが孤立してしまい、守りだけになってしまったカペッロの作戦負けである。
 ポイントは後1つ使えた交代枠だろう。この状況で必要だったのは中盤からの積極的な守備。中盤の守備かルーズだったために、DFラインがズルズル後退してしまい、最後はバイエルンのサンドバックになっていた。カペッロの戦術がイタリアチックなのは周知の事実だが、今回の用兵ではカペッロの守備的なストラテジーを忠実に守れる選手が少なかったということか。後半の最初のレアルの動き出しを見る限り、もう少し様子を見ても良かったように思える。点数がまだ入る可能性はあったと思えただけに…


 さて今晩は注目カードがずらり。どれを見ようか真剣に悩んでいます…
 が、八百屋はWOWOW未加入なので、バルセロナvsリバプールにしようかと思います。インテルvsバレンシアも非常に捨てがたいんですが…悩めるバルサも見て見たいので(^^ゞ
 今夜も大興奮必死です!!    
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by R-130 | 2007-02-21 20:59 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 02月 12日
サッカー:カペッロとライカールトの指揮官としての問題点
 レアル・マドリーを率いるファビオ・カペッロと、バルセロナを率いるフランク・ライカールト。
 この二人は世界でも指折りの指揮官であることに疑いの余地は無い。
 しかし、あえてこの二人の指揮官としての"問題点"を追求してみたい。いささか暴論もあるがその辺はご容赦いただきたい。


--レアル・マドリーの監督、ファビオ・カペッロの問題点--

■ 途中解任が1度も無いカペッロが見せる"狡猾さ"
 ファビオ・カペッロはもう20年になんらんとする監督人生の中で、一度も途中解任されたことの無い、極めて珍しいと言うか優秀と言うか、そう言った監督である。しかし、途中解任されたことがない=優秀と直結してしまっていいものか、今シーズンの2試合の彼の選手の起用法を例にとって考えてみよう。 

【ケース1】:07年1月7日 対デポルティーボ・ラ・コルーニャ戦(アウェー) 0-2で敗戦
 短いウインターブレイク明けの初戦。レアルはアウェーのデポル戦に臨む。この日はいい所無く0-2で敗戦した。この時、彼は敗色濃厚の後半途中から"コンディションの上がらない"ロナウドを途中出場させた。もちろん彼は何も出来ずにチームも敗れた。この時の試合後のカペッロの発言はこうだ。

「選手の中に全力でプレーできないものがいる。私はもう2度と、そういった選手は使わない。」

 全力でプレーできないもの、とは誰だろうか?そう、ロナウドである。誰が見てもコンディションの上がらないロナウドをピッチに引きずり出し、見事に戦犯に仕立て上げたのである。この試合以降、カペッロはロナウドを試合のメンバーから外した。そして、現在ロナウドはイタリアでロッソ・ネロのユニフォームを着てプレーしている。カフーやカカと楽しそうに談笑しながら…ここまでの経緯は皆さんの方がよくご存知だろう。彼は、ロナウドをダシにして保身を図ったのだ。そして、彼をけれんみも無く切り捨てることに成功した。


【ケース2】:07年2月10日 対レアル・ソシエダ戦(アウェー) 2-1で逆転勝利
 この試合に負ければ3連敗となり、カペッロの更迭が現実味を帯びてくる大事な1戦に、カペッロは、"もうレアルのユニフォームを着て試合に出ることはない"と言い放ち、フロントからお灸を据えられるような事件に発展したその人、ディヴィッド・ベッカムをスタメンで起用した。勘のいい人なら、この起用の瞬間、カペッロが何をしようとしていたのかピンと来たはずだ。カペッロは彼の正確無比なFKを当てにしたわけでは…決して無い。そう、ロナウドと同様、敗戦のときに備えてのスケープゴートに彼を起用したのだ。しかもここで彼が役に立たなければ、諸手を振って彼を戦力外にできると言うおまけまでついていた。彼を起用しない手はなかった。
 しかし、カペッロの思惑は、いい意味で外れた。ベッカムはソシエダに先制され後FKを直接ソシエダゴールに突き刺して追いつき、逆転の足がかりを作ったのである。
 試合後のカペッロのコメントはこうだ。

「ベッカムはとてもプロフェッショナルだった」
「彼はレアル・マドリーにならなくてはならない存在である」


 戦力外と言い放って舌の根も乾かないこのタイミングでベッカムを褒めちぎる。そりゃそうだ、不名誉な途中解任から救ってくれたのは戦力外のベッカムなんだから。

 彼の起用法には試合の流れ以外の何かが隠されていることが非常に多い。今後も彼の選手起用について注意深く見守ってみるといいだろう。突然、今まで使っていなかった選手を起用したり、大一番に大抜擢とも言えるような起用をした場合、何らかの意図が後ろに控えていることを疑った方がいい。例えばラウールとか、サルガドとか、ロベ・カルとか…もしくはパボンとかラウール・ブラーボとか…


■ 全てを保証されて、初めて交渉のテーブルに着く
 現レアル・マドリー会長のカルデロンは会長選の公約にカペッロの招聘を掲げていた。そして、カルデロンはカルチョ・スキャンダルの間隙を縫いカペッロと電撃契約を結んだ。
 この契約のテーブルで、カペッロはタイトルの確約と引き換えに非常に身勝手な要望をいくつも通している。特に選手の獲得についてはほぼ注文どおりの条件を突きつけた。
 これに対しカルデロンは最大限の努力を約束。TDのベギリスタインもカペッロの手足となってカペッロのお気に入りの選手へのアプローチを粉骨砕身の努力で行っている。果たしてレアルはこの1年間に移籍市場にどれだけの金額を投じただろうか。もう数え切れないだろう。
 彼の戦術や選手の起用法にも一切口を挟まない約束を交わしている。どれだけファンがカペッロを罵ろうと、会長やTDは全面的に彼をかばってくれる。プレッシャーももちろん感じるだろうが、このような手厚い保護を受けてカペッロはチームの再建を手がけているのだ。とりあえず、自分の息のかかったベテランやお気に入りの選手を買い漁り、結果が出ないと見るや否や若手を買い漁り、チームの方向性の転換と称し、成績の犠牲を訴える。このシナリオはカペッロがレアルに着任するときから描いていたシナリオだろう。
 真っ先は自分の保身。そして、結果のみを追求する退屈なサッカー。結果と言う観点で見れば非常に優秀な監督と言えそうだが、色々な視点から彼を見つめていると、必ずしもそうだとはいえないような気がする。事実、彼がチームを離れてから、彼は素晴らしい監督だったなんてコメントは殆ど聞かれないのだから。



