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2007年 05月 24日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグFinal ACミランが欧州制覇 
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 正直、欧州No.1を決める試合に相応しかったかといえば疑問である。
 自身が、今年のミランとリバプールに懐疑的な気持ちしか持っていないと言う部分を差し引いてもだ。
 まず覇者となったACミランはミスが多かった。怪我から復帰のマルディーニも含む、だ。
 一方試合のペースを握っておきながら両サイドハーフの球離れの悪さで、多くのチャンスを潰したリバプールには、攻撃の創造性があまり感じられなかった。

 それでも今年のFinalである。見所がないわけではない。
 両チームのファンには手に汗握る好ゲームだったかもしれない。自身がFACupの決勝を周囲の評価とは対照的に"好ゲームだった"と評価しているのと、感覚的にはなんら変わらないのかもしれない。
 06-07シーズンCLの集大成。Finalを簡単に振り返りたい。



○ ACミラン 2 --- 1 リバプール ●  at スピロス・ルイス(アテネ)
** ACミランは 02-03シーズン以来 3度目
(チャンピオンズカップ時代を含めれば7度目)のビッグイヤー獲得

【得点者】 インザーギ('45)('82) カイト('89)
【警告・退場】 ガットゥーゾ(b) ヤンクロフスキ(b) キャラガー(b) マスチェラーノ(b)


■ ACミラン 4-3-2-1

         インザーギ

  セードルフ         カカ

アンブロジーニ  ピルロ  ガットゥーゾ

ヤンクロフスキ マルディーニ ネスタ オッド

           ヂダ
【交代】
 
 ヤンクロフスキ   →   カラーゼ ('79)
 インザーギ   →   ジラルディーノ ('88)
 セードルフ   →   ファヴァッリ ('90+2)

 これ程までにシステムを頑なに貫き通して、と言うか、オプションを持たずして勝ち続けたチームも珍しいのではないか。このように、馬鹿の一つ覚えのような布陣で欧州を制覇出来たのもカカのおかげである。
  また、リーグ戦では好・不調の波の激しいセードルフも、CLでは経験を活かした活躍を見せてくれていた。特に後半は、ヤンクロフスキの守備が下手な左サイドのカバーにまわっていたのが印象的だった。
 そして最後はやはり、大舞台に強いインザーギにやられた。こうして見ると、確かにCLの経験値ではミランが一歩上だったといえる。ただ、先制されていれば…どうなったかわからないのもまた事実。


■ リバプール  4-5-1

          カイト

ゼンデン   ジェラード  ペナント

    マスチェラーノ アロンソ

リーセ アッガー キャラガー フィナン

          レイナ
【交代】

 ゼンデン   →   キューウェル ('59)
 マスチェラーノ   →   クラウチ ('78)
 フィナン   →   アルベロア ('88)

 2トップはカイトと誰か?というメディアの予想を覆して、カイトの1トップにジェラードがトップ下のような布陣。この布陣はカカやセードルフにボールを配給するピルロを封じる、と言うベニテスなりの作戦が盛り込まれており、ある程度功を奏していた。
 しかし、相変わらずクラウチを後半途中から投入してからの、クラウチを活かす戦術への切替が出来ておらず、あれならまだベラミーを入れたほうがましと言うところか。最後に足がつって動けなくなったフィナンに代えてアルベロア…最後なんだから攻撃的なカードを切るべきだし(多分延長を睨んだ交代だと思うが)、如何せん今日のベニテスは腰が重すぎた。
 カカ封じは80点だったが、インザーギをちょっと軽視していたのと、自チームの両サイドハーフの出来が悪すぎて、ベニテスとしては負けた気がしないのではないだろうか。


 前半。
 間違いなく試合を支配していのはリバプールだった。特にミランはペナントを自由にさせすぎていた。そのペナントが非常に多くボールを持つが、如何せん判断が遅すぎて多くのチャンスを潰すと言う、最悪のパターンでリバプールはチャンスを潰していった。また、負傷明けのゼンデンも出来は悪く、スピードもなければ積極的なプレーもなく、しかも守備的な貢献度合いも低く、厳しかったといわざるを得ない。まあ、後半出てきたキューウェルもリーグ戦最後で気を良くしたのか独善的なプレーが多く、今思えばこの両サイドは問題だったと言うことになるだろう。ベストで見せたような、アルベロアをLSBに据えてリーセを上げても面白かったと思う。
 カカにマンマークを付けると言うわけでもなく、中盤を厚くしてパスコースを分断すると言う策をとったベニテスの戦術は8割がた成功した。特にピルロにジェラードを当てるようにし、ピルロに仕事をさせないことで効果的な配給を寸断する戦術は見事だった。
 ただ、カカの突破をファールで防ぐ、と言うようなシチュエーションは予想するはずもなく、カカの見事な突破をファールで止めてしまい、結果1点目を献上してしまったのは、成り行き上、仕方のないことである。しかも、この1点は、ピルロのFKがインザーギの肩に当たるというラッキーな側面もあった。
 "インザーギならではのゴール"
 なんていえば聞こえはいいが、10回やって1回当たるかもわからないようなラッキーなゴールである。これは交通事故のようなもので仕方がないといわざるを得ない。

 後半。
 ペナントを自由にさせすぎていた元凶のヤンクロフスキのカバーに1点を取ったことで守備的にシフトしたセードルフが入ることで幾分左サイドのクライシスは回避できた。アンチェロッティが、後にこの守備が下手なヤンクロフスキに代えてカラーゼを入れたのは中々いい采配だと思う。
 ゼンデンも故障明けだったが、これまでのCLでの実績を買って無理矢理使ったが、やはり歳と言うこともあり出来は最悪に近かった。キューウェルも無謀な突破が多かったが、リーセとのコンビネーションが悪くなかったので、最初からキューウェルでもよかったと思うし、前述のアルベロア-リーセのラインでも面白かったと思う。
 後半も、ミランが結構ミスしてくれたことで、ミドルレンジに大量のボールがこぼれたが、ペナントの判断ミスなどで殆ど後期を活かせなかった事が敗北に繋がった。決定的なジェラードの突破のチャンスも、変にまとまりすぎてコースを突いたのをヂダにあっさり読まれてしまい(いかにも、"そこ"を狙っていますオーラが出すぎていた)同点の最大のチャンスも不意にしてしまった。
 そして、ミランのカウンターに足が止まり始めたリバプールDFラインを見事に切り裂いたのが、カカからインザーギへのスルー。キャラガーも元気ならオフサイドを取りにいかず、インザーギについていっただろうが、あの時点ではインザーギに振り切られるのがわかっていたのでオフサイドを取りに行った、が、インザーギの動きの方が1枚上手だった。レイナをうまくひきつけてわきの下を通してゴールに流し込み2-0。こちらのゴールはまさにインザーギらしかった。
 これまで、幾度となくリバプールの危機を救い、今日もカカを1対1で止めるなど八面六臂の活躍を続けていたジェイミー・キャラガーも、ここで力尽きてしまった。

 その後は、ペナントのCK→アッガーのヘッド→カイトのヘッドと繋いで、1点返したのが89分。この瞬間は自身もひょっとしたら、に打ち震えたが、如何せん逆転するには時間が短すぎてタイムアップ。


 You'll never walk alone.の大合唱も届かず、
 ベニテスのロスタイムが短いことへの抗議も虚しく、
 
 ACミランが、見事にイスタンブールの雪辱を晴らす、優勝劇を見せてくれた。
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 最後に、データどおり、主審がミランに若干(?)甘かったことも付け加えておきたい。


