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2006年 08月 01日
F1:第12戦ドイツGP決勝 ミハエル、3連勝で自力優勝が見えた!!
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決勝結果
順位 No. ドライバー チーム トータルタイム 周回 平均速度 (km/h) 最高位
1 5 M.シューマッハ フェラーリ 1:27'51.693 67 209.277 1
2 6 F.マッサ フェラーリ 1:27'52.413 67 209.249 2
3 3 K.ライッコネン マクラーレン・メルセデス 1:28'04.899 67 208.754 1
4 12 J.バトン Honda 1:28'10.591 67 208.530 3
5 1 F.アロンソ ルノー 1:28'15.400 67 208.340 4
6 2 G.フィジケラ ルノー 1:28'16.507 67 208.297 3
7 8 J.トゥルーリ トヨタ 1:28'18.237 67 208.229 5
8 15 C.クリエン RBRフェラーリ 1:28'39.824 67 207.384 6
9 7 R.シューマッハ トヨタ 1:28'52.044 67 206.909 9
10 20 V.リウッツィ STRコスワース 1:27'54.567 66 206.042 9
11 14 D.クルサード RBRフェラーリ 1:27'59.119 66 205.864 10
12 21 S.スピード STRコスワース 1:28'14.038 66 205.284 11
9 M.ウェーバー ウィリアムズ・コスワース 水漏れ 59 204.627 3
22 佐藤琢磨 SUPER AGURI Honda ギアボックス 38 202.667 13
17 J.ビルヌーブ ザウバーBMW アクシデント 30 202.224 15
11 R.バリチェッロ Honda エンジン 18 207.425 5
16 N.ハイドフェルド ザウバーBMW ブレーキ 9 184.247 19
4 P.デ・ラ・ロサ マクラーレン・メルセデス 燃料ポンプ 2 195.841 7
23 山本左近 SUPER AGURI Honda ドライブシャフト 1 55.400 21
10 N.ロズベルグ ウィリアムズ・コスワース アクシデント 0 0.000 -

DRIVERS CHAMPIONSHIP STANDINGS
--01 F.アロンソ(ルノー) 100                      
--02 M.シューマッハ(フェラーリ) 89                      
↑03 F.マッサ(フェラーリ) 50
↓04 G.フィジケラ(ルノー) 49
↓05 K.ライコネン(マクラーレン・メルセデス) 49                
--06 J-P.モントーヤ(マクラーレン・メルセデス) 26                      
--07 J.バトン(Honda) 21                      
--08 R.バリチェッロ(Honda) 16                      
--09 R.シューマッハ(トヨタ) 13
--10 N.ハイドフェルド(ザウバーBMW) 13                      
--11 D.クルサード(RBRフェラーリ) 10
--12 J.トゥルーリ(トヨタ) 10
--13 J.ビルヌーブ(ザウバーBMW) 7                      
--14 M.ウェーバー(ウィリアムズ・コスワース) 6                      
--15 N.ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース) 4                      
--16 P.デ・ラ・ロサ(マクラーレン・メルセデス) 2
--17 C.クリエン(RBRフェラーリ) 2                      
--18 V.リウッツィ(トーロ・ロッソ・コスワース) 1

CONSTRUCTORS CHAMPIONSHIP STANDINGS
--01 RENAULT 149
--02 FERRARI 139
--03 McLAREN 77
--04 HONDA 37
--05 TOYOTA 23
--06 BMW SAUBER 20
--07 RED BULL 12
--08 WILLIAMS 10
--09 TORO ROSSO 1

