2007年 04月 23日 ( 3 )

2007年 04月 23日
サッカー:欧州サッカーリーグ、続々優勝が決まる
 さて、終盤戦を迎えて欧州各国のリーグ戦。今週続々優勝が決まった。

 まずは、先週ローマに勝ち損ねて優勝を花道で飾れなかったインテルは、今節アウェーでシエナと戦い、マテラッツィ2ゴールの活躍で勝利して、予定通りスクデットを飾った。ちなみに残り5試合を残してのスクデット決定はタイ記録らしく、今シーズン、予想はされていたが予想通りのインテル独走と相成った。
 前節見事にインテルの優勝を阻止したローマは、次節のローマダービーを見据えてメンバーを大きく落としたため、アタランタに2-1で敗北。アタランタ戦は後半を見ていたがなんとなんと、"ボボ"ことヴィエリがザンパーニャに替わって前線でプレー!!惜しいヘディングも放つなどなかなか存在感を見せ付けていた。
 ACミランはロナウドの2発でカリアリに快勝。5位エンポリとの勝ち点差を6とし、CL出場権の足場を固めつつある。
 フィオレンティーナはアウェーで難敵ラツィオを0-1で下し、何とかUEFA圏が見える7位に留まっている。

 フランスリーグアンでは、こちらも予定通りリヨンが6連覇と言う偉業を達成。ちなみに欧州の5大リーグ(プレミア・リーガエスパニョーラ・セリエA・ブンデスリーガ・リーグアン)で6連覇をなしえたチームは存在しないと言うことで、ひとつの偉大な記録を打ち立てたこととなった。
 しかし、記録とは裏腹にCLはベスト16で敗退と失意の多かった1年でもある。主力がこぞってメガクラブに移籍しそうなリヨン。チームの再編成をするなら今かもしれないが、果たして去年までの完成度の高いチームが作れこなせるかどうか、ウリエ監督の手腕が問われそうだ。

 中村俊輔が所属するセルティックは、キルマーノック戦での後半ロスタイム。俊輔の値千金のFK弾が決まって劇的な勝利を決め、優勝に花を添えた。今年は派遣奪回に燃えるレンジャースが序盤に混迷を極めたため、セルティックが独走で優勝。俊輔もセルティック残留に前向きと言う報道だが、彼自身の次のステップを見据えた場合、セルティックでコンスタントにプレーし続けるのがいいのか、本人が望むリーガエスパニョーラでレギュラーは確約されないチームでプレーするのがいいのかは、本人も含めて誰もわからないだろう。

 優勝は決まっていないが、プレミアの話題を少し。
 マンUがボロに敗れると言う波乱で、チェルシーが勝ち点を「1」まで縮める大きなチャンスがやってきたのだが、チェルシーは、セントジェームスパークでニューカッスルと対戦。こちらも、ジンクスを打ち破れず0-0のスコアレスドロー。マンUとの差を縮める絶好のチャンスを逃してしまった。チェルシーにとってはイタイイタイ引き分けだっただろう。
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by R-130 | 2007-04-23 11:55 | ∟Serie A 06-07
2007年 04月 23日
サッカー:Jリーグ7節 浦和"ホーム不敗神話"崩壊…G大阪が首位へ
 Jリーグは7節が終了した。
 上位陣では、名古屋は神戸を下して連敗を2でストップ。勝ち点を15に伸ばした。後半、3トップで挑む神戸を4バックで受け止めるなど、戦術的にもなかなか見ごたえのある1戦だった。
 G大阪は磐田を5-2で退けた。一時は3-2と1点差まで詰め寄られ、いやなムードが漂ったが最後は2点を奪い突き放した。

