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2007年 04月 21日
サッカー:八百屋が好きな監督 【第3位】 フース・ヒディング(現ロシア代表監督)
 自分がサッカーを観戦するに当り、選手の素晴らしいプレーにももちろん注目して観戦するが、監督がどのようなシステムを採用し、どのような戦術を駆使し、どのような用兵を繰り出すかという点も、かなり高く注目している。これまで、サッカーのエントリーを書くにあたり、監督の重要性についてひっそり述べたことがあったが、あくまで個人的主観だが、サッカーにおける監督と選手の重要度の割合は、6-7:4-3くらいで監督が重要だと思っている。これは、ピッチで必死の限りを尽くしているプレーヤーを、ややもすれば侮辱するような表現かもしれないが、優秀なタレントを生かすも殺すも監督次第と言うことを、誇張して表現すると、このような言い方になってしまうのでご勘弁願いたい。
 尚、監督に求められる資質として、選手のやる気をどれだけ向上させられるか、というのも重要な資質だと思う。所謂モチベーションをあげるのに優れた監督、と言おうか。この辺は、急に現実的な話で恐縮だが、企業を経営したり・組織を運営するのにも欠かせない資質の一つだと思う。よく、日本ではプロ野球の監督が、上司にしたい人として取り上げられるのも、その資質が、チームを指揮していくのにも、会社組織を指揮していくのにもリンクしているからだと思われる。
 前置きが長くなったが、自身が現段階での好きな監督と嫌いな監督のベスト3を寸評つきで取り上げたい。やや、メジャーな名前ばかり取り上げているのが恥ずかしいが、その辺は観戦暦の浅さということで、ご容赦願いたい。


□ 好きな監督 第3位 : フース・ヒディング監督(現ロシア代表監督)

 クラブチームでも輝かしい成績を残しているが、何といっても彼の名声を不動にしたのは直近2大会のワールドカップの功績だろう。2006年のドイツ大会では、グループリーグで日本と同居したオーストラリアを率い、初の本大会出場を果たしたばかりか、初戦で日本を完膚なきまでに叩きのめし、その勢いを駆ってベスト16に進出。ベスト16でも、イタリアを後一歩のところまで追い詰めた"好チーム"を作り上げた。
 2002年の日韓共催大会では、ホスト国の韓国代表を率い、まあジャッジなどにすくわれた面はあったがなんとベスト4にまでコマを進めると言うサプライズを提供。極東の地+高温多湿の気候、と言う理由で大会の開催地にふさわしく無いと、ヨーロッパ中心に批判が巻き起こり、大会の価値は正当に評価されていないものの、世界の大会でそれまでグループリーグ敗退が関の山だった韓国をベスト4にまで導いた功績は、今尚韓国を始めとする世界各国で高い評価を得ている。
 彼の持ち味は、選手の心理を掌握するのに長けていることだろう。02年・06年のW杯での交代枠の使い方は非常に効果的だった。交代と言う切り札を用いることで、チームに明確なメッセージを送れる数少ない監督の1人である。
 特に02年の日韓共催のベスト16でイタリアを打ち破った試合は、まさに語り草だろう。確かにジャッジが非常に韓国を助けた面は否定できないが、彼の采配が選手のみならず、見ていたホスト国の観客をも味方につけることに成功した采配であったことは、今尚記憶に新しい。結果、アン・ジョンファンの劇的なゴールデンゴールによりベスト8に勝ち進んだのだが、あの時ほど監督の采配に、意気高揚したのはあまり記憶に無い。
 戦術は、3トップを好むが3トップに固執しているわけではない。割と選手の特徴を踏まえたうえでの戦術・システムを用いる節があり、割と柔軟な対応が取れる。まあ、祖国のオランダが伝統的な3トップ採用国なので、その方向性が強いということか。どちらかと言えば、対戦相手を熱心に研究する傾向が有り、相手の弱点にあわせこんだ用兵にも優れている。
 現在はロシア代表監督を務めているが、そのオファーたるや推定4億円。代表監督の中ではトップサラリーでロシアの肝いりでの監督就任となった。巷の噂では、油モビッチが、お金を積んでチェルシー監督へ招聘、なんて話もあるが今後の去就が密かに注目されている監督でもある。
 戦術や用兵もさることながら、モチベーション・マネージメントに優れた監督であると八百屋は感じている。