 終わってみれば、カカはゴールこそ奪っていないものの、
 1点目のFKの獲得(カカに対するファールでFKを得た)。
 2点目のインザーギへのスルーパスのアシスト。
 と、2点に絡む活躍を見せた。ベニテスはこれまでのようにカカを自由にはさせなかったものの、それでもカカは仕事したのだから、これは前回公言したとおり、間違いなくバロンドールものだろう。そして、今年のCLはカカのためにあったようなものであり、ACミランは間違いなくカカがいないと凡庸なチームでしかなかった、と言うことも付け加えておきたい。これは、手厳しい言い方かもしれないが間違いのない事実である。
 そして、昨年のロナウヂーニョ同様、勢いのあるクラッキは、戦術で動きを束縛することができない事も改めて付け加えておきたい。

 戦術至上主義、と言われる昨今において、戦術をも凌駕する個人技は、いまだ存在しえると言うことを体現して見せた、カカによるCLFinalだったと言う、在り来たりな感想だが、これにてCL決勝の振り返りを終わることにしたい。


 来期は、カルチョスキャンダルも落ち着き、各選手W杯の疲れを引きずってシーズンin、と言うこともないだろうから、今シーズンよりはよりイコールの条件でのコンペティションが行われることを期待したい。
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by R-130 | 2007-05-24 16:10 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 05月 23日
サッカー:UEFACL06-07 Finalの予想
 当たった試しのない今夜のFinalの予想を簡単に…
 今年のCLをずーっと見てきた、"個人的な主観"は次の通り。

A 怪我人の多いチームは負けている(当たり前)
B 層が薄く、選手を固定せざるを得ないチームは負けている
C CL前節で激闘を演じたチームは次の試合負けている
D 今季"会心の試合"をしたチームは次の試合負けている

 あくまでそういう傾向にある、というだけで全試合そうなったというわけではない。
 これらのフィルターに、ACミランとリバプールをふるいにかけると、該当するのは

ACミラン … B,C,D
リバプール … A,C

 と、言うことになる。
 ここで気になるのは、ACミラン。何となく彼らのCLにおけるピークはマンU戦だったような気がする。あの、恐らく持てる力を100%以上発揮したハイテンションを、決勝でも持続するとは考えにくい。
 逆にリバプールは、まだ持てる力があるように思える。
 ルイス・ガルシアの離脱は確かに痛かったが、マスチェラーノの台頭で、中盤はオプションが増えた。また、ゼンデンの故障にあわせるようにキューウェルが復帰。ひょっとすれば、今シーズン2試合しかリーグ戦に出ていないキューウェルが、大舞台の決勝に、ユニフォームを着ている可能性も否定できないだろう。

 選手層の違いから、試合が膠着したときに打開を図れるのはリバプールが上手。ただ、逃げ切りを考えた場合、これまでの実績からミランが有利(イスタンブールの奇跡は例外)。
 
 ちなみに、決勝の主審に決まったドイツのファンデル氏。彼が笛を吹いた場合、リバプールは1点も取ったことがなく、ミランは5戦全勝、と言うデータも残っている。審判の相性は、結構関係ないようであるので無視できない…

 が、最後の結論としては、決勝は

2-1 でリバプールがビックイヤー

 と、予想。もし、ACミランが優勝すれば、カカは間違いなくバロンドールだろうが…優勝しなければバロンドールは混沌とするでしょうね。(それでもカカなのかなぁ、C.ロナウドの線もありそうだけど)。もし、ベニテスの雁字搦めの"カカ封じ"を打ち破って、カカが決勝点でも挙げようなら、カカは本当に歴史に名を残す選手になるでしょうね。
 後、大きな声では言えないけど八百屋が予想すると悉く反対の結果になるため、
この瞬間、ACミランの優勝が決定
との見方も…
 今夜を期待しましょう(^^ゞ
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by R-130 | 2007-05-23 07:53 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 05月 06日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグベスト4 2ndleg 決勝はACミランvsリバプール
 もうかなり前の話題になりつつあるけれど、触れないわけには行かないので簡単に。
 リバプールvsチェルシーは知将同士が繰り広げる息詰まるゲーム展開に、ACミランvsマンチェスターUは、予想以上に大差のついた試合になってしまった。


○ リバプール 1 --- 0 チェルシー ●  at ハイベリー
AGG1-1となり、アウェーゴールでも同点の為、PK戦にもつれ込み4-1でリバプールが決勝進出
【得点者】 アッガー ('22)
【警告・退場】 A・コール(b) アッガー(b) ゼンデン(b)


■ リバプール 4-4-2

     カイト    クラウチ

ゼンデン            ペナント

  マスチェラーノ  ジェラード

リーセ アッガー キャラガー フィナン

         レイナ
【交代】

 ペナント   →   アロンソ ('78)
 ベラミー   →   クラウチ ('91)
 ファウラー   →   マスチェラーノ ('118)

 用兵最大の驚きはゼンデンが続けて起用されたこと。しかし、このベテランが結果的にはいい仕事をしたのだからベニテスの起用は間違いではなかったということか。ダイナミズムを生み出すマスチェラーノを起用し、アロンソをベンチスタートさせるという贅沢な起用にはため息。何とも贅沢。
 ペナント、ゼンデンとクロッサーを入れたことでクラウチの高さを活かす攻撃を標榜したもののこの戦術は型にはまらなかった。最後のファウラーはPK要員???


■ チェルシー 4-3-3

  カルー   ドログバ   J・コール

     ランパード   ミケウ

         マケレレ

A・コール テリー エッシェン フェレイラ

          ツェフ
【交代】

 J・コール   →   ロッベン ('98)
 カルー   →   ライト・フィリップス ('107)
 マケレレ   →   ジェレミ ('118)     

 バラック、カルバーリョに続きシェフチェンコがでん部の痛みでベンチから外れるという悲惨な状態。ジョーカーのロッベンも病み上がりで状態が良く無く、殆ど采配らしい采配が揮えない最悪の状況がシーズン終盤にやってきてしまう。
 いつもは思い切った采配を取るモウリーニョが、ロッベンを投入したのが98分と言うところに深い苦悩が伺える。


 22分。リバプールはFKのチャンスをサインプレーでアッガーが得点する、という予想だにしない展開で早くもスコアをイーブンに持ち込む。
 その後は膠着した展開が続き、1点が勝負を決めそうな展開に。
 チェルシーは、相変わらずの困ったときのドログバさまで、ロングフィードを多用するも、今回は前回の二の舞はふまじ、とキャラガーとアッガーがほぼ完璧に抑え、仕事らしいし仕事をさせてくれなかった。また、選手が疲労のピークに達する中、比較的疲労の度合いが軽いであろうJ・コールの出来が悪かったのが最大の誤算だったのではないか。
 しかし、DFラインは手負いの中、その後リバプールにゴールを割らせず120分集中したプレーを披露してくれた。カイトやクラウチが後半、際どいシュートを放った以外はしっかり守り、崩されるような決定的なシーンは無かった。
 
 やはりリバプールは、戦前に指摘したとおり、引いて守るという相手に対する有効策を所持していなかった。クラウチの高さも活かせずじまい、と言うよりはプレミアではクラウチはしっかり攻略されている。恐れずに足らずなのだ。しっかり寄せられちゃうと凡庸な選手になってしまうところも相変わらずだ。
 誰かが、チェルシーに対して6割のボールポゼッションを誇ったリバプールは素晴らしい、と評価していたブログがあった。しかしそれは視点が違う。チェルシーはしっかり守ってカウンターと言う以外に手立てのない面子のため、あえてじっくり引いていただけのこと。バラック、エッシェンを中盤に配した4-4-2なら、ポゼッションでここまで水をあけられるということもなかったはずである。

 結局、リーグ戦、FACup、CLと3足の草鞋(カーリングカップを含めれば4足)をこなし、さらには直前のリーグ戦でもボルトン戦に負傷者を出し、総力をつぎ込みながらドローに終わったという、肉体的精神的疲労感(リーグ戦の優勝がほぼ絶望になったのも大きな精神的疲労に繋がったと思う)に支配されたチェルシーと、リーグ4位以内を決めカップ戦にも早々に敗退し、この試合だけにコンディションを整えれば良いリバプールとの差はやはり存在した。せめて怪我人だけでも帰ってくればまた違った展開にもなっただろうが、これだけ怪我人も出てしまえばどうしようもない。

