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2007年 02月 19日
サッカー:セリエA24節 ロナウドが移籍後初ゴール ローマは痛い敗北
 セリエAは24節。来週のCLを睨んで、CL出場組みは主力の温存が目立った。

 インテルはサン・シーロにカリアリを迎える。サン・シーロは突貫工事でビデオカメラなどの取り付けを行い、無観客試合対象スタジアムからは外れた。CLも通常通り観客を入れての試合となる。
 インテルは、マテラッツィ、ヴィエラ、サネッティ、アドリアーノを休養させるもカリアリを圧倒し、前半11分CKからのこぼれ球をフィーゴがズラタンにヒールパス。アウトサイドにかけたセンタリングをブルディッソがヘッドで叩き込んで先制。この1点で今日のインテルは充分だった。1-0で快勝。連勝記録は17に伸びる。
 カリアリは、前半立ち上がりにカウンターで、スアソが60メートルほどドリブル突破をかけてカポーネに見事なスルーパスを送ったが、カポーネが見事に外して先制ならず。後はインテルの一方的なペースだった。ここで先制していれば試合の流れはずいぶん変わっていただろう。また、インテルはフィーゴが久々に先発。動きも軽快でで伸び伸びプレーしていた。

 ACミランはアウェーでシエナとの1戦。
 ロナウドが先発と言うことで結構な注目が集まった試合。ロナウドがいきなり2ゴールと結果を残したのは流石だが、試合を見ていた限りなんでもないと思われる場面でミスしたりと、動きは決して良くなく、ひょっとすれば昔のような爆発的なスピードで相手を抜き去るような動きと言うのはもう期待できないのかもしれない、と思うほど絶望的な動きだった。
 しかし、ポジショニングは相変わらず見事で生粋のFWだなぁ、と思う1面も。ミラン2試合目、しかも初のスタメンでいきなりドッピエッタだからこれは評価して然るべきか。何だかローマにいた頃の晩年のバティストゥータのような感じだ。
 しかし試合そのものは非常に緊張感に欠けた試合で特に弛緩しきった両チームのDF陣には閉口。試合もシエナがミドルスブラから戻ってきたマッカローネの2得点などで3-3まで盛り返したところで終わるかと思った後半ロスタイムに、カカのCKをシエナの選手のオウンゴールで辛くもミランが勝ち越してタイムアップ。何とも最後まで締まらない試合だった。

 ローマは堅守エンポリのホームに乗り込んでの1戦。インテルを追いかける立場としてはアウェーでも負けられない試合だったが、前半4分にポッツィが先制した1点をエンポリが自慢の堅守で最後までローマの猛攻に耐えてエンポリが金星。マンシーニ、キブを温存したローマにとっては痛恨の敗北。インテルとの勝ち点差は14に拡がりスクデットは最早絶望的だろう。スパレッティは早々とCLにプライオリティを置いた用兵に切り替えるべきである。

 この結果、エンポリが4位に再浮上。5位にラツィオ、6位にACミランが上がりカターニャは7位に交代。4位エンポリと6位ミランとの勝ち点差は依然「2」のままだ。

 
 さて、カターニャの暴動事件後2節が消化。ピサヌ法の施行により、基準を満たしていないスタジアムは無観客試合が行われている。が、これはセリエAだけに関わらず、UEFA杯でも同様の措置がとられている。リヴォルノはホームのアルマンド・ピッキで無観客試合を行いエスパニョールに0-1で敗北を喫した。実は再開後の23節のキエーボvsインテル戦が無観客試合で、それを観戦していたのだが、本当に緊張感のない"練習試合"のようなカンピオナートだった。選手や監督の指示が非常にリアルに聞こえ、ボールを蹴った乾いた音がこれほどまでにテレビの音声で拾われたのは初めてのことではないだろうか。そして、点が決まっても、観衆が沸くことは絶対にない。
 実際試合は開始早々、アドリアーノがドリブルで持ち込んで強烈なミドルシュートを放ちインテルが先制したが観客の歓声は聞こえず。ポストにあたって入ったシュートで、ポストに当たった乾いた音がいつまでもこだましているような感じだった。
 リボルノの選手も歓声が聞こえないからか気合が入らなかったのだろう。アドリアーノへの守備がものすごい雑だった。

 ピサヌ法に基づいた、基準を満たさないスタジアムの無観客試合は致し方ない。もう悲劇は2度繰り返してはならないし、そのためのドラスティックな決断はむある意味必要だったし、今回はなくなられた遺族には大変失礼な表現だが、いいきっかけだったと思う。
 ここでの問題は、ピサヌ法が成立していたにもかかわらずカルチョのスタジアムにはその適用を除外していたという事実である。まさにこの法律は一番危険が高いスタジアムに適用されなければならない法律だったのに、"絵にかいたもち"でしかなかったということだ。

 ところが無観客試合が選手やサポーターにもたらす影響はことの他大きいだろう。テレビで見ていて実感したがあのような練習試合のような雰囲気で、士気が上がるはずもないだろう。週末の試合を楽しみにしていたサポーターにとっても、生きがいがなくなり生産性に影響を及ぼすようなことにも繋がるかもしれない。少し論理が飛躍しすぎたが、チームオーナーは一刻も早くホームスタジアムを改修すべきである。資金的な問題はついて回るが、このまま放置している様ではそれ以上の損害を被る可能性もあるだろう。元々実力のあるリヴォルノやカップ戦に強いパルマがこのままUEFA杯の1回戦で消える可能性は極めて高くなった。他のオーナーも対岸の火事と思わず、一刻も早く手を打つべきである。
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by R-130 | 2007-02-19 23:16 | ∟Serie A 06-07
2007年 02月 18日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16プレビュー⑤ ACミランvsセルティック
 プレビュー第5回目は、我らが中村俊輔選手所属のセルティックと、今シーズン調子がなかなか上がらないACミラン戦のプレビューを。CLという大舞台での日本人選手の活躍を1秒でも長く見たいため、アップセットを期待されている方は多いと思うが、実際のアップセットの可能性を検証してみたい。


ACミラン (リーグ成績 10勝4敗8分 7位 注:勝ち点は-8点減での成績)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
× チダ(GK)
× ネスタ(DF)
× セルジーニョ(DF)


-対戦相手との過去の成績- 
2勝2分  4得点1失点 
直近の対戦成績 CL04-05年 グループステージ 1st 3-1 2nd 0-0 


-予想スタメン-

       インザーギ  ジラルディーノ

             カカ

   セードルフ         ガットゥーゾ

            ピルロ

ヤンクロフスキ カラーゼ マルディーニ オッド

            カラチ

■ ACミランの強み … CLの経験者が多い、中盤の完成度の高さ
 勝ち点マイナス8減からのスタートとは言え、未だ7位に甘んじようとは誰が予想しただろうか。DFの故障者が半端でなく出たのは考慮しても、やはりこのメンバーを揃えてこの順位は正直いただけない。
 セリエAではこの10試合6勝4分と負けはないが、勝ちきれなかったという試合が正直多かった。
 ただ、主力の多くが残留しているミランの選手の多くはCLの大舞台を多く経験しており、一発勝負の強さは良く知っている。昨年もベスト8でリヨンが後一歩のところまで追い詰めたが、インザーギが起死回生の逆転弾で勝ち上がったように、追い詰められても粘り強さと言うのは間違いなく持っている。
 また、ピルロ、ガットゥーゾ、セードルフ、カカの中盤は非常に完成度が高い。流動的に動いても4選手がしっかり約束事を守っているので攻守にわたって乱れることはごく僅か。守備はガットゥーゾが奮迅し、攻撃はロングパスのピルロ、左サイドのセードルフ、そしてドリブルもパスもシュートも1級品のカカが、貧打の攻撃陣を牽引している。


■ ACミランの弱み…点が取れないFW 守りきれないDF
 シェフチェンコの抜けた穴は予想通り深刻だった。
 カルチョスキャンダルのあおりを食らって満足な補強が出来なかったのは理解できるが、やや復調してきたとは言えジラルディーノが7点、故障しがちのインザーギが4点、期待を大きく裏切りオリベイラ3点とここまでFWに元気がないのが非常に問題だ。また、ボッリエッロはドーピングにひっかかると言うオチまでついてFWは散々の出来である。
 DFは怪我が多く満足にオーダーが組めない状態が続く。ネスタが左肩を手術、セルジーニョは椎間板ヘルニアで満足にプレーできていない。この他にもカラーゼ、カフーも以前は故障者リストに入り、CBにボネーラを起用するなど台所事情は本当に厳しい。
 ラツィオからオッドを獲得しRSBは固まったが彼も守備力は凡庸。LSBのヤンクロフスキも同様に守備力が凡庸。そしてCBは怪我(カラーゼも元々はLSB)でマルディーニに頼らざるを得ない状況。GKのヂダとカラチまで負傷してもうさながら野戦病院の様相である。
 CLグループステージは4節で勝ち抜けを決めつつも、5節6節連敗を喫し、リーガも負け無しと言うより勝ちきれない印象。ミランとしては相手がセルティックだったのが幸運と思うべきだろう。


■ 私が監督ならこう戦う 対セルティック戦
 初戦がアウェーのセルティックパークだが、中盤を制圧してセルティックに試合をさせなければアウェーでも充分に勝機がある。
 セルティックのMF中村は右に入るケースが多いので、セードルフ、ヤンクロフスキとのマッチアップになるがセードルフがやや攻め上がりを自重して中村を潰せばそれだけでセルティックの攻めの半分を防ぐことになる。中村が左に入ればガットゥーゾを当てれば良いのでこれは思うつぼだ。
 注意すべきは、フェネゴールの高さと中村のFK。壁とGKは中村のFKの傾向をよく研究する必要があるだろう。距離如何では、GKにはヤマ勘で飛ぶ必要もあるかもしれない。