--バルセロナの監督、フランク・ライカールトの問題点--

■ 自分のセオリーに固執しすぎるきらい
 "コネホ"サビオラは今シーズンが始まる前、バルセロナの残留を決めた。それは、チームに貢献したいと言う思いなのか、来シーズンフリートランスファーで移籍し、チームに金を落とすことなくチームを去ろうとしたのか、真意は解らないが、一ついえることはライカールトはサビオラに感謝しなければならないと言うことだ。シーズン前に"戦力外"と言い放っていたのにもかかわらず、だ。
 サビオラを"7番手のFW"と表現し彼を冷遇したシーズン序盤。3トップはすでに2枚ずつ選手をそろえており、サビオラがチームのメンバーとして帯同することはない、と言うライカールトの痛烈な通告にも、サビオラはめげずにトレーニングを続けた。
 そして、エトオが怪我をし、グジョンセンがエトオの代役をこなせるだけの器がないと判断されたその時から、サビオラにも出番がやってきた。
 もともと身長の低さをポジショニングやシュート制度でカバーしていた"逸材"である。ポジショニングが大事とされる現在のバルサのサッカーにもすっかり溶け込んで、エトー不在のゴール欠乏症を救ってくれたのは紛れも無くサビオラだった。もしライカールトが、もっと早くサビオラを使う決断をしていれば、もっと違った結果がついてきていた可能性は十二分にある。そう、ひょっとすれば昨年暮れの横浜で勝利の美酒に酔いしれていたのはバルセロナかも知れないのだ。
 また、攻撃とポゼッションを前面に押し出す4-3-3は最近、4-4-2のひし形と言うシステムによって"攻略"されつつある。今年チェルシーが試している4-4-2はバルセロナ対策のためのシステムだと言うのももっぱらの噂である。しかし、ライカールトはそれにも怯むことなく4-3-3を使い続けている。
 これを信念が固いと評価すべきか、あたまがが固いとこき下ろすかは個人の判断に任せるが、4-3-3を2年続けたモウリーニョが今年4-4-2を積極的に導入している事実が何なのかと言う理由を突き詰めれば、ライカールトの判断の是非も自ずと明らかになってくるはずだ。
 また選手の起用法にも、柔軟さに欠けているように思える。あまりにも攻撃的過ぎる起用や交代、そして選手を好みで使い分ける傾向があり、良し悪しに関わらず自分の信念を貫きすぎて失敗している例も多い。前述のサビオラはその顕著な例だ。


■ 選手とのコミュニケーションに難がある 
 昨日、チームに復帰したエトーとライカールトにちょっとした不仲説の噂が流れた。これについてはロナウヂーニョとエトー本人が否定して噂も収まったが、これもライカールトのコミュニケション不足によるところが大きい。
 実際、見た目以上に選手はライカールトを信用していないと言うのが本当の所らしい。それもそのはず、昨年まで選手とのコミュニケーション役は現アヤックス監督のテン・カテにまかせっきりだったからだ。簡単に言えば、ライカールトは権謀術数役で、テン・カテが選手の愚痴聞き係だったというところか。
 ライカールトは、選手との距離をしっかり保つタイプだと発言している。しかし、しっかりと言うあまりにも距離が遠いためか、彼の真意が試合中にも伝わらないことが多い。プジョルがライカールトとよく怒鳴りあっているのは、中盤より前の選手が守備をしないから、ではなく守備をしなければいけない局面で守備をさせることを選手に伝えることが出来ないライカールトに怒り心頭だからだという。
 選手がライカールトをかばう発言をあまり聞かないのも問題だ。チェルシーのモウリーニョの場合、真意は解らないが多くの選手が彼をかばうのに対し、バルサの選手はライカールトがたまに槍玉に上がっても、それほど擁護しない。これは何より監督と選手の間柄を示していると言えるだろう。



 カペッロとライカールト。実績に埋もれ、彼らの欠点は今は目立たない場所にある。しかし彼らとて人間。もちろん欠点はある。その欠点に如何に早く気がつき修正できるのか。カペッロは良くも悪くも監督として完成してしまっているが、ライカールトはまだ若い。如何に今の現状に甘んじることなく自らを律して改善できるか。ライカールトの指揮官としてのキャリアは大成されるのか。名選手=名監督たりうるのか注目したい。 
  
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by R-130 | 2007-02-12 03:11 | ∟Football otherissue
2007年 02月 11日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16プレビュー③ バイエルンvsレアル・マドリー
 プレビュー3回目は、斜陽の2チームを取り上げる。
 強引な世代交代真っ只中のスペインの白い巨人、レアル・マドリーと、2年連続W獲得(Wとは、DFBカップとブンデスリーガの2冠)しながら今シーズン途中で監督が解任されチームも揺れているドイツの名門、バイエルンの1戦だ。
 どちらも動揺が隠せないが、ともに動揺している中にどちらがより優勢なのか、見て見たい。


バイエルン (リーグ成績 11勝6敗4分 4位)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
× イスマエル(DF)
△ ハーグリーヴス(MF)


-対戦相手との過去の成績-
9勝5敗2分  26得点19失点 
直近の対戦成績 CL03-04年 Best16 1st 1-1 2nd 0-1 AGG 1-2


-予想スタメン-
        ピサロ      マカーイ

         シュバインシュタイガー

    サリハミジッチ         ファン・ボンメル

             ハーグリーブス

ラーム    ルッシオ  ブァン・ヴイデン   サニョル  

              カーン

■ バイエルンの強み … シュバインシュタイガーのコンバート成功 中盤はダイヤモンド型もフラット型も対応可能に
 正直、バイエルンの強みを探すのは苦労した。デメリットは後述するとして、ポジティブな内容をあえて掘り下げてみよう。
 ドイツW杯で強烈なインパクトを残したシュバインシュタイガーが、チェルシーに移ったバラックの亡霊を払拭してくれるかもしれない。主に左サイドを主戦場としていたシュバインシュタイガーを、マガト前監督かトップ下にコンバート。最初は戸惑いを隠せなかったようだが次第にチームにフィットしているようで、得点・アシストを決めてきているようである。これでチームは中盤をダイヤモンドにも対応を可能にしており、相手の戦術にそれなりに対応することが出来ると共に、自チームのゲームプランをより柔軟に取ることができる様になった。
 また中盤の層もそこそこ厚く、序盤戦のけが人による離脱のダメージを最低限に食い止めた。現状首位からは勝ち点11差をつけられているが、バラック、ゼ・ロベルトの穴を埋めきれないまま負傷者多数で迎えた序盤を考えれば、むしろ上出来だと考えていいだろう。インテルと同居した以外は組み合わせに恵まれた感のあるCLグループリーグでも、序盤にもたつくインテルをしっかりたたいて首位で突破したのも評価して叱るべきだろう。