 結局一昨年同様、CL準決勝で、リバプールに屈し、チェルシーのそしてモウリーニョの欧州一の挑戦は終わりを告げた。



○ ACミラン 3 --- 0 マンチェスター・ユナイテッド ●  at サン・シーロ
AGG 5-3でACミランが決勝進出
【得点者】 カカ('11) セードルフ('30) ジラルディーノ('78)
【警告・退場】 アンブロジーニ(b) ガットゥーゾ(b) ロナウド(b)


■ ACミラン  4-3-2-1

         インザーギ

     カカ         セードルフ

アンブロジーニ  ビルロ  ガットゥーゾ

ヤンクロフスキ カラーゼ ネスタ オッド

            ヂダ
【交代】

 インザーギ   →   ジラルディーノ ('67)
 ガットゥーゾ   →   カフー ('85)
 カカ   →   ファヴァッリ ('86)

 お馴染みの4-3-2-1にワントップは勝負強さに定評のあるインザーギ。
 マルディーニが怪我で代わりにカラーゼがCBを勤めるもこれはむしろプラス材料。
 ここに来て選手のコンディションも上がってきており、まさにCL1本のミラン。
 直前のリーガもターンオーバーで主力はこぞって温存。


■ マンチェスター・ユナイテッド  4-2-3-1

         ルーニー

フレッチャー  ギグス    ロナウド

      スコールズ キャリック

エインセ ヴィデッチ ブラウン オシェイ

       ファン・デルサール
【交代】

 オシェイ   →   サハ ('77)

 こちらも満身創痍のマンU。
 結局ギャリー・ネヴィル間に合わず、リオは帯同はするもベンチ。何とか無理矢理ヴィデッチを間に合わせてLSBにエインセ。
 2トップにしなかったのは警戒の現われだったのか?もう少し早く動いてもよかったような気もするが…しかしこのコンディションとメンバーでは焼け石に水か。


 ミランvsマンUは思った以上に大差がついてしまった。
 豪雨の中キックオフし、序盤からミランが押せ押せで展開。
 カカとセードルフが個人技で同じような所にゴールを決めて勝負有り。
 後半には、今季ミラン最大のブレーキと言われているジラルディーノが、カウンターから抜け出して駄目押しの3点目を決められ、引導を渡された。
 実況や解説が、雨でマンUは思い通りのプレーが出来なかったというがそれも違うと思う。
 彼らは、選手層も非常薄い中で、しかも直前のリーグ戦で難敵エヴァートンに、2-0から4点入れてひっくり返すという大味な試合をやってのけた。それに相当疲労していたのだろう。それに雨で重いピッチにスリッピーなコンディション。そして、リバプール同様、ここに照準を合わせてきたミランが相手。もちろんマンUは直前も層が薄く総力戦。やはり現状での差はいかんともしがたかった。しかし、これももっといいコンディションで試合をさせて上げられれば、結果は恐らく違ったものになったであろう。


 さてもここからは個人的主観と愚痴を言わせてもらいたい。

 ACミランの場合、4-3-2-1と言う布陣は、現状のスカッドとFWの不甲斐なさを鑑みればベストの布陣と言うことになるだろう。アンチェロッティも手持ちの駒で最大限にやりくりしているという評価も与えられる。

 しかし、これはサッカーの見方の問題であって、個人的意見丸出しなのを前提に言わせてもらえば、どうにも面白いサッカーをしているとは言い難い。
 特に守備的なMFを3枚並べる布陣。ピルロはまあいいとして、ガットゥーゾ、アンブロジーニ、ブロッキ…この辺が2枚、3枚と並ぶとどうもうんざりしてしまう。やり方としては、SBとDMFで中盤の選手を挟み込んで数的優位を作り出して、ボールをダッシュした後は素早く、ピルロ、カカ、セードルフに回す。とてもシンプルと言えば聞こえがいいが、スペクタクルには程遠いサッカーだ。
 攻撃のパターンは、カカやセードルフのドリブルに、両SBのヤンクロフスキやオッドが絡んでくるのだが、この2選手は如何せんクロスの精度が高くないため、クロスからの攻撃、と言うよりはそれをクリアしたボールに2列目がしっかり拾ってチャンスをつくる、と言うパターンが極めて多い。
 後は、カカの個人技、これに尽きる。もし今年のミランにおいて、カカがコンディション不良であればCLはベスト16か良くても8で敗退していたはずだ。
 ガットゥーゾやアンブロジーニやブロッキが凡庸な選手だと言っているわけではない。彼らは"つぶし役"や"汚れ役"と言われるDMFの中においても素晴らしい仕事をしていると思う。しかしそれを2枚も3枚も並べてボールを奪った後、自らボールを展開すると言うわけでもなく素早く近くの展開力のある選手にボールを預ける…このサッカーはやはり見ていて退屈極まりない。
 ミランが得点力不足にあえぐのは、FWの不出来だけではない。この攻め手に人数をかけないシステムのために、FWに訪れるチャンスが少ないのだ。よってジジやオリベイラは点を決めなければならない焦りから、自らのフォームを崩したと言う背景があると自身は踏んでいる。今シーズン、ミランのFWにかけられたプレッシャーは計り知れないものがある。守備的布陣による数少ないチャンスを決めきれなかったがためにかけられる罵声は非常に大きなものがあった。
 しかし得点力不足は決してFWのせいだけではない。確かにジジは非常に多くのチャンスを棒に振ったかもしれない。しかし、FWがもっと楽に前を向いて仕事を出来る環境を作るのも、監督の手腕である。非常にきわどいチャンスを物に出来なかったからと言って叩かれることが非常に多かったミランのサッカーに、今年はあまり賛同できないというのが持論だ。


 リバプールの場合は、故障者が少なくなかったこと、獲得した新戦力が期待通りの活躍を見せなかったことなどを差し引いても、失望の1年だった。
 ニューカマーでは、やはり噂どおりカイトは八面六臂の活躍を見せてくれたが、それ以外は期待外れに終わった。ペナントは最後までチームに馴染むことが出来ず、ベラミーも良いときもあったが年間を通してのパフォーマンスとしては寂しいものがあった。
 そして何より酷かったのはリーグ前半戦。戦っている選手たちに勝とうとする気迫が非常に少なかった。アンフィールドではいいのだが、アウェーでは泥沼…このポテンシャルの不安定さは何よりチームそのものがまとまっていない証拠である。このまとまりのなさが、マンUやチェルシーとは圧倒的違う、リバプールの欠点だった。
 今年はW杯後のシーズンと言うことで、多くの選手が疲れを引きずって開幕を迎えたと思われる。ジェラードも昨年ほどの輝きは見られなかったのは事実だ。しかし、W杯に多くの選手が出場していた、マンUやチェルシーの出来を見れば、リバプールの出来には大きな不満が残る。トーナメント方式に強いベニテスのやり方は評価するが、リーグ戦ではイマイチ成績を残せないベニテスを、監督トータルの手腕としては評価できない部分がここにある。

 セリエAリーグ4位のACミランと、プレミアリーグ3位のリバプールが、欧州最強を争う…
 ノックアウト方式の決勝トーメンとでは、何でも起こりうるだけにこのような事実だけを見て、これが欧州一決定戦だなんておかしい、というつもりは微塵にも無い。
 ただ、文字として表記する違和感以上の違和感を今年のファイナルに感じるのは、自分だけだろうか。
 チェルシーとマンUに決勝に残ってほしかったからという贔屓の観点は多分に入っていると思うが、それでも準決勝はもっといいコンディションで戦わせたかったと思う八百屋である。

