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2007年 06月 29日
サッカー:カペッロは解任へ…、クーペルはベティスへ?ジオはフェイエに復帰、他
■ カペッロ、やはり解任へ

 本日発表だそうで。
 ミヤトビッチが決断した、とのことだが恐らく幹部の殆どが賛同したんじゃないだろうか。あれだけ攻撃的なタレントを揃えながら、あれだけ守備的なサッカーやられたら、マドリスタはやはり我慢できなかったようだ。結果を出してこれほど批判を受け、しかも辞任に追い込まれる監督も珍しいものと思われるが(しかも2回目!!)、よくよく考えれば、このシナリオは充分に考えられる筋書きで、とにかくは結果を!!と言う腹づもりでカペッロを呼んだ筈なのだろうから、あっさり解任してしまうのも浅はかかなぁ、と。まあ、喜んでいるファンは非常に多いと思いますが。
 以前のエントリーでも述べたように、チームを荒らすだけ荒らして、1年で去ったカペッロ。呼んできた選手も含め、果たしてどれだけ無駄遣いが行われたものなのか…まあ優勝したから良いか、的な考え方なのか…
 
 カペッロはメディアの攻勢にもうんざりしているだろうからしばらく休職だろうか?
 まさか、カンナ連れてユーベに出戻り!?なんて仰天シナリオがあったりするんだろうか、そんな節操の無い話はないわな。
 後任は間違いなくシュスターだろう。

 シュスターが抜けるヘタフェは、M・ラウドルップが指揮を取る可能性が高いそうな。まだ正式発表は行われていないが、細部の詰めの段階だと言う情報が。


 リーガ絡みの監督人事で、おっ、と思ったのは、クーペルが来期からベティスで指揮を執ると言う情報が。クーペルと言うとどうしても"悲劇の監督"と言うイメージが強いんだが、手腕は確かなものだと思う。このところ凋落著しいベティスをどう再建してくれるのか、注目したい。



■ ジオがフェイエノールトに移籍へ

 雑誌の対談で「キャリアの最後はオランダ(フェイエ)で締めくくりたい」というコメントが妙に頭の中に残っていたのだが、このタイミングで移籍だそうで。本当に残念。
 バルサ移籍後、不動のLSBとして攻守にわたり活躍した"ミスターオレンジ"も母国に帰還を決意。本当にバルサの1時代が終わろうとしているような気が…
 アビダルの獲得も秒読み、キヴも移籍か、と言う感じでLSBの後進も整いつつある環境で、ジオも今が潮時、と読んだのかもしれません。

 ジオ、4年間お疲れ様でした(←なぜやたらにジオに好意的かって?好きな選手だからですかね)



■ ルイス・ガルシアがアトレティコへ移籍か?

 トーレスより先にこっちの話が具体化してしまうとはびっくり。
 何とも10億のオファーとかで後はベニテスのゴーサイン待ち。
 本人は在籍したことのある古巣への移籍に前向き、って書いてあったけど本当のところはどうなのよ?
 アトレティコはガジェッティをオリンピアコスに放出したので、両サイドもできてSTも出来るルイガルにターゲットを絞ったとのこと。果たしてこの移籍がらみでトーレスもリバプールに移籍するのだろうか。
 もっともトーレスの移籍に関しては首脳陣は"本人次第"とのこと。
 どこまでが本当で、どこまで三味線なのか見えなくなってきました…

サッカーについてのブログを表示する.

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by R-130 | 2007-06-29 04:05 | ∟Football otherissue
2007年 06月 25日
サッカー:アンリを売却したアーセナルと、アンリを獲得したバルセロナ
■ バルセロナがアンリを獲得!!プジョルは重傷で全治3-4ヶ月

 昨年も噂に上ったアンリがついにバルセロナへの移籍が実現!!これには驚いた人も多いのではないだろうか。何でも移籍金は40億円と破格!!こんなに安い選手なのか?となんとも信じられない気持ちである。
 恐らく今年殆どプレーできなかった為に市場価値が下がった、と言うのも大きな理由のひとつかもしれない。。
 これによって、良くも悪くもアーセナルは大きな転換期を迎えたということ。これまでも急激な若手路線への変更で戦績が著しく不安定だったが、チームの象徴でベテランの域に達しつつあるアンリは残していた。しかし、そのアンリを放出した裏には様々な意図や思惑も見え隠れする。
 まずは、ヴェンゲルと相思相愛だったはずのアンリを放出したのにヴェンゲルの意思がどれほど含まれているかだ。チーム首脳の意思とヴェンゲルの意思に隔たりがあるのだとすれば、ヴェンゲルがもうすぐ切れるであろう監督としての契約の延長にサインする可能性は低いかもしれない。
 また、今年の4月に電撃的に辞任したデイン副会長の辞任による余波の可能性も否定ではないだろう。アーセナルに25年在籍し、クラブの発展に尽力したデインが辞任した理由は、アメリカの大富豪クローンキーによる買収騒動に発端がある。
 デインは更なるチームの発展のために、このアメリカ資本の参入を歓迎する意志を見せていた。しかしチームの首脳陣はこれに否定的な態度を貫き、結局買収話は立ち消えとなった。この結果を受けてデインはチームに失望し辞任したと言う。

 また、去年からオープンしたエミレーツの新スタジアムに膨大な資金を投入しているため、市場に積極的に動くためには資金作りが必要だったと言う説もある。今シーズンは、カーリングカップこそ、若手主体のチームで準優勝と成果を出したが、CLはベスト16で敗退、プレミアも首位からは程遠い4位と結果らしい結果が出なく特にCLの早期敗退による収入の見込み違いが、アンリ売却の背中を押したと言う憶測もある。しかし、それにしても40億とは安すぎる感もあるが、チームとしてはこの時を逃せば更に価値が下がるかもしれないと言う先を睨んでの放出だったかもしれない。

 さて、アンリを売却し、アリアディエールもミドルスブラに売却したFWは補強が急務。
 一番の候補はアヤックスのバベル。アンリとは多少タイプが違うが、CFもウイングも出来る選手。最近伸び悩んでいるが、逸材であることに変わりはない。その他にも、フンテラールやF・トーレスらの名前も挙がっている。トーレスに関しては、リバプールもご執心で、
「60億のオファー」や「ルイス・ガルシア+40億」と言う説がメディアを賑わせている。


 一方のアンリを獲得したバルセロナとしては、FWの余剰人員の整理が必要になってくるだろう。
 一番可能性のあるのは、ジュリ。既に戦力外として通知されたとの情報もあり、退団が確実視されている。
 また、グジョンセンの放出もありうるかもしれない。一説ではプレミアでの復帰の可能性を探っているらしい。本人が希望すれば移籍も容認する構えのようだ。
 また、数々のFW獲得競争に敗れ、ミランが必要に狙っているエトーも放出の可能性がゼロではないかもしれない。今年内乱を勃発させた"問題児"エトーも条件が良ければ放出して、新たなFWを獲得するかもしれない。当の本人はバルサ残留を希望しているようだが…

 ただ、エトーがCFのプライオリティーであることは間違いないだろう。サブにアンリ、と言うと語弊があるかもしれないが、エトーを使いつつアンリは様子を見ながら、と言う感じか。左のウイングも出来るので、ロナウヂーニョの出場の負担を軽減することも出来る。いずれにしろ、1人・ないしは2人ほど、カンプ・ノウを去ることになるかもしれない。

 その他のバルセロナの動きとしては、有能なCHの獲得が急務となっている中、モナコのMFのヤヤ・トゥーレの獲得が決定している。移籍金は約5億との事。
 アーセナルのCBコロ・トゥーレの実弟としても知られており、身体能力は折り紙つきだ。やや、スピード感にかけるとの指摘もあるが、のびしろ等を考えても悪い補強ではないだろう。本当なら、アルベルダやシャビ・アロンソと言った実力者を据えたいところだろうがクラブチームが手放すはずもなく、これからの逸材を獲得するに至ったものと思われる。

 また、先日の親善試合で重傷を負い、開幕までに間に合わない可能性の高くなったプジョルの件もあり、本格的にCBの補強に乗り出している。
 特に今注目を浴びているのはローマのキヴ。インテルとの激しい獲得競争が繰り広げられている。
 インテルとは一度話し合いが決裂したかのような報道があったが、再度モラッティ会長がキヴと会談の場を設けた模様で、今後の進展が注目される。
 また、バルサの経営陣がローマ入りしており、間もなく30億円程度でキヴの獲得に合意するだろう、と言う報道もなされている。
 バルセロナにとっては、CBもLSBも場合によってはDMFも出来るキヴは、喉から手が出るほど欲しい存在だろう。30億円と言う買い物も決して高くは無いはずだ。


 リーガ・エスパニョーラも全日程が終了し、いよいよ移籍市場が激しく動き始めた。
 今後の動向に注目していきたい。
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by R-130 | 2007-06-25 23:51 | ∟Football otherissue
2007年 03月 07日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ Best16 2ndleg リバプールvsバルセロナ観戦記
 非常に厳しい状況下に置かれているのは承知しながらも、心のどこかできっとバルサはやってくれると抱いていた淡い期待は、木っ端微塵に打ち砕かれてしまった。
 リバプールがBest8進出。2-2というAGGはさることながら、内容ではリバプールが圧倒していた。
 昨年のディフェンディングチャンピオンのバルサがどうしてベスト16で敗退したのかを中心に、観戦記をつづりたい。