 今節の目玉は、ACLという2足の草鞋に苦しむ、浦和と川崎の1戦。浦和としては、不敗神話の続くホームで川崎を叩いて、首位を固めたいところだったが…
 前半は浦和ペース。これまでどうにか勝ち点を拾ってきた戦いぶりから一転、有機的な動きを重ねて川崎陣内に何度も詰め寄る。小野も復調してきており、チームにアクセントを添えていた。これだと得点は時間の問題…かと思われた後半。川崎は数少ないチャンスをものにする。
 FW登録の黒津がこの試合はLSHで先発し、左からの折り返しのクロスに、病み上がりの我那覇がゴールし、川崎が先制!!阿部のややまずい守備も悔やまれる。
 更には、ジュニーニョの意表をついた正確なクロスをマギヌンがヘッド合わせて川崎が追加点。あらら、という間に川崎が2点を挙げて、追う浦和も苦しい展開に。
 浦和もトゥーリオの代役で出場したDF堀之内がワシントンのパスに見事に答えて1点を返すがそこまで。後は川崎がまんまと逃げ切り1-2で川崎勝利。浦和は1年以上続いた不敗神話は「25」で途切れることとなった。

 "記録は記録。それほど気にしてはいない。"
 オジェック監督の言葉である。言葉の意味はそのとおりだと思う。記録なんて未来永劫続くわけではない。いつかどこかで途切れるもの。それがたまたま4月21日だった、ということだ。
 しかし、怪我人に悩まされているとは言えオジェックの用兵や資質には疑問を呈してしまう。例えば小野の交代は必要だったのか。あそこで小野を替える事がチームの起爆となりえたのか。確かに拙い内容なりにも勝ち点を積み重ねてきている浦和だが、今シーズンは失点も多くこの辺の不安定さにオジェックの資質に疑問を感じる。勝ち点も、選手個々の能力で積み重ねているようなもので、そこに監督の光る采配が見え隠れしているわけでもない。
 まあ、7節の時点で監督批判をするのもどうかと思うのでこれくらいでとどめておくが、シーズンが進むにつれ、どのように転がっていくのかを注視したい。

 順位表を見れば面白いことになっている。
 1位に勝ち点16でG大阪。伏兵の名古屋が勝ち点15で2位。3位タイで、浦和と川崎が勝ち点14。序盤にサプライズを見せた柏が勝ち点13で5位。清水・新潟・磐田が勝ち点12で続く。どこも星の取りこぼしなどで抜け出せず、序盤はこのままだんごが続きそうな気配である。

 スカッドで言えば、浦和とG大阪が抜けている感があるので、ACLとの2足のわらじを履く浦和が今後どのようなゲームを続けていくのかに注目したい。
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by R-130 | 2007-04-23 11:33 | ∟J League
2007年 04月 23日
サッカー:オシム監督「メンバーは固まった」とは言うものの…
 サッカー日本代表のオシム監督が
「選手を見極めるときは終わった」
と、報道陣に漏らしたことが話題になっている。就任から約8ヶ月。テスト期間を経て、アジアカップへの陣容は大体固まったと言うことか。
これまでの召集メンバーから、色々な問題点を検証してみたい。


■ 全体的な印象として

 オシム監督就任後、第1戦、第2戦と大幅に人員を刷新した事で、いかにも「新生」が強調されていたが、実のところこれまでのメンバーを見れば、06W杯の登録メンバーが結構多い。

-06W杯登録メンバーで出場した選手-
FW  巻  高原
MF  中村  遠藤 
DF  中澤  坪井  加地  駒野  サントス
GK  川口

 全員が同時にピッチにたった時間は恐らくゼロだと思うが、復帰組の中澤、欧州組の中村・高原、ザルツブルグに移籍したサントス以外は割りとコンスタントに召集されていた。
 また、オシム監督就任以降、コンスタントに呼ばれている選手は、

FW  佐藤
MF  阿部  鈴木  
DF  トゥーリオ

 と、まあ06W杯出られるかなぁ出られなくとも時代は間違いなく主力だよね、と言われていた面々で、これはこれで驚かない、というか、当然そうなるよな、というメンバーが出場していた。
…結果、なんかそれ程変わってないな、と思わずにはいられないメンバーが名を連ねている。オシム監督ならではの"オシム人事"を期待していたが、おお、呼ばれたかと言うような選手が割りとコンスタントに呼ばれなかったのが非常に残念。まあ、ペルー戦のようにU-22代表を飛び級入りさせる方が、よっぽど戦力になるのかもしれない。反町監督の指導もなかなか理に叶っているだけに…
 このメンバーだと主力を含めた10人後半が確定。後は、今期のJで活躍している選手や、ひょっとすれば欧州組も追加があるかもしれない。特に松井あたりは、いい加減呼ばれてもいいような気がするが…