 そして、願わくばFACupやCLの決勝のように一発勝負の中で、名将と素晴らしい選手を揃えた両チームの意地の一発勝負を見たかった(リーグ戦の直接対決は、勝ち点差如何では引き分けでも言いと言う思考も働くので真剣勝負になりにくい)。
 FACupでは今季、限界まで戦い抜いた2チームの最後の真剣争いが見られる。それを大いに期待したいところだ。

        
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by R-130 | 2007-05-06 23:12 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 04月 27日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグベスト4 1stleg②
 実は昨日夜に、おりゃああっと書き上げてアップ直前に何かの拍子に間違ってtabキーを押してしまい、その後enterキーを叩いてしまってページが移動。書いていたもの全てパーと言う、これまでにも何度となく同じ過ちをしていたんだけどまたやってしまい、書く気が失せたので簡単に流したい。でも、試合内容はマンUvsミランに劣るかもしれないが、監督の戦術対決としては非常に見ごたえのある試合だったように思う。


○ チェルシー 1 --- 0 リバプール ●  at スタンフォードブリッジ
【得点者】 J・コール('29)
【警告・退場】 マスチェラーノ(b)


■ チェルシー 4-3-3(シェバとJ・コールのポジションは流動的)

シェフチェンコ  ドログバ   J・コール

     ランパード    ミケウ

          マケレレ

A・コール テリー カルバーリョ フェレイラ

           ツェフ
【交代】

 シェフチェンコ   →   カルー ('76)
 J・コール   →   ライト・フィリップス ('85)

 カルバーリョが間に合い、RSBにフェレイラと守備的布陣。バラックの怪我での離脱は非常に痛手。3トップは上手にポジションチェンジしながらチャンスをうかがう。


■ リバプール  4-4-2

     ベラミー   カイト

ゼンデン           ジェラード

     マスチェラーノ アロンソ

リーセ アッガー キャラガー アルベロア

         レイナ
【交代】

 ベラミー   →   クラウチ ('53)
 アロンソ   →   ペナント ('83)

フィナンを故障で欠き、右にアルベロア、左はリーセを配する苦しい布陣。シッソコでなくマスチェラーノは、攻撃的にいくというベニテスのメッセージか。


 両チームの戦術的メッセージは明確だった。
 チェルシーは、完全にアウェーゴールを与えない。守備的布陣で臨み、ドログバへのロングボールからのポストプレーで得点できれば儲け物、という戦い方だった。決勝Tで、リバプールがすべてアウェーゴールを奪って有利になっている点をモウリーニョは充分わかっているはずだ。ここで、アウェーゴールを渡して勢いづかせたくはなかったはずだ。
 布陣ではマケレレだけでなくミケウも上がりを自重し、実質中盤で攻撃的に振舞っていたのはランパードだけ。前線の3トップ+ランパードの個人技+ひらめきにモウリーニョは全てを託していた。
 
 一方のリバプールも、フィナンが故障でスタメンで起用できなかった誤算はあるものの、シッソコでなくマスチェラーノを中盤に配するあたり、パスで繋いで攻撃を重視するサッカーを目指していたはず。ただ、両SBがフィナン、アルベロアで固めれば守備的な不安も少なくてすんだだろうが、リーセをLSBに配さなくてはならなかったところに、彼の持ち味である攻撃力を半減させたばかりか、守備にも不安を抱えてしまったところに、ベニテスの誤算があったかもしれない。

 試合は、予想以上にチェルシーペースで進んだ。
 ロングボールをこれでもかとドログバに放り込み、ドログバのポストプレーから生まれたチャンスをシェバとJ・コールが狙う。相手がシュートを弾いたルーズボールは、ランパードがミドルを狙うというスタイルを確立。これほどまでにシンプルな戦術に打つ手がなかったのは

・ドログバの身体能力がずば抜けていたこと
・ドログバのマーカーにアッガーが多く対応していたこと

が挙げられる。90分間、ドログバにキャラガーがついていれば少しは違った結果になったかもしれないが… 
 得点シーンの29分はカウンター。カルバーリョのフィードにドログバが右サイドを突破し、アッガーを惹きつけて中央へ絶妙の折り返し。これにJ・コールがうまく詰めてチェルシーが先制した。
 チェルシーの3トップは巧みなポジションチェンジでマーカーを絞らせなかっただけでなく、チャンスメイクに、そして詰めに大きく貢献しいていた。モウリーニョが"前半の勢いならもっと点が入ってもおかしくなかった"と嘆いたのもあながち強がりではないほどチェルシーは、堅守+カウンターから試合を握っていた。


 リバプールは、お得意の堅守+カウンターを相手に実践されてしまい、リズムの狂った試合だった。左サイド(チェルシーの右サイド)を必要なまでに突いた攻撃まではうまく行くが、最後の詰めの部分がうまく行かなかった。チェルシーのDFラインが非常に集中していたこと。A・コールもフェレイラも攻め上がりを自重し、守備に貢献。マケレレもミケウも中盤のスペース消しに奔走していた。実質、懸案のチェルシーの右サイドもマケレレとの連携守備で必要以上のチャンスを許していなかった。
 リバプールはちょっとした課題を見つけたはずだ。攻めあがってこない相手に対して、どのような崩しを見せればいいのか。
 これは現代サッカーにおける命題のようなものである。これに昨年チェルシーが苦しみ、今年はバルサが苦しんでいる(バルサの場合はそれだけではないが)。それに対するチェルシーの答えがバラックを中盤に配した4-4-2なわけで、カウンターだけでなくポゼッションにも対応しうるサッカーを模索していたと言うことになろうか。
 リバプールの場合、攻撃的なバルセロナにこの戦術が見事にハマった。中盤の素早いプレスから両サイドにボールを配する見事なカウンターで、昨年のチャンピオンをベスト16で沈めた。しかし、今回のように引いて守られる相手に対してどのように戦うのか。
 ベニテスもそれを見越してマスチェラーノを配したが、メッセージ性としてはいまひとつだった。確かにベラミーが病み上がりで殆ど仕事らしい仕事をしていなかったのもあるかもしれない。しかし、そこを見切ってクラウチに変えた後も、チームのリズムを変えられなかった事はベニテスの責だろう。例えばロングボールを多用してポストプレーにかけるとか、やりようはあったはず。クラウチがじれて、自陣まで下がってボールを受けに来る時点で、リバプールの勝利はないと感じた試合だった。

 両監督とも展開をよくシミュレートした布陣とゲームプランだと思ったが、より現状を把握していたのはモウリーニョ、ミッションの遂行を確実に行えたのはチェルシーのメンバーと言うことだろう。

 2ndlegでは、リバプールも攻撃的に行かざるを得なくなる。チェルシーとしてはカウンターが狙いやすくなるだけに組みやすし、と言えるかもしれない。
 もっともフィナンが復帰して、リーセをLSHにまわすことが出来れば、CLで猛威をふるっているミドルからロングレンジでの強烈なシュートが帰って来るかもしれない。本当はベニテスは1stlegでこの攻撃を使いたかったはず。この辺の駆け引きも見物である。

 アンフィールドでリバプールは起死回生を狙う。 
 チェルシーはモウリーニョ悲願のビッグイヤーに王手を掛けられるか。
 2ndlegはどちらも見ごたえのある試合になりそうだ。
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by R-130 | 2007-04-27 08:28 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 04月 25日
【速報】:UEFAチャンピオンズリーグベスト4 1stleg①
日本時間の25日早朝に行われた、CLベスト4の1stlegの結果を記載しています。
結果を知りたくない方はこの先を読み進めないようにお願いします。
この先の内容は、"続きはこちらから"をクリックしてご覧頂きますよう、お願いします。