■ リバプール   4-4-1-1

       カイト
                  ベラミー

リーセ  シッソコ  シャビ・アロンソ  ジェラード

アルベロア  ヒーピア  キャラガー  フィナン

             レイナ

【警告・退場】
アルベロア(b) シッソコ(b) ペナント(b) レイナ(b)
※シッソコは次節出場停止

【交代】
・ベラミー → ペナント (68分)
・リーセ → アウレリオ (77分)
・カイト → クラウチ (90分)

 リバプールは1stlegと同様のメンバー。


■ バルセロナ   3-4-3

 エトー   ロナウジーニョ   メッシー

           デコ

 イニエスタ  マルケス    シャビ

 プジョル    テュラム    オレゲール

          バルデス

【警告・退場】
テュラム(b)

【交代】
・エトー → ジュリ (61分)
・テュラム → グジョンセン (71分)

 SBのベレッチとジオが負傷、シウビーニョも本調子では無いということで最近採用され始めた3-4-3システムで望んだ大一番。本来、イニエスタとシャビは高い位置でプレーするイメージなのだろうが、如何せん2人とも前に進むことが少なく特にイニエスタは自陣に張り付いてしまい、役割不全に。結果このようなフォーメーションでプレー。スタメンの3トップは、コンディションが良ければバルサのベストになるのだが、エトー・メッシーと病み上がりと言うだけに…


 前半。
 想像以上に積極的な守備で、多くの観衆や視聴者を驚かせたのはリバプール。
 中盤から激しいチェイスを仕掛けて、バルサに有機的なパスを許さない。中盤の底で、中途半端な横パスをシャビ・アロンソとシッソコがカットして、すぐさまサイドハーフのジェラードとリーセに送り込むシーンが目立つ。
 本来、サイドの守備をしなければならないイニエスタとシャビは今回その役目を免除されているのか殆ど守備に絡むことが無かった。これは、攻撃的に振舞う為の代償という事だろうか。しかし、このサイドの攻め上がりで3バックの1枚がサイドに絞ることで、残り2枚が中央に絞り込む動きが発生する為、逆サイドが致命的なまでにスペースが空くという大きなリスクにさらされ、結果決定的なシーンが何度なく訪れた。
 覚えているだけでも、リーセが2回(内1回がバー)、ベラミー→カイト→リーセの波状攻撃(内2回がバルデスの正面、最後のリーセのヘッドは枠を捉えたがプジョルが体を張ってクリア)、酷かったのはV・バルデスのクリアミス。ゴールマウスを飛び出してのクリアが、ゴール正面30メートルのシッソコの足元にゴロで収まってしまい、シッソコがダイレクトで無人のゴールに蹴りこむもこれもバーに救われた。これはキックの精度の高い人間が蹴っていれば間違いなく1点ものであった。
 しかし、そんな幾度となく訪れるピンチを、本当に運だけで凌いでいくバルセロナを、"ひょっとしたら神見離していないのではないか"と思ったバルサファンは多いのではないだろうか、これは大逆転の布石なのだと…
 ところが今日のバルサは攻撃面もちぐはぐ。特にサイド攻撃を得意とするバルサが、SBの攻め上がりを無くして、メッシーが孤立するシーンは哀れだった。メッシーには、アルベロア・シソコ・シャビ・アロンソが2重にも3重にも周りを囲み、メッシーをサイドに追いやる。果敢な仕掛けも3人相手には無謀。いつもなら、ザンブロッタやベレッチの攻め上がりによるコンビネーションがなくなったことでますます孤立を深め、結果自陣に戻すパスが大半を占めた。ここで、デコやシャビにこの役割が期待されたわけだが、残念、彼らはサイドハーフの選手ではない。このバルサの3-4-3の致命的な欠点、ウイングの孤立、は今日の敗因の決定的な要因になってしまう。
 エトーが復調していなかったことも今回はマイナス材料だった。ロナウジーニョが中央に張り、マーカーを引き付ける事で左サイドに回ったエトーのプレーを引き出そうと言う目論見は、残念ながらエトーが復調しておらず、フィナン1人で事足りたことで全てが水泡に帰してしまった。これも、事前に懸念された事案であった。やはりここは、グジョンセン(この場合はセンターにグジョンセンで左にロナウジーニョ)かジュリ(この場合は中央にロナウジーニョ、左にメッシー、右にジュリ)をスタメンに立てるべきだった。
 結果、前半僅か1本のシュートにとどまるバルセロナに対して、終われる立場のはずのリバプールがシュート10本を放ち、戦前の予想をまたしても裏切る形で前半は終了した。

 後半。
 両チームともメンバーの交代はなし。ライカールトは前半の字チームの戦いぶりをどう分析したのだろうか。これでいいと思ったのだろうか。
 動き出したのはバルセロナ。不調のエトーに代えてジュリ。メッシーを左に持ち出してジュリを右に置く。この采配には異論が無い。
 ベニテスも動く、先週末にマンUと対戦したときと同じく、ベラミー→ペナント。守備固めか、ベラミーの足がとまりかけていたからの交代か、しかしバルサDF陣にとってはベラミーはリーガ・エスパニョーラにはいないタイプのやりにくいFWだったはず。これはバルサにとって助かった。
 これを見て、ライカールトも大鉈を振るう。テュラム→グジョンセン。勝負に出た。マルケスを最終ラインに下げて前を厚くする。もう2点取るしかないバルサには仕方の無い前がかかりぶりだ。この後、ロナウジーニョが決定的なチャンスをつかむもこれはリバプールの右ポストに嫌われる。八百屋はこの瞬間、バルサの敗退を覚悟した。勝つチームと言う物は、役者が決めるときに決めるものなのだ。しかし、役者が決められなかったバルサには、ベスト8という道標がかすんで見えていたことだろう。
 グジョンセン効果が徐々に出始めた76分、ようやくバルセロナは先制する。オフサイドギリギリで抜け出したグジョンセンが、落ち着いてフェイントでレイナを交わして無人のゴールへ…遅すぎるバルサの先制ゴールだった。
 その後約5分間、バルサのイケイケモード全開となるがこの5分を活かしきれることなく、リバプールもベニテスが交代を巧みに使ってゲームを落ち着かせ、逆にカウンターから、ジェラードのゴール前の鋭い切り返しから至近距離でのシュートを浴びるなど、最後まで強いバルサは戻らないまま、90分が終了。
 バルセロナは、負けるべくして負けてしまった試合だった。

 この試合の敗因は、1サイドバックの攻撃を無くした3-4-3システム 2不調のエトーをスタメン起用した まではあげたが、もう一つある。
 それは、このブログでも何度となく指摘しているライカールトの用兵である。
 まずは前半の戦い方を見て、何故すぐに手を打たなかったのか。これが解せない。
 早い話、エトー→ジュリ、テュラム→グジョンセン、あるいは2枚換えをいち早く決断すべきではなかったのか。もし1失点しても2得点すれば少なくとも追いつく訳である。ここは失点を恐れず2得点を目指す采配を処するべきであった。事実、グジョンセンが入って暫くはその効果が現れた。中央にも裏をとろうとするグジョンセンの動きが加わったことでラインを気にするようになったリバプールDFライン。結果、ロナウジーニョやデコへのプレッシャーが1時的に弱まったのが、良質のパスを引き出せる結果となった。
 また、前半メッシーを見殺しにしていたサイドへの対策も打つべきであった。
 望むらくは、後半最初に4-3-3に戻す英断をして欲しかった。コマ不足なのは解るが、オレゲールをRSB、ザンブロッタをLSBでも良かったはずだ。中盤で消えていたイニエスタか、シャビを1枚削ってでも、サイド攻撃を活性化させる必要はあったのではないだろうか。
 そうでなくとも、最後の1枚。これはオレゲール→ザンブロッタを実践して欲しかった。もうバランス云々を言うときではなかったはずだ。ザンブロッタの攻撃参加を見たかった。後半に、ジュリをオレゲールが追い越してチャンスメイクしたシーンが一度だけある。これに、ライカールトは閃いてほしかった。

 残念ながら1勝1敗、AGGも2-2ながら内容はリバプールの圧勝、バルセロナの完敗だった。負け惜しみではないが、リバプールがCLを制するとは思えない。しかし、バルセロナがCLを制するだけの実力が今年は備わっていなかったのがこの2戦で露呈されてしまった。
 応援している人間としては本当に残念で悔しいが、それ以上にクリーンでしかも激しいプレーでバルサを打ち負かしたリバプールとベニテスに賞賛の拍手を送りたい。