セルティック (リーグ成績 21勝1敗5分 1位)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
× ギャリー・コルドウェル(DF)
× バルデ(DF)
× ウィルソン(DF)

-対戦相手との過去の成績- 
2敗2分  1得点4失点 
直近の対戦成績年 CL04-05 グループリーグ 1st 1-3 2nd 0-0


-予想スタメン-

    フェネゴール  ズラフスキ

 マクギーティ          中村

     レノン      グラベセン

ネイラー ブレスリー マクマナス テルファー

           ボルツ       

■ セルティックの強み…中村の正確なFK フェネゴールの高さ
 中村のFKはグループステージで輝いていたが、しかし厳しい現実を見れば格上のマンU戦では中村はFK以外殆ど輝くことはなかった。一つはチームが相手に掌握された中盤を飛ばしたロングボールを多用したことがあげられるが、中盤を掌握されていたと言うことは中村を無力化されていたことになり、スコットランドでは最強でも、欧州の大舞台では明らかに格下の存在であることを改めて浮き彫りにさせた結果となった。ACミランでもマンU戦で見せたようなFKを見ることが出来るのか、セルティックの活路はそこしかないと言っても過言ではない。
 フェネゴールが復帰して以降、得点力も戻ってきた。この高さはACミランにはない貴重な武器だ。ポストプレーにしろ、セットプレーのヘディングにしろ、中村のFKとこの2点が相手の脅威となるだろう。あわよくば、中村の正確なFK→フェネゴールのヘディングでの得点、と言うのが理想になるか。これなら相手も手が出ない。
 

■ セルティックの弱み…クリエイティブに乏しい脆弱な中盤 守りきれないDF アウェーに弱い
 格上が相手になると、中盤が省略されてしまうサッカーが多いのが非常に気になる。つまりは中村以外に組み立てが出来る選手がいないのだ。プレスが厳しいと途端に機能不全に陥りそうだ。
 またリーグ戦で無類の強さを見せ付けているが、不用意な失点が少なくないのも気になる。DFがやや集中を欠く場面も多く、DFラインが固定できないのもストラカン監督としては大きな悩みになっているはずだ。バルデ、コルドウェルと言った主力が怪我で離脱中で、浪人のプレスリーを慌てて補強するなどDFは安泰とは言いがたい。
 アウェーに滅法弱いのも以前から指摘されている通り。弱いのは仕方ないがノックアウトステージでは大量失点は命取りになる。しぶとく守ると言うリーグ戦でもできない事がCLの大舞台で出来るだろうか。ボルツの神がかり的なセーブに期待するしかないのかもしれない。


■ 私が監督ならこう戦う…我慢強く守ってワンチャンスにかける
 小兵が強敵を倒すセオリー、頑張って守り抜いて、数少ないカウンターやセットプレーにかける、これしかないだろう。幸い相手がミランと言うのは多少恵まれている。得点力が低いので最後の最後で凌げる可能性はなくもない。
 しかし中盤で数多くチャンスを作られれば、元々はポテンシャルのあるFW陣である。あっさり決められてしまう可能性も高い。ホームだろうがアウェーだろうがとにかく失点しないこと。0-0 1-0でも勝利は勝利。失点をすれば集中も切れるだろうし、何より打ち合いに持ち込めるようなチームではない。何よりも失点しないことだ。


◇ 勝ち上がり予想 … ACミランが80%の可能性で勝ち上がり
 残念ながらどの面をとってもミランが上回っている。FKですら、ミランにはピルロがいるので互角の条件なのだ。アップセットを望むのは極めて難しい状況だ。
 しかし、アップセットが起こりやすい相手を引き当てたのは事実である。相手が違えば、勝率は10%にも5%にもなっただろう。ミランだから20%と評価した。それだけ付け入る隙はあるといえる。
 グループステージ第5節のマンU戦のように、凌いで凌いで1チャンスを物にする理想的な展開を見せてくれるか、グループステージ第4節のベンフィカ戦のように、何も出来ないいまま敗れるのか、セルティック初のベスト16。悔いの内容にやってもらいたい。
 ACミランはCLにプライオリティーを置いてビックイヤー目指してやるしかない。今節のシエナ戦も主力を休ませている。ミランがCLではどこまで暴れてくれるのか荷も注目したい。
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by R-130 | 2007-02-18 00:29 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 02月 17日
サッカー:バルセロナ、エトー問題で動揺
 つい最近、ライカールトの指揮官としての問題点を指摘したらこの問題が浮上した。


■ エトーの怒り収まらず バルセロナは2つに分裂 … スポーツナビ

■ バルサのお家騒動収束へ エトーとロナウジーニョが抱擁 … ISM

■ エトー問題再燃!? バルセロナに再び緊張感 … スポーツナビ


 故障明けとは言え、指揮官の指示に従わなかったエトーにも非がある。もちろん、指揮官に批判されたからと言って、メディアに実情をぶちまげるのは褒められた行為ではない。この点に関してはエトーに非があるし、彼は謝罪しなければならないだろう。
 しかし、これも元はと言えば、ライカールトがエトーとしっかりコミュニケーションが取れていれば起きなかった事件である。なぜエトーが途中出場を拒んだのか、それがフィジカル的なものかメンタル的なものか…ライカールトのやり方にも問題があるのは間違いない。
 前述したとおり、監督は権謀術数にだけ優れていれば良いと言うものではない。チームメイトからの信頼を勝ち得ることも肝要だ。このままでは、ライカールトへの不信感をメンバーは募らせるだけだろう。ただ勝てば良いと言うものではないことについて、警鐘を鳴らしている出来事だろう。

 これでエトーがバルサを去るようなことになれば大きな損失だ。
 フロントを含めてこの問題に真摯に取り組み、事態を収束させると共に、ライカールトにはこれまでのやり方を改める必要があることを痛感してもらいたい。
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by R-130 | 2007-02-17 09:54 | ∟Football otherissue
2007年 02月 16日
F1:2/12/-2/14 バルセロナテスト1,2,3日目
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バルセロナ - 12/02/2007

1. ペドロ・デ・ラ・ロサ - マクラーレン・メルセデスMP4-22 - 1:22.634(+0.000) - 76周
2. ロバート・クビサ - BMWザウバーF1.07 - 1:22.635(+0.001) - 60周
3. フェルナンド・アロンソ - マクラーレン・メルセデスMP4-22 - 1:22.726(+0.092) - 56周
4. アレキサンダー・ブルツ - ウィリアムズ・トヨタFW29 - 1:23.037(+0.403) - 44周
5. フェリペ・マッサ - フェラーリF2007 - 1:23.077(+0.443) - 29周
6. キミ・ライコネン - フェラーリF2007 - 1:23.215(+0.581) - 25周
7. ヤルノ・トゥルーリ - トヨタTF107 - 1:23.239(+0.605) - 74周
8. ヘイッキ・コバライネン - ルノーR27 - 1:23.491(+0.857) - 55周
9. ニコ・ロズベルグ - ウィリアムズ・トヨタFW29 - 1:23.602(+0.968) - 78周
10. ティモ・グロック - BMWザウバーF1.07 - 1:23.653(+1.019) - 61周
11. ジャンカルロ・フィジケラ - ルノーR27 - 1:23.896(+1.262) - 79周
12. フランク・モンタニー - トヨタTF107 - 1:24.015(+1.381) - 64周
13. クリスチャン・クリエン - Honda RA107 - 1:24.227(+1.593) - 51周
14. デビッド・クルサード - レッドブル・ルノーRB3 - 1:24.291(+1.657) - 80周
15. マーク・ウェバー - レッドブル・ルノーRB3 - 1:24.531(+1.897) - 83周
16. アンソニー・デビッドソン - SUPER AGURI Honda RA106 - 1:24.574(+1.940) - 66周
17. ルーベンス・バリチェロ - Honda RA107 - 1:24.934(+2.300) - 24周
18. エイドリアン・スーティル - スパイカー・フェラーリF8-VII - 1:25.581(+2.947) - 83周
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バルセロナ - 13/02/2007

1. フェリペ・マッサ - フェラーリF2007 - 1:21.181(+0.000) - 107周
2. キミ・ライコネン - フェラーリF2007 - 1:21.719(+0.538) - 154周
3. ヘイッキ・コバライネン - ルノーR27 - 1:21.819(+0.638) - 99周
4. フェルナンド・アロンソ - マクラーレン・メルセデスMP4-22 - 1:21.901(+0.720) - 63周
5. ジャンカルロ・フィジケラ - ルノーR27 - 1:21.997(+0.816) - 129周
6. ルイス・ハミルトン - マクラーレン・メルセデスMP4-22 - 1:22.078(+0.897) - 118周
7. ロバート・クビサ - BMWザウバーF1.07 - 1:22.100(+0.919) - 56周
8. ヤルノ・トゥルーリ - トヨタTF107 - 1:22.227(+1.046) - 96周
9. ニコ・ロズベルグ - ウィリアムズ・トヨタFW29 - 1:22.249(+1.068) - 10周
10. アレキサンダー・ブルツ - ウィリアムズ・トヨタFW29 - 1:22.288(+1.107) - 55周
11. フランク・モンタニー - トヨタTF107 - 1:22.476(+1.295) - 96周
12. ニック・ハイドフェルド - BMWザウバーF1.07 - 1:22.618(+1.437) - 92周
13. ルーベンス・バリチェロ - Honda RA107 - 1:22.669(+1.488) - 85周
14. ジェンソン・バトン - Honda RA107 - 1:22.816(+1.635) - 91周
15. マーク・ウェバー - レッドブル・ルノーRB3 - 1:22.916(+1.735) - 83周
16. デビッド・クルサード - レッドブル・ルノーRB3 - 1:23.322(+2.141) - 50周
17. アンソニー・デビッドソン - SUPER AGURI Honda RA106 - 1:23.969(+2.788) - 97周
18. クリスチャン・アルバース - スパイカー・フェラーリF8-VII - 1:24.425(+3.244) - 108周
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バルセロナ - 14/02/2007