続きはこちらから
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by R-130 | 2007-04-25 06:54 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 04月 25日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト4の予想と願望
 もうすぐ始まるCLのベスト4。今年ももうここまで来たかぁ、早っっ!!と思いつつ、簡単に展望と願望と。いつも当たった試しがないので最近はするのを控えていたんですが、ちょっと開始まで時間もあるので簡単に。

◇ 4/24 1stleg マンチェスター・ユナイテッド vs ACミラン  at  オールド・トラッドフォード

-予想スタメン uefa.comより-

■ マンU 4-4-2

    ルーニー   スミス

ギグス            ロナウド

    スコールズ  キャリック

フレッチャー エインセ ブラウン オシェイ

       ファン・デルサール


■ ミラン 4-3-2-1

         インザーギ

     カカ         セードルフ

アンブロジーニ  ピルロ  ガットゥーゾ

ヤンクロフスキ マルディーニ ネスタ オッド

            ヂダ


 DFラインに怪我人多発で両SBが本職ではなく、攻撃面は良しとしても守備面に不安を残すマンUと、得点力不足に泣きながら抜群の守備力と中盤の制圧力でここまで勝ち進んできたミラン。好対照な両チームの戦いとなる。
 過去に98-99シーズン、マンUが「カンプ・ノウ」の奇跡で優勝した年、準決勝で当たったのがアンチェロッティ率いるユベントスだった。一方のミランは、ビッグコンペティションに過去11度準決勝まで勝ち上がり、その内9回が決勝まで駒を進めると言うデータが残っており、机上の空論ではミラン有利と言うことになりそうだ。

 ゲーム展開は、ミランはアウェーなので無理をせず守備的に徹し、カカの1撃やセットプレーにかけるスタイル。マンUはアウェーゴールはやりたくないからやはり守備的に行くのかなぁ、と言った中盤ガチガチのまったりとした(いや見ごたえのある中盤のせめぎ合いになるかも)展開が予想される。
 基本的に今までのミランはベスト8のバイエルン戦以外、アウェーではまったりやってきている。だから、バイエルン戦が彼らの本性なのか、バイエルンのルーズな中盤だったからあれだけ攻撃できたからなのかは何とも言えない所だ。
 マンUとしては、もう予想スタメン見ても攻めるしかない、と言うメンバーになっているが、今シーズンは本当にアウェーゴールに泣いているチームが多いだけに、Sir・Alexはどう考えているだろうか。
 マンUにとって警戒すべきは、カカとインザーギ、と言うことなのだろうが意外にやばいのがセードルフ。CLを3チームに渡り経験しているだけに老獪な1撃には要注意。キャリックとスコールズがどれだけ中盤を抑えられるか。彼らはどちらかといえば攻撃に持ち味を出すタイプ。ファーディナンドとヴィデッチの鉄壁CBが揃って不在で後ろを気にしながらのプレーでどれだけやれるだろうか。

■ 予想スコア … 0-0 もしくは 1-1でドロー スコアレスドローか1-1ドローは意味合いが大きく違うが…



◇ 4/25 1stleg  チェルシー vs リバプール  at スタンフォードブリッジ

-スタメン予想 八百屋個人的-

■ チェルシー 4-4-2

  シェフチェンコ    ドログバ

        ランパード

   J・コール       ミケウ

         マケレレ

A・コール テリー ブラルーズ フェレイラ

         ツェフ

■ リバプール 4-4-2

   ベラミー     カイト

リーセ             ジェラード

    アロンソ   シッソコ

アルベロア アッガー キャラガー フィナン

          レイナ

 
 …自分で予想しろ、といわれると結構難しい…
 チェルシーの場合、エッシェンがサスペンション、バラックとカルバーリョが怪我というこれまたマンUに負けず劣らず悲惨な状況。DFラインは適正で言えばCBの1枚はブラルーズなのだが、最近使っていないのでフェレイラを真ん中、RSBにディアッラと言う線もありそう。しかしフェレイラの出来もあんまりいいとは言いがたかった(ニューカッスル戦)だけに…頭が痛そうだ。
 バラックの離脱(?)も大きな痛手になりそうで、コンディションから考えればこの4人が中盤を任されそう。リバプールの分厚い攻撃にポゼッションで応戦するためにも最初から4-3-3は使わないだろう。あるとすれば後半のある程度の時間帯からだろう。
 一方のリバプールは、プレミアは4位以内確保、故障者もルイス・ガルシア以外は僅か。と言うことで一番CLに集中できる環境下にある。メディアの予想もリバプールが絶対的に有利、と報じているが、今まで絶対的に有利と言われたチームが敗退していった姿を何度と無く目にしているので、あまり参考にはならない。
 FWはクラウチを使う可能性も充分にある、が、多分クラウチはプレミアでテリーらに攻略されているので、速さで揺さぶるベラミーを持ってきたほうが得策ではないかと言う八百屋の個人的主観。まあ、後半のスーパーサブ的に使うという選択肢も充分有り、ベニテスとしてはニヤニヤしながら考えているのではないだろうか。

 試合展開は、守備に不安を抱え、アウェーゴールを気にしながら慎重に戦うチェルシーを、リバプールが追い立てまくる試合になりそう。と言っても前がかりと言うわけではなく、バルサ戦で見せたような、中盤からの積極的なプレスにボールを奪ったら徹底したサイドからの速攻、と言う形だろう。ただ、先ほども言ったがメディアが言うほどこの両チームに大きな差は無いんじゃないかと思う。カルバーリョとバラックが戻れば、チェルシーのほうが断然上だ。これまで、窮地に立たされつつも、何度となく逆境を撥ね返してきたモウリーニョ。ついに隠れた功労者バラックを失ったモウリーニョが今回も結果を残せるのかに注目したい。

■ 予想スコア  0-1 か 1-2 でリバプール 引き分けはなさそうな気がする。チェルシー勝利?1stlegでの勝利は難しそう。頑張ってドロー?         
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by R-130 | 2007-04-25 03:18 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 04月 12日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト8 2ndleg②
 リバプールとPSVの結果は、ダイジェストでしか見ていないので簡単に。
 1stlegでリバプールがアウェーで3-0と試合を決めてしまった感もあり、この試合はあまり見所らしい見所も無く1-0で2ndlegもリバプールが勝利。後半PSVの選手がレッドカードで退場となったのも更に試合を興ざめにしてしまう要素となってしまった。
 あえて見所をあげるとすれば、

1.クラウチがCLで6ゴール目(本日の決勝点)。得点王争いで、カカの7ゴールに1点差に肉薄
2.ベラミーが負傷交代、靭帯を損傷し今後に不安
3.PSVのGKゴメスとCBアレックスにメガクラブのオファーが殺到?激しい争奪戦の予感

 くらいであろうか。この二人はCLで大きく株を上げた。ともにブラジル代表としても飛躍が期待されるだろうし、PSVもこれで移籍金を高く設定して儲けることも可能になったといえるだろう。



 それでは、本日のメイン。バイエルンvsACミランを振り返りたい。


● バイエルン・ミュンヘン 0 --- 2 ○ ACミラン  at ミュンヘン・フースバル・アレナ
AGG 4 - 2 でACミランがベスト4進出
【得点者】 セードルフ('27) インザーギ('31)
【警告・退場】 ファン・ボンメル(b) サリハミジッチ(b)



■ バイエルン  4-4-2

     ポドルスキー   マカーイ

レウ                        オットル

     ハーグリーブス ファン・ボンメル 

ラーム  ルッシオ    ヴァン・ブイテン  サリハミジッチ

            カーン
【交代】
 
 オットル   →   サンタクルス ('46)
 マカーイ   →   ピサロ ('61)
 レウ   →   ゲルリッツ ('77)

 サニョールの負傷の上に、直前のリーグ戦でサリハミジッチとシュバ虎も負傷。厳しい台所事情。こうしてサブを見ると、流れを変えられそうな選手はピサロのみ。
 1stlegでは采配が冴えていたヒッツフェルトも今回は迷采配のような気がした。詳しくは本文で。



■ ACミラン  4-3-2-1

           インザーギ

       セードルフ     カカ

 アンブロジーニ   ピルロ   ガットゥーゾ

ヤンクロフスキ  マルディーニ ネスタ オッド

              ヂダ
【交代】

 インザーギ   →   セルジーニョ ('70)
 セードルフ   →   グルギュフ ('80)
 ガットゥーゾ   →   カフー ('87)

 随分メンバーが戻ってきたミラン。FWに決定力を欠き、ロナウドが使えないCLでは1stチョイスになった4-3-2-1。守るための選手交代には事欠かなかったが、もし、仮にバイエルンに先制された場合、ミランは追っかけるのにどのようなカードを切ったのだろうか?仮定の話をしても仕方が無いが、今後の課題になる気もする。尚、今試合の立役者3名を交代させたのはアンチェロッティの粋な計らい?