 かのクライフが、「バルサの一つの時代が終わろうとしている」、とこの冬スペインの雑誌に寄稿したという記事をどこかで読んだ。
 図らずも、本当にバルサの1時代が終わろうとしているような錯覚に陥ってしまった。
 クライフの言葉に屈せず、最後の砦となったリーガ・エスパニョーラのタイトルだけはぜひとも死守してもらいたい。
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by R-130 | 2007-03-07 21:40 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 03月 04日
サッカー:チャンピオンズリーグ ベスト16 2ndlegプレビュー①
 本日から来週の3/6-3/7に行われるチャンピオンずリーグ2ndlegの展望を簡単に行いたい。1stlegの結果が予想以上に拮抗した結果が多く、2ndlegも楽に勝ち抜けそうなチームは1チームも無いといっていいだろう。1回のエントリーで、簡単に2試合ほどのプレビューと勝ち上がり予想を行いたい。


■ リバプール vs バルセロナ

【リバプールの勝ち上がり条件】
・引き分け以上なら無条件でベスト8進出
・負けの場合も0-1での敗戦ならアウェーゴールでベスト8進出

【2ndlegでのリバプールの戦い方】
 アウェーで望外の2得点をマークし、意気揚々とアンフィールドに引き上げることが出来たリバプール。04-05のタイトルフォルダーの実力を我々は甘く見ていたかもしれない。実際堅守+数少ないチャンスをものにするというお得意の効率サッカーで、スコア以上にバルセロナにダメージを与えたと言っても過言ではないだろう。
 ホームでもカンプノウ同様の闘い方が出来ればおのずと道は開けてくるだろう。より前がかりにならざるを得ないバルサ相手にゴールすることは現状のスカッドを見れば不可能ではないだろう。後は訪れた決定機を確実に物に出来れば、バルサの息の根を止めることも不可能ではない。


【バルセロナの勝ち上がり条件】
・2点差以上での勝利
・1点差勝利の場合は3点以上取ることが必要

【2ndlegでのバルセロナの戦い方】
 屈辱のホーム大敗を喫したバルセロナは攻めるのみである。グループステージ同様、ここでも苦しめられている。グループステージ最終節は、守備にやや難のあるブレーメンであった為に事なきを得たが、今回は実力と実績十分のリバプールが相手となる。苦戦は免れないだろう。
 MFもフラットにしてDFと2枚ラインを形成しコンパクトに守備する包囲網をどれだけかいくぐれるかが、バルサの課題になる。両サイドの攻撃はSBとSHとDMF(シッソコ)で封じられている感があったので、イニエスタやデコの中央の突破+チャンスメイクに活路を見出したいところだ。センターをどのような布陣にするかに注目が集まるが、攻撃重視でいけばアンカーはエヂミウソンを使うのも手だろう。
 いずれにしてもベストの布陣で臨んでも厳しい結果が待ち受けるかもしれない今回の戦い。バルセロナの真価が問われる1戦といえるだろう。


【2ndlegの戦況予想と結果予想 1-1でリバプールがベスト8進出(約60%の可能性)】
 1stleg同様の戦い方で問題ないリバプールと、1stlegを大いに反省しなければならないバルセロナの差は非常に大きい。しかも今回は場所がアンフィールドと言うこともあり絶対的なアウェーの環境にバルサは苦しむことになるだろう。更にプレミアを見る限り、リバプールはここに来て調子が上がっている。3/3にホームでマンUに敗れたが、試合は圧倒的に支配しており、ベニテスの不可解な用兵と運の無さに泣いた(FKによる失点)が、チーム力は格段に向上している。今のリバプールは充実している、と言っても過言ではない。
 もっともバルセロナが前半で先制できればその先はまだわからなくなる。とにかく今のバルセロナには勢いが必要。早々に点を取って勢いに乗りたいところだ。エトーの復帰が待たれているが、復帰早々にコンディションが整うかは極めて微妙。サビオラやグジョンセンの起用を優先的に考えた方がいいだろう。エトーはオプションでもいいかもしれない。1stlegの先制点のように、イマジネーションとスピードがあれば突破も可能である。バルサらしいアイデアとスピードに溢れる攻撃が出来れば逆転の不可能ではないはずだ。表向き、1-1と言う寂しい予想をしているが、バルサ好きな八百屋としては3-1くらいで劇的に逆転勝利を飾って欲しいと願っているのはあまり大きな声では話せないが実話である。



■ マンチェスター・ユナイテッド vs リール

【マンUの勝ち上がり条件】
・引き分け以上なら無条件でベスト8進出
・負けの場合でも1点差での敗戦ならアウェーゴールでベスト8進出

【2ndlegでのマンUの戦い方】
 ホームに戻ってこれるのでプレミアのような戦い方が出来るだろう。初戦勝利しているが守り切ろうと言うような後向きな考え方ではなく、現存の攻撃力を駆使した攻撃的なフットボールで相手に引導を渡す方が心臓に悪くなさそうだ。
 リールはケイタがサスペンションから戻ってくるのでマンUの左サイドだけは格段のケアが必要になる。エブラはやや攻め上がりを自重する必要があるかもしれない。


【リールの勝ち上がり条件】
・2点差以上での勝利
・1点差勝利の場合は2点以上取ることが必要

【2ndlegでのリールの戦い方】
 現在リーグ戦で絶不調を囲っており、調子を著しく落としているのがリールの現状。ケイタが戻ってくるのは数少ない前向きな材料だ。
 前節アウェーゴールを献上しているが1点なので、とりあえず1点、それが命題になる。しかしそれ以上に分厚いマンUの攻撃を凌げるかに全てかがかかると言ってもいいだろう。守って守ってカウンター、そのカウンターも精度か必要。数少ないチャンスを物にし2点以上取らないと、リールに活路は開けない。


【2ndlegの結果予想と勝ち上がり予想 2-0でマンUがベスト8進出(約90%の可能性)】
 オールド・トラッドフォードで試合が出来ると言うのはこの上なくプラス材料。ケイタ対策も、リバプール戦でシルベトスルを試しており、ひょっとすればCLではLSBをシルベストルに代えてくるかもしれない。
 リーグ戦でもフルアム、リバプールに粘り勝ちしており、ツキもある。残念ながらリールがジャイアントキリングをする可能性は極めて低いと言わざるを得ないだろう。
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by R-130 | 2007-03-04 22:30 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 02月 22日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ Best16 1stlegの結果②
 本日は悶絶するような試合内容が続出!!今日の1stlegは実に内容の濃い試合が多かった。早速試合内容を駆け足で振り返ってみたい。

△ 0 ASローマ --- リヨン 0 △
【得点者】 
【警告・退場】 メクセス(b) パヌッチ(b) ピサロ(b) マンシーニ(b) タッディ(b) トッティ(b) トネット(b) デ・ロッシ(b)/ジュニーニョ(b) ゴブ(b) トゥララン(b)

 22名のフィールドプレイヤーの約半数に当たる11枚の"(・_・)ノ□" イエローカード乱れ飛ぶ荒れた試合展開。シミュレーションも含め内8枚はローマに出されるというホーム、オリンピコのローマが慌てた試合振りが伺える。
 スパレッティは、後半ヴィルヘルムションを投入しその次にはヴチニッチをつぎ込んで2トップにして何としても先制点を奪おうとしたがリヨンゴールは遠く遠く…。このところ国内リーグでも調子が落ちてきているのがそのままCLに現れた結果となった。
 一方のウリエは、カウンター色を強めるために、フレッヂ→バロシュの1枚交換のみ。ゲームをコントロールできていたという気持ちが強かったのだろう。実際スコアレスで、ホームに帰れることに満足しているのではないだろうか。



△ 1 ポルト --- チェルシー 1 △
【得点者】 ラウール・メイレレス('12) シェフチェンコ('16) 
【警告・退場】 ぺぺ(b)/マケレレ(b) エッシェン(b) ツェフ(b) バラック(b)
 
 ポルトはアンデルソンが間に合わなかった以外はほぼベストの布陣。一方のチェルシーはテリー&カルバリョコンビの復活でエッシェンがようやく中盤で使えるという強みが復活。RSBはラッサナ・ディアラが先発。
 先制はポルト。テリーが足を捻挫してピッチを退いていた間に、ゴール前の混戦を縫ってラウール・メイレレスがミドルを突き刺して先制する。
 しかし、その4分後。テリーから交代で入ったロッベンが左サイドを崩しシェフチェンコにラストパス。シェフチェンコが右斜め45度からのシュートを決めて同点に。
 その後はチェルシーが試合をコントロール。後半には途中交代のロッベンを下げてミケルを入れてバランスをとり(ロッベンは怪我?)落ち着いた試合展開で1-1のアウェーゴールを得てのドローに持ち込んだモウリーニョチェルシー。テリーも不在で1-1なら上出来だろうという彼のしたたかな采配が見て取れた。
 ポルトは惜しいシーンもあったがチーム間格差を考えればこの辺が妥当な成績か。いずれにしてもチェルシーにとっては勝ちに等しいドローで、スタンフォードブリッジに凱旋する。



△ 2 インテル --- バレンシア 2 △
【得点者】 カンビアッソ('29) ビジャ('64) マイコン('76) シウバ('86) 
【警告・退場】 ブルディッソ(b) サネッティ(b)/アルベルダ(b) マルチェナ(b)
※ アルベルダは次節サスペンションで出場停止

