2006年 11月 14日 ( 1 )

2006年 11月 14日
F1:2006年シーズン総括 その2
■ ルノー&アロンソ 2年連続チャンピオン

 前回も書いたとおり、ミハエルの引退でなんとなく霞んだイメージがあるのだが、それでもチャンピオンシップは、アロンソとルノーが2年連続で"防衛"した。2年連続でと言うのは、口で言うのは簡単だが、なかなか出来ない偉業だと思われる。

 ルノーは、今年も「強い」と言うイメージのひと言。開幕から、戦闘力の高いマシンを用意し、何よりも壊れない、信頼性が高かったことがスタートダッシュを決められた要因だろう。他のチームの自滅や、信頼性不足に助けられた感もあったが、何がともあれあれだけの完成度の高いマシンを用意できた時点で、チャンピオンシップは半分防衛したようなものだった。
 これまで自分が見てきた中で、スタートダッシュに成功したチームはそのままチャンピオンシップを獲得することが多いように思われる。その逆もまた然り、後半めきめきスピードが上がってくる車は、印象には残るんだが、残念、後一歩足りませんでした、と言う展開に泣くパターンが殆どのような気がする。実際、後半戦に猛追する展開が最近多いが、選考するチームを捉えた例は皆無である。
 もう恒例になりつつあるが、FIAはトップチームに"嫌がらせ"をしてきた。マス・ダンパーの禁止、アロンソの予選でのタイム取り消し。正直、シーズンを盛り上げるための差し金としか思えない裁定にもルノーは腐らず頑張った。特にマス・ダンパーの禁止で事実上、マシンの性能が後退したにもかかわらず、それでもちゃんとリカバリーするあたりはさすがチャンピオンチームだったと言わざるを得ない。
 ルノーの連覇は極めて妥当だということになる。

 一方のアロンソも連覇。この若さでの連覇はミハエル・シューマッハをも凌ぐ、当然、最年少連覇となる。彼もまた、ルノーと同じくミスが少なかった。高い完走率とポイント獲得がそれを物語っている。しかし、強い走り方とは、得てして見ているものをつまらなくさせるのもまた事実。実際、アロンソとミハエルがガチンコで勝負したシーンは僅かしかなく、あの鈴鹿の第2スティント、5秒前後での争いが、まさに彼らの最後のつばぜり合いになってしまった。
 ミス無く強いアロンソが、早くもミハエルの記録を更新するかに期待が集まっているが、しかしその話をするのはまだ時期尚早かもしれない。
 来期からマクラーレンと河岸を変えるアロンソにとって、順風満帆に3連覇の追風が吹くとは考えにくい。それは、今年のマクラーレンのポテンシャルを見ても明らか。今年は結局優勝できなかったマクラーレンでアロンソが優勝争いに絡めるのか。事実、フェラーリに移ったミハエルも優勝するのには苦しんだ。チャンピオン争いをするのには2年かかった。環境の変化は事の他、大きな障壁になるだろう。
 そして、シーズン終盤。イタリアGPのタイム取り消し、そしてチームの無線指示でエンジンの回転数を上げて走った結果、ブローしてリタイア。続く中国GPの、フロントタイヤだけ交換しての大きくタイムロス、そして、フィジケラにパスされる等、精神的に追い詰められた時には、チームやチームメイトに対して不満をぶち曲げるなど、まだ精神的にはどうかな?と言う部分がある。まあ、あそこまで祟られると腐る気持ちもわかるが、コース上では堅実な走りをするだけに、コースの外でも堅実でいられれば、本当に偉大なドライバーたちの仲間入りをすることが可能かもしれない。

 いずれにしても、絶頂期のチームを去り、新天地に未来を求めたアロンソの来期の走りが、本当の彼の評価となるであろう。
 
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by R-130 | 2006-11-14 23:58 | ∟F1 2006 other issue