2007年 02月 19日 ( 1 )

2007年 02月 19日
サッカー:セリエA24節 ロナウドが移籍後初ゴール ローマは痛い敗北
 セリエAは24節。来週のCLを睨んで、CL出場組みは主力の温存が目立った。

 インテルはサン・シーロにカリアリを迎える。サン・シーロは突貫工事でビデオカメラなどの取り付けを行い、無観客試合対象スタジアムからは外れた。CLも通常通り観客を入れての試合となる。
 インテルは、マテラッツィ、ヴィエラ、サネッティ、アドリアーノを休養させるもカリアリを圧倒し、前半11分CKからのこぼれ球をフィーゴがズラタンにヒールパス。アウトサイドにかけたセンタリングをブルディッソがヘッドで叩き込んで先制。この1点で今日のインテルは充分だった。1-0で快勝。連勝記録は17に伸びる。
 カリアリは、前半立ち上がりにカウンターで、スアソが60メートルほどドリブル突破をかけてカポーネに見事なスルーパスを送ったが、カポーネが見事に外して先制ならず。後はインテルの一方的なペースだった。ここで先制していれば試合の流れはずいぶん変わっていただろう。また、インテルはフィーゴが久々に先発。動きも軽快でで伸び伸びプレーしていた。

 ACミランはアウェーでシエナとの1戦。
 ロナウドが先発と言うことで結構な注目が集まった試合。ロナウドがいきなり2ゴールと結果を残したのは流石だが、試合を見ていた限りなんでもないと思われる場面でミスしたりと、動きは決して良くなく、ひょっとすれば昔のような爆発的なスピードで相手を抜き去るような動きと言うのはもう期待できないのかもしれない、と思うほど絶望的な動きだった。
 しかし、ポジショニングは相変わらず見事で生粋のFWだなぁ、と思う1面も。ミラン2試合目、しかも初のスタメンでいきなりドッピエッタだからこれは評価して然るべきか。何だかローマにいた頃の晩年のバティストゥータのような感じだ。
 しかし試合そのものは非常に緊張感に欠けた試合で特に弛緩しきった両チームのDF陣には閉口。試合もシエナがミドルスブラから戻ってきたマッカローネの2得点などで3-3まで盛り返したところで終わるかと思った後半ロスタイムに、カカのCKをシエナの選手のオウンゴールで辛くもミランが勝ち越してタイムアップ。何とも最後まで締まらない試合だった。

 ローマは堅守エンポリのホームに乗り込んでの1戦。インテルを追いかける立場としてはアウェーでも負けられない試合だったが、前半4分にポッツィが先制した1点をエンポリが自慢の堅守で最後までローマの猛攻に耐えてエンポリが金星。マンシーニ、キブを温存したローマにとっては痛恨の敗北。インテルとの勝ち点差は14に拡がりスクデットは最早絶望的だろう。スパレッティは早々とCLにプライオリティを置いた用兵に切り替えるべきである。

 この結果、エンポリが4位に再浮上。5位にラツィオ、6位にACミランが上がりカターニャは7位に交代。4位エンポリと6位ミランとの勝ち点差は依然「2」のままだ。

 
 さて、カターニャの暴動事件後2節が消化。ピサヌ法の施行により、基準を満たしていないスタジアムは無観客試合が行われている。が、これはセリエAだけに関わらず、UEFA杯でも同様の措置がとられている。リヴォルノはホームのアルマンド・ピッキで無観客試合を行いエスパニョールに0-1で敗北を喫した。実は再開後の23節のキエーボvsインテル戦が無観客試合で、それを観戦していたのだが、本当に緊張感のない"練習試合"のようなカンピオナートだった。選手や監督の指示が非常にリアルに聞こえ、ボールを蹴った乾いた音がこれほどまでにテレビの音声で拾われたのは初めてのことではないだろうか。そして、点が決まっても、観衆が沸くことは絶対にない。
 実際試合は開始早々、アドリアーノがドリブルで持ち込んで強烈なミドルシュートを放ちインテルが先制したが観客の歓声は聞こえず。ポストにあたって入ったシュートで、ポストに当たった乾いた音がいつまでもこだましているような感じだった。
 リボルノの選手も歓声が聞こえないからか気合が入らなかったのだろう。アドリアーノへの守備がものすごい雑だった。

 ピサヌ法に基づいた、基準を満たさないスタジアムの無観客試合は致し方ない。もう悲劇は2度繰り返してはならないし、そのためのドラスティックな決断はむある意味必要だったし、今回はなくなられた遺族には大変失礼な表現だが、いいきっかけだったと思う。
 ここでの問題は、ピサヌ法が成立していたにもかかわらずカルチョのスタジアムにはその適用を除外していたという事実である。まさにこの法律は一番危険が高いスタジアムに適用されなければならない法律だったのに、"絵にかいたもち"でしかなかったということだ。

 ところが無観客試合が選手やサポーターにもたらす影響はことの他大きいだろう。テレビで見ていて実感したがあのような練習試合のような雰囲気で、士気が上がるはずもないだろう。週末の試合を楽しみにしていたサポーターにとっても、生きがいがなくなり生産性に影響を及ぼすようなことにも繋がるかもしれない。少し論理が飛躍しすぎたが、チームオーナーは一刻も早くホームスタジアムを改修すべきである。資金的な問題はついて回るが、このまま放置している様ではそれ以上の損害を被る可能性もあるだろう。元々実力のあるリヴォルノやカップ戦に強いパルマがこのままUEFA杯の1回戦で消える可能性は極めて高くなった。他のオーナーも対岸の火事と思わず、一刻も早く手を打つべきである。
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by R-130 | 2007-02-19 23:16 | ∟Serie A 06-07