 思った以上に点数が入って生で見たかった試合(どうせ後日CS再放送をフルタイムで見ますが(^^ゞ)。
 前半はインテルペース。ヴィエラが故障で出られなかったが、他はほぼベストの布陣。ズラタンのパートナーは予想通りCLの経験値の高いクレスポが収まった。また、セリエAで絶好調だったフィーゴがスタメンを飾り、ヴィエラの穴はカンビアッソが埋めた(カンビアッソも試合中に故障し、途中でダクールに交代)。
 バレンシアはバラハが間に合わず、マルチェナで代役を立てる。他はベストの布陣。
 前半29分にフィーゴの右サイドのクロス→ズラタンがマークを背負いながらアクロバティックなシュート→阻まれたところをカンビアッソがヘッドで押し込み先制。カンビアッソはオフサイドっぽく見えたような気がしたがこれは八百屋の素人視点か。
 その後も前半はインテルが押せ押せで進めるが追加点はならず。バレンシアはビジャの左からの切れ込みで、キックフェイントでDFを外しフリーでシュートを打つ場面があったがわずかにボールはゴールの左へ。
 後半。ビジャがゴール正面20メートル後半のFKを、直接決めるスーパーゴールが炸裂!!右のインフロントで蹴ったボールは、ゴールポストの外からな中に切れ込む ものすごい弾道だった。ゴール正面からのカメラアングルで映像を見るとそのすごさがわかる。
 しかしホームインテルは、後半31分にマイコンが右サイドから進出。パス交換から1-2を決めてついにペナルティエリア内に進出し、そのままシュート!!ゴール!!インテルが勝ち越しに成功。マイコンのシュートは、ちょっと古いが98年W杯の決勝トーナメントベスト4、クロアチアに苦しむフランスが、テュラムの得点で決勝戦に勝ち進んだ試合を思い出した。あの時のテュラムのポジションはRSBだった。
 これでインテルが辛くも1点差で逃げ切るかと思われた後半41分。ゴール前の混戦からのルーズボールにシウバがミドルを突き刺し、勝ちに等しい同点ゴールを叩き込む!!バレンシアが予想以上に得点を叩いて、下馬評を覆してアウェーゴール2点を叩いてスペインに帰国。インテルは勝ち上がるためには次節は勝ちが絶対条件、引き分けでも2点差以上が求められる厳しい条件となった。国内リーグでも後半ややゲームが緩む悪い癖があるのだが今回もそれが顔を覗かせたようである。


 今回の八百屋生観戦は、宣言どおりバルセロナvsリバプール。
 試合展開は、ホームで主導権を握るバルサに、頑なに強固なディフェンスからカウンターに徹するリバプールの様相で進んだ。果たして最後に笑ったのはどちらか。いやいやすごい展開になりました。


● バルセロナ 1 --- 2 リバプール ○
【得点者】 デコ('14) ベラミー('43) リーセ('74) 
【警告・退場】 ベレッチ(b) ザンブロッタ(b)/アッゲル(b) カイト(b) シッソコ(b) ベラミー(b) 

■ バルセロナ 4-3-3

ロナウヂーニョ   サビオラ       メッシー

     デコ           シャビ

             モッタ

ザンブロッタ  マルケス  プジョール  ベレッチ

             バルデス

【交代】
イニエスタ in  モッタ out ('54)
ジュリ in シャビ out ('65)
グジョンセン in サビオラ out ('82)

後半モッタを外してイニエスタ。シャビがアンカーに下がり、イニエスタがセンターハーフに。
今度はシャビを外してジュリ。同点に痺れを切らしたライカールトが攻撃的布陣に変更しメッシーをセンターハーフへ。この段階でバルサのバランスが崩れ中盤が機能不全に陥る。
サビオラをグジョンセンに替えた直後、ベレッチが捻挫。しかし交代枠を使い切っておりベレッチはそのままプレー。しかしピッチ上はGK除くほぼ9人でのプレーを余儀なくされたバルセロナ。


■ リバプール 4-4-2(4-4-1-1?)

    カイト          ベラミー

リーセ                   ジェラード

      シャビ・アロンソ  シッソコ

アルベロア  アッゲル   キャラガー  フィナン

              レイナ 

【交代】
ペナント in ベラミー out ('80)
ゼンデン in シッソコ out ('84)
クラウチ in カイト out ('90+4)

交代はリバプール逆転後に集中して行われる。
1ゴール1アシストのベラミーを外してペナント。この段階でシステムが4-3-2-1に。シッソコが故障明けながらもまた負傷交代。今度は長引かなければいいのだが…時間稼ぎで最後にカイトからクラウチ。


 バルセロナは、SBは左にザンブロッタ。右にベレッチ。ベレッチは昨年のファイナルの好印象をイメージしての起用か。アンカーはモッタ。エトーはスタンド観戦。
 色々フォーメーションが噂されたリバプールは結局オーソドックス、と言うか守備的な4-4-2のフラットを採用。シャビ・アロンソ、シッソコ、ジェラードのセンターハーフを3枚用いて、3ボランチのような形になっているときもあった。やはり迫力不足のクラウチはベンチスタート。正解。

 前半。
 取っ掛かりにリバプールが突っかけた以外はバルサペースで進む。リバプールはMFもラインを作ってがっちり引いて守り、前線にベラミーかカイト1枚。セカンドトップにベラミーかカイトを残す。きっちり守って少ないチャンスにかけるというベニテス監督のゲームプランが伝わってくる。シッソコはもうカード覚悟で汚れ役に徹させていたのも印象的。事実彼は、バルサの中盤を潰すのに貢献していた。そのほかの選手もファール覚悟でバルサの攻撃を止める。実質リバプールの最終ファール数は、バルサの2倍を超える27を記録。とにかく流れを作らせずファールで止めてでも攻撃をさせないという徹底振りだった。
 それでも先制はバルサ。前半14分、左サイドから起点。ザンブロッタオーバーラップ→ロナウヂーニョと1-2で左サイドをえぐりセンタリング→中盤から大外を回ってきたデコがファーサイドでヘッドで合わせて先制。リーセがデコを捕まえていなかったと攻めるのは簡単だが、ここは中盤から大外を走ってファーサイドに回りこんできたデコを褒めるべきか。デコの出来はよかったのだが…
 その後もバルサが押しながらゲームを進めるがリバプールがじっと耐え、そして訪れた繊細一隅のチャンスをリバプールは物にする。
 前半43分。リバプールのカウンター。右サイドからジェラードのクロス→ファーサイドからベラミーのヘッド→バルデスがボールをキャッチするがキャッチした場所はゴールマウスのラインの中に!!(スパイクが滑った?単なるミス?)リバプールが意外な形で追いつき、ゲームの方向は霧の中へ。酒の席でゴルフクラブでチームメイトを殴ってベニテスから思い罰金を言い渡されたベラミーが、ゴルフのスイングでゴールパフォーマンス。大丈夫なのか!?

 後半。選手の用兵に難のあるライカールトがおかしな采配を。まず、イニエスタinモッタout、これまではまだ分かった。ありえない話ではない。しかし次のジュリinシャビout、これが分からない。見た目メッシが中盤に入っていたが、これでパサーがデコだけになり、また純然たるアンカーが消えてバルサの中盤は機能不全に。イニエスタとメッシーはゲームから消えてしまい、ボールはDFラインからのロングボールが飛躍的に増え、バルサのフットボールは死んでしまった。この時点で、バルサの勝利はなくなったと言っても過言ではなかっただろう。
 さらにバルサに追い討ちをかけるのは後半29分。カイトの右サイドからのシュート→こぼれ球がベラミーの足元に→ベラミーが落ち着いてペナルティーエリアに張っていたリーセにパス→リーセが珍しく右足で蹴りこみ逆転!!カンプ・ノウに悲鳴に似たため息が漏れる。
 バルサはサビオラが2度ほど決定機があったが今日は決めることが出来ず、デコのFKは(これもポストの外からうちに曲がってくるトレメンダスなフリーキックだったが…)ポストに嫌われ万事休す。
 バルサがまさかのホームで2失点の敗北。まるでクラブワールドカップを見ているかのような試合運びでリバプールに敗れた。
 エトー騒動などバルサが揺れているのも事実だが、後半にはバルデスがバックパスをキャッチしてしまいペナルティーエリア内で間接FKになるなど、今日は何処かおかしかった。前半の流れを維持できるようなライカールトのハーフタイムでの修正が必要だったはずだがそれも叶わず指揮官の意味不明な交代で自滅。さらにサビオラ→グジョンセンというしてもしなくても良いような交代で、ベレッチの負傷に対応できず、まあ出来てもバルサが勝てたかどうかは微妙だが、監督の差が大きく出てしまった試合だった。
 1st legでホームで負けたチームはリールに続き2チーム目。ただ、リールは審判の裁定に泣いたところもあったが、バルサの場合は文字通り完敗であった。
 尚、リバプールはCLではカンプ・ノウで負けなし(チャンピオンズカップ時代は別)、またベニテスもカンプ・ノウで負けなし。このデータが今回も生きる形となった。