1. デビッド・クルサード - レッドブル・ルノーRB3 - 1:21.855(+0.000) - 112周
2. ニック・ハイドフェルド - BMWザウバーF1.07 - 1:21.958(+0.103) - 96周
3. フェリペ・マッサ - フェラーリF2007 - 1:21.964(+0.109) - 92周
4. フェルナンド・アロンソ - マクラーレン・メルセデスMP4-22 - 1:22.103(+0.248) - 114周
5. ニコ・ロズベルグ - ウィリアムズ・トヨタFW29 - 1:22.280(+0.425) - 86周
6. ルイス・ハミルトン - マクラーレン・メルセデスMP4-22 - 1:22.292(+0.437) - 125周
7. キミ・ライコネン - フェラーリF2007 - 1:22.369(+0.514) - 45周
8. フランク・モンタニー - トヨタTF107 - 1:22.446(+0.591) - 107周
9. ジャンカルロ・フィジケラ - ルノーR27 - 1:22.758(+0.903) - 90周
10. ヘイッキ・コバライネン - ルノーR27 - 1:22.783(+0.928) - 56周
11. マーク・ウェバー - レッドブル・ルノーRB3 - 1:22.834(+0.979) - 61周
12. ジェンソン・バトン - Honda RA107 - 1:23.061(+1.206) - 91周
13. ルーベンス・バリチェロ - Honda RA107 - 1:23.257(+1.402) - 39周
14. アレキサンダー・ブルツ - ウィリアムズ・トヨタFW29 - 1:23.275(+1.420) - 39周
15. セバスチャン・ベッテル - BMWザウバーF1.07 - 1:23.569(+1.714) - 56周
16. ラルフ・シューマッハ - トヨタTF107 - 1:23.789(+1.934) - 82周
17. クリスチャン・アルバース - スパイカー・フェラーリF8-VII - 1:23.947(+2.092) - 87周
18. 佐藤琢磨 - SUPER AGURI Honda RA107 - 1:24.568(+2.713) - 123周
19. ビタントニオ・リウッツィ - トロ・ロッソ・フェラーリSTR2 - 1:26.822(+4.967) - 30周

(文中のタイムや写真は、F1-Live.comより抜粋)

 恐らく開幕前のシャキールと同様に重点を置いたテストになるであろうバルセロナテストを3日間まとめて総括するのは無理がありそうだが、八百屋なりに無理矢理まとめてみた。

 まず、初日、2日目のタイムを見る限りでは今までのテストでのタイムの傾向どおり、マクラーレン、フェラーリが速く次いでルノー、意外に良いBMW、この4チームのインプレッションはどうやら間違いなさそうだ。このチームは年明けのテスト以降、常にタイムは上位に位置している。BMWは若干バラつきがあるのでコンスタントに速いとはいえなさそうだがそれでも充分期待がもてそうだと言えるだろう。ルノーについては、タイムがそれほど目立たないが目立ったトラブルが無いところと、去年も開幕前にそれほど強烈なタイムを出していなかったので結果を鵜呑みには出来ないだろう。

 HONDA、TOYOTA、ウイリアムズ、レッドブル勢はどうやら3強を脅かすだけのポテンシャルがあるとは言いがたい。RB3はバルセロナの最終日にトップタイムを出しているが、これは前回のTOYOTA同様、タイムそのものが即ポテンシャルに直結する、と信用して良いとは考えにくい。更に言えば、タイムを見る限りウイリアムズより先に新車を発表しているTOYOTAより、後発ウイリアムズの方がタイムが良さそうと言うところも非常に気になる。やはり名門として、そしてF1の先輩として負けられないといったところか。逆に金をかけているTOYOTAがウイリアムズに完敗するようなら、TOYOTAはワークスとしての参戦意義を根本から考え直す必要があるだろう。レッドブルは、空タンクだろうがなんだろうが、バルセロナで最速タイムを出したことには大きな意味があるだろう。何よりチームの士気の高揚に一役買っているはずだ。
 
 テールエンダー争いが、今年もスパイカー、STR、SuperAguriの3チームで争われることは間違いないだろう。ただ、その中でもいち早く新車を発表し、マイレージを稼いでいるスパイカーが2チームを一歩リードしていることは間違いない。スパイカーの新車はほぼノートラブルで走っており、これは速やかにセッティングなどのテストに移れるかもしれない。期待のSuperAguriは新車のテストの距離が稼げないこと、仮にRA106改で挑んだとしても、今年のニューマシンの進歩具合を考えると、テールエンダー争いからは抜け出せない公算が強いだろう。

 さて、次回のテストは、2/19-2/21の日程でバレンシアテスト。ウイリアムズとスパイカーの2チームのみが参加するこじんまりとしたテストになりそう。
 そして、2/22から2週間にわたり、バーレーンのシャキールで行われる合同テストへと続いていく。高温度下での、BSタイヤの動作確認が主なテスト内容のほか、高温下におけるマシンの信頼性の見極めも重要なテスト項目になりそうだ。 
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by R-130 | 2007-02-16 00:21 | ∟F1 2007 Test
2007年 02月 15日
F1:トーロ・ロッソの新車はやはり"RB3"の赤牛ペイント
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 やはりと言うか、当然と言うか、がっかりと言うべきか…STR2の新車発表会に訪れた人々はそう思ったはずだ。
 2月13日。予定通り、バルセロナで控えめに発表されたSTRの新車STR2。かねてからの噂どおり、STR2はRB3の赤牛ペインティングで発表された。フェラーリエンジンを積んでいるので細部は異なるかもしれないが、パッと見は全く一緒である。
 また、ドライバー人事はリウツツィのみの発表。セカンドドライバーは、スピードが一番近いが…と含みを持たせる形に留まった。正式な発表は、メルボルンの直前になるとも言われている。
 発表会当日の午後にシェイクダウン予定だったが、BMWのハイドフェルドの赤旗中断などで初日の走行はお預け。14日に初走行を行い、トップから5秒落ちの最下位のタイムながら、43周をトラブルフリーで走りきり、バルセロナを後にすることになった。
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 一部噂された、ノンタイトルでの参戦やTV放映料の分配受け取りの放棄などについて、STRの首脳陣はきっぱり否定し、あくまで合法の範囲内であることを改めて主張している。
 コンペティティヴなマシンが2台増えた、と言う見方も無くはないがやはり、極めてイリーガルに近い形での参戦となるSTR。周囲の反発は避けられそうにないというのが正直なところか。

 近い将来はこのカスタマーシャーシが合法となるF1。チームのデザインは似通ったものとなり、所謂没個性を生み出すレギュレーションが、来年から施行される。

 回顧主義とか古い考えだとか指摘されるのを覚悟で言えば、1990年、八百屋が見始めたときのF1は実にユニークだった。30台以上を超えるマシンが参戦し、金曜日の午前中に、予備予選なる、予選の前に弱者がふるい落とされるセッションがあったほどF1は活況だった。エンジンも、当時は規制が緩く、V型だけでなくW型や、スバルの水平対抗12気筒エンジンも走り、多くのプライベーターが色々な個性を見せたマシンを走らせていた。故ハーベイ・ポストレスウエイトが手がけたティレル019はアンヘドラルウィングを採用、以降のハイノーズトレンドの基礎を作った。空力の鬼才、ニューウィーは当時レイトンハウス(マーチ)に在籍、非力なジャッドV8エンジンを搭載しながら、低μ(ミュー)サーキットでのみ強烈な個性を発揮したニューウィーのマシンは、当時ポールリカールが舞台だったフランスGPでイヴァン・カペリがあわや優勝の大激走を見せてくれた。ジョン・バーナードの置き土産となったセミ・オートマチックトランスミッションは、当時信頼性に泣いたがそれでもそれは以降のトレンドとして全てのチームが採用した、画期的デバイスだった…

 この他にも、大小問わず色々な個性のあるアイデアがF1では生み出されてきた。それも、プライベーターが無い資金や知恵を最大限に絞って生み出されたものであり、画期的であったり、痛快であったり、ただのギャグに終わったものもあったりもした。しかし、それが"F1"であったことは間違いない。

 今後は、カスタマーシャーシを使用した、メーカーのBチームがサーキットを走ることになる。個性は失われ、そのうち淘汰されて4-5の大きな自動車メーカーによる"寡占的な"トップ争いに変わることになるだろう。また、メーカーの撤退は、Bチームの存続の危機にも発展する。1メーカーの撤退が、2チームや3チームの撤退に発展しかねない危機的状況を孕んでいるのだ。
 遅かれ早かれ、このような時代になるとは言え、全チームがバラバラのシャーシを使うことになるはずであった最後の年が、このような形でなし崩し的にカスタマーシャーシが導入されてしまうことは本当に残念でならない。
 SuperAguriが日本の意地を見せて、オリジナルのSA07を発表してくれることを心より願っている。参戦2年目は内容も問われるだろうが、他人のふんどしでレースは戦ってほしくない。
 是非、自前のふんどしで土俵た上がってもらいたいものである。
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by R-130 | 2007-02-15 23:07 | ∟F1 2007 Other issue
2007年 02月 15日
サッカー:オシム監督、日本代表候補メンバー発表!!DF中沢が復帰
暫くちょい忙しくて更新が全く出来ませんでしたm(__)m
ご迷惑をおかけしました。
遅れた分はポツポツ取り戻そうと思いますので宜しくお願いしますm(__)m

それでは久しぶりに発表されたサッカー日本代表の話から。
オシム監督が発表した代表候補メンバー28名は以下の通り。


GK
川口能活(磐田)
山岸範宏(浦和)
川島永嗣(川崎/※)
林彰洋(流通経済大/※)

DF
中澤佑二(横浜FM)
坪井慶介(浦和)
田中マルクス闘莉王(浦和)
阿部勇樹(浦和)
今野泰幸(FC東京)