■ バイエルンの弱み…マガト監督更迭 ポドルスキー不振 ダイスラー突如引退 無失点に抑えきれないDF陣
 ウインターブレイク明けのバイエルンは調子が上がらずついにマガト監督が解任される事態となった。しかし、2年連続W(DFBカップとブンデスリーガのW優勝)を成し遂げたマガト監督をシーズン中に解任するとは、ヘーネスも本当に思いきったことをしたものだ。後任にはかつてバイエルンを率いていたオットマー・ヒッツフェルトが暫定的に指揮を執る。
 しかし、マガト監督が果たして無策だったかと言えばそれは違うだろう。
 前述のとおり、夏のマーケットでワールドクラスの選手へのオファーは悉く蹴られ、バラックとゼ・ロベルトの穴を埋めきれないまま、また大量の怪我人を抱えて望んだ今シーズン、まだマイスターシャーレの可能性を残すポジションに残れていること自体を評価すべきである。
 むしろ、バラックの売却で得た資金を効果的に投入して、バラックの代役足りうるワールドクラスを獲得しなかったフロントの責任の方が重いだろう。
 バラックの代役、と言うわけではないが、未来のバイエルンの象徴となりうる逸材、ポドルスキーもコンディションが上がらない。怪我で戦線を離脱する前も、まったくと言っていいほどインパクトを残すことが出来ずに不遇を囲っている。ピサロと一時は戦力外と噂されたマカーイの奮起で何とか体裁を保っているが、サンタクルスもくすぶり続け、パラグアイの期待の星ドス・サントスもレンタルで放出するなど獲得した逸材も活かせないままだ。
 そして、怪我も癒えてさあこれから、と思われた天才ダイスラーが年明けのウインターブレイク中に突如、引退を表明した。5回にわたるひざの手術を受け、自分のコンディションに自信がもてなくなったの言うのが理由だそうだ。一時は鬱病もわずらい、現役続行出来ないんじゃないかといわれた稀代の天才も、長期の怪我の後はブランクを感じさせないプレーを披露してくれていただけに、本当に残念である。しかも、彼はワードカップ参加出来ずにユニフォームを脱ぐこととなった。本当に残念である。
 最後に、不安定なDF陣も指摘しておきたい。
 ブンデスリーガで今シーズン、完封した試合は片手で数えるほどしかない。1失点はおろか2失点している試合も珍しくない。攻撃陣が何とか踏ん張る中、守備陣が踏ん張れずに成績がついてこないという状況が続いている。


■ 私が監督ならこう戦う 対レアル・マドリー戦
 初戦がサンチャゴ・ベルナベウの為メンバーにもよるが負けない戦い方を実践したい。チームとしてのまとまりにいまひとつ欠けるレアルだが、状況は正直バイエルンもさして変わらない。それより、1プレーで試合の流れを変えられるクラッキがレアルには多数いるため、正直厄介な相手といえるだろう。
 恐らく、ロビーニョ、レジェス、グティの2列目がスタメン濃厚のため両サイドを確実に封じる必要がある。フィジカルに強いと言えないラームとやや衰えを感じさせるサニョールが、ロビーニョやレジェスと言った若手相手にどれだけ対応できるのか…非常に疑問が尽きない。ハーグリーブスが間に合わなければ、こちらも故障明けのデミチェリスにサイドをケアする重役が回ってきそう。ボランチの効果的なケアが試合の出来を左右しそうだ。



レアル・マドリー (リーグ成績 13勝7敗2分 3位)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
× シシーニョ(DF)


-対戦相手との過去の成績-
5勝9敗2分  19得点26失点 
直近の対戦成績年 CL03-04 Best16 1st 1-1 2nd 1-0 AGG 2-1


-予想スタメン-

      ファン・ニステルローイ

ロビーニョ     グティ      レジェス


        カゴ     ディアッラ

ロベ・カル  カンナバーロ  エルゲラ  S・ラモス

          カシージャス


■ レアルの強み…世界選抜とも言える選手の質・層 試合の流れを変えられるクラッキの存在 
 監督がカペッロに変わり、良し悪しは別として路線の大幅転換が進められているレアル・マドリー。南米から、マルセロ、ガゴ、イグアインと言った若手の優秀な人材を買い漁る一方で、ロナウド、ベッカムを放出。特にロナウドは冬のマーケットでACミランに売り飛ばすなど、出入りの激しさは例年以上だ。
 マルセロは怪我で出場の見込みは無いが、ガゴにしろイグアインにしろ経験と言う意味ではまだまだ足りず、怪我から戻ってくるグティやエメルソンが、彼らに代わってピッチに入る可能性は極めて高い。スカッドは、国際経験も豊かでまたプレーも折り紙つきの選手が数多く揃っており、単純に能力値がゲームみたいな足し算で計算できるのであれば、間違いなくトップクラスのチームである。
 また、一時は戦力外と宣告され、飼い殺しになりかけていたベッカムも昨日リーガに出場して得意のFKで同点ゴールを記録。チームの連敗を止める活躍を見せるなど、元々このチームには、試合の流れをがらっと変えることのできるクラッキを複数抱えている。チームが機能しなくても、個人技でどうにでもしてしまえるだけの力がレアルには備わっている。