■ FWについて 

 今期絶好調の高原は、代表復帰戦でもゴールをあげ、残念ながら彼抜きにはFWは語れないと言うことが改めて証明された。出場時間も、HSVにいたときより格段に増えて、駆け引きや突破などの引き出しが格段に増えており、この経験とフィジカル的要素は、国内のFW陣では残念ながら太刀打ちできない。
 焦点は、高原のコンビは誰か、と言うことになりそうだ。
 精力的に動き回る巻や、裏への飛び出しを得意とする佐藤は、オシム好みといえメンバーには当確と言えるだろう。これに本田(名古屋)や矢野(新潟)あたりが絡んで来るものと思われる。コンディションが整え我那覇(川崎)や田仲達也(浦和)も滑り込んでくるかもしれない。
 ただ、オシムが召集する傾向として"所属チームでコンスタントに出場している選手"と言うのがあるので、コンスタントに出場しているとは言い難い選手の登録は難しそうだ。


■ MFについて

 相変わらずMFは飽和状態というほどそこそこの選手が揃っており、起用に頭を抱えるセクションである。
 ボランチには、阿部、鈴木(ともに浦和)と言った実力者のほかに、最近は攻撃的MFで起用されているが遠藤(G大阪)や、怪我で出遅れている長谷部(浦和)などもおり、全く困っていない。阿部はどうしても使いたいから、代表でもクラブチームでも別ポジションで起用されており、これが彼のプレーの幅を広げてくれる起用となるか、中田英の様に器用貧乏になってしまうかは今後を見守りたい。
 攻撃的MFには、恐らく中村俊輔が核となる構想があるだろうが、それ以外にも中村剛憲(川崎)や羽生(千葉)ニ川と家長(共にG大阪)もいて、誰をどう使おうか迷うだろう。正直、自分としてはDFを3枚に削ってでもMFを5枚無いしはFWも1枚にして6枚、使ってもらいたいと思っている。
 そして、忘れてならないのが、浦和で復調してきている小野伸二や、ル・マンで相変わらずいい仕事をしている松井と言う実力者の存在である。彼らの経験は、きっと国際舞台では役に立つはずである。小野は、DMFもOMFも出来るユーティリティ性がある(最近運動量が減ってきているのでDMFは厳しいかもしれないが)。この辺をオシムはどのように考えているだろうか。


■ DF、GKについて

 中澤の復帰は代表にとって大きなプラスだろう。フィジカルに優れており、ポジショニングも的確、敏捷性も決して低くない。トゥーリオとややキャラが被るのが心配だが連携が高まればそれ程の心配も無いだろう。
 しかし、2枚岩は決まっても、バックアッパーはやや不安が残る。今のところ坪井(浦和)くらいなもので、他のメンバーの発掘が急務だ。この辺は、強国との親善試合がなかったため、DFの問題点が覆い隠されたままアジアカップを迎えようとしているところに大きな不安を残す。
 また、4バックにした場合の両サイドバックも適任者がおらず、右の加地(G大阪)や左の駒野(広島)は守備の面での貢献が殆ど期待できない。更にはバックアッパーとなるとこれまた発掘が急務になるため、どうしても4バックに固執するなら、
 
  LSB     CB       CB      RSB
  中澤    トゥーリオ   茂庭     坪井
 (横浜M)    (浦和)    (FC東京)  (浦和)

 となるか。また、U-22から選手を引っ張ってくるのもいいだろう。恐らく現在の代表において最大の問題になっているであろうDF、ある意味得点力不足より問題は深刻だ。欧州や南米の列強と対戦すれば、その問題点は浮き彫りなると思われるが、そうなる前にある程度補強を考えてもらいたい。
 GKは、全試合川口がゴールマウスを任されている。少なくともアジアカップまでは川口で行くのか、それても2010年まで任せるのか…この所、GKについては年齢よりも経験を優遇するクラブチームや代表が増えている。オシムもその線で川口を起用し続けているのだろうが、しかしフレンドリーマッチくらいは、45分ずつに分けて新鋭を試すくらいの懐の広さを持ってもらいたい。