MF
橋本英郎(G大阪/※)
羽生直剛(千葉)
加地亮(G大阪)
遠藤保仁(G大阪)
中村憲剛(川崎)
鈴木啓太(浦和)
駒野友一(広島)
野沢拓也(鹿島)
相馬崇人(浦和/※)
佐藤勇人(千葉)
田中隼磨(横浜FM)
山岸智(千葉)
藤本淳吾(清水/※)

FW
播戸竜二(G大阪)
巻誠一郎(千葉)
我那覇和樹(川崎)
高松大樹(大分)
佐藤寿人(広島)
矢野貴章(新潟/※)

※印は初招集


 サプライズ人事とはDF中沢の復帰、と言うことなのかそれともGK林の抜擢と言うことなのか?
 欧州組は、「ジョーカーをいきなり使うのは宜しくない」と言うことで召集を見送る予定…
 どうやら3/24のペルー戦はこの中から絞込みが行われる模様だ。

 こうやって眺めると大体オシム監督が考えるJリーグで考える日本代表、と言うのが見えてきつつある。色々試しているけど、基本、こんな感じなのね、というのが今回の発表で浮かび上がってきたように感じる。
 DFの中沢の復帰は歓迎すべきだろう。世界に渡り合えるDFの不在は声高に叫ばれており、フィジカル的にも実績的にも中沢は条件を満たしていると思われる。トゥーリオと中沢の2枚看板なら連携が取れればそれなりに効果を発揮するだろう。ただ、阿部が相変わらずDFとして招集されているのが、ものすごく気になるが…
 MFとFWに関してはメンバー的には、もうこの辺が国内組の限界かなぁ、と思ってしまう。清水の藤本など去年の実績を買っての代表入りだが、今までのオシム監督の考えから見れば、代表に残る可能性は少ないような気がする。何となく前任者同様の決め撃ち、の感が拭えない。

 さて、アジアカップまで恐らくあと3試合くらいしかテストの機会が無い日本代表。
 果たしてこれで大丈夫なのだろうか。
 オシム監督は、照準はW杯南アフリカ大会予選と言っているようだが、いやいや本選のほうに照準絞ってくださいと声高に言いたいし、それってアジアカップは結果が出ないかもしれないと予防線張っているんですか?と問いたい。
 3/24は国際Aマッチデーだ。呼べる海外組は呼んで融合を図るべきではないだろうか。未だ収集経験の無い彼らにとってオシムの考え方は理解に苦しむはずだ。早めに呼んで理解させるべきである。それとも、ギリギリまで海外組を呼ばずにアジアカップを戦って負けた場合は海外組のせいにしてしまうのか?そんなカペッロのような言い訳は聞きたくない。
 アジアカップに優勝して、是非コンフェデの出場権を獲得してもらいたいと思うのは八百屋だけだろうか。コンフェデは数少ない国際大会の経験の舞台である。出場国がどれだけ本気でくるかは解らないが、きっといい経験になるはずである。まあ、前回の様に「ひょっとしたら世界でもやれるのか?」と勘違いしてはいけないが(笑)
 
 まだまだ見えてこない、オシム監督の取り組み。国内組の大筋は見えてきたが、海外組の融合は棚上げされたまま、ペルー戦に臨むのか。これが国内組の最終的テストと言う位置づけなら、是非実りあるAマッチにしてもらいたいものだ。
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by R-130 | 2007-02-15 07:57 | ∟サッカー日本代表
2007年 02月 13日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16プレビュー④ リヨンvsローマ
 プレビュー第4回目は、1月に入ってもたついたものの未だフランスでは敵無しのリヨンと、今年セリエAで一番スペクタクルなゲームをしているローマの1戦を占なう。
 リヨンの悲願のベスト4は成し得るのか。ローマにとってはチャンピオンズリーグとなってからは初の決勝T進出である。


リヨン (リーグ成績 17勝4敗3分 1位)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
× A・ディアッラ(MF)
△ ベンゼマ(FW)
△ ヴィルトール(FW)


-対戦相手との過去の成績- 直接対決が過去に無いため、リヨンvsイタアリ勢での成績
5勝4敗3分  16得点23失点 
直近の対戦成績 CL05-06年 Best8(vsACミラン) 1st 0-0 2nd 1-3 AGG 1-3


-予想スタメン-

  マルダ      フレッヂ      コブ

       ジュニーニョ   チアゴ

            トゥララン

アビダル  クリス      スキラチ   レベイエール

              クペ 


■ リヨンの強み … 成熟された4-3-3システム 選手層の厚さはフランス随一
 今やリーグアンにおいて、リヨンに対抗しうるチームはいないだろう。リーグアンはおろか、他国のリーグ戦でも上位につけることが可能なスカッドを揃え、しかも1ポジション2名を擁してターンオーバー制も可能にしている。ベテランと若手の融合のバランスもよく、5連覇を達成できた最大の理由として「大崩れしなかったこと」が挙げられる。
 ル・グエンの遺産を見事に引き継いだウリエ監督の采配も光っている。年末のFWが相次いで怪我で戦線離脱したときには、マルダを1トップに抜擢し難を逃れるなど起用に関しては見事に当たっている。
 FWはカリュウを放出してバロシュを獲得。このトレードは、メディアは概ね好意的に捉えている模様だ(八百屋はそうは思わないが)。中盤もこの夏にシェールストレームを獲得し、ジュニーニョの後継者として育成中である。あの左足から繰り出される見事なパスと強烈なキックは、ジュニーニョとは違った意味で強烈なインパクトを放っている。A・ディアッラノ離脱もトゥラランが見事に埋めている。
 DFも、怪我しがちなカサッパを見越してスキラチを補強したのが成功しており、ミュラーも安定したプレーを披露。ゴールマウスはフランス代表のクペが君臨。つい最近まで怪我で離脱していたがブランクの心配はないだろう。
 ホームでは圧倒的に強いが、アウェーでもしたたかな強さを見せつける。CLグループステージ4節、サンチャゴ・ベルナベウでレアル・マドリーを後一歩のところまで追い詰めていた(結果は2-2のドロー)。前半だけを見ていれば、レアルはリヨンに全く歯が立たなかった。
 果たしてベスト8の鬼門を打ち破ることが出来るだろうか?


■ リヨンの弱み…未だ多い怪我人 1月が成績大不振 CLに若干の不安を残す
 1月に入って勝てないというそれまでに無い深刻な状況に陥ったリヨン。
 原因は1トップの出来るFWが全選手怪我で離脱したのと、リーグ戦とカップ戦の週2試合の過密日程だった。
 2月に入り連敗も脱出。バロシュもチームにフィットしており暗い材料ばかりと言うわけではないがやはり不安を残しているのは事実だ。
 主力ではディアッラとヴィルトールの欠場が濃厚。ボランチと経験豊富なベテランの不在は残念ながらマイナス材料といわざるを得ない。
 しかし怪我人も以前に比べれば減ってきた。正直リヨンの欠点らしい欠点は少なく、今年はドローにも恵まれればベスト8の壁を突破することも不可能ではないと八百屋は睨んでいる。

■ 私が監督ならこう戦う 対ローマ戦
 初戦がアウェーオリンピコと言うことで、慎重な戦い方が要求される。
 普通に戦えば間違いなく打ち合いの様相になるだろうが、ウリエは恐らく慎重策をとってくるだろう。所謂、アウェーなりの戦い方を見せてくるはずだ。
 トッティにはマンマークを貼り付ける必要がある。クリスかスキラチか、役割的に読めないがどちらかが彼を自由にさせないことが最大のテーマだ。得点にしろアシストにしろ、彼を経由することは間違いない。マンシーニとヴィルヘルムションの両サイドアタックにも神経を尖らせる必要がある。この二人は、タッチラインを走破するドリブルも、中に切れ込むドリブルも両方持ち合わせているので、守りの的が絞れない。両SBとトゥラランが対応に追われる事になるだろうが、戦況次第ではチアゴあたりも守備に立ち返る必要がでてくるだろう。



ASローマ (リーグ成績 15勝3敗4分 2位)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
× マルティネス(DF)
△ アクイラーニ(MF)

-対戦相手との過去の成績- 直接対決が過去に無いため、ローマvsフランス勢での成績
2勝1敗2分  8得点2失点 
※参考データ 過去の対戦成績年 カップウイナーズカップ91-92 Best8(vsモナコ) 1st 0-0 2nd 0-1 AGG 0-1


-予想スタメン-

          トッティ         

マンシーニ   ペッロッタ   ヴィルヘルムション

       ピサロ   デ・ロッシ 

トネット   キブ    メクセス   パヌッチ

           ドニ


■ ローマの強み…トッティ好調 非常に層の厚い中は戦 補強もまずまず成功
 
 今季セリエAで間違いなく面白いサッカーをしているのがローマである。フォーメーション的には4-2-3-1だが、トッティがポストプレーをしているのではなく引いてチャンスメイクをし、それを2列目が追い越していくようなサッカーを披露してくれている。非常に攻撃的でスペクタクル、そして極めつけはトッティが好調で見事なゴールを量産してくれているところだ。
 トップスコアラーはトッティの14ゴール。これは現在のところセリエAのランキングトップ。その後ろにマンシーニ7ゴール、タッディとペツロッタが5ゴールと続いており、2列目もゴールを積極的に奪っている。
 中盤の選手層は非常に厚く、ローマナイズされた選手がひしめいている。ピサロもローマ色に染まり今や不動のレギュラーだ。アクイラーニの離脱も感じさせない層の厚さだ。
 この冬に補強したヴィルヘルムションは早速タッディからレギュラーを奪いそうな勢いだし、ヴチニッチが期待できないFWにはタヴァーノを獲得(注:バレンシアでCLに出場したためローまでの出場権は無し)、補強でもまずまずの成功を収めている。