■ レアルの弱み…スペインに馴染まないカペッロ流の4-2-3-1 1年目のチーム転換期を言い訳に出来るカペッロの"狡猾さ"
 具体的な弱点から邪推まで幅広く考えてみたい。
 まず、レアルがバイエルンに対して決定的に劣っている点はズバリ"上背"。主力の平均身長差はなんと7cmもあり、セットプレーに弱いレアルにとっては非常に頭の痛いデータだ。幸いに、精度が1流のフリーキッカーがいないので脅威と言うまでには至らないが、充分に対策を練る必要がある。
 また、これだけの選手を集めながらレアルの戦績が安定しないのは、ずばり、カペッロが掲げるイタリア式4-2-3-1がスペインでは通用していないと言う事実が挙げられる。
 イタリアのセリエAは、まず"守備ありき"のリーグだった。05-06シーズン、最後までスクデッドを争ったACミランとユベントスも、まずは守備ありきのチーム。プロビンチアの多くも、守備に枚数を割いてのカウンターが基本戦術だった。
 そのような守備が優先されるシステムでこそ、カンナバーロもザンブロッタも輝いていた。守備に重きを置くリーガのスタイルと彼らのプレースタイルが合致していたから彼らはイタリアでは成功を収めていた。
 しかし、流れるようなと言うべきか、素早い攻撃的サッカーを信条とするリーガ・エスパニョーラにはイタリア式は通用しなかった。守備から攻撃へと移るモーションが非常に速いリーガ・エスパニョーラ。CBにはロングフィードによる組み立てが要求され、SBには果敢なオーバーラップが求められながらも相手のサイドアタックに備えた守備も必要とされる。カンナバーロやザンブロッタが未だにスペインで苦しんでいる理由はここにある。
 イタリアでは、Wボランチはもっぱら守備専従だった。中盤からサイドの空いたスペースを消し、SBやCBと連携して守備面で数的有利を確保する。ボランチのヘルプがあるから、CBも少々FWにつり出されてでもハードタックルを仕掛け、SBはボランチにサイドのスペースのカバーを任せて攻め上がれたのだ。
 しかし、スペインではボランチの求められている資質が違う。ゲームの組み立てであって、守備ではない。この守備から攻めの流れの違い、そしてボランチの役割が異なるスペインにおいて、イタリア流を貫こうとしたカペッロは見えない壁にぶつかり、現在も悪戦苦闘している。
 エメルソン、ディアッラといった守備的なボランチを大枚を叩いて獲得しておきながら、チームが機能しないと見ると更に大枚を叩いてガゴを獲得するなど、スケールのでかい無駄遣いはレアルだから許されるようなもので、普通のチームでは到底できることではない。カペッロは自分の方針を転換し、少しずつ修正を加えているようだが今のところ結果は芳しくない。
 また、このような過渡期のチームである。レアルがベスト16で敗退する可能性は充分にある。しかし、その理由を「選手の経験不足」や後述するが「ベテランの不甲斐なさ」と言う言い訳で、あっさり難を逃れる可能性は高いだろう。彼は狡猾な手段を持ってして、敗退を正当化する"ロジック"を持っているのである。 



■ 私が監督ならこう戦う…ホームで必勝を期す、できれば2点差以上
 より時間が経てば経つほどバイエルンの怪我人は復帰し、質・両共に厚みを増す。その前になる1st legで、意地でもホームで勝ちたいのがレアルの本音だ。出来れば2点差以上での勝ちが望ましい。
 ゲームの出来を左右する2列目の組み合わせだが、現状だと真ん中にグティ、右にレジェス、左にロビーニョだろうが、真ん中にイグアインで右にグティ。もしくは、モチベーションの高いベッカムをジョーカーとして使う手もなくはない。ベッカムはセットプレーで最高の力を発揮するだろうし、バイエルンのLSBのラームあたりならそれとなくやりあえるかもしれない。ファン・ニステルローイは得点力の高いFWだ。何より精度の高いクロスが飛んでくれば何とかしてくれるだろう。かつてのマンUコネクションの二人がゲームを決めることになる可能性もゼロではないだろう。
 尚、Wボランチはガゴとディアッラ。エメルソンを入れると恐らくゲームが組み立てられないまま終わってしまう可能性も高い。エメルソンは逃げ切るときのオプションとして考えるべきだ。



◇ 勝ち上がり予想 … レアル・マドリーが60%の可能性で勝ち上がり
 個々の能力を足し算で考えれば、レアルが圧倒的に強いがチーム状態を考えても、レアルが6割強で勝ち上がるという無難な予想しか出来ないのが現状だ。バイエルンが、ベストメンバーで対峙できれば、5分5分だったと思われる。
 バイエルンは初戦を引き分けで乗り切れれば勝機がある。次戦の3月には怪我人も更に復帰して、より慎重にメンバーが組める。レアルにとっては、3月になったからと言って戦力的な上積みは望めない。
 とすれば、レアルは初戦で是が非でも勝たなければならない。カペッロはやはり1-0で勝つサッカーをするのか、それとも2nd legを睨み、ある程度攻撃的に行くのか。彼の采配が問われる1戦に鳴るのは間違いないだろう。
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by R-130 | 2007-02-11 02:05 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 01月 26日
サッカー:セリエA ロナウドがついにACミラン入り決定!!
 ついにロナウドがACミランに移籍する運びとなった。
 ロナウドに移籍金を払ってでも獲得する意志のあるチームはミランしかいない、と噂されていた通りの結果となった。何でも移籍については合意済みで、後はレアルとミランの間で移籍金がいくらになるかの折衝が、長い間続けられていたようだ。17-18億円で売りたいレアル側と、10億程度にとどめておきたいミラン側との激しい駆け引きがあっとされているが、結局売り損じを恐れていたレアル側が結局10億前後(推定は情報元でまちまちで9億~12億の間と見られている)で売り捌いた格好だ。
 ロナウドについての辛辣な報道は、随所でなされているのでここでは触れないが、はっきりと言えることは、ロナウドにとって、ミランでのプレーが正念場になることは間違いないだろう。彼の年齢を考えても、これが欧州の大舞台での最後のチャンスになる可能性はきわめて高い。彼のパフォーマンス次第では、来期以降放出される可能性もあるだけに、その辺を肝に銘じてプレーして欲しいものだ。
 ロナウドはかつて、ACミランの永遠のライバルであるインテルにも在籍していた。イタリアの地に馴染むのに問題は少ないだろう。また、同胞のカカやカフー、ヂダやオリベイラといった選手も在籍しており、孤立を深めることも無いだろう。後はアンチェロッティ監督や首脳陣が、いかに甘やかさずにモチベーションを引き出してミランをCL出場権を獲得できる4位に引き上げるかが今後の絶対命題となるだろう。
 もっとも、2006年W杯の酷評の中でも、3ゴールをあげたその能力に疑いの余地は無い。残念ながら今のウエイトでは、全盛期のDFを一瞬で置き去りにするようなスピードは望むべくも無いが、それでも足元の技術やシュート精度などはまだまだトップクラスのはずだ。カカやセードルフが、絶妙なパスを送ればロナウドにもまだまだ一仕事できると八百屋は確信している。また、ロナウドのコンディションが上がりコンスタントに活躍するようになれば、ロナウドのマークが厳しくなり、今までマークに苦しんでいたカカやジラルディーノ、インザーギといったスコアラーのマークが薄れて、彼らが輝きだすといった相乗効果も期待できる。
 ボッリエッロが薬物使用で出場不可能になり、ジラルディーノ、インザーギ、オリベイラもなかなか浮上のキッカケが掴めないミランFW陣。いずれにしろ、2007年のACミランの浮沈は、ロナウドがある程度握っているといっても差し支えないだろう。
 尚、前述したがミランは他にもラツィオよりSBのオッドを獲得している。