 バルサはアンフィールドでリバプールに2点差以上つけて勝利するか、3点以上とって1点差で勝利できるのだろうか?エトーがいれば…と周りは嘆くがどうも問題はそれだけではないような気がするのだが…昨年のディフェンディングチャンピオン、バルサの巻き返しに期待したい。
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by R-130 | 2007-02-22 13:51 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 02月 17日
サッカー:バルセロナ、エトー問題で動揺
 つい最近、ライカールトの指揮官としての問題点を指摘したらこの問題が浮上した。


■ エトーの怒り収まらず バルセロナは2つに分裂 … スポーツナビ

■ バルサのお家騒動収束へ エトーとロナウジーニョが抱擁 … ISM

■ エトー問題再燃!? バルセロナに再び緊張感 … スポーツナビ


 故障明けとは言え、指揮官の指示に従わなかったエトーにも非がある。もちろん、指揮官に批判されたからと言って、メディアに実情をぶちまげるのは褒められた行為ではない。この点に関してはエトーに非があるし、彼は謝罪しなければならないだろう。
 しかし、これも元はと言えば、ライカールトがエトーとしっかりコミュニケーションが取れていれば起きなかった事件である。なぜエトーが途中出場を拒んだのか、それがフィジカル的なものかメンタル的なものか…ライカールトのやり方にも問題があるのは間違いない。
 前述したとおり、監督は権謀術数にだけ優れていれば良いと言うものではない。チームメイトからの信頼を勝ち得ることも肝要だ。このままでは、ライカールトへの不信感をメンバーは募らせるだけだろう。ただ勝てば良いと言うものではないことについて、警鐘を鳴らしている出来事だろう。

 これでエトーがバルサを去るようなことになれば大きな損失だ。
 フロントを含めてこの問題に真摯に取り組み、事態を収束させると共に、ライカールトにはこれまでのやり方を改める必要があることを痛感してもらいたい。
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by R-130 | 2007-02-17 09:54 | ∟Football otherissue
2007年 02月 12日
サッカー:カペッロとライカールトの指揮官としての問題点
 レアル・マドリーを率いるファビオ・カペッロと、バルセロナを率いるフランク・ライカールト。
 この二人は世界でも指折りの指揮官であることに疑いの余地は無い。
 しかし、あえてこの二人の指揮官としての"問題点"を追求してみたい。いささか暴論もあるがその辺はご容赦いただきたい。


--レアル・マドリーの監督、ファビオ・カペッロの問題点--

■ 途中解任が1度も無いカペッロが見せる"狡猾さ"
 ファビオ・カペッロはもう20年になんらんとする監督人生の中で、一度も途中解任されたことの無い、極めて珍しいと言うか優秀と言うか、そう言った監督である。しかし、途中解任されたことがない=優秀と直結してしまっていいものか、今シーズンの2試合の彼の選手の起用法を例にとって考えてみよう。 

【ケース1】:07年1月7日 対デポルティーボ・ラ・コルーニャ戦(アウェー) 0-2で敗戦
 短いウインターブレイク明けの初戦。レアルはアウェーのデポル戦に臨む。この日はいい所無く0-2で敗戦した。この時、彼は敗色濃厚の後半途中から"コンディションの上がらない"ロナウドを途中出場させた。もちろん彼は何も出来ずにチームも敗れた。この時の試合後のカペッロの発言はこうだ。

「選手の中に全力でプレーできないものがいる。私はもう2度と、そういった選手は使わない。」

 全力でプレーできないもの、とは誰だろうか?そう、ロナウドである。誰が見てもコンディションの上がらないロナウドをピッチに引きずり出し、見事に戦犯に仕立て上げたのである。この試合以降、カペッロはロナウドを試合のメンバーから外した。そして、現在ロナウドはイタリアでロッソ・ネロのユニフォームを着てプレーしている。カフーやカカと楽しそうに談笑しながら…ここまでの経緯は皆さんの方がよくご存知だろう。彼は、ロナウドをダシにして保身を図ったのだ。そして、彼をけれんみも無く切り捨てることに成功した。


【ケース2】:07年2月10日 対レアル・ソシエダ戦(アウェー) 2-1で逆転勝利
 この試合に負ければ3連敗となり、カペッロの更迭が現実味を帯びてくる大事な1戦に、カペッロは、"もうレアルのユニフォームを着て試合に出ることはない"と言い放ち、フロントからお灸を据えられるような事件に発展したその人、ディヴィッド・ベッカムをスタメンで起用した。勘のいい人なら、この起用の瞬間、カペッロが何をしようとしていたのかピンと来たはずだ。カペッロは彼の正確無比なFKを当てにしたわけでは…決して無い。そう、ロナウドと同様、敗戦のときに備えてのスケープゴートに彼を起用したのだ。しかもここで彼が役に立たなければ、諸手を振って彼を戦力外にできると言うおまけまでついていた。彼を起用しない手はなかった。
 しかし、カペッロの思惑は、いい意味で外れた。ベッカムはソシエダに先制され後FKを直接ソシエダゴールに突き刺して追いつき、逆転の足がかりを作ったのである。
 試合後のカペッロのコメントはこうだ。

「ベッカムはとてもプロフェッショナルだった」
「彼はレアル・マドリーにならなくてはならない存在である」


 戦力外と言い放って舌の根も乾かないこのタイミングでベッカムを褒めちぎる。そりゃそうだ、不名誉な途中解任から救ってくれたのは戦力外のベッカムなんだから。

 彼の起用法には試合の流れ以外の何かが隠されていることが非常に多い。今後も彼の選手起用について注意深く見守ってみるといいだろう。突然、今まで使っていなかった選手を起用したり、大一番に大抜擢とも言えるような起用をした場合、何らかの意図が後ろに控えていることを疑った方がいい。例えばラウールとか、サルガドとか、ロベ・カルとか…もしくはパボンとかラウール・ブラーボとか…


■ 全てを保証されて、初めて交渉のテーブルに着く
 現レアル・マドリー会長のカルデロンは会長選の公約にカペッロの招聘を掲げていた。そして、カルデロンはカルチョ・スキャンダルの間隙を縫いカペッロと電撃契約を結んだ。
 この契約のテーブルで、カペッロはタイトルの確約と引き換えに非常に身勝手な要望をいくつも通している。特に選手の獲得についてはほぼ注文どおりの条件を突きつけた。
 これに対しカルデロンは最大限の努力を約束。TDのベギリスタインもカペッロの手足となってカペッロのお気に入りの選手へのアプローチを粉骨砕身の努力で行っている。果たしてレアルはこの1年間に移籍市場にどれだけの金額を投じただろうか。もう数え切れないだろう。
 彼の戦術や選手の起用法にも一切口を挟まない約束を交わしている。どれだけファンがカペッロを罵ろうと、会長やTDは全面的に彼をかばってくれる。プレッシャーももちろん感じるだろうが、このような手厚い保護を受けてカペッロはチームの再建を手がけているのだ。とりあえず、自分の息のかかったベテランやお気に入りの選手を買い漁り、結果が出ないと見るや否や若手を買い漁り、チームの方向性の転換と称し、成績の犠牲を訴える。このシナリオはカペッロがレアルに着任するときから描いていたシナリオだろう。
 真っ先は自分の保身。そして、結果のみを追求する退屈なサッカー。結果と言う観点で見れば非常に優秀な監督と言えそうだが、色々な視点から彼を見つめていると、必ずしもそうだとはいえないような気がする。事実、彼がチームを離れてから、彼は素晴らしい監督だったなんてコメントは殆ど聞かれないのだから。



--バルセロナの監督、フランク・ライカールトの問題点--

■ 自分のセオリーに固執しすぎるきらい
 "コネホ"サビオラは今シーズンが始まる前、バルセロナの残留を決めた。それは、チームに貢献したいと言う思いなのか、来シーズンフリートランスファーで移籍し、チームに金を落とすことなくチームを去ろうとしたのか、真意は解らないが、一ついえることはライカールトはサビオラに感謝しなければならないと言うことだ。シーズン前に"戦力外"と言い放っていたのにもかかわらず、だ。
 サビオラを"7番手のFW"と表現し彼を冷遇したシーズン序盤。3トップはすでに2枚ずつ選手をそろえており、サビオラがチームのメンバーとして帯同することはない、と言うライカールトの痛烈な通告にも、サビオラはめげずにトレーニングを続けた。
 そして、エトオが怪我をし、グジョンセンがエトオの代役をこなせるだけの器がないと判断されたその時から、サビオラにも出番がやってきた。
 もともと身長の低さをポジショニングやシュート制度でカバーしていた"逸材"である。ポジショニングが大事とされる現在のバルサのサッカーにもすっかり溶け込んで、エトー不在のゴール欠乏症を救ってくれたのは紛れも無くサビオラだった。もしライカールトが、もっと早くサビオラを使う決断をしていれば、もっと違った結果がついてきていた可能性は十二分にある。そう、ひょっとすれば昨年暮れの横浜で勝利の美酒に酔いしれていたのはバルセロナかも知れないのだ。
 また、攻撃とポゼッションを前面に押し出す4-3-3は最近、4-4-2のひし形と言うシステムによって"攻略"されつつある。今年チェルシーが試している4-4-2はバルセロナ対策のためのシステムだと言うのももっぱらの噂である。しかし、ライカールトはそれにも怯むことなく4-3-3を使い続けている。
 これを信念が固いと評価すべきか、あたまがが固いとこき下ろすかは個人の判断に任せるが、4-3-3を2年続けたモウリーニョが今年4-4-2を積極的に導入している事実が何なのかと言う理由を突き詰めれば、ライカールトの判断の是非も自ずと明らかになってくるはずだ。
 また選手の起用法にも、柔軟さに欠けているように思える。あまりにも攻撃的過ぎる起用や交代、そして選手を好みで使い分ける傾向があり、良し悪しに関わらず自分の信念を貫きすぎて失敗している例も多い。前述のサビオラはその顕著な例だ。


