2007年 01月 27日 ( 2 )

2007年 01月 27日
F1:HONDA、Red Bull 新車を"控えめに"発表
 スポンサー探しが難航し、暫定カラーとなる黒で発表に踏み切ったHONDAと、ある意味今シーズン最大の注目を集めていた、ニューウィー大先生デザインのレッドブルの新車がお披露目となった。日付順で追って行きたい。尚、毎度お世話になっております、写真はF1-Live.comより抜粋しております。


■ HONDA
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(以下、HONDAのプレスリリースより)

◇ニック・フライ(Honda Racing F1 Team CEO)

「われわれが、イギリスと日本との素晴らしい連携により、今回のマシンを開発できたことをうれしく思う。それぞれの異なる文化を持つエンジニアたちにより開発されたRA107は、まさに、これまで培ってきたコミュニケーション、チームワークそしてチャレンジスピリットによる成果と言える。われわれは昨シーズン後半に力強い走りを見せ、さらに他のチームより多くのマイレージをこなした昨年末のテストでも成果を収めることができた。われわれはドライバーやキーとなるスタッフが変わらないことをメリットとして生かし、昨年完成したフルスケールの風洞を用いてデザインされた新型マシンRA107のパフォーマンスを武器に、ワールドチャンピオンに向け、まい進していく」

「そして、ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロという、F1ドライバーの中でも豊富な経験と高いレベルを備えた二人のドライバーは、共に連携し、チームでリーダーシップを発揮し、車体開発において重要な役割を担っている。ウィンターテストで好スタートを切った、クリスチャン・クリエン、ジェームズ・ロシターはマイレージを重ね、開発に役立つ重要なデータ収集に貢献。また、彼らは若く、経験もスピードも備えおり、期待どおりの走りを見せ、レースドライバーをサポートしている」


◇中本修平(Honda Racing F1 Team シニア・テクニカル・ディレクター)

「RA107は、幸先のいいデビューを果たすことができました。これから開幕まで、実走テストでやるべきことがたくさんありますが、マシンには自信を持っていますし、いい流れに乗っていると思います」

「このRA107は、10カ月にわたる設計、開発、そして製作過程における成果の結集です。実はRA106のレースデビュー直後に、RA107の開発に取り掛かりました。ブラックリーにあるHonda Racing F1 Team、ブラックネルにあるHonda Racing Development、そして日本の栃木にある本田技術研究所の間で行われた長期プロジェクトの集大成でもあります」

「新しい衝突テスト基準に合格するため、十分に安全性を確保すると同時に、空力面でのマシン効率を改善することが一番の課題でしたが、この2つの目標を達成すると同時に、マシンの軽量化も図ることができ、満足しています。また、排気系やラジエーターなどさまざまな刷新的なパッケージングを施し、よりシャープなマシンに仕上がりました」

「ブラックリーでのシミュレーションや、他チームよりも多くの距離を走りこなした昨年末のテスト結果により、われわれはブリヂストンポテンザタイヤの使い方や特性に関する有効な情報収集を可能にしました」

「2007年からエンジンを凍結するレギュレーションが導入され、これにより、エンジン開発は実にチャレンジングなものでした。1万9,000回転数という制限の範囲で、トルク特性の改善、燃費の改善もできたので満足です」

「今後も、テストでしっかりと開発プログラムを進め、3月18日(日)の開幕戦決勝レースまでに、RA107の性能をさらに高いものにしていきたいです」


◇ ジェンソン・バトン

「今日これからRA107をドライブするのが楽しみだよ。日本とイギリスで、数カ月間、チームとドライバーがこなしてきたハードワークの成果が試されるね」

「昨日、RA106をドライブして、新しいブリヂストンポテンザタイヤを初めて試したよ。今日は、まさに新車と比較できるチャンス。しばらく走行を控えていたけど、クリスマスからトレーニングも入念にして、体も鍛えてきたしね。コックピットに戻れて本当にうれしいよ」

「去年の後半から、僕たちの戦闘力は上がったし、なんといっても優勝は特別だよ。今年はホンダのフルワークス体制2年目のシーズン。ワールドチャンピオンに向けてまた一歩近づけると思うし、この目標は現実のものになるチャンスがあると思う。今からオーストラリアでの開幕に向けて、やらなければならないことはたくさんあるよ」


◇ ルーベンス・バリチェロ

「昨日、RA107に初めて乗って、とってもいい仕上がりだと思ったよ」

「僕のHondaデビューイヤーとなる去年一年間を振り返って、マシンとチームの進歩をとてもうれしく思う。RA107がさらに進化を遂げていくことは明らかだよ」

「RA107の新しいステアリングとサスペンションは、ブリヂストンポテンザタイヤとの相性もよくなっているし、改善されたトラクションコントロールもタイヤの性能を最大限に発揮しているよ」