 ドイツとイタリアの名門同士の争い第2戦。第1戦で、バイエルンが2-2で引き分けるも勝ちに等しいアウェーゴールを奪ってのミュンヘン凱旋。リーグ戦も調子が上向きになりつつあるバイエルンが有利じゃないかと言う予想を立てていたが…
 まあ、よくよく考えれば選手の質や年俸の差を考えればどちらに軍配が上がるか、と言うシンプルな質問の答えが今日の試合の結果と言えるだろう。

 前半。
 中盤を制圧するお得意の4-3-2-1のミランに対し、怪我人続出のバイエルンは、守備的にサリハミジッチをRSBに、オットルをRSH、シュバ虎の代わりに1stlegで活躍したレウがLSHという布陣。ただ、オットルはSHが専門職ではないため、八百屋的にはゲルリッツをRSBに回し、RSHはサリハミジッチにさせたほうがよかったのではないかと思っている。
 試合は、開始早々バイエルンのCBルシオがヒールでのクリアミスと言う、軽いプレーが出て、それをインザーギが詰めようとしたプレーを見てなんかいやーな予感がしていた。
 序盤は、バイエルンが若干ミラン陣内に攻め込み、ファンボンメルのクロス→ファーサイドのレウがジダの位置を見てゴールに蹴りこむ→オッドが辛うじてクリア、や、マカーイのクロス→ポドルスキーのヘッド→ジダの正面、と言ったチャンスがあったがその後は殆どチャンスらしいチャンスが作れなくなり、ミドルシュートくらいしか見せ場がなくなってくる。
 そんな中、徐々に試合のペースを握ってきたミランが先制したのは27分。
 中盤の小競り合いからカカがボールを奪取→ゴール前のセードルフにパス→セードルフが右のアウトサイドでフェイントをかけ一瞬シュートコースを作りそのままシュート!!ゴール!!ミランがアウェーで先制。このプレーには、ヴァン・ブイテンをインザーギが見事な動きで釣り出したのが、セードルフのシュートコースを確保するのに一役買ったことを付け加えたい。 
 更に31分、ミランは攻撃の手を緩めない。
 ヤンクロフスキが左サイドを上がりガットゥーゾにパス。ここからのダイレクトプレーが素晴らしかった。ガットゥーゾがセードルフへ→セードルフがヒールでインザーギへ→インザーギがDFラインを抜け出し、カーンの位置を確認してゴール右上に蹴りこむ!!2点目!!この連携は素晴らしかったが、一つクレームをつけさせてもらえばこのゴールはオフサイドだった。
 バイエルンは41分、ファン・ボンメルのFKがポドルスキーの前に転がるが、ポドルスキーが相手のマークに貼り付かれ、ボールを蹴ることができずにゴールならず。ポドルスキーはやはりW杯以降調子がいまひとつ。
 前半ロスタイムにはミランのカウンター。
 カカがボールを持ちバイエルン陣内へと疾走。インザーギが右サイドを並走。バイエルンDFも2枚しかおらず、2対2の状況。インザーギが絶妙のポジション取りでフリーでボールを受けるもトラップに手間取り利き足の右足で打てずに、ボールをカカに返すと言う信じられないシーン。インザーギも年取ったなぁ、とつくづく思ってしまった。少なくともアタランタやユベントス時代ではこんなプレーはしなかったはず。
 しかし、アウェーできっちり2点返して非常に優位に立ったミラン。もう1点取れば、バイエルン逆転のためには4ゴールが必要になり引導を渡せる。バイエルンはこの段階で勝ち上がるには3点が必要。今日のミラン相手には、中盤で特にガットゥーゾが効いており、風穴を空けるのは非常に難しい。どのような手を打ってくるのか注目したが…

 後半。
 オットルを下げてサンタクルス。どうやらサンタクルスにSHをさせるようだ。元々本職はCFのサンタクルス。将来を期待されてバイエルンに入団したがその決断は明らかに失敗だっただろう。出場機会も限られ、また本職ではないトップ下もやらせられたサンタクルス。この夏にはバイエルンを出て行くようだが、やはりメガクラブの前に一つ自分がしっかり定位置でプレーできる環境の下のクラブに移籍すべきだった。そんなサンタクルスがSHで機能するはずも無く、必然的に、サリハミジッチのオーバーラップが増え、カウンター覚悟でパワープレーに徹するバイエルンの構図で後半は進んでいく。
 ミランはラインをあまり上げずに中盤をコンパクトに保ち、バイエルンにスペースを与えない。そんな中では、ファン・ボンメルがDFをひきつけるためにミドルを乱発。惜しいコースに飛ぶか、ジダの正面でバイエルンにもツキが無い。いよいよルシオも上がる時間が増えてきて、バイエルンは勝負に出る。
 スーパーサブのピサロ登場もoutはマカーイだった。この采配も謎。なぜポドルスキーを外さなかったのか。この後ポドルスキーはサリハミジッチの高精度の2本のクロスを悉く外すという、ヒッツフェルトと並ぶ今日の戦犯の1人である。
 この後もサリハミジッチのミドルもジダの正面。サリハミジッチクロス→ピサロヘッド→ジダ正面。ロスタイムにヴァン・ブイテンがDFの選手とは思えない身のこなしで振り向きざまのボレーシュートを放つもジダ正面…と19本のシュートを放ちながらコースはきわどく外れるかジダの正面と、ツキにも見放されたバイエルンがホーム無得点で惨敗。CL敗退が決まった。

 この試合のポイントは、前述した
1.ヒッツフェルトの迷采配 スターティングメンバーとサンタクルスの起用位置ととポドルスキーを残した点 ポドルスキーは指揮官の期待に全く応えられない
2.シュートが枠に飛ぶも全てジダの正面と言う運の無さ
の他に、各チーム1点ずつ指摘したい。

 バイエルン側にしてみれば、今日の主審の判定には泣かされた。
 なぜか思いっきりミラン贔屓だった。カードはミランには1枚も出ていない。不可解なファールや流しも多く、その判定の殆どはミランに味方した。極めつけは2点目のインザーギのシュート。あれはオフサイドだった。これもバイエルンにとってはついていなかったと言わざるをえない。
 しかし、今日の選手層でバイエルンがミランの勝つのは難しかっただろう。いかに勢いがあろうと、シュバ虎とデミチェリスを欠き、RSBのサニョールも離脱とすれば、1stlegでスーパーサブ的活躍をしたレウをスタメンで使わざるを得なくなり切り札が減った事。カリミがどれほどのコンディションかわからなかったが彼も出てこなかったところを見ると決してコンディションはよくないのだろう。切り札不在で、ミランに勝てるほど甘くは無かっただろう。