 またセリエAではないが、アストン・ヴィラ所属のチェコ代表、バロシュがフランス・リーグアンのリヨンに移籍することが決まった。フレッヂ、カリュウ、ベンゼマと立て続けにFW陣に故障が発生し層の薄さを補う格好での補強だ。
 しかし、このバロシュが面白いコメントを発表して話題を呼んでいる。

 「本当なら俺は今頃、チェルシーに移籍しているはずだった。チェルシーに移籍できなかったのは、ショーン・ライト・フィリップスがアストン・ヴィラに移籍しなかったからだ。」
と、暗にショーン・ライト・フィリップスを批判しているとも取れるようなコメントを残しながらも、
「でも、フランスの名門チームの1員になれることを誇りに思うし、自分の判断は間違っていなかったと確信している。」
とも、付け加えていた。八百屋的にも、バロシュはチェルシーに行くよりはリヨンでよかったと思っている。あのチームのプレッシャーは半端ではない。バロシュがチェルシーで成功する可能性は低かっただろう。
 しかし、モウリーニョにとっては頭の痛い話だろう。結局モウリーニョがリクエストしていたCF1人補強は、叶えられないままになりそうだ。故障者が多く、層の薄さが今後の過密日程にどう影響するか。FWはカップ戦でシェフチェンコが2ゴールと復調の兆しを見せているらしいが、今後もドログバに大車輪の活躍を求めることになりそうだ。
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by R-130 | 2007-01-26 23:59 | ∟Serie A 06-07
2007年 01月 12日
サッカー:日本の、そして世界の大物、続々と移籍を発表
 Jリーグはオフシーズンで移籍たけなわ。欧州も冬のマーケット解禁で、強豪クラブから降格寸前のクラブまで、補強に大忙しの現在。欧州の中での移籍は今回は置いといて、まずは国内で最大の話題をさらっていた移籍に方向性が見えてきたのと、欧州から欧州を飛び出す2人の選手の移籍を取り上げたい。

 まず、Jリーグ。
 記事の中身を見るとまだ本決まりではないようだが、千葉の阿部が、浦和の移籍を決心したようである。千葉は社長が直々に"慰留"説得に当たるようだが、阿部の「さらに成長したい」と言う気持ちは間違いなく、競争も激しくACLのコンペティションへの参加も決まっている浦和でさらに切磋琢磨したいと言う考えは、当然の帰結だろう。
 しかし、阿部。ポジションはどこだろう。背番号が「8」らしいのでやっぱ中盤だろうか。浦和は中盤も良い選手が多いのでさらにポジション争いが熾烈になりそうだ。オシムがDFで使っているけど、DFでの起用はないだろうなぁ。オジェックもそこまで馬鹿じゃないと思うし。

 あと、プチ余談だけど、コスタリカ代表FWワンチョペがFC東京入り。確かにワンチョペはキャリアの晩年で昔のような凄みはないと思うけど、平山にとってはどうなんだろう。このところ、メディアも平山総攻撃で立場無いから、ここで一念発起、頑張ってもらいたいものだ。でも、U-22も平山落とすかもと反町監督が匂わせているのでこの1年が正念場だろうなぁ。



 そして、海外。

 まず一人目は、ポルトガルの至宝、ルイス・フィーゴが今年の6月のインテルとの契約満了後にアル・イテハドへの移籍を明かした。期間は1年半+オプション付だとか。
 この所、出場機会が激減していたフィーゴ。インテルの布陣もフラットからロンボへ移行し、最初はトップ下で起用されていたが11月ごろからその起用も激減し、今やベンチにすら入っていない日もあるほど。人が決めた移籍をとやかく言ってはいけないと思うが、どうやらフィーゴは中東の地でキャリアの晩年を"のんびり"過ごす事に決めたようである。中東のカタールリーグなんかは、キャリアの晩年に差し掛かった大物が"余生"を過ごすのにうってつけのリーグと言われているが、サウジアラビアのクラブチーム移籍は極めて"異例"と言ったところか。
 ひょっとすれば、TOYOTAカップで、アジアクラブチーム代表のフィーゴが見られるかも???