■ ローマの弱み…攻撃的ではあるが勝ちきれないサッカー 深刻なトッティ依存症
 セリエAでは、得点も失点も首位インテルに匹敵する数字なのだが勝ち点で11の差が開いているのはやはり、得失点の効率の悪さだろう。必要以上に大量得点で勝ったかと思えば、次節で1点に泣いたり、先制点を守りきれなかったりと、内容は素晴らしいが結果が伴わないのがなんとも残念である。
 しかもトッティがオーダーから外れるととたんに勝率は悪化。彼への依存は深刻だが、スパレッティは彼を中心としたサッカーを構築しているため、もしトッティが抜けたら…悲惨な結果が待ち受けているかもしれない。
 昨年も11連勝を上げながらトッティの骨折と共にチームも沈黙してしまったローマ。対戦相手に、あからさまに弱みを見せているだけに同レベルのチームが相手となると非常にやりにくくなるのは自明の理だ。


■ 私が監督ならこう戦う…中盤でリヨンの組み立てを封じ、素早くサイドに展開
 中盤が5人で構成されているローマは、中盤でリヨンを圧倒できる可能性がある。リヨンのゴブやマルダにいいボールが供給される前に、中盤で未然に危機を防ぐサッカーをするのが好ましい。DFラインをコンパクトに保ち、プレスをかけて中盤でボールを奪うという、所謂昨今の王道とも言えるディフェンシブなサッカーだがこれが、両ウィングを無力化させる有効策としては、これが一番である。
 リヨンのDFラインで守備力にあえて不安があるとすれば右のレベイエール。つまりローマの左サイドのマンシーニが肝になる。マンシーニをレベイエールがマークするなら、ピサロのロングボールでリヨンの右サイドを揺さぶりたい。
 また、戦力に大きな差があるセリエAの首位インテルにスクデットを譲り、チャンピオンズリーグ1本に絞るような用兵も重要だろう。トッティはCLにプライオリティーを置き、悲願の初制覇を目指す…正直ビッグクラブと比較すれば戦力は劣るが、つぼにはまった攻撃力が随所で展開すれば、大番狂わせを演じることが出来なくもない。


◇ 勝ち上がり予想 … リヨンが60%の可能性で勝ち上がり
 ほぼ互角と見ていい試合だが、これまでの実績を勝ってリヨンを若干優勢にした。
 リヨンはアウェーでもしたたかな試合が出来ることがプラス材料、ローマはパフォーマンスが安定しないのがマイナス材料とした。
 ただ純粋な攻撃力はローマのほうが上。歯車がかみ合えば実績上位のリヨンを粉砕する可能性は充分。リヨンはオリンピコでローマを完封すれば勝機があるし、逆にオリンピコでローマは点が取れないと厳しい状況に追い込まれることになるだろう。
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by R-130 | 2007-02-13 09:40 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 02月 12日
サッカー:カペッロとライカールトの指揮官としての問題点
 レアル・マドリーを率いるファビオ・カペッロと、バルセロナを率いるフランク・ライカールト。
 この二人は世界でも指折りの指揮官であることに疑いの余地は無い。
 しかし、あえてこの二人の指揮官としての"問題点"を追求してみたい。いささか暴論もあるがその辺はご容赦いただきたい。


--レアル・マドリーの監督、ファビオ・カペッロの問題点--

■ 途中解任が1度も無いカペッロが見せる"狡猾さ"
 ファビオ・カペッロはもう20年になんらんとする監督人生の中で、一度も途中解任されたことの無い、極めて珍しいと言うか優秀と言うか、そう言った監督である。しかし、途中解任されたことがない=優秀と直結してしまっていいものか、今シーズンの2試合の彼の選手の起用法を例にとって考えてみよう。 

【ケース1】:07年1月7日 対デポルティーボ・ラ・コルーニャ戦(アウェー) 0-2で敗戦
 短いウインターブレイク明けの初戦。レアルはアウェーのデポル戦に臨む。この日はいい所無く0-2で敗戦した。この時、彼は敗色濃厚の後半途中から"コンディションの上がらない"ロナウドを途中出場させた。もちろん彼は何も出来ずにチームも敗れた。この時の試合後のカペッロの発言はこうだ。

「選手の中に全力でプレーできないものがいる。私はもう2度と、そういった選手は使わない。」

 全力でプレーできないもの、とは誰だろうか?そう、ロナウドである。誰が見てもコンディションの上がらないロナウドをピッチに引きずり出し、見事に戦犯に仕立て上げたのである。この試合以降、カペッロはロナウドを試合のメンバーから外した。そして、現在ロナウドはイタリアでロッソ・ネロのユニフォームを着てプレーしている。カフーやカカと楽しそうに談笑しながら…ここまでの経緯は皆さんの方がよくご存知だろう。彼は、ロナウドをダシにして保身を図ったのだ。そして、彼をけれんみも無く切り捨てることに成功した。


【ケース2】:07年2月10日 対レアル・ソシエダ戦(アウェー) 2-1で逆転勝利
 この試合に負ければ3連敗となり、カペッロの更迭が現実味を帯びてくる大事な1戦に、カペッロは、"もうレアルのユニフォームを着て試合に出ることはない"と言い放ち、フロントからお灸を据えられるような事件に発展したその人、ディヴィッド・ベッカムをスタメンで起用した。勘のいい人なら、この起用の瞬間、カペッロが何をしようとしていたのかピンと来たはずだ。カペッロは彼の正確無比なFKを当てにしたわけでは…決して無い。そう、ロナウドと同様、敗戦のときに備えてのスケープゴートに彼を起用したのだ。しかもここで彼が役に立たなければ、諸手を振って彼を戦力外にできると言うおまけまでついていた。彼を起用しない手はなかった。
 しかし、カペッロの思惑は、いい意味で外れた。ベッカムはソシエダに先制され後FKを直接ソシエダゴールに突き刺して追いつき、逆転の足がかりを作ったのである。
 試合後のカペッロのコメントはこうだ。

「ベッカムはとてもプロフェッショナルだった」
「彼はレアル・マドリーにならなくてはならない存在である」


 戦力外と言い放って舌の根も乾かないこのタイミングでベッカムを褒めちぎる。そりゃそうだ、不名誉な途中解任から救ってくれたのは戦力外のベッカムなんだから。

 彼の起用法には試合の流れ以外の何かが隠されていることが非常に多い。今後も彼の選手起用について注意深く見守ってみるといいだろう。突然、今まで使っていなかった選手を起用したり、大一番に大抜擢とも言えるような起用をした場合、何らかの意図が後ろに控えていることを疑った方がいい。例えばラウールとか、サルガドとか、ロベ・カルとか…もしくはパボンとかラウール・ブラーボとか…


■ 全てを保証されて、初めて交渉のテーブルに着く
 現レアル・マドリー会長のカルデロンは会長選の公約にカペッロの招聘を掲げていた。そして、カルデロンはカルチョ・スキャンダルの間隙を縫いカペッロと電撃契約を結んだ。
 この契約のテーブルで、カペッロはタイトルの確約と引き換えに非常に身勝手な要望をいくつも通している。特に選手の獲得についてはほぼ注文どおりの条件を突きつけた。
 これに対しカルデロンは最大限の努力を約束。TDのベギリスタインもカペッロの手足となってカペッロのお気に入りの選手へのアプローチを粉骨砕身の努力で行っている。果たしてレアルはこの1年間に移籍市場にどれだけの金額を投じただろうか。もう数え切れないだろう。
 彼の戦術や選手の起用法にも一切口を挟まない約束を交わしている。どれだけファンがカペッロを罵ろうと、会長やTDは全面的に彼をかばってくれる。プレッシャーももちろん感じるだろうが、このような手厚い保護を受けてカペッロはチームの再建を手がけているのだ。とりあえず、自分の息のかかったベテランやお気に入りの選手を買い漁り、結果が出ないと見るや否や若手を買い漁り、チームの方向性の転換と称し、成績の犠牲を訴える。このシナリオはカペッロがレアルに着任するときから描いていたシナリオだろう。
 真っ先は自分の保身。そして、結果のみを追求する退屈なサッカー。結果と言う観点で見れば非常に優秀な監督と言えそうだが、色々な視点から彼を見つめていると、必ずしもそうだとはいえないような気がする。事実、彼がチームを離れてから、彼は素晴らしい監督だったなんてコメントは殆ど聞かれないのだから。



--バルセロナの監督、フランク・ライカールトの問題点--

■ 自分のセオリーに固執しすぎるきらい
 "コネホ"サビオラは今シーズンが始まる前、バルセロナの残留を決めた。それは、チームに貢献したいと言う思いなのか、来シーズンフリートランスファーで移籍し、チームに金を落とすことなくチームを去ろうとしたのか、真意は解らないが、一ついえることはライカールトはサビオラに感謝しなければならないと言うことだ。シーズン前に"戦力外"と言い放っていたのにもかかわらず、だ。
 サビオラを"7番手のFW"と表現し彼を冷遇したシーズン序盤。3トップはすでに2枚ずつ選手をそろえており、サビオラがチームのメンバーとして帯同することはない、と言うライカールトの痛烈な通告にも、サビオラはめげずにトレーニングを続けた。
 そして、エトオが怪我をし、グジョンセンがエトオの代役をこなせるだけの器がないと判断されたその時から、サビオラにも出番がやってきた。
 もともと身長の低さをポジショニングやシュート制度でカバーしていた"逸材"である。ポジショニングが大事とされる現在のバルサのサッカーにもすっかり溶け込んで、エトー不在のゴール欠乏症を救ってくれたのは紛れも無くサビオラだった。もしライカールトが、もっと早くサビオラを使う決断をしていれば、もっと違った結果がついてきていた可能性は十二分にある。そう、ひょっとすれば昨年暮れの横浜で勝利の美酒に酔いしれていたのはバルセロナかも知れないのだ。
 また、攻撃とポゼッションを前面に押し出す4-3-3は最近、4-4-2のひし形と言うシステムによって"攻略"されつつある。今年チェルシーが試している4-4-2はバルセロナ対策のためのシステムだと言うのももっぱらの噂である。しかし、ライカールトはそれにも怯むことなく4-3-3を使い続けている。
 これを信念が固いと評価すべきか、あたまがが固いとこき下ろすかは個人の判断に任せるが、4-3-3を2年続けたモウリーニョが今年4-4-2を積極的に導入している事実が何なのかと言う理由を突き詰めれば、ライカールトの判断の是非も自ずと明らかになってくるはずだ。
 また選手の起用法にも、柔軟さに欠けているように思える。あまりにも攻撃的過ぎる起用や交代、そして選手を好みで使い分ける傾向があり、良し悪しに関わらず自分の信念を貫きすぎて失敗している例も多い。前述のサビオラはその顕著な例だ。