 ただ、それだけに残念なのがあの脱税疑惑。
 ベルギーに居を構えていたものの、実際に生活していたのは…
 氏、曰く「ベルギーで生活するつもりだった」
 と言うお粗末な言い訳は、おおよそ策士とは思えない、情けなさすら感じる見え見えの嘘だった。
 
 
 いつものごとく長くなったので、続きはまた次の機会にでも(^^ゞ
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by R-130 | 2007-04-21 01:19 | ∟Football otherissue
2007年 04月 21日
サッカー:ユーロ2012開催地は、ポーランド・ウクライナ共催へ
 題名だけ見れば、別に取り上げるにも値しなさそうな内容だが、ちょっと掘り下げて取り上げてみたい。

 実は、このユーロ2012、開催に3つの候補があった。
1つはイタリア。もう1つはハンガリー・クロアチアの共同開催。そして最後に開催地となった、ポーランド・ウクライナ共同開催である。
 しかし、この3つの候補地には、それぞれ大きな問題を抱えていた。故に開催地決定が延期される(本来は昨年の12月8日に決定するはずだった)ほど、この問題は揺れに揺れていたのである。

 まずイタリア。彼らに何の落ち度もなければ恐らくイタリアで決まっていたかもしれない。しかし、彼らにはカルチョ・スキャンダルをいう汚点を抱えており、そして今年に入ってのカターニャ暴動事件である。UEFA会長にプラティニ氏が就いた事もイタリアにとってはマイナス。よってこの3点セットでイタリアの開催は闇に消えた。これにより、ユーロの開催とともにスタジアムの増改築を期待していたチーム関係者のはかなき野望も潰えたことになる。

 ハンガリー・クロアチアの共同開催。実はこの候補が、ユーロ開催に一番近いといわれていた。ハンガリーは、サッカーの関心度が非常に低いことで知られている。昔は"マジックマシャール"などと言われ、国際戦33連勝と言う金字塔を打ち立てた時代もあったが如何せんそれは1950年代の話。現代では「ユーロの大会が自国で開催された場合、スタジアムに足を運ぶか?」との質問への回答は、イエスが26%に留まった。ちなみに、ライバルのポーランドは44%、ウクライナは49%、クロアチアはなんと67%!!3人に2人が、スタジアムに足を運びたい、と言っている傍ら、4人に3人が興味がない、と言っているこの温度差の激しい2国間での開催にはいささか不安が付きまといそうだ。

 しかし、それ以上にマイナスイメージが大きいのは、ポーランド・ウクライナの共同開催だ。ポーランドは、昨年自国のリーグでの八百長事件が発覚、それに伴う贈収賄事件まで発覚し、選手・審判・チーム関係者の実に50名以上が逮捕されるという1大スキャンダルに発展。正直、カルチョスキャンダルの比ではない醜態振りである。そして、更にネックなのが広大な国土。東西に広く伸びたこの2国間の、ホジェフ(ポーランド)とドネツク(ウクライナ)間は何と電車で30時間強!!ウクライナの大きなスタジアムがある、ドネツクとリボフ間でも24時間と、選手の電車での移動は困難を極める。エアバスをチャーターするのだろうか?とても時間かコストがかかる大会になりそうだ。

 まあ3候補ともいろいろと問題を抱えていたが、その中でもインフラ的にも一番問題なさそうだったのがハンガリー・クロアチアの共催候補だった。メディアもその線が報じられていた。
 しかし現実は違った。
 この辺に色々なゆがみがあるのかもしれないが、我々は知る由もない。
 しかし、移動にそれだけの長時間を費やさなければならないこの開催地、どのように問題を解決してくれるのか興味は尽きない。
 少なくとも電車での長時間の移動で、疲労を色濃く抱えた選手など見たくない。選ばれた以上、この問題には真摯に取り組んでもらいたいものである。
 
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by R-130 | 2007-04-21 01:13 | ∟UEFA Euro 2008