「チームのキーとなるスタッフに変化がないことはチームにとってもすごいアドバンテージだと思っているから、今シーズンは自信があるよ。このマシンが、これまでチームメンバーによって、どれだけの過程を踏んできたかわかっているし、ワールドチャンピオン獲得に向けて、みんなの努力で前進できると思っている。今シーズンはこれまでとはちがった展開が期待できそうだから、今から開幕が待ち遠しいよ」




相変わらず、ニック・フライはトラブルが出ても「何の問題もない」と言い放っております。今年はもうそのビッグマウスは封印していただきたい。とにかく今年こそは!!の意気込み出来ているHONDA。風洞を2台稼動させ、エンジンはホモロゲ受けるため07年仕様のエンジンを鈴鹿・インテルラゴスに前倒しで何とか持ってきた(壊れたら一環の終わり、と言うほど瀬戸際な賭けだったらしい)、と言うことでマシン的には相当意気込んでいるようです。後は、ドライバーだけですかね。(←おっと、問題発言かな)やっぱりカーとで肋骨折っちゃ駄目だと思うんですが…


■ レッドブル
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(以下、F1-Live.comより引用)

レッドブルのデザイナーはルノーエンジンを搭載した新車RB3をまっさらな状態からスタートさせた。設計工程を率いたのは、レッドブルのCTO(最高技術責任者)であるエイドリアン・ニューイだ。

「ここ10年、F1マシンがどれだけ複雑になったかを示す1つの例は、1997年8月1日に私がマクラーレンに加入したことだ。そして、1998年2月にはまったく新しいマシンを披露した」と語るニューイ。

「それに対して、私がレッドブルに加入したのは2006年1月で、2007年の新車を今手に入れたところだ。これは9年前や10年前に比べ、F1の研究レベルがすさまじく進化したことを示している」

「RB3に関して、われわれはマシンモデルを2006年6月まで風洞に持ち込まなかったんだが、これは実際に望んでいた時期より、ずっと後のことだった。そのため、基本となるモノコックやギアボックスの公表日時に向けて、かなり忙しい日程となってしまったんだ。今年、われわれが走らせるマシンに搭載するエンジンが何になるのか、はっきりしない状態だったこととは関係ないがね」

「エンジンの選択について言うと、現行のV8エンジンの多くは導入ということに関して言えば、さして変わりはない。だから、どのエンジンを選ぶかにもよるが、設計理念に大きな違いはないのだ。タイミングは、これまでとは違う取り組みとなる2007年に向けて、チームが行おうとしていた事実に影響された。また、ベッドフォードの新しい風洞施設へ委託する必要性にも影響され、それと共にそれ自身の準備期間をもたらしたのだ。新車の開発はすべてベッドフォードで行われたが、今回の新車から始動したため、試運転が完了しただけである。新車モデルを投入する直前までは、風洞のシステムチェックを行うために旧型車を作動していたんだ」

その風洞施設について、テクニカルディレクターのマーク・スミスは、このように語った。

「ベッドフォード風洞施設はドライブウェイから見ると、最新設備には見えないかもしれないね! だが、エンジニアリングツールとしては確実に優れたピースの一部であり、空力担当者のベン・アガサンジェローは過去3年、多分の努力を尽くしてきた。そこから生まれた結果は生産性、精密度の点で満足できるものだ」

「マシンにはレギュレーションにのっとって取り組んでいる。チームは今年で3年目になるが、V10エンジンからV8エンジンへの移行がマシンのパッケージに大した影響をもたらさなかったのは驚きだった。空力のレギュレーションに関する限り、2005年シーズン前に行われた変更が、1番最後の大きなものだったね。それなりに、マシンは以前見られたアイデアの発展もあったが、われわれがさまざまな開発の可能性を持っていて欲しいと願ったことを、積極的にマシンに盛り込んだんだ。心に留めておいた別の要素は、2006年、ミシュランタイヤを使用していた他のすべてのチームと同じように、まだ慣れていないブリヂストンタイヤを装着して走るマシンをデザインしなければならないことだ」