■ 選手とのコミュニケーションに難がある 
 昨日、チームに復帰したエトーとライカールトにちょっとした不仲説の噂が流れた。これについてはロナウヂーニョとエトー本人が否定して噂も収まったが、これもライカールトのコミュニケション不足によるところが大きい。
 実際、見た目以上に選手はライカールトを信用していないと言うのが本当の所らしい。それもそのはず、昨年まで選手とのコミュニケーション役は現アヤックス監督のテン・カテにまかせっきりだったからだ。簡単に言えば、ライカールトは権謀術数役で、テン・カテが選手の愚痴聞き係だったというところか。
 ライカールトは、選手との距離をしっかり保つタイプだと発言している。しかし、しっかりと言うあまりにも距離が遠いためか、彼の真意が試合中にも伝わらないことが多い。プジョルがライカールトとよく怒鳴りあっているのは、中盤より前の選手が守備をしないから、ではなく守備をしなければいけない局面で守備をさせることを選手に伝えることが出来ないライカールトに怒り心頭だからだという。
 選手がライカールトをかばう発言をあまり聞かないのも問題だ。チェルシーのモウリーニョの場合、真意は解らないが多くの選手が彼をかばうのに対し、バルサの選手はライカールトがたまに槍玉に上がっても、それほど擁護しない。これは何より監督と選手の間柄を示していると言えるだろう。



 カペッロとライカールト。実績に埋もれ、彼らの欠点は今は目立たない場所にある。しかし彼らとて人間。もちろん欠点はある。その欠点に如何に早く気がつき修正できるのか。カペッロは良くも悪くも監督として完成してしまっているが、ライカールトはまだ若い。如何に今の現状に甘んじることなく自らを律して改善できるか。ライカールトの指揮官としてのキャリアは大成されるのか。名選手=名監督たりうるのか注目したい。 
  
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by R-130 | 2007-02-12 03:11 | ∟Football otherissue
2007年 02月 08日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16プレビュー① リバプールvsバルセロナ
 いよいよ近づいてきているチャンピオンズリーグ・ベスト16。全試合は出来ないと思いますが、八百屋的に気になる試合を中心にプレビューをして見たいと思います。まずは、05-06の王者バルセロナと04-05の王者リバプールのビッグマッチ。八百屋的に解きほぐすと割と一方的な展開になりそうな気もしますが…どうでしょうか(^^ゞ



バルセロナ (リーグ成績 12勝2敗7分 1位)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
△ サミュエル・エトー (FW)
△ リオネル・メッシー (FW)


-対戦相手との過去の成績-
1勝2敗2分  4得点4失点 
直近の対戦成績 CL01-02年2次リーグ 1st 3-1 2nd 0-0 


-予想スタメン-

  ロナウジーニョ    サビオラ       ジュリ

    デコ                シャビ

            エヂミウソン

  ジオ    マルケス  プジョル  ザンブロッタ  

             バルデス


■ バルセロナの強み … 高いボールポゼッションを中核とした超攻撃的サッカー
 巷では、"バルサのサッカーは対策されつつある"という論調がにわかに強まってきているがそれは恐らく誤解しているだけだろう。トヨタカップ以降、調子が落ちておりけが人も出ているだけで、メンバーが戻って調子も上がれば手がつけられないような攻撃サッカーが戻ってくるはずだ。
 4-3-3という不動のシステムで、細かいショートパスを多用しポゼッションを高めて中盤を制圧するサッカーは最早完成の域にある。メンバーがここ数年それ程変わっていないのも組織力が高い証拠である。エトーという大黒柱を欠いても、グジョンセンや一時戦力外とされていたサビオラがその穴を埋め、サッカーの内容が色あせることは無かった。
 ワイドに開く両ウイングは、中へのドリブルの切れ込みも出来るドリブラータイプが多く、フィニィッシュにも絡むどちらかと言えばウイングと言うより、セカンドトップといった役割だ。チャンスメイクも、タテに抜けてセンタリングより、中に切れ込んでマークを乱して決定的なパスを供給するか、あたりに来なければ自らシュートと言う決定的な役割が多いのも特徴だ。
 中盤は1ボランチの2センターハーフと表現すれば良いか。センターハーフではあるが寄り攻撃的なタクトを任されている。デコをファーストチョイスに、長短のパスでリズムを作りたいときにはシャビ、ドリブルによる攻め上がりを作り出したいときはイニエスタと特徴が別れているのも非常に都合が良い。
 両SBは、攻撃も守備もハイレベルなクオリティが要求されるがどちらかと言えば守備に重きが置かれているポジションであり、ファン・ブロンクホルストとザンブロッタ、バックアッパーはオレゲールのみと若干層の薄さは気になるが質はきわめて高い。シウビーニョやベレッチは守備に難があり指揮官の信頼は勝ち取れていないのが現状だ。
 また、CBにはマルケスと言う、ロングフィードに優れた選手がおり、攻撃のオプションには事欠かない。
 これら多くの選手にそこそこの層の厚さも加わり、一人や二人の選手が抜けてもバックアッパーが抜けた穴を補完して、クオリティーを落とさずサッカーが出来るのが強みである。しかも初戦にはエトーも戦列に復帰するだろうし、それなりのメンバーでオーダーが組めるようになるのもライカールト監督には心強いだろう。ポゼッションを高め、相手にプライオリティーを渡さず相手のリズムを崩し、たたみかける攻撃で相手のゴールを襲うのが強いバルサのサッカーの真骨頂である。


■ バルサの弱み…固定できない「ボランチ」と、前がかりになった時の空いたスペースのケア
 今年バルサで大きな問題になっているのは「ボランチ」。ここに「この人!!」と言う存在がいないのがネックになっている。
 ライカールトが序盤辛抱強く使い続けたモッタ。フィジカルに優れており、守備力にはそれなりに備えているが、何より無用なファールが多くすぐにイエローをもらってしまうのが最大の難点である。守備の要なだけにあっさりイエローを頂戴してしまうとその後のゲームプランに大きな支障が出てくる。致し方ないイエローはしょうがないとしても、不要なイエローはチームに不必要な緊張を生んでしまう。彼は結局ライカールトの信頼をつかむことが出来なかった。
 エヂミウソンは能力の高いことは疑いの余地は無いが、ややモビリティに欠ける事。ボールの展開能力に欠けるところがややボランチとしての起用をためらう理由だろうか。まあ、満遍なく出来なくは無いが残念ながらファーストチョイスになりえないのがライカールトの正直な思いだろう怪我しがちでコンディションがなかなか保てないのもマイナス要素。
 マルケスはボランチでもそれなりに起用できる選手である。フィジカルも強くフィードも正確。ボランチとしては適役と言えなくも無い。しかし、マルケスをボランチで起用すとCBのコマ数が不足するのだ。そこで、CBIには本来ならテュラムを使いたいところだが怪我でコンディションを崩しており、また厳しい見方をすれば、高齢で90分ベストパフォーマンスを期待するのが難しいと言う一面もある。
 後は専業ではないオレゲールぐらいしかおらずCBに目処が立たないことも、マルケスをボランチで使えない理由である。
 シャビもボランチが出来なくは無いが守備力に不安があるのでこれは、攻撃的にいきたいという"オプション"として使うべきだろう。

 また、相手にがっちり引かれて守られて点が入らないとだんだん焦れだして前がかりになりすぎるきらいもある。そうなると守りはボランチ+CB2枚になってしまい、流石のプジョルでもこれを対応するのは厳しい状況だろう。相手に都合よく攻めさせてカウンターと言うスタイルではない為、致し方ない部分ではあると思うが注意が必要だろう。


■ 私が監督ならこう戦う 対リバプール戦
 初戦はカンプ・ノウの為バルサとしてのプライオリティーは、0-0の引き分けより2点差以上で勝つことを目標にすべきだ。アウェーゴールは怖いがカンプ・ノウという素晴らしい雰囲気で戦えることを考えれば、勝つことが絶対条件、出来れば2点差以上の勝利が目標となるだろう。
 リバプールの弱点はズバリ左サイド、バルサ側の右サイドが攻略の鍵になる。リバプールは守備の出来るLSBがいない。ジュリとザンブロッタの連携でリバプールの左サイドを攻略の起点にしたい。また、グジョンセンよりモビリティの高いサビオラを起用したい。高さと強さはあるが、スピードに対して難のあるリバプールDF陣に、サビオラ・ジュリといった屈指の俊足タイプの選手には手を焼くだろう。
 逆に守備面では、効果的な上がりを見せるシャビ・アロンソとジェラードに対するケアが必要になってくるだろう。右のペナント、左のアウレリオ(リーセ)は両SBがマッチアップするとして、時に効果的な上がりを見せるこの二人を、自陣のどこまで入ってくれば捕まえるようにするのかをハッキリさせておきたい。少なくとも、フリーのままプレーさせるようなことなれば両者の正確なミドルの餌食になる可能性はきわめて高い。この辺の約束事は必要になってくるだろう。やはりボランチの役割は高くなりそうだ。