 二人目は、レアルから態度を散々せっつかれていたベッカムが、何とMLS(アメリカ)のロサンゼルス・ギャラクシーと5年契約をしたと発表、周囲の度肝を抜かせてくれた。ちなみに5年契約での総収入は300億円。金のためではない、と言う声明も虚しく聞こえる…
 彼が本当にイングランド代表を目指すなら、欧州以外のチームに移籍したのは失敗だろう。どれだけMLSで彼が活躍したところで、評価されてイングランド代表に復帰する可能性は低いだろう(イングランド代表の状態も決して思わしくないのでゼロではないと思う、ベッカム待望論もあるみたいだし)。しかし、適度に活躍したい+お金が欲しい、と言う希望をかなえるのは、カタールリーグとMLSぐらいだろう。日本と言う選択肢も無いことはなかったようだが、もちろん彼を満足させるような金額を払えれるクラブなど存在しない(笑)。ただ、MLSもここ数年急速にリーグのレベルも上昇しており、彼にとって容易い職場にはならないだろう。アメリカのサッカーは06年のW杯でもわかるようにスピードが結構ある、そしてタフだ。ベッカムにはこのどちらも欠けている。彼のプレースタイルをアメリカで輝かせるためには、ちょっとした努力が必要だろう。
 それでも、カペッロのレアルで出番が無いのにベンチを暖めているよりはいいのかもしれない。でも、欧州のクラブでも、やりようによってはまだ輝ける地もあったと思うが、本人は本当のところはどう思っているのだろうか。(多分、嫁さんの意見がかなりのウエイトを占めていると思うんだけど…それは八百屋の邪推だろうか(^^ゞ)


 さて、今後もどのような大きな移籍が飛びだすだろうか。この1ヶ月は移籍話から目が離せない。
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by R-130 | 2007-01-12 18:36 | ∟Football otherissue
2006年 11月 28日
サッカー:カンナバーロがバロンドール受賞
 もう、バロンドールの時期なのね、としみじみ思う八百屋(^^ゞ
 今年のバロンドールは、レアル会長のフライング発言もあったが、大方の予想通りカンナバーロ(イタリア代表、レアル・マドリー所属)に決まった。
得票数は、以下のとおり。


<順位(得票数)>

1位(173):ファビオ・カンナバーロ(ユベントス、レアル・マドリー)
2位(124):ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)
3位(121):ティエリ・アンリ(アーセナル)
4位(73):ロナウジーニョ(バルセロナ)
5位(71):ジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリー、引退)
6位(67):サミュエル・エトー(バルセロナ)
7位(29):ミロスラフ・クローゼ(ベルダー・ブレーメン)
8位(25):ディディエ・ドログバ(チェルシー)
9位(17):アンドレア・ピルロ(ミラン)
10位(13):イェンス・レーマン(アーセナル)
11位(11):デコ(バルセロナ)、カカ(ミラン)
13位(9):フランク・リベリー(マルセイユ)
14位(5):クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)、ジェンナーロ・ガットゥーゾ(ミラン)、パトリック・ビエイラ(ユベントス、インテル)
17位(3):フランク・ランパード(チェルシー)、ルーカス・ポドルスキ(ケルン、バイエルン・ミュンヘン)、カルレス・プジョル(バルセロナ)
20位(2):ジュニーニョ(リヨン)、リオネル・メッシ(バルセロナ)、ジョン・テリー(チェルシー)、ルーカ・トーニ(フィオレンティーナ)、ジャンルカ・ザンブロッタ(ユベントス、バルセロナ)
25位(1):フィリップ・ラーム(バイエルン・ミュンヘン)、ダビド・ビジャ(バレンシア)


 アンリやロナウヂーニョを抑えて、カンナバーロとブッフォンのイタリア"カテナチオ"勢が入っている。これは今までの傾向からしても極めて異例の得票だ。これは、今年のW杯の優勝の要因が「堅守であった」と言うことを色濃く物語っている結果といえよう。
 ただ、バロンドールはW杯だけでなくクラブチームでの貢献・功績も得票に絡む。カルチョ・スキャンダルは選手たちには責任は無いとは言え、セリエBに降格したユベントスから2名が上位に選出されたことに疑問を投じる人もいるだろう。

 ちなみに、DFの受賞は過去に2人。ザマー('96)と、ベッケンバウアー('72、'76)のみだ。マテウスは90年に受賞しているが彼のそのときのポジションはDFではないので除外。しかもいずれもドイツ人。この辺に、ドイツのCBは屈強でドイツのチームは堅守だ、と言うイメージが今でも染み付いている所以かもしれない(最近はそうでもないが…)尚、イタリア人の受賞は93年、あのロベルト・バッジョ以来となる。うーん、そんなにイタリア人はこの勝から遠ざかっていたのか!!

 八百屋的私見。
 DFの受賞は個人的には歓迎。現状のサッカーの戦術・トレンドを見る限りでは、FWやMFらばかりが脚光を浴びるのはおかしい。そういう意味では正当な評価といえるだろう。ただ、やはりカルチョ・スキャンダル、もちろん選手に非があるという訳ではないのは百も承知だが、のあったイタリア・ユーベからの選出と言うことでは、100%素直に喜べない、と言うのが正直なところである。後、さらに個人的なことを付け加えさせていただければ、GKのブッフォンでも良かったんじゃないかなぁ、と思ってしまう今日この頃である。


---追記---
 いつも懇意にさせてもらっているfinal-fantasistaさんが、個人的なバロンドールランキングをやっていたので、ここは八百屋もその素晴らしい案を拝借して(←簡単に言えば、パクってます、ごめんなさいfinal-fantasistaさんm(__)m)、超私的、八百屋が選ぶバロンドール賞及び、次点4名を発表させていただきます。


■ 第1位 ジャンルイジ・ブッフォン(イタリア代表 ユベントス所属)

 八百屋が10年見てきた中で、全ての技術が高い、現在世界最高峰のゴールキーパー。W杯での活躍からも最早説明も不要の10年の1人の"逸材"だ。
 八百屋の好きなGKの中には、オリバー・カーン(ドイツ)、アンジェロ・ペルッツィ(イタリア)、ピーター・シュマイケル(デンマーク・引退)、ボド・イルクナー(ドイツ)等がいるが、彼らはもちろん技術が高かったが、若干の欠点を有してもいた。しかし、ブッフォンにはその欠点が見られない。古くはパルマで頭角を現し、16歳でプリマベーラに上り詰め、そこから多くの経験を積んだブッフォン。経験も能力も、いまや世界一だと八百屋は自信を持って推薦する。


■ 第2位 ロナウヂーニョ(ブラジル代表 バルセロナ所属)