■ システム・戦術について

 フルコート・マンマークを好むオシムにとっては、4バックだろうが3バックだろうがあまり関係ないことかもしれないが、U-22代表が3バックで固定しているのに対して、オシムは4バックと3バックの併用をしているところを見ると…恐らく相手のFWの枚数で4バックか3バックを決めるのだろうけど…現状のスカッドから考えれば、3バック固定のほうがいいような気がする。そもそも、U-22とA代表でDFの枚数が違うナショナルチームなんてそうは存在しないはず。この辺は、コミュニケ不足、と指摘されても言い逃れで着ない実情だ。
 加えてサイドバックに適任者がいないことを考えても、3バック+Wボランチで、相手のシステム次第でDFラインを3枚とボランチを1枚加えた4枚にする等で柔軟に対応できる策をとったほうが、より攻撃の幅が広がるように思える。この連携が整えば、いざと言うときにトゥーリオや中澤のオーバーラップを可能にするはずだ。
 DFを1枚削れば必然的にMFは5枚使うことになり、サイドアタックを得意とする選手を配したり、ポゼッションを高める為の選手を配すると言うバリエーションが取れる。現状の4バックでは、必然的にサイドアタックが軸となる戦術になるが(あくまで現状のオシムの用兵での話)、現状再度アタックが機能的に働いているとは言い難く、より強い相手と戦えばその欠点は顕著に現れるだろうから、戦術に柔軟性を持たせる為にも、3バックと5MFの3-5-2を推奨したい。
 また、オシムの戦術も、今尚全容がつかめない、流動的というか臨機応変と言うか、形容し難いものであるのにも問題がある。各国、もしくは著名なクラブチームの戦術と言うものは得てして、簡潔に表現・説明できるものであると自身は考えており、今の日本代表がどのような戦術を柱に列強と戦おうとしているのか、未だ見えてこない。
 良いように解釈すれば、相手に合わせた臨機応変さを追及したサッカー、と言うことになるだろうが、列強国相手にそのような模様眺めの戦術など通用するはずもなく、この辺はジーコに通ずるものがあり、非常に危険な状態だ。彼も、複数のプランを用意しておらず、特定の選手に依存すると言う危険なスタイルを標榜していた為、特定の選手のコンディションが悪いと何も出来ずに終わると言う最悪のシナリオを体現してくれた監督である。
 オシムは特定の選手に依存していないように見えるが、前述のようにフィールドで長時間プレーしている選手が割りと存在する。テストマッチで、前半と後半で選手をごろっと入れ替えるような采配で、いろいろな可能性を試してほしい気もする。そういう意味ではジーコに通ずるものがなくも無い。
 明確な戦術があるからこそ、選手は個々の能力を充分発揮できるものである、と自身は考えており、この辺をオシム監督はどのように采配を振るうのか今後に注目したい。


■ 最後に   もっと強国のテストマッチを

 アジアカップ前の壮行試合のキリンカップは、コロンビア代表とモンテネグロ代表に決まった。
 …ぶっちゃけて言えば、もっと強い相手を連れてきてほしかった。
 正直メンバー次第では、この相手でも日本は苦戦するだろう。ただ日程的にもビッグネームが来日する可能性は極めて低く、あまり実りのあるテストマッチになるとはお世辞にもいえない環境が揃っている。
 新生日本代表の、最初の試練はアジアカップと言うことになる。
 この真剣勝負の舞台で、06年のW杯で見せた、DFラインのモロさと得点力不足が、この1年でどれだけ改善されているのかに注目したい。
 しかし、欲を言えばこの真剣勝負の舞台に挑む前に、もう少し強国を相手に試合を積み、自国の問題点を見つめなおしてほしかった。
 この1年、正直各下ばかりを相手にもっぱら攻撃面の修正に奮闘していたようだが、各下のざる相手に練習をしたところで本番にどのように通用するかははなはだ疑問である。
 協会は、アジアカップの惨敗を予見し、次期監督候補をリストアップする必要もあるだろう。この1年が、新生日本代表の礎を築くための1年だったとは思えない節も多い。
 オシム監督は、内容を伴った結果を残し、是非我々のような性根の悪い批評する人間たちを黙らせてもらいたいものである。
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by R-130 | 2007-04-23 09:03 | ∟サッカー日本代表