リバプール (リーグ成績 15勝6敗5分 3位)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
○ モハメド・シッソコ (MF)
× ハリー・キューウェル (FW)
× ルイス・ガルシア (FW)


-対戦相手との過去の成績-
2勝1敗2分  4得点4失点 
直近の対戦成績 CL01-02年2次リーグ 1st 1-3 2nd 0ー0 


-予想スタメン-

       ベラミー      カイト

アウレリオ                  ペナント

       アロンソ     ジェラード  

リーセ   アツゲル    キャラガー   フィナン

             レイナ


■ リバプールの強み…ホームに強い 攻撃タレントは欧州でも屈指
 最近リーグ戦は好調を維持。カップ戦に敗退し、リーグもほぼ3位か4位というところから、照準をCL1本に絞れるというのも強みだ。
 リーグ戦ホームの成績は10勝3分と負け無しでかなり強い。アンフィールドという雰囲気の良いスタジアムも、理由のひとつかもしれない。
 攻撃面では今シーズンから加入したタレントが当っている。オランダから来たカイトは、まさにこれ以上ないといった補強だった。スコアラーとしても、チャンスメイカーとしても、ウインガーとしても水準以上の能力を持っており、まさに今期のリバプールの攻撃陣を牽引している。また、高さのクラウチ、速さのベラミーと、特徴のそれぞれ異なるFWを有しているのも強みで、戦局に応じて使い分けが出来るのもベニテス監督としてはゲームプランが立てやすいだろう。思い切って、アウレリオのところにベラミーを持ってきて、カイトとクラウチの2トップという布陣も可能だ。
 ペナントはようやくここに来て調子を上げており、右サイドは今後もどうやら彼に託されそうな雰囲気である。左サイドは、リーセ、アウレリオ、M・ゴンサレスと守備には難があるが攻撃力ではなかなかのポテンシャルを持つ3人が犇めいておりさほど問題はない。ルイス・ガルシアの離脱を最小限に食い止めている。
 アロンソとジェラードのコンビも攻守にわたって安定。シッソコがまもなく復帰するが、ファーストチョイスはこの2人であろう。


■ リバプールの弱み…守備の出来ないLSB スピードの対応に難のあるCB アウェーでの戦跡の不安定さ
 守備陣に問題を抱えているのと、アウェーでの戦績が悪いのはあながち無関係ではないだろう。アウェーで押し込まれたときに、守備陣が踏ん張れないのも大きな理由のひとつだと思われる。
 アウェーでの成績は5勝6敗2分。とりわけ6敗もしており、初戦のカンプ・ノウでもこの辺が非常に心配される。
 また、ウォーノックをブラックバーンに放出してしまい、守備の出来るLSBがいなくなってしまったのも非常に問題だ。守備を殆どしないリーセと、スピードは豊だが守備力に難のあるアウレリオ。CBの不安とあいまって最大のウイークポイントになっている。
 CBもキャラガーの相方が不安定だ、ベテランのヒーピアは衰えが顕著で、タテの突破に対応できなくなってきている。逆に若手のアッゲルはようやく落ち着いて来たように見えるが、まだ若さゆえの不安定さがぬぐえない。どちらを使っても不安が残り、バルサの攻撃陣を支えられるか、心許無い。


■ 私が監督ならこう戦う…アウェーでも攻撃姿勢を貫く
 初戦はアウェーになるリバプール。正直チームの格はバルセロナの方が1枚上手である。そんな相手にはとにかく自分たちのサッカーをやること。これに尽きるだろう。
 具体的には、両SBが攻めあがったスペースを有効活用するサッカー。いまやバルサ封じの定番となりつつあるが、両サイドハーフにそのミッションをこなせる適役を揃えているだけに、やらない手は無いだろう。ペナントやアウレリオ・リーセが正確なクロスを繰り出せるのであれば、クラウチを前に据えるのも面白い。ただ、バルサのCBは、ハードマーカー揃いなのでクラウチがイマイチ役に立たない可能性は否定できないが…
 また、バルサが試合の主導権を握る前に、アロンソ・ジェラードが巧みにオーバーラップを仕掛けてあわよくばミドルを放ち、バルサにやすやすとプライオリティーを握らせないことも重要になってくる。アウェーだから、最悪0-0でアンフィールドに帰れれば…そんなゲームプランが出来るなら、プレミアリーグでマンUに13ポイントも離されるはずがない。ここは、アウェーでも愚直に自分たちのサッカーを貫くべきである。ややもすれば1st legで勝負が決まるような結果にもなりかねないが、ここい1番に勝負強いバルサである。相手の出端をくじくくらいの大胆さがないと、リバプールの勝ち上がりはないだろう。


◇ 勝ち上がり予想 … バルセロナが75%の可能性で勝ち上がり

 八百屋的には見た目以上にチーム間格差があるように思える。バルセロナが調子を落としているという現状を踏まえてもリバプールには厳しい相手だということは間違いない。
 最大の失敗は冬にDFを補強するどころか、ウォーノックを放出してしまったこと。守備が出来るしかも両SBが出来るDFを放出してしまったことで、LSBの守りは常に不安が付きまとう。ベニテス監督が4バックと3バックの両方を試しているのもどちらを使っても落ち着かないからだろう。ここは間違いなくリバプールの泣き所になるはずだ。
 後はクラウチ。彼が鍵を握っているだろう。バルセロナが唯一手におえないものがあるとすればクラウチの高さ。彼が本領発揮をすればバルサにとっては脅威だろう。しかし意外にハードマークを受けると何も出来なくなるというプレーの幅の狭さが今季見られており、ここが一皮剥けないと、クラウチもリバプールの武器にはなり得ないだろう。
 いずれにしても役者も経験もバルサが上と見ている八百屋。リバプールは1st legに全てを賭けるつもりで臨まないと突破は厳しいだろう。
(注:データは2/8現在のもの)

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by R-130 | 2007-02-08 06:14 | ∟UEFA CL 06-07
2006年 12月 17日
サッカー:インテルナシオナル、バルサを破り世界一に!!
 今夜のブログはこれ一色でしょう(笑)八百屋も"これ"です(^^ゞ

 さて、TOYOTAカップ決勝は大方の予想を大きく裏切り、インテルナシオナルがトヨタカップ初出場で初制覇の偉業を成し遂げた。バルサはまたしても世界一の称号を得ることが出来なかった。現状のベストメンバーを揃え、本気で乗り込んできたにもかかわらずタイトルが取れなかったという意味では、この敗戦のダメージは大きいだろう。ロナウジーニョやデコのうつろな表情がそれを如実に物語っていた。
 一方のインテルナシオナルは、これしかないと言う勝ち方で見事世界一の栄冠に輝いた。賛否両論あるだろうが、"これしかない"と言う方法で勝つことがどれだけ難しいかは想像に難くない。戦力差からも経験値の差から言っても、大きな差を詰めての彼らの勝利は、賞賛に値するだろう。

 多くの人がこの1戦を見守ったと思うので、試合の振り返りは今日はパスして、インテルナシオナルの勝因と、バルセロナの敗因を簡単にまとめてみたい。


--インテルナシオナルの勝因--

□ ゾーンディフェンスでほぼ完璧な対応をしていたこと

 ロナウジーニョの厳しいマークは一見マンマークを想像させるが、実はそうではなかった。各選手が、自分のスペースをしっかり意識し、スペースに入ってきた選手に厳しいマークをしていた。そして、全員が守り事のルールを確実に守っていたのが、バルサ"0封"の最大のポイントだと思う。
 まず、ゾーンディフェンスは自分が守る範囲に入ってきた選手に、それ以上進ませないような守備を敷くのが一般の考え方だ。現に、アル・アハリに対してはこのようなディフェンスを敷いていた。しかし、この守り方は相手にプレスをかけないため、比較的相手を自由にしてしまうデメリットがある。八百屋は底を非常に危惧していた。
 しかし、今日のインテルナシオナルのディフェンスは、ゾーンに入ってきた選手に対して、持ち場の選手が原則1人、ロナウジーニョやデコなどのキープレイヤーには2人、プレスをかけて自分のゾーンから相手を追い出す動きを見せていた。これは、有効的なゾーンの守り方である。得てしてボールウオッチャーになりやすいゾーンディフェンスだが、ゾーン+チェイスと言う明確な守備意識を持つことで、準決勝で見せた"べったり引いて守る"という受身的な守備でなく、ゾーンに入ってきた選手をチェイスして追い出す、いわゆる"ハタラキ蜂"的な積極的な守備が、バルサにビッグチャンスを殆ど与えなかった理由だろう。
 これにさらに素晴らしかったのは、チェイスを原則1人にして、他の選手はしっかりゾーンで守っていたこと。これが、バルサにスペースを与えず、結果的に細かなパスを繋ぐサッカーを未然に防いだ最大の理由だ。1人の選手に1人がチェイスに行くと、どうしてもスペースが出来てしまう。そのスペースを巧みにつくのがバルサのサッカーだが(クラブ・アメリカの1失点目は、ボールを持った選手にそれぞれがプレスに行った結果、スペースが出来てしまい、見事なパスの連動で、最後はグジョンセンにやられている)、今回ゾーンに入ってきたボールを持った選手にはプレスに行っても、その他のDFはゾーンで守っていたため、バルサが見せる、"素晴らしいラストパス"をほぼ全て封じることができた。(後半ロスタイムだけ、選手が浮ついたのか、ボールを持つ選手にいっせいにプレスに行ったため、バルサがあわや1点のシーンが生まれたが、守備が破綻したのはそこくらいだった)。このパスが通れば、と言うパスを最後の1本でインテルナシオナルは、しっかり止めていた。