「もちろんリサーチは行ったが、ブリヂストンタイヤに対応できるよう、マシンに多少柔軟性も取り入れたんだ。明らかにRB3の外観はいくぶん“マクラーレン風”だし、ある程度は私がマクラーレンにいた時に行った仕事の発展型だよ。他の部分では、レッドブルに移籍してから行ったものだね。もちろん、完全に斬新なアイデアもある。設計サイクルがすごく短縮されたんだ。エンジニアたちとファクトリーの両方で、自分たちにプレッシャーをかけたからね。でもプレッシャーに対するみんなからの反応は本当に驚くべきものであり、われわれが誇るべきものだ」

本来ならば、マシンデザイナーたちは、シャシーとギアボックス間の扱いやすいスペーサーとしての内燃エンジンに関して、それらの生成に動力を供給する設備には興味がない態度をとるのだが、ニューイはルノーとの関係を再開するのに熱心である。

「以外にも、最後に一緒に働いていた時の顔なじみが多くいるんだ! ルノーと再び働くことは素晴らしいこと。ウィリアムズ時代から彼らのやり方には、いつも感銘を受ける。彼らはいい人たちだし、とても実利的でパッケージを最大限、生かすことができるんだ。パーツはデザインの段階で互いに取引され、コースでマシンを走らせた際にコンセプトの段階で大きな違いを生むことになる」




 ニューウィー先生に、チーム代表のクリスチャン・ホーナー、そしてルノーからロブ・ホワイトと小数ながら肝心なところはびしっと抑えて新車発表に臨んだレッドブル。昨年の派手な発表からは一転、今年は気合が入っている、と言うことの現われだろうか。

 "RB3はマクラーレン風だ"

これはある意味当然でしょうね。現状の空力トレンドなんて基本的な考え方はそう大差ないんだから。それくらいに詰まっていると思います。もう重箱の隅をつつくような細かいところまできていると思う。だから、同一設計者が、全くのブランニューデザインと言うのは考えにくいのが現状だと思う。05年のマクラーレンは速かった、鬼のように速かった。壊れていなければ絶対最速マシンだった。果たして、レッドブルのフルサポートを受けて、ルノーエンジンを手にして、ニューウィー先生はウィリアムズやマクラーレンで見せた、鬼のように速いマシンを作り上げたのか、シーズン開幕が楽しみだ。ちなみに念頭の八百屋の無責任予想では、マクラーレンを蹴落として4強の一角に滑り込むと予想しております(^^ゞ
 後、"ニューマシンは遅れている"と三味線弾きまくっていながら、よりテストでマイレージを稼ぐと言う現実的な手段に路線を変更したチーム首脳には拍手を送りたい。遅かれ早かれいいアイデアはコピーされる。ならば走りながらさらに先を追及するほうがより攻撃的で結果的に他の追随を許さないと八百屋は思う(注:資金があれば、と言う条件付)。



 後の発表日程(予定)は、
■ ウイリアムズ・トヨタ … 2月2日
■ スパイカー … 2月5日?
□ トーロ・ロッソ … 未定
□ スーパーアグリ … 未定 

と、なっている。トーロ・ロッソとSuperAguriはニックさんがエントリーで伝えている「カスタマーシャーシ問題」の絡みで発表が遅れに遅れ、ひょっとすればぶっつけ本番でレースに臨むことになるかもしれない。この辺の問題は八百屋も出来たら後述したいと思う。
 尚、SuperAguriのクラッシュテスト不合格が先走って報道されたが、どうやら真相は10項目中1項目で不合格だったとのことでこれで深刻なダメージを受ける、と言うことにはならないそうだ。いやはや、良かった良かった、まあクラッシュテストでぼつを喰らったと言うこと=HONDAのシャーシではない、と言う可能性が高まったと言うことか?今後の展開を見守りたい。
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by R-130 | 2007-01-27 07:30 | ∟F1 2007 Other issue
2007年 01月 27日
スポーツ:星野仙一阪神SD、五輪野球代表監督へ
 2008年の北京五輪のベースボール日本代表監督に、阪神シニアディレクターの星野仙一氏が就任することとなった。
 八百屋は野球ファンではないが、これは非常に喜ばしいことだと思う。「闘将」という言葉がぴったりのこの星野監督は、ドラゴンズやタイガースを率いて、リーグ優勝に導いたこともあり、名将と言っても差し支えないだろう。何よりも、その闘志をむき出しにし、味方を鼓舞することに優れている数少ない監督だ。"カリスマ"という言葉がぴったり当てはまり、選手からの信頼も厚い。かつて五輪代表を率いた長嶋前監督や、昨年WBCの日本代表監督を務めた現ソフトバンクホークス監督の王監督からも"お世辞抜きの"エールを送られており、球界もこの決定にいいムードになっている。
 さて、獲得は望みうる最高の人事となった。後は、本当に、真の"ベストチーム"としてのオーダーが組めるかどうかに焦点は絞られたといっていいだろう。
 前回の五輪では、1チーム2選手、という取り決めの中で各チームに送り込む選手の"質"にばらつきがあったのも事実だ。また、ポジションがどうしてもかぶってしまう選手などもおり、選出に苦労が耐えなかったという事実も側面にあったようだ。
 今回は、そのような1チーム2選手といった決め事を撤廃。原則ベストメンバーを招集するため、そのような縛りを無くしたという事だ。果たして、星野監督が望みうるメンバーを召集することが出来るだろうか。
 昨年のWBCでも、辞退者が出たこの"日本代表"。サッカーと背景が大きく異なり野球の日本代表は非常な微妙な立場におかれている
 今回の大きなポイントを整理してみる。