 ミランにしてみれば、攻守にわたり活躍し、1ゴール1アシストの活躍のセードルフ。圧倒的な運動量で、チームの危険を未然に防ぐのに努めたガットゥーゾ。病み上がりながら献身的な守備で最後の最後でバイエルンFW陣に仕事をさせなかったネスタ。この3名のおかげでミランは勝利をつかんだと言っても過言ではないだろう。後は、運がミランに味方していた。と言うのも付け加えておきたい。

 尚、この後バイエルンは、ハーグリーブスの放出容認のコメントを発表。結局今年はトップフォームに戻らなかったハーグリーブス。噂では、バイエルンの強硬な姿勢にすねて本気でプレーしていない、と言うのもなかなか信憑性があるほど、今季のハーグリーブスは出来が悪かった。バイエルンも"売り時"と判断したのだろう。果たしてマンUがこの夏ハーグリーブスを獲得するのか、注目したい。


 これでベスト4の組み合わせが決定。
 1stlegは4/24、25に

 チェルシー vs リバプール  at スタンフォード・ブリッジ

 マンチェスター・ユナイテッド vs ACミラン  at オールド・トラッドフォード

 となった。4強の内3強がプレミア勢で占められ、ついにプレミアリーグが欧州のトップリーグに上り詰めた、と言う論調をよく耳にするが、八百屋は全面的に賛同は出来ない。(一部は賛同するが)
 と、言うのも、バルセロナ、レアル・マドリーは依然として欧州最強とも言えるスカッドを有しており、各々とも指揮官が選手の適正を踏まえたフォーメーション・戦術で戦えれば、ベスト16で消えるようなチームではないと思うからだ。また、リーガエスパニョーラも、トップチームのもたつきに助けられている感があるが、バレンシア、アトレティコ・マドリー、サラゴサと上位に肉薄しており、リーグ自体のレベルは昨年より上だと言う気もしている。
 セリエについては、シーズン前のスキャンダルの影響が濃く、欧州トップリーグとは言いがたくなった。その汚名を唯一晴らせる可能性を秘めたインテルが、ベスト16で敗退してしまったため、セリエのリーグとしての価値は残念ながら下がったと言わざるを得ない。唯一ミランが踏みとどまっているがこれについてはくじ運に恵まれたと言う意見そのものである。
 しかし、来シーズン以降はそうとも言い切れないので、あくまで今年限りの暫定的な意見としてとどめておきたい。

 いずれにしろ、ベスト4は2週間後。どんな試合を見せてくれるのか楽しみである。
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by R-130 | 2007-04-12 16:40 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 04月 11日
【速報】:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト8 2ndleg
※ 日本時間の11日早朝に行われた、CLの結果をアップしています。結果をご覧になりたくない方は、このエントリーをこれ以上読みすすめないでください。
 ご存知の方、結果を知っても良いと言う方は、"続きはこちらから"をクリックしてください。

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by R-130 | 2007-04-11 08:15 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 04月 05日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト8 1stleg ②
 日本時間の本日早朝に行われた2試合は、プレミアのマンU・チェルシーが、ASローマとバレンシアと戦った。早速振り返りたい。


△ チェルシー 1 --- 1 バレンシア △  at スタンフォードブリッジ
【得点者】 シウバ('30) ドログバ('53)
【警告・退場】 ドログバ(b) ディアッラ(b) シウバ(b) アルベルダ(b) アジャラ(b)


■ チェルシー 4-3-3?(4-4-2っぽくも見えましたが微妙 シェバの位置が特に…)

カルー     ドログバ    シェフチェンコ

     ランパード    バラック

           ミケウ

A・コール テリー カルバーリョ ディアッラ

           ツェフ
【交代】
カルー → ショーン・ライト・フィリップス ('75)
ミケウ → J・コール ('75)

 ロッベン、エッシェンが怪我で苦しい布陣。RSBはディアッラで先発。
 75分に勝負をかけるべく、4-4-2(4-2-4?)の布陣にチェンジするも、J・コールはまだまだフィットに時間がかかりそう。


■ バレンシア 4-4-1-1

                 ビジャ
        シウバ
 ビセンテ                ホアキン

        アルベルダ  アルビオル

 デル・オルノ モレッティ アジャラ ミゲウ

             カニサレス
【交代】
ホアキン → ウーゴ・ヴィアナ ('87)
ビジャ → ホルヘ・ロペス ('90+2)

 マルチェナを出場停止、バラハを再度負傷でボランチを欠くバレンシア。CBのアルビオルをボランチに回してモレッティをCBに起用。
 デル・オルノは古巣対決。フローレス監督にチェルシー攻略法を教えたという話題がメディアをにぎわせていたが果たしてどうか。


 試合は予想通り非常に守備的に進み、特にアウェーのバレンシアはなかなか攻めに人数をかけない展開。チェルシーはポゼッションで上回るもなかなかバレンシアに風穴を開けられない。
 そんな守備的な展開の中、得点が動いたのは前半30分。
 シウバが単独で左サイドを突破し、左斜め45度、距離にして30メートル強の所から強烈なロングシュートを放つ。これはいかなツェフでも弾くことができず思わぬ形でバレンシアが先制。スタンフォードブリッジも予期せぬ失点に静まり返る。
 後半、両チームとも選手交代はなし。やはりチェルシーがポゼッションを高めて攻め込むもなかなかゴールを割る事ができない。そんな中またしても予期しない形で同点弾が生まれる。
 後半8分。カニサレスのゴールキックが、A・コールに渡る。これをすかさずA・コールがロングフィードでバレンシア陣内に蹴りこむ。焦ったバレンシアDF陣、ラインを上げており急なフィードに対応が完全に後手に。それをドログバが見逃さず、バレンシア陣内めがけて走りこみワンバウンドしたボールをそのままダイレクトに頭でカニサレスの頭を越すベティングシュート!!いきなりチェルシーも追いつく。
 フローレスは流石にアウェーで1-1と言う状況では勝負を仕掛けず守りを固める作戦に。
 モウリーニョは残り15分で、ライト・フィリップスと病み上がりのJ・コールを投入し、得意のサイドアタックから活路を見出そうと勝負をかける。
 最後はカルバーリョまで上がって得点を目指すも、フローレスも選手交代をうまく使ってしっかり時間稼ぎ。1-1でタイムアップ。バレンシアが同点でアウェーゴール1をメスタージャに持ち帰る結果となった。



○ ASローマ 2 --- 1 マンチェスター・ユナイテッド ●  at スタディオ・オリンピコ
【得点者】 タッディ('44) ルーニー('60) ヴチニッチ('66)
【警告・退場】 ペロッタ(b) スコールズ(b/s) スールシャール(b) エインセ(b)
※ ペロッタが次節サスペンションで出場停止

■ ASローマ 4-5-1

           トッティ

マンシーニ ペッロッタ タッデイ ヴィルヘルムション

          デ・ロッシ

パヌッチ  キブ     メクセス   カッセッティ

            ドニ
【交代】
ヴィルヘルムション → ヴチニッチ
タッディ → ロージ

 ピサロがサスペンション。トネットが怪我。RSBは守備に若干の不安があるカッセッティ。中盤はちょっとわかり辛かったが、ペッロッタとタッディが交互に引き気味、マンシーニとヴィルヘルムションはサイドに張り出していた。
 移籍してあまりパッとした成績が出ていないヴチニッチの交代がなんとなんと…


■ マンチェスター・ユナイテッド 4-4-2

       ルーニー  スールシャール

  ギグス                  ロナウド

        スコールズ  キャリック

エインセ ファーディナンド ブラウン オシェイ

           ファン・デルサール
【交代】
スールシャール → フレッチャー
ギグス → サハ

 ヴィデッチ、ネビル、エブラ、シルベストル・パク・チソン…怪我人続出でもうラーションもいない。スールシャールとサハとフレッチャーは病み上がりと言う厳しい状況のユナイテッド。帯同メンバーにも聞きなれない名前の選手が含まれており現状のメンバーがベストでありながら交代枠に効果的な選手がいないという、逆風吹き荒れる状況。冷静に考えればマンU有利と言う下馬評は本当か、と疑いたくなるがどっこいリーグ戦では本当に勝負強いところを見せている。この強さをCLでも見せ付けるのか。ロナウドの高速ドリブルはローマ陣内をキリキリマイにさせるのか、見物だ。