□ 両ウィングの開いたスペースをしっかり突いて攻撃していた

 これもセオリーだが、ジュリー・ロナウジーニョの攻めあがったスペースを、インテルナシオナルのイアルレイが巧みについていた。これ、ボディーブローが後半効いて来て、バルサはジュリとロナウジーニョが思い切って上がれなくなる"伏線"を作った。わかってはいる"セオリー"だが、このセオリーを抜群のキープ力を誇ったイアルレイが実践することで、バルサに脅威を与え後半のバルサにチャンスをそれほど与えなかったことと、決勝点のお膳立てをしてという、2つの貢献を果たしたことになる。
 しっかり守ってカウンター。言うのは簡単だが、これを実践できるチームは本当に少ない。彼らは、本当にこれしかないと言う、少ない可能性を組織立てたサッカーでしっかり実践し、世界一の称号を手繰り寄せた。本当に脱帽の90分だった。



--バルセロナの敗因--

■ やや、ボールを"こねている"節があった

 クラブ・アメリカ戦のイメージが残っていたのだろうか。華麗なパス回しを見せ付けて勝とうと言う雰囲気が前半強かった。執拗なヒールパスや、不要なスルーなど、プレーの精度を著しく欠いていた前半の序盤だった。
 余裕が無くなるにつけて、そのようなプレーはなりを潜めたが、基本はシンプルなサッカー+ポゼッション。やや、自分らの力を過信して、策におぼれた感があった。


■ 采配が"拙かった"のではないか

 これは"結果論"かもしれないが、3枚の選手交代のうち、1枚には疑問が残った。
 モッタoutシャビin。これはまあ仕方が無いかもしれない。モッタが予定通りカードを頂戴し、その直後に交代。シャビに替えることで、守備力のダウンは仕方ないが大きなパスを展開することで、閉塞した状況を打開仕様と試みた意図はわからないでもない。
 しかし後半開始時のザンブロッタoutベレッチin、これが不可解だった。ベレッチを出場させて攻撃的に行きたかったのか?ザンブロッタも回数は多くなかったが、ジュリのスペースをカバーして、時折効果的なオーバーラップを仕掛けていた。守備でもしっかり貢献していたはずだ。これに替えてベレッチは納得いかない。ベレッチの守備力は言うに及ばず。結局決勝点もバルサの右サイドを起点に生まれている。
 この上記2枚の交代から見て取れるライカールトの"隙"がはっきり見て取れる。ずばり言えば、ライカールトはインテルナシオナルを舐めていたのだろう。守備が出来ない選手を2人も出して、前がかりに行ってしまったのが最大の敗因だろう。マルケスもしばしば上がっていく場面も見られ、後半ジオとプジョルが怒鳴りながら守備をやっていたのは、チームのバランスが崩れていた証拠だろう。
 八百屋的には、モッタoutテュラムinをしてほしかった。CL6節ブレーメン戦での采配だ。マルケスを思い切って前に行かせることも出来、尚且つ最終ラインに落ち着きを与える。ベレッチと言うカードを切ってしまったら、やはりテュラムを入れて最終ラインを安定させて、前線のメンバーを攻撃に集中させるべきだった。攻撃とポゼッションを信条とするライカールトには、なかなかありえない選択肢かも知れないが、こういう采配も考えてほしかった。

 もっとも、エヂミウソンが使えれば、と言うタラレバもあるが、仕方が無いのは仕方が無い。アンカーの落ち着きどころは最大のネックだった。それでも、戦力は明らかにバルサが上だった。その差を生かせなかったのは、やはり監督にも大きな責任があるだろう。


 本気で勝ちに来て勝てなかったダメージが、バルセロナにどれだけ残るのか?
 今後のリーガがやや心配だ。まあ、大丈夫だと思うが…リーガも余裕が無いだけに今後の成り行きを見守りたい。

 昨年のリバプール同様、今年もヨーロッパチャンピオンが世界一に輝くことは出来なかった。どれだけスター軍団を揃え様とも、サッカーとは足し算で決まるスポーツではないと改めて感じた。今年もなかなか見ごたえのある、TOYOTAカップ決勝だった。
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by R-130 | 2006-12-17 23:15 | ∟Football otherissue
2006年 12月 15日
サッカー:TOYOTAカップ バルサ、格の違いを見せ付ける!!
 TOYOTAカップも決勝進出チームが決まり、5位決定戦も本日終了(世間の流れは早いのね…)。それではさっそく3試合を振り返りたい。

12/13 準決勝
○ インテルナシオナル 2 - 1 アル・アハリ ●
 
 アレッサンドロ・パトとルイス・アドリアーノの2人の"10代コンビ"が2得点し、アル・アハリを下した。これを若くて才能のある10代がブラジルには沢山犇いている、と取るか、インテルナシオナルに決定力のあるFWがいない、と取るかは個人差があるが、攻撃の組み立てと決定力を見ている限り、八百屋的には後者に感じた。
 アル・アハリの1点はインテルナシオナルが完全に集中を欠いたときに、スローイン→クロス→ヘッドの流れで得た1点だった。
 インテルナシオナルは守備がいい、と言う前評判があったが、見た限りでは引いて守るということに関しては南米のクラブチームにしては珍しいスタイルだったが、プレスやインターセプトを駆使した、コンパクトなサッカーをしているわけではなく、これではバルサのようなパス回しの速い相手では、厳しいかなぁと言う感じのする試合だった。
 決勝では是非南米代表の意地を見せてもらいたいものだ。


12/14 準決勝
○ バルセロナ 4 - 0 クラブ・アメリカ ●

 予想以上に大差がついてしまった、クラブ・アメリカにはかわいそうな試合。特に後半はバルサに遊ばれてしまい、デコとロナウジーニョにいいようにやられてしまった。
 前半の先取点はお見事!!デコ→ロナウジーニョのヒール→イニエスタ→グジョンセン、ゴール!!特にグジョンセンが教科書どおりキーパーの重心とは逆のコースに打ち抜くボールコントロールには感心した。
 その後、CKからマルケスのヘッドで2点目。ロナウジーニョのゴールで3点目、最後はデコのミドルで4点目。役者がきっちり決めて、バルサの豪華なサッカーをゴールデンタイムの日本の茶の間に披露してくれた。
 嫁さんも感動しており、「早く決勝点が見たい」との事。なるほど、サッカーにあまり興味のない人でも、バルサのサッカーを見れば「また見てみたい」と思うのか。
 クラブ・アメリカ、チャンスがまったく無いではなかったので、何とか1点取ってほしかった。特にクラウディオ・ロペスは昔さながらの裏を取りそうなシーンがあったし、チャンスもあったけど…右足に納まってしまったのが万事休す。後、クラブ・アメリカの監督が雨でずぶぬれになりながらたって戦況を見つめていたのが印象的だった。こういう監督、少ないと思います。監督の能力は別として、こういう監督だと、選手としてもついていこうと思うよね。


12/15 5位決定戦
● オークランド・シティ 0 - 3 全北 ○

 いささかお疲れモードだったオークランドシティ完敗。全北はPKを含む3得点で圧勝。アジアではなるほど、厄介なチームかもしれない。全体的な運動量が豊富でスタミナ落ちしないのは強み。厳しく寄せられたときのプレー精度は欠くが、今回のように比較的ゾーンで守る(と、言うか当たりに行っていなかった)相手だと、そこそこ出来そうだ。
 オークランド・シティ、完全プロ化されていない中での結果なので仕方が無い。技術的なものは厳しかったがガッツは充分感じました、特に初戦。


 のこりは日曜日の3位決定戦と決勝を残すのみ。
 個人的には、クラブ・アメリカのクラウディオ・ロペスに1点取ってもらいたい。昔から結構好きな選手で、このような形でまたプレーが見れるとは思わなかったので是非。
 後、インテルナシオナル、頑張っていただきたい。バルサは、時差とか心配したけど関係ないね。やはり基本がしっかりしている。あれだけぬれたピッチでも、トラップミスやパスの目測も誤らない。素晴らしいチームだ。
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by R-130 | 2006-12-15 22:32 | ∟Football otherissue