 W杯では輝きを放てなかったものの、今をして尚「現代版ファンタジスタ」の名前をほしいままにしているの、まさにクラッキだ。先日もリーガでオーバーヘッドを披露。もう、不調だとは言わせないといったパフォーマンスを披露している。
 ノールックからのスルーパスなど、視野の広さは草食動物を思わせる。また、創造性に溢れながらも、エンターテイメント性を忘れない。彼のプレーは本当に見る物を引き込む。そして大事なのは、彼自身が楽しそうにサッカーをしていると言うこと。これが、我々をも楽しませてくれる最大の要因だろう。
 また、ファンタジスタにありがちな、フィジカルの弱さは彼には全く無い。鍛え抜かれた肉体は、イングランド代表のジョン・テリーをも弾き飛ばす。これが現代版ファンタジスタと呼びたい理由の一つだ。
 ただ、本当のファンタジスタとはどのような場面でも輝かなければならない。彼がバルセロナだけでなく、セレソンでも輝きを放つようになれば、バロンドールを獲得するのも時間の問題だろう。


■ 第3位 ファビオ・カンナバーロ(イタリア代表 レアル・マドリー所属)

 具体的な評価は、本文をご覧頂きたい。スペインでやや苦しんでいる感じも見受けられるが、そこはバロンドール受賞者として、イタリア同様鉄壁の守備を見せつけて頂きたい。


■ 第4位 ティエリ・アンリ(フランス代表 アーセナル所属)

 プレミアで3年連続得点王。5年間で4度得点王を獲得。この実績に異論を挟む余地は無い。W杯でも少ないチャンスを物にする決定力は健在。代表では活躍できない、というレッテルをある程度はがすことが出来ただろう。ストライカーとしてだけでなく、チャンスメイカーやサイドアタッカーとしても1流でプレーの幅は非常に広い。しかもFKも蹴れる。今やプレミアの顔にまで成長したアンリは、もっと評価されて然るべき選手かもしれない。


■ 第5位 ルカ・トニ(イタリア代表 フィオレンティーナ所属)

 1年の実績で5位に推すのは持ち上げすぎかもしれないが、セリエAで約30年振りとなる30ゴール越えの実績は、ハードなディフェンスで鳴らしているリーガにおいて、素晴らしい実績といえよう。
 もっとも彼の持ち味は、懐の深さである。1トップとしてのポストプレーとアクロバティックなプレーが同居し、身のこなしも柔らかい。スピードがあるわけではないので、ディフェンダーに走り勝って振り切るようなプレーはないが、ディフェンダーを背負いながら一瞬の身のこなしで反転やトラップをうまく使い、マークを外して素早く足を振りぬいて制度の高いシュートを打つ技術、また長身を生かした制空権は、まさに相手DFの脅威だ。
 今年はオフに移籍問題で揺れ、現在もトップフォームを戻していない。それでもフォームが戻ってきて、実績を更に積めば、彼にもこの賞を獲得できるチャンスはあるかもしれない。


次点として、これも実績は薄いが期待料込みと言うことで、フランク・リベリー(フランス代表 マルセイユ所属)を推して、この項を了としたい。
 
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by R-130 | 2006-11-28 23:20 | ∟Football otherissue
2006年 11月 24日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーググループステージ第5節 観戦記
 今回は、CLグループステージ第5節の観戦記を簡単に。やはり、特にプレミア勢はリーガで天王山が週末に控えているためか、元気がなかったような気がした。後、現状のリーガの勢いがそのままCLの試合の趨勢に現れているチームも少なくなかった。それでは、簡単に振り返りたい。


○ 1 セルティック - 0 マンチェスター・ユナイテッド ●

 中村俊輔が出場+セルティックの決勝Tを占なう大事な1戦、と言うことで無条件生観戦!!八百屋的には引き分けで、最終節に望んでくれれば…と言う打算的考えだったので、この結果には驚きを隠せなかった。
 しかし、前半はセルティックは最悪に近い戦いっぷり。ボールが回らない。中盤以降前に出そうとするとユナイテッドのプレスに、すごすごと後退。または、簡単にインターセプトされてあっさりカウンターを喰らう始末。特に中盤のスノは、運動量はあるのだが、パス・ディフェンス共に水準以下でスコットランドでは通用しても、CLでは通用しないことを改めて実感。今後は彼は後半の守備固めで使い、前半はヤロシクやマローニーを使ったほうが攻撃面ではプラスになりそうだ。守備面では大いに問題が残りそうだが…しかし、バルデが復帰したことで、バルデをボランチに据えて前3人を攻撃的に振舞わせることも可能かと思われる。(CBの駒が不足しそうで過密日程をこなすのに難がありそうだが)
 実際、マローニーとヤロシクを投入した後半は、セルティックらしさが戻り、中村も左サイドから右サイドにポジションチェンジして、ヤロシクとの連携でチャンスメイクに貢献していた。
 特に、今回はヤロシクが利いていた。前線でのくさびやポストプレーもこなしつつ、右サイドで中村と連動を図ってチャンスメイクにも貢献。ヘッセリンクとの相性も良さそうだ。実際、スカパーの解説者が「今日のMVPはストラカン監督ですね」と言う言葉は、なるほど説得力があった。

 一方のユナイテッドは、よく言えば軽くプレー。悪く言えば、ゲームへの執着が薄かったと思う。これは、最近のチーム力の低下(選手によってはコンディションが上向いている人もいるが、チーム力としては低下しているように八百屋には見受けられる)と、今週末のチェルシーとの首位攻防戦を見据えて、モチベーションが上がらなかったのがあったと思う。実際、C・ロナウドのドリブルをセルティックのDF陣は誰も止められなかった。スコットランドリーグで現在あのようなドリブラーは存在しない。本当に彼に触ることすら出来なかった。しかし、C・ロナウドの最後のシュート精度が低いのに救われた感じだった。
 ただ、ギグス、スコールズと言ったロートルな選手と、キャリックと言うパス回しには定評があってもダイナミズムに欠ける選手で構成される中盤は、ギグス・スコールズが良かった序盤戦は機能したがここに来て段々勢いを落としている感がある。パク・チソン(現在離脱中)の不在は痛いし、フレッチャーやリチャードソンのような若手にこの1戦を託した方が、ユナイテッドとしては、より良い戦いが出来たかもしれない。少なくとも、ルーニーとサハは調子は良いのだから…

 やはり、よりモチベーションの高かったセルティックに軍配が上がった。中村俊輔の絶妙のフリーキックも、適度な緊張を持って蹴った結果だと思うし、ボルツのスーパーセーブはやはり、勝利への執念を見せたセルティック、及びホームサポーターの賜物だと思う。サハじゃなくてルーニーが蹴れば、そんな声が聞こえてくるが、前半の流れを悪い断ち切ることが出来たセルティックだったからこそ、出来たプレーだと思った。