 前半。
 キックオフからいきなりマンU陣内に攻め込むローマ。早速奪ったコーナーキックも、トッティが息もつかずに蹴りこみ(カメラが間に合わないほど)明らかに主導権を握ろうとするスパレッティの積極策が見て取れた。この手法が功を奏し、ローマが優勢な時間帯が多かった。
 そんな中、積極的な守備を見せていたスコールズのプレーが仇に…前半34分に2枚目のイエローでいきなり退場!!マンUはリーグ戦でもあまり経験のない10人でのプレーを余儀なくされることに…これがマンUのゲームプランを大きく狂わせたことは言うまでもない。
 必然的に数的有利となり、更に攻め込むローマに先制点が生まれたのは前半42分。
 ショートコーナー→トッティがボールを受ける→縦に走りこむマンシーニに絶妙のパス→マンシーニがマイナスのクロス→タッディがゴール!!見事な先制点だった。

 後半。
 メンバーの交代は無し。ただ、マンUはスコールズと言う中盤の配給役を失い、実質カウンターに全てを賭ける戦術に変更。
 その戦術が活きたのが60分。セットプレーでローマの選手がマンU陣内に多く残っていた時の鋭いカウンターが炸裂。
 ロナウドが高速ドリブルで自陣から右サイドを駆け上がる→右に開いたスールシャールにパス→スールシャールセンタリング→フリーのルーニーがワントラップして落ち着いてシュート!!ゴール!!
 後半も怒涛の攻めを見せていたローマに風穴を空けた瞬間だった。
 しかし、ここでスパレッティが采配をふるう。
 いまいちフィットしていなかったヴィルヘルムションに代わってヴチニッチを投入。シーズン前半を怪我で棒にふるい、復帰後もなかなかインパクトを残せなかった彼がいきなり大仕事をやってのけようとは誰が思っただろうか。
 交代の4分後、後半21分。マンシーニの鋭いシュート→ファン・デルサールが辛うじて弾く→そこにヴチニッチが詰める→強烈な弾道がマンUゴールに突き刺さる!!ゴール!!勝ち越し!!
 ローマに蔓延していたいやぁな流れを僅か6分で引き戻しその後もローマは行け行けどんどんで攻め立てる。
 ファーガソンは、フレッチャーを入れて守備のバランスを取り、サハを入れて一縷の望みを繋ぐも叶わず。一方最後までローマが押しに押すも追加点を上げるには至らず、結局2-1でタイムアップ。ローマとしては、もう1点がほしかった試合、マンUとしてはスコールズの退場もありながら2-1で終えられたのは悪くない結果ではないだろうか、と言う試合に思えた。

 この試合のポイントは、スパレッティがよくマンUを研究していたと言うことに尽きそうだ。
 まず、ホームの地の利とマンUに主導権を握らせないために試合開始直後から積極的に攻めたこと。これが良かった。あまりマンUの時間帯になることなく試合は進み、想定外のスコールズの退場まで引き出せたのだから、スパレッティとしてはしてやったりではなかっただろうか。
 また、ロナウドとギグス対策もしっかり出来ていた。自陣内にこの2選手が入ってくれば、必ず2人がかりで潰しに行くというルールを徹底し、突破を許さなかったこと。特にロナウドはカウンターのとき以外殆ど何もさせてもらえていなかった。リール戦での教訓をうまく活かしている。
 これだけ戦術がハマりながら、2得点に終わったのは何とも悔やまれるだろう。勢い的にも、1-2点は取れそうだっただけに、この甘さが致命傷になる可能性は否定できない。

 マンU陣営にしてみれば、スコールズが退場になった時点でお手上げだった。
 オプションらしいオプションも持ち合わせず、采配もへったくれも無い状況下で、10人になってからアウェーゴールを奪ったのはチームとしての底力を感じる内容だった。
 2ndlegも非常に楽しみな試合が楽しめそうだ。

 2ndlegは間髪あけず次週に行われる。
 いよいよベスト4が決定する。来週も見逃せない1戦になりそうだ。


    

 
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by R-130 | 2007-04-05 23:56 | ∟UEFA CL 06-07
2007年 04月 04日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ 今晩の試合の展望(願望?)
■ ASローマ vs マンチェスター・ユナイテッド

 個人的にものすごく興味をそそる1戦。共に両サイドの突破を戦術とする2チームながらその中身は全く異なるだけに、この両個性がどのようにぶつかるのか興味は尽きない。
 早くも、トッティがファーガソンに噛み付いたり、ローマの警察署長がマンUのサイトに怒りを顕にしたりと場外の争いも激しくなっていますが、もともとイングランドとイタリアって過去の歴史紐解いても仲良くないんですよねー。ヘイゼルの悲劇、は行き過ぎだけど、両サポーターの揉め合いは、ゲーム展開やレフリーのジャッジ如何では必至の状況だと思います。特に、オリンピコとあってあの異様な雰囲気の中どのような試合意展開になるのか…楽しみです。
 マンUは、ネヴィルとヴィデッチというDFラインの重鎮2枚が故障。特にこれまで安定した守備とセットプレーに貢献していたヴィデッチの離脱は痛い。FWはスールシャールに引き続きサハも戻ってきたけど出番はあるでしょうか?
 ローマは、今やセリア随一のCBコンビといわれるメクセスとキブが、マンU攻撃陣をどのように押さえ込むか、ここに尽きそうです。
 ローマは内容の良し悪しが激しく結果が安定しない部分、マンUはDF2枚が欠場と言う部分を考慮すれば評価は五分。個人的願望として、今年のマンUにビッグイヤーは取ってほしくないのでローマに頑張ってもらいたいと。しかし、経験・実力は監督も含めてマンUに一日の長があるだけに、ローマは勢いに乗れるかが鍵になりそうです。


■ チェルシー vs バレンシア

 両チームとも主力に怪我人を抱え、バレンシアにいたってはベスト16の2ndlegでインテルとの乱闘で出場停止選手もいるだけに非常に厳しい戦いになりそう。ちょっと整理してみたい。

・チェルシーの出場が出来ない(であろう)選手
 エッシェン ロッベン

・バレンシアの出場が出来ない(であろう)選手
 モリエンテス バラハ マルチェナ ダビド・ナバーロ

 チェルシーはJ・コールが復帰にゴーサインが出たらしくひょっとすればバレンシア戦でも出る機会があるかもしれない。帯同選手には加わっている模様でベンチ入りも現実的とのこと。サイドだけでなく真ん中も出来るユーティリティ性は重宝しそうだ。
 バレンシアは、モリエンテスがユーロの予選で怪我し、2トップはビジャとアングーロだろうか。右サイドハーフにホアキン、となるのかな?リーガ・エスパニョーラをあんまり見ていないんで手前味噌的な予想ですが…
 両チームともサイド攻撃を格とする戦術だが、バレンシアはよりカウンターに頼らざるを得ない戦術になりそうなのに対し、チェルシーはバラックやミケウと言ったポゼッションにも対応できる選手を揃えているだけにこの辺の対応力にチェルシーに一日の長がありそうだ。
 そうでなくとも、今シーズンのチェルシーは多くの怪我人やメディアの逆風にもめげずに結果を残しているだけに、チェルシーを応援したくなる気持ちが八百屋的には強い。

 いずれにしても今日の2試合はどちらも必見。どうやらはしごして見る事になりそうです…(^^ゞ
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by R-130 | 2007-04-04 21:59 | ∟UEFA CL 06-07