■ メジャーリーガーはオリンピックに"出られない"可能性が高い

 別にオリンピック委員会がそのような規則を作っているわけではない。メジャー側が、オリンピックには出さない、としているだけである。と、言うことは、イチローや松井や松坂を始めとする日本を代表するメジャー軍団は、オリンピックの代表選考にすら入れられない可能性が高い。メジャーの選手を連れて行きたければ、メジャーリーグ機構とも話し合う必要があるだろう。


■ 予選の"タイミング"

 今回、北京オリンピックということで開催国の中国は無条件で出場が決定しており、この後のアジア予選での出場枠は「1」と非常に狭き門になっている。これを、隣国の韓国と争っていくことになる。この、アジア予選は日本のシーズン終了後の11月に予定されている。この日程なら比較的集めやすいことが予想される、それでも怪我もしていないのに"怪我"を理由に辞退する選手もいそうだが…
 しかし問題はこのアジア予選に敗退した場合。この場合、2008年の2月か3月に行われる"世界最終予選"に進むことになる。各大輪の予選2-3位のチームが集められて最終的に篩いにかけられ、3チームに絞られる予選だ。韓国に負けた場合は日本はここにコマを進めなくてはならず、この時期ともなると星野監督の意中の全選手の招集は極めて低くなると言わざるを得ないだろう。と,いうのも選手は来るべきシーズンに向けての調整の真っ最中。この3月に国の威信をかけての真剣勝負に挑む為には、例年とは違ったサイクルで早めに体を作ることを余儀なくされる。結果、シーズン中にコンディション調整に苦しむ可能性もあるのだ。それは、今年のWBCに出場した選手の中に何人か見られた。そして、WBCにおいても、それを予見して出場を辞退した選手は少なくないのだ。もし、日本が最終予選に進むことになった場合、この問題が大きなポイントになるだろう。


 日本代表というのは、招集を断る権利はもちろんある。彼らがプロである以上、雇われているクラブチームに全力を傾けるのは至極当然のことだ。彼らの決定を我々がとやかく言う権利などどこにも無い。
 それは判っているのだが、それでもやはりファンは最強の日本代表が、世界の強豪国を倒す、というシーンにあこがれる。サッカーも然り。普段はもりあがらないJリーグも、オリンピックやワールドカップとなると多くの人が熱狂するのは、国の代表が世界に挑み勝利して欲しいと熱望するからであろう。長らく野球はそういう歴史とは無縁だったが、WBCをキッカケに、国別対抗の歴史が生まれつつある。野球がグローバルスポーツとなりうるためには、この試みが成功するかどうかにかかっているといっても過言ではない。その、前哨戦とも言うべきオリンピックでも、野球が熱くなってもらいたいと願う、外野の八百屋の気持ちである。
 そして、五輪への参加が非積極的なのは、報酬の少なさも無関係ではない。この案件は、日本の五輪競技全てにおいて言えるだろう。世界各国の平均水準を見ても、日本の報酬は驚くべき低さだ。このままでは、日本代表が全競技世界に対抗できるわけが無い、という専門家もいるほどだ。これなら、報酬の高いクラブチームの競技を優先する選手が多くなるのも致し方ないというむきもある。これは、是非日本のオリンピック協会にも考えていただきたい命題である。

 色々と、マイナス要因を今まで書いてきたが、それでも、野球最強の日本代表を見てみたい。セ・パ両リーグの猛者どもが集うナインを一度でいいから見てみたい。そしてその競演を是非観戦したい。
 プロ野球の選手の皆さん、是非、星野監督が日本代表として召集された暁には、何かしらの理由が無い限り、参加してもらいたいと思う今日この頃である。
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by R-130 | 2007-01-27 06:29 | Sports