 いずれにしても、セルティックは新しい歴史の1ページを作ることに成功した。ベスト16でも、優位に試合が運べるように是非とも1位通過を目指してもらいたい。



△ 2 レアル・マドリー 2 - 2 リヨン △

 共に4節でグループステージ突破を決めた両者の激突が、何故注目かといわれれば、リヨンはレアルに負けなし。しかも去年から続けて4戦目の戦い。そして、今年の第1節ではリヨンホームでボロボロにやられたから。
 しかし、リーガでも復調の兆しを見せ、戦術も固まってきたレアルがリヨンとの雪辱に燃えているのは誰もが期待していた内容。果たしてレアルが、第1節の借りを返すのか、それともリヨンの不敗神話は続くのか。やはり見届けたい1戦だった。

 ホームレアルは必勝を期す。4バックは、右からS・ラモス、エルゲラ、カンナバーロ、ロベカル。ボランチの起用に批判が集まるが、エメルソン、ディアッラはカペッロ不動の2人だ。前線は右からラウール、グティ、ロビーニョ。1トップは好調のニステル。グティをセンターにおき、左右を状況で使い分けるパターンが定着しつつある。後、特筆すべきはカッサーノがベンチ入りしている事!!カペッロを痛烈に批判し、練習にも帯同させなかったカペッロが何とベンチにカッサーノを招き入れているではないか!!カッサーノが謝罪したのか、カペッロが人材不足に苦しみ切り札としておいたのか…しかしこの決断は最終的に"吉"と出る事になる。
 リヨンは、フレッヂ、ヴィルトールが負傷。ディアッラはベンチスタート。右ウィングはSBが本職のクレルクと言う厳しい采配だ。

 それでも、サンチァゴ・ベルナベウはリヨンのホームなのか?疑いたくなるような試合展開でゲームは進む。
 まず、カリューが横1戦に並んでしまったレアルのDFラインをかいくぐり、先制点。カンナが迂闊に足を出してしまったのもあるが、ここはレアルDF陣がお粗末だった。しかし、カリュウも素晴らしいFWになったなあと言うのが正直な印象。今年のシーズン前に、世界的なFWの補強に奔走していたリヨンだったが、フレッヂがW杯を期に更に成長を遂げ、開幕から素晴らしい活躍を披露。しかしフレッヂが怪我で離脱した後、カリュウが見事にその穴を埋めた。いまや、2人はワールドクラスのFWに成長したと言っても過言じゃないだろう。現にカリュウの1点目は、彼の意表をついたタイミングでの"トーキック"だった。コントロールの難しいトーキックのあのコースに繰り出せるのは素晴らしい。
 2点目は、お家芸のジュニーニョのFKにマルダが後ろ回し蹴りであわせて2点目。一瞬ラツィオ時代のマンチーニを思い出させるような見事なシュートだった。しかも、ジュニーニョのFKがDFとGKの絶妙の間に落ちるボールで、DFは突っ込めず、GKのカシージャスも1歩届かない。素晴らしいFKからのゴールだった。
 しかも、レアルは前半にグティが負傷後退。ラウールを中央に回し、右レジェス、左ロビーニョにチェンジ。しかし、レジェスは右ではどうにもやりにくそう。まだ起用なロビーニョを右、レジェス左のほうが良さそうだ。
 レアルは、コーナーキックをニステルヘッド→ディアッラが頭で押し込んで1点を返すのが精一杯。グティがピッチから消えてからは、流れの中で点を取れそうな匂いが消えてしまった。

 後半。
 リヨンは、前半の華麗な攻撃が身を潜め、単調なサッカーに終始。よく言えば流している、悪く言えば集中力を欠いたゲームをしていた。それでも、レアルは最後まで攻めきれない。同点機は何度かあったが、モノにできず。そして、ついにカペッロはカッサーノをピッチに送り込む。
 後半38分、こぼれ球をニステルが押し込み同点。更に終了間際にはレアルがPKを獲得し、勝ち越しのチャンスだったがニステルが外して万事休す。レアルはリヨンに土を付けることは今回もお預けとなった。
 
 レアルはロビーニョやグティと言ったタレントに攻撃を任せ、最後はニステルの決定力で堅守+攻撃の形を紡ぎだしている。その為、ボランチはディアッラとエメルソンで守備専従。このスタイルが悪いとは言わないし、いかにもカペッロ流なんだが、このようなワールドクラスのコンペティションになると、攻め手に欠ける言わざるを得ない。ディアッラもエメルソンも、ゲームの組み立てに関与できるようなクリエイティビティが皆無なため、今回のようにグティと言う柱の1人が欠けると、もうチームは閉塞状態。どうにも迫力に欠けるのだ。
 しかし、じゃあ代わりに誰を使うか、と言われるとなかなか難しい。グティをボランチに下げるのが一番手っ取り早そうだが、そうすると、3センターは誰使うの?と言うことになる。一番期待したいのがカッサーノ。カペッロと言う恩師の前で再び羽ばたけるかに注目したが、早速の監督批判でそれも難しそう。そうすると…ベッカム!?
 うーん、レアルの再建にはまだまだ時間がかかりそうだ。

 一方のリヨンは、前半と後半、メンバーが総換えされたのではないかと思うほど別のチームと化していた。この辺が、いつもベスト8で止まってしまう要因かなぁと思ってしまう。結局、攻撃に苦しんでいたレアルに引導を渡すべく3点目、4点目を取ることも前半のチームの勢いなら可能だったはず。しかし、後半流してしまったことが結局引き分けに繋がった.この集中力の欠如は、昨年の05-06シーズンのベスト8のミラン戦の終了間際に同点に追いつかれ、ロスタイムに逆転を喰らうという構図から成長していないような気がする。リヨンが、欧州を制覇するのにはまだ時間がかかりそう、そんな気がしてならない。


 5戦まとめて載せ様と思ったんですが、久々に1戦1戦紐解いたら、昔の癖が出てしまい異様に長くなったので、続きはまた後日やります(^^ゞ
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by R-130 | 2006-11-24 23:02 | ∟UEFA CL 06-07