■ 選手とのコミュニケーションに難がある 
 昨日、チームに復帰したエトーとライカールトにちょっとした不仲説の噂が流れた。これについてはロナウヂーニョとエトー本人が否定して噂も収まったが、これもライカールトのコミュニケション不足によるところが大きい。
 実際、見た目以上に選手はライカールトを信用していないと言うのが本当の所らしい。それもそのはず、昨年まで選手とのコミュニケーション役は現アヤックス監督のテン・カテにまかせっきりだったからだ。簡単に言えば、ライカールトは権謀術数役で、テン・カテが選手の愚痴聞き係だったというところか。
 ライカールトは、選手との距離をしっかり保つタイプだと発言している。しかし、しっかりと言うあまりにも距離が遠いためか、彼の真意が試合中にも伝わらないことが多い。プジョルがライカールトとよく怒鳴りあっているのは、中盤より前の選手が守備をしないから、ではなく守備をしなければいけない局面で守備をさせることを選手に伝えることが出来ないライカールトに怒り心頭だからだという。
 選手がライカールトをかばう発言をあまり聞かないのも問題だ。チェルシーのモウリーニョの場合、真意は解らないが多くの選手が彼をかばうのに対し、バルサの選手はライカールトがたまに槍玉に上がっても、それほど擁護しない。これは何より監督と選手の間柄を示していると言えるだろう。



 カペッロとライカールト。実績に埋もれ、彼らの欠点は今は目立たない場所にある。しかし彼らとて人間。もちろん欠点はある。その欠点に如何に早く気がつき修正できるのか。カペッロは良くも悪くも監督として完成してしまっているが、ライカールトはまだ若い。如何に今の現状に甘んじることなく自らを律して改善できるか。ライカールトの指揮官としてのキャリアは大成されるのか。名選手=名監督たりうるのか注目したい。 
  
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by R-130 | 2007-02-12 03:11 | ∟Football otherissue
2007年 02月 11日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16プレビュー③ バイエルンvsレアル・マドリー
 プレビュー3回目は、斜陽の2チームを取り上げる。
 強引な世代交代真っ只中のスペインの白い巨人、レアル・マドリーと、2年連続W獲得(Wとは、DFBカップとブンデスリーガの2冠)しながら今シーズン途中で監督が解任されチームも揺れているドイツの名門、バイエルンの1戦だ。
 どちらも動揺が隠せないが、ともに動揺している中にどちらがより優勢なのか、見て見たい。


バイエルン (リーグ成績 11勝6敗4分 4位)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
× イスマエル(DF)
△ ハーグリーヴス(MF)


-対戦相手との過去の成績-
9勝5敗2分  26得点19失点 
直近の対戦成績 CL03-04年 Best16 1st 1-1 2nd 0-1 AGG 1-2


-予想スタメン-
        ピサロ      マカーイ

         シュバインシュタイガー

    サリハミジッチ         ファン・ボンメル

             ハーグリーブス

ラーム    ルッシオ  ブァン・ヴイデン   サニョル  

              カーン

■ バイエルンの強み … シュバインシュタイガーのコンバート成功 中盤はダイヤモンド型もフラット型も対応可能に
 正直、バイエルンの強みを探すのは苦労した。デメリットは後述するとして、ポジティブな内容をあえて掘り下げてみよう。
 ドイツW杯で強烈なインパクトを残したシュバインシュタイガーが、チェルシーに移ったバラックの亡霊を払拭してくれるかもしれない。主に左サイドを主戦場としていたシュバインシュタイガーを、マガト前監督かトップ下にコンバート。最初は戸惑いを隠せなかったようだが次第にチームにフィットしているようで、得点・アシストを決めてきているようである。これでチームは中盤をダイヤモンドにも対応を可能にしており、相手の戦術にそれなりに対応することが出来ると共に、自チームのゲームプランをより柔軟に取ることができる様になった。
 また中盤の層もそこそこ厚く、序盤戦のけが人による離脱のダメージを最低限に食い止めた。現状首位からは勝ち点11差をつけられているが、バラック、ゼ・ロベルトの穴を埋めきれないまま負傷者多数で迎えた序盤を考えれば、むしろ上出来だと考えていいだろう。インテルと同居した以外は組み合わせに恵まれた感のあるCLグループリーグでも、序盤にもたつくインテルをしっかりたたいて首位で突破したのも評価して叱るべきだろう。

■ バイエルンの弱み…マガト監督更迭 ポドルスキー不振 ダイスラー突如引退 無失点に抑えきれないDF陣
 ウインターブレイク明けのバイエルンは調子が上がらずついにマガト監督が解任される事態となった。しかし、2年連続W(DFBカップとブンデスリーガのW優勝)を成し遂げたマガト監督をシーズン中に解任するとは、ヘーネスも本当に思いきったことをしたものだ。後任にはかつてバイエルンを率いていたオットマー・ヒッツフェルトが暫定的に指揮を執る。
 しかし、マガト監督が果たして無策だったかと言えばそれは違うだろう。
 前述のとおり、夏のマーケットでワールドクラスの選手へのオファーは悉く蹴られ、バラックとゼ・ロベルトの穴を埋めきれないまま、また大量の怪我人を抱えて望んだ今シーズン、まだマイスターシャーレの可能性を残すポジションに残れていること自体を評価すべきである。
 むしろ、バラックの売却で得た資金を効果的に投入して、バラックの代役足りうるワールドクラスを獲得しなかったフロントの責任の方が重いだろう。
 バラックの代役、と言うわけではないが、未来のバイエルンの象徴となりうる逸材、ポドルスキーもコンディションが上がらない。怪我で戦線を離脱する前も、まったくと言っていいほどインパクトを残すことが出来ずに不遇を囲っている。ピサロと一時は戦力外と噂されたマカーイの奮起で何とか体裁を保っているが、サンタクルスもくすぶり続け、パラグアイの期待の星ドス・サントスもレンタルで放出するなど獲得した逸材も活かせないままだ。
 そして、怪我も癒えてさあこれから、と思われた天才ダイスラーが年明けのウインターブレイク中に突如、引退を表明した。5回にわたるひざの手術を受け、自分のコンディションに自信がもてなくなったの言うのが理由だそうだ。一時は鬱病もわずらい、現役続行出来ないんじゃないかといわれた稀代の天才も、長期の怪我の後はブランクを感じさせないプレーを披露してくれていただけに、本当に残念である。しかも、彼はワードカップ参加出来ずにユニフォームを脱ぐこととなった。本当に残念である。
 最後に、不安定なDF陣も指摘しておきたい。
 ブンデスリーガで今シーズン、完封した試合は片手で数えるほどしかない。1失点はおろか2失点している試合も珍しくない。攻撃陣が何とか踏ん張る中、守備陣が踏ん張れずに成績がついてこないという状況が続いている。


■ 私が監督ならこう戦う 対レアル・マドリー戦
 初戦がサンチャゴ・ベルナベウの為メンバーにもよるが負けない戦い方を実践したい。チームとしてのまとまりにいまひとつ欠けるレアルだが、状況は正直バイエルンもさして変わらない。それより、1プレーで試合の流れを変えられるクラッキがレアルには多数いるため、正直厄介な相手といえるだろう。
 恐らく、ロビーニョ、レジェス、グティの2列目がスタメン濃厚のため両サイドを確実に封じる必要がある。フィジカルに強いと言えないラームとやや衰えを感じさせるサニョールが、ロビーニョやレジェスと言った若手相手にどれだけ対応できるのか…非常に疑問が尽きない。ハーグリーブスが間に合わなければ、こちらも故障明けのデミチェリスにサイドをケアする重役が回ってきそう。ボランチの効果的なケアが試合の出来を左右しそうだ。



レアル・マドリー (リーグ成績 13勝7敗2分 3位)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
× シシーニョ(DF)


-対戦相手との過去の成績-
5勝9敗2分  19得点26失点 
直近の対戦成績年 CL03-04 Best16 1st 1-1 2nd 1-0 AGG 2-1


-予想スタメン-

      ファン・ニステルローイ

ロビーニョ     グティ      レジェス


        カゴ     ディアッラ

ロベ・カル  カンナバーロ  エルゲラ  S・ラモス

          カシージャス


■ レアルの強み…世界選抜とも言える選手の質・層 試合の流れを変えられるクラッキの存在 
 監督がカペッロに変わり、良し悪しは別として路線の大幅転換が進められているレアル・マドリー。南米から、マルセロ、ガゴ、イグアインと言った若手の優秀な人材を買い漁る一方で、ロナウド、ベッカムを放出。特にロナウドは冬のマーケットでACミランに売り飛ばすなど、出入りの激しさは例年以上だ。
 マルセロは怪我で出場の見込みは無いが、ガゴにしろイグアインにしろ経験と言う意味ではまだまだ足りず、怪我から戻ってくるグティやエメルソンが、彼らに代わってピッチに入る可能性は極めて高い。スカッドは、国際経験も豊かでまたプレーも折り紙つきの選手が数多く揃っており、単純に能力値がゲームみたいな足し算で計算できるのであれば、間違いなくトップクラスのチームである。
 また、一時は戦力外と宣告され、飼い殺しになりかけていたベッカムも昨日リーガに出場して得意のFKで同点ゴールを記録。チームの連敗を止める活躍を見せるなど、元々このチームには、試合の流れをがらっと変えることのできるクラッキを複数抱えている。チームが機能しなくても、個人技でどうにでもしてしまえるだけの力がレアルには備わっている。



■ レアルの弱み…スペインに馴染まないカペッロ流の4-2-3-1 1年目のチーム転換期を言い訳に出来るカペッロの"狡猾さ"
 具体的な弱点から邪推まで幅広く考えてみたい。
 まず、レアルがバイエルンに対して決定的に劣っている点はズバリ"上背"。主力の平均身長差はなんと7cmもあり、セットプレーに弱いレアルにとっては非常に頭の痛いデータだ。幸いに、精度が1流のフリーキッカーがいないので脅威と言うまでには至らないが、充分に対策を練る必要がある。
 また、これだけの選手を集めながらレアルの戦績が安定しないのは、ずばり、カペッロが掲げるイタリア式4-2-3-1がスペインでは通用していないと言う事実が挙げられる。
 イタリアのセリエAは、まず"守備ありき"のリーグだった。05-06シーズン、最後までスクデッドを争ったACミランとユベントスも、まずは守備ありきのチーム。プロビンチアの多くも、守備に枚数を割いてのカウンターが基本戦術だった。
 そのような守備が優先されるシステムでこそ、カンナバーロもザンブロッタも輝いていた。守備に重きを置くリーガのスタイルと彼らのプレースタイルが合致していたから彼らはイタリアでは成功を収めていた。
 しかし、流れるようなと言うべきか、素早い攻撃的サッカーを信条とするリーガ・エスパニョーラにはイタリア式は通用しなかった。守備から攻撃へと移るモーションが非常に速いリーガ・エスパニョーラ。CBにはロングフィードによる組み立てが要求され、SBには果敢なオーバーラップが求められながらも相手のサイドアタックに備えた守備も必要とされる。カンナバーロやザンブロッタが未だにスペインで苦しんでいる理由はここにある。
 イタリアでは、Wボランチはもっぱら守備専従だった。中盤からサイドの空いたスペースを消し、SBやCBと連携して守備面で数的有利を確保する。ボランチのヘルプがあるから、CBも少々FWにつり出されてでもハードタックルを仕掛け、SBはボランチにサイドのスペースのカバーを任せて攻め上がれたのだ。
 しかし、スペインではボランチの求められている資質が違う。ゲームの組み立てであって、守備ではない。この守備から攻めの流れの違い、そしてボランチの役割が異なるスペインにおいて、イタリア流を貫こうとしたカペッロは見えない壁にぶつかり、現在も悪戦苦闘している。
 エメルソン、ディアッラといった守備的なボランチを大枚を叩いて獲得しておきながら、チームが機能しないと見ると更に大枚を叩いてガゴを獲得するなど、スケールのでかい無駄遣いはレアルだから許されるようなもので、普通のチームでは到底できることではない。カペッロは自分の方針を転換し、少しずつ修正を加えているようだが今のところ結果は芳しくない。
 また、このような過渡期のチームである。レアルがベスト16で敗退する可能性は充分にある。しかし、その理由を「選手の経験不足」や後述するが「ベテランの不甲斐なさ」と言う言い訳で、あっさり難を逃れる可能性は高いだろう。彼は狡猾な手段を持ってして、敗退を正当化する"ロジック"を持っているのである。 



■ 私が監督ならこう戦う…ホームで必勝を期す、できれば2点差以上
 より時間が経てば経つほどバイエルンの怪我人は復帰し、質・両共に厚みを増す。その前になる1st legで、意地でもホームで勝ちたいのがレアルの本音だ。出来れば2点差以上での勝ちが望ましい。
 ゲームの出来を左右する2列目の組み合わせだが、現状だと真ん中にグティ、右にレジェス、左にロビーニョだろうが、真ん中にイグアインで右にグティ。もしくは、モチベーションの高いベッカムをジョーカーとして使う手もなくはない。ベッカムはセットプレーで最高の力を発揮するだろうし、バイエルンのLSBのラームあたりならそれとなくやりあえるかもしれない。ファン・ニステルローイは得点力の高いFWだ。何より精度の高いクロスが飛んでくれば何とかしてくれるだろう。かつてのマンUコネクションの二人がゲームを決めることになる可能性もゼロではないだろう。
 尚、Wボランチはガゴとディアッラ。エメルソンを入れると恐らくゲームが組み立てられないまま終わってしまう可能性も高い。エメルソンは逃げ切るときのオプションとして考えるべきだ。



◇ 勝ち上がり予想 … レアル・マドリーが60%の可能性で勝ち上がり
 個々の能力を足し算で考えれば、レアルが圧倒的に強いがチーム状態を考えても、レアルが6割強で勝ち上がるという無難な予想しか出来ないのが現状だ。バイエルンが、ベストメンバーで対峙できれば、5分5分だったと思われる。
 バイエルンは初戦を引き分けで乗り切れれば勝機がある。次戦の3月には怪我人も更に復帰して、より慎重にメンバーが組める。レアルにとっては、3月になったからと言って戦力的な上積みは望めない。
 とすれば、レアルは初戦で是が非でも勝たなければならない。カペッロはやはり1-0で勝つサッカーをするのか、それとも2nd legを睨み、ある程度攻撃的に行くのか。彼の采配が問われる1戦に鳴るのは間違いないだろう。
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by R-130 | 2007-02-11 02:05 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 02月 10日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト16プレビュー② インテルvsバレンシア
 今回は、セリエAでぶっちぎりの強さを見せ付けているインテルと、最近調子を上げてきたスペインのバレンシアの1戦を取り上げたい。
 インテルの強さは世界に通用するのか?大事な試金石となる1戦である。


インテル (リーグ成績 18勝3分 1位)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
△ アルバロ・レコバ (FW)


-対戦相手との過去の成績-
3勝2敗3分  12得点9失点 
直近の対戦成績 CL04-05年 グループステージ 1st 5-1 2nd 0-0  


-予想スタメン-

      アドリアーノ      イブラヒモビッチ

            スタンコビッチ

     サネッティ            ヴィエラ

             ダクール

グロッソ   マテラッツィ  コルドバ  マイコン

            J・セーザル


■ インテルの強み … 世界選抜ともいえる選手の質 そして層の厚さ リーグで絶好調。
 カルチョ・スキャンダルの恩恵を受けて、ユーべの主力を確保し、序盤こそもたついたものの現在セリエAを独走中のインテル。各ポジションにレベルの高い選手を2名確保し、少々の怪我人が出てもチームの質が落ちることはない陣容が揃っている。
 システムが4-3-1-2に固定され、それに伴う戦術が確立されてからはリーガでも無類の強さを見せつけ現在14連勝中と2位ローマに勝ち点11差をつけて、ぶっちぎりの首位独走中だ。序盤には多かった怪我も続々復帰、極度のスランプに陥っていたアドリアーノも復調の兆しを見せ、イタリアでは手がつけられないチームとなっている。
 それだけに欧州の強国が集うCLはインテルの本当の強さを測る絶好の機会と位置づけられている。イタリア内だけの強さという単なる内弁慶なのか、それともバルサやチェルシーにも引けをとらないタレント集団なのか…陣容を見る限りでは間違いなく前者のはずなのだが…この辺を読み解いていきたい。
 FWはタイプの異なる選手を5人要している。ファーストチョイスのイブラヒモビッチは、ユーべでの不振を脱して今輝きを放っている。まあカペッロの戦術に合わなかったのか、ただ単にユーべで不振を囲っていたのかはわからないが、インテルで調子を取り戻したことだけは事実だ。高さと技術を兼ね備え、難しい体勢からのゴールもゴールも簡単に決めてしまう。今年の彼の加入はインテルにとって計り知れないプラスとなっている。
 また、これまで実績も十分のクレスポ、特に大舞台での強さは証明済みでここぞと言うときのゴールを決めてくれる。また、脅威の左足を持つ男アドリアーノ、彼の左足のキック力は凄まじく、FKでも無類の威力を発揮する。そして、同じレフティでもこちらは魔法の左足と表現してもいいだろうレコバ。怪我に苦しんでいるが、ゴールゲッターとしてもチャンスメイカーとしても機能し、視野の広さは特に有名だ。また、高さに定評のあるフリオ・クルス。セットプレーでは攻撃だけでなく守備でも貢献してくれる。
 中盤も豪華だ。まず中盤ならどのポジションも水準以上にこなすスタンコビッチの存在は非常に大きい。彼が怪我をすればインテルは非常にピンチに陥るはずだ。
 守備的MFとしては、中盤の底で危機の芽を事前に摘み取るダクール、驚異的な身体能力と素早い攻め上がりが特徴のヴィエラ、広い視野でボールの捌きにも定評がありポジショニングに優れたカンビアッソとこの3人が戦術や対戦相手によって使い分けられるのは非常に強みだ。
 加えてSBも出来る守備的MFのサネッティ。彼は数少なくなったインテル生え抜きの選手である。SBだけでなくサイドハーフを任せられるのは、マンチーニ監督の信頼を得ており戦術的理解の評価も高い。守備だけでなく機を見た攻め上がりも得意だ。また、攻撃的MFとしてはソラーリとフィーゴもいる。フィーゴは一時指揮官との不仲説がささやかれたが、フィーゴも契約を全うするまではインテルの一員として尽力するとコメントしており、ここぞと言うときの起用は充分にあるだろう。
 SBは、昨年の反省を踏まえ大幅強化に踏み切った成果が現在のところ顕著に出ている。右はマイコンとサネッティ、左はマクスウェルとグロッソ、いずれも前者がより攻撃的、後者が守備的な扱いである。ただ、グロッソは攻撃も守護も水準以上に出来るという評価がありながらW杯以降調子を崩しており怪我にも苦しんでいた。
 CBは何よりマテラッツィの成長が著しい。W杯でジダンの頭突きを食らって(実際には関係ないと思うが)から以降はCBとしての安定感も増した感があり、今やインテルのファーストチョイスになっている。また、コルドバ、サムエル、ブルディッソ(こうやって見るとDFは南米系の選手が非常に多い)と実力者も控えており、やりくりには事欠かない。
 最近のインテルの戦術を見ていると、3センターハーフに移行して以降、ボールポゼッションにはあまりこだわらないず、どらかと言うと堅守速攻型のサッカーが目立っている。ただ、カウンターとはちょっと意味合いが違って、中盤の守備力の高い選手+SBで、自陣より高い位置でボールを奪取して。手数を掛けずにゴールまでボールを運ぶシーンが非常に多い。よって、カウンターのように陣形の重心が低いというわけでなく、積極的な前目の守備からボールを奪って素早く攻めあがる形が多くなってきているのが特徴だ。これは3センターハーフに非常に能力の高い選手を有しているので出来る積極策だ。そして、FWも決定力の高い選手を有しているので出来る戦術でもある。
 インテルが金満チームである、という条件はあるが、現有戦力を有効に活かしている、マンチーニにとっては極めて珍しい、素晴らしい戦術の構築であると評価したい。


■ インテルの弱み…やや守備力の低いDFとセットプレー
 中盤のディフェンスに対する約束事が見事に確立されているため、流れの中での失点のケースが少ないが、数少ない失点シーンを検証すれば、セットプレーと、鋭いカウンターでDFに風穴を開けられた場合があるようだ。
 ただセットプレーに対しては、高さというよりも低いボールへの対処の方が問題のようで、高さだけではマテラッツィやヴィエラ、サムエル、イブラヒモビッチのように制空権を握るのは困難な選手が多い。低いクロスやサインプレーがある程度弱いということが出来るかもしれない。
 また、FW、MFにくらべてDF、GKのタレントが見劣りする。特にSBの守備力は、あえて挙げれば弱点になるので有効なサイドアタックが仕掛けられればインテルにとっては厳しいかもしれない。また、GKは指揮官が信頼を置いていないポジションだ。J・セーザルにしろトルドにしろ、プレーエリアが狭く、現状のインテルの戦術にマッチしたGKとは言いがたい。この辺も弱点と言えば弱点だろう。


■ 私が監督ならこう戦う 対バレンシア戦
 初戦がサンシーロの予定だが、暴動事件のあおりで無観客試合か中立地での開催になる可能性が高い。インテルにとってはホームと言うほどのアドバンテージはないと思うがここはとにかく失点しないことが最大の目標になるだろう。昨年もビジャレアル相手にアウェーゴール差で敗れているため、マンチーニもアウェーゴールは痛いほど解っているはずだ。
 バレンシアはサイドアタックを中心に攻めを組み立ててくる。3センターハーフと+SBで数的有利をつくり、サイドアタックには充分にケアしたい。初戦はSBもサネッティやグロッソを起用し、3センターハーフはヴィエラ、ダクール、カンビアッソを起用し守備的に言ってもいいだろう。
 FWはアドリアーノも捨てがたいがここは、イブラヒモビッチとクレスポでいきたいところだ。大舞台でのクレスポの強さを買っての抜擢だ。また、クルスというバレンシアにはない高さも使えるオプションだ。もちろんアドリアーノも有効。マンチーニはその日のコンディションで使い分けが出来そうだ。
 得点することよりも失点しないことに重心を置くことが大事だろう。ただ、攻撃に関してはあれこれ言わなくともワールドクラスのプレイヤーがひしめくインテル攻撃陣には細かい指示をしなくとも、個人技で点を取ってしまうだけの力がある。あまり心配をする必要はないだろう。


バレンシア (リーグ成績 12勝6敗3分 3位)

-故障者リスト-(1st legまでに戻れる…○ 微妙…△ 無理…×)
△ エミリアーノ・モレッティ (DF)
△ ビセンテ・ロドリゲス (MF)
× エドゥ (MF)
× マリオ・レゲイロ (MF)
× ハイメ・ガビラン (MF)


-対戦相手との過去の成績-
2勝3敗3分  9得点12失点
直近の対戦成績 CL04-05年 グループステージ 1st 1-5 2nd 0-0 

-予想スタメン-

       ビジャ         モリエンテス

D・シウバ                    アングロ

        アベラルド   バラハ

トーレス   アルビオル   アジャラ   ミゲウ

            カニサレス


■ バレンシアの強み…強力なサイドアタック ビジャとモリエンテスの相性抜群 リーグ戦好調
 キケ・フローレスはアイマールを放出し、サイドアタック1本に戦術を絞った。現在のところこの戦術は機能していると言っていいだろう。ユーテリティープレイヤーのアングロやビセンテからレギュラーを奪ったシウバなど新勢力の台頭も著しい。アルベルダ復帰後はリーガも7連勝とついに3位にまで浮上してきた。
 ビジャとモリエンテスの相性も抜群で、バックアッパーとして確保したカルボーニがつれてきたタヴァーノもローマに放出。スペイン代表でもそのまま2トップに抜擢されるなどこの二人の完成度は高い。昨年はビジャ依存症などと言われたがそりも払拭できつつある。何よりもボールもキープできるセカンドトップタイプのビジャとどっしり構えるセンターフォワードタイプのモリエンテス。二人の持ち味がうまく活かされており、この二人にサイドから絶好のパスが出てくれば、得点はそれほど難しい話ではなくなるはずだ。
 中盤の選手やビジャはテクニシャンでボールキープ力が非常に高い。この辺はボールを簡単に奪われないと言う優れた利点でもある。彼らが3位に躍進できたのも、怪我人の復帰も大きいが、戦術が見事に浸透していることと個々の能力が非常に高いことを裏付けていると思われる。


■ バレンシアの弱み…尚多い怪我人と層の薄さ アルベルダの相方問題 そしてCLの前がバルセロナ戦!!

 ひところに比べれば怪我人も復帰してきたがそれでも尚中盤には4人の怪我人を抱え、うち3人は間に合わない選手である。中盤のやりくりには実際苦労しているのは間違いない。そして本来は右サイドで輝いているはずのホアキンもコンディションが上がらないまま。アングロが好調でユーティリティ性にも優れていたから事なきを得ているがこの辺も苦しい台所事情に拍車をかけている。
 また、アルベルダの相方も非常に気になるところだ。バラハが間に合えばバラハと言うことになるだろう。守備力もあり長短のパスもある程度散らせる。リーガでも見せていたようにアルベルダの相性も良い。
 しかしバラハが間に合わなければ…これは深刻な問題になるだろう。
 もともとCBもマルチェナを使えば守備面での問題はないが、パスを散らすという能力には乏しい。下手をすれば前線に効果的なパスが出ないまま試合が終わるかもしれないという危惧がある。
 ここでOMFのウーゴ・ヴィアナを使うという案もある。しかし彼の場合、攻撃面での貢献は期待できるが、守備は相当のリスクを背負うことになる。元々がトップ下の選手である。中盤の底で守備をしなさいというほうが間違っている。
 バラハが間に合わないと…バレンシアには厳しい現実が待っているかもしれない。
 そして更に厄介なのがCL前のリーガはホームでのバルセロナ戦ということ。順位に大きな影響を及ぼしそうなだけに追いかけるバレンシアとしてはここも全力で取りにいくことになる。結果的に中3日でスペインからイタリア(かフランスかスイス)に移動してインテルと戦わなければならないのだ。非常に厳しいといわざるを得ないバレンシアの現実である。


■ 私が監督ならこう戦う…メンバー次第では守りに徹する必要も
 全てはアルベルダの相方次第と言うことになる。バラハが間に合えば、効果的なカウンターにも期待できる。前がかりになるインテルの裏をつく速攻のサイドアタックで、点を奪える可能性も無くは無い。それがアウェーの正攻法になるだろう。
 しかしバラハが間に合わなければ…マルチェナで守備的に凌ぐしかないかもしれない。リバプールには攻めろといっておきながら、なぜバレンシアには守れ、と言うのか。答えはボランチ。リバプールには攻撃のタクトを揮えるジェラードとアロンソがいるが、残念ながらバレンシアの現状のメンバーでは厳しい。この2週間でCB上がりのマルチェナに視野の広いパス技術が身につくはずも無く、ともすれば、我慢もやむなしのサッカーになるかもしれない。ウーゴ・ヴィアナを使うなら事前のテストが必要になるだろう。果たしてバルサ戦で"仮想インテル戦"に見立てて、ヴィアナをフローレスが使えるだろうか?現実的に考えても、ヴィアナのボランチは無いと見て、マルチェナでどこまでやれるかを見る必要があるだろう。


◇ 勝ち上がり予想 … インテルが80%の可能性で勝ち上がり
 バレンシアが好チームなのは間違いない事実なのだが、相手が悪すぎて、怪我人も多くて、日程も悪くて…バレンシアにはマイナス要素が多すぎる。彼らに勝利を要求するのは、気の毒と言うことになりそうだ。エドゥや全盛期のホアキンがいれば…非常に好ゲームが期待できると思うのだが。
 逆にインテルは勝って当たり前と言う試合になる。しかしセリエAでは強豪らしい強豪と対戦していないので、バレンシアがインテルの足元をすくう可能性はなくも無い。平和ボケしているインテル相手に1st legでリードを奪えれば…インテルに昨年同様の屈辱を与えることが出来るかもしれない。

(注:データは2/9現在のもの)

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by R-130 | 2007-02-10 00:15 | ∟UEFA CL 06-07