結果については、F1-Live.comを参照


 第12戦ドイツGP決勝。気温32度、路面温度50度。金曜からの涼しい流れから一転、暑さが戻ったコンディションで決勝がとり行われた。

 スタート。
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 上位3台は磐石の飛び出し。7位スタートのアロンソが好スタート!!1コーナーを抜けた段階で5位に上がる…が、パラボリカでバトンに抜き返されて6位に落ちる。HONDAは今回は好調を維持している。
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 ラルフはここでも接触。予選に引き続き今度はクルサードと接触。これでいいポジションに居たクルサードはポイント圏外へ脱落。同様にラルフもポイント圏外へ。今回、ラルフはこの後ピットレーンの速度違反でドライブスルーペナルティーも課せられ9位完走にとどまる。前回フランスGPでは評価を上げたが、まだまだレースにムラあり…
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 ロズベルグ、気張りすぎてアジップカーブ曲がれず、コースアウトし0周リタイア。このアジップカーブ、微妙なバンプがあるみたいで、多くの車がそのバンプに乗り上げて車が明後日の方向に飛んでいっていた。終盤には、あのドライバーも餌食になりかける…
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 デ・ラ・ロサは燃料ポンプのトラブルで1周でリタイア。マクラーレンは車の出来が良かっただけに無念。メルセデス、早くも1台を失いライコネンにドイツ企業の意地が託される。
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 何とかSA06Aが間に合った山本だが、ドライブシャフトが最初から調子が悪く、ゆるゆるとコースを一周してリタイア。データ収集のためにも、走らせたかったがそれも叶わぬほど、事態は深刻だったみたい。
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 母国BMWは散々のウイークエンド。ハイドフェルドはブレーキトラブル、ヴィルヌーブはオーバースピードで最終コーナーでクラッシュ。BMWは2台全滅で、まさかの早期店じまい。マリオ・タイセンもがっくり。
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 ずーっとウェバーを追っかけていたバリチェロは、エンジンが火を噴いてリタイア…HONDA久々に好調を維持していただけに残念無念…

 と、のっけからリタイアが多かったドイツGPだが、落ち着けばトップライコネンがフェラーリ2台を徐々に引き離し始め、その後ろにバトン-フィジケラ-アロンソ-ウェバー-バリチェロと続く。エンジン交換で20位スタートのトゥルーリはこの段階で10位までポジションを回復し、早くもポイント圏内を窺う走りだ。
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 ライコネンの燃料搭載量に注目が集まっていたが、なんと10周で最初のピットへ。後の決勝後のプレカンでライコネンが告白しているが、給油機の不調で予定分の燃料が搭載できなかったということでの、変則的な3ストップ作戦になってしまったのだ。
 しかし、このハプニングが、レースを面白くしてくれたのは間違いない。

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 HONDAのバトンは、ウェバーをオーバーテイクしてピットインし、次いでフェラーリ勢・ルノー勢、引っ張ってウェバーとトゥルーリがピットインして1回目の交換が終了。
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 ちなみに、ウェバーが1回目にピットに入ったとき、ライコネンは予定より早いの2回目のピットストップへ。左リアタイヤのブリスターと左フロントのグレイニングでラップタイムが上がらず、バトンにも交わされ追撃できず、早めにタイヤを替えてタイヤ不調によるタイムロスを抑えようとしてのピットだったようだ。現にこの立ち回りは成功し、第3スティントから、ライコネンの切れ味鋭い走りが復活する。

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 SA06Aの初レースとなる琢磨は、スタートで14位まで上がりMF1勢の押さえ込みに成功。中盤も、ピットイン後もモンテイロを押さえ込む走りを見せてくれたが、38周目にギアボックスドラブルでリタイア。残念ながら完走はならなかった。SA06Aの評価としては、やはりアンダーステアがきついことは変わっていないということ。1週にもならない前にタイヤが転がったばかりだから、上出来、と言う見方もなくもないが、根本的に曲がらない性質でエンジンの助けが非常に大きいマシンであることに変わりは無い。フロント回りの改良版SA06Bがデビューすれば、アンダーステアも解消するのか、注目したい。しかし、前のSA05のように、明らかにブレーキングポイントが他のマシンより数メートル手前とかそういう感じではなくなったので、ずいぶん他のマシンに近づいてきてはいると思う。今後に期待したいし鈴鹿当たりでは、MF1だけでなくトーロ・ロッソ辺りともバトルをしてもらいたい。

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 このレース、結構頑張っていたウェバー。重めの重量で第1スティントを引っ張り、BSのロングライフ性能を活かしてジャンプアップに成功。59周に"水漏れ"という珍しい理由でリタイアするまで、上位陣を脅かしてくれた今回のダークホースだった。完走していれば、アロンソよりは前でフィニィッシュしていたと思うので何とも惜しいといわざるを得ない。

 フェラーリ2台が独走で多少張り合いがなくなりつつあったレースを、最後に盛り上げてくれたのがこの人、ライコネン。
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 ウェバーにおりゃああっと競り勝ち、
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 バトンも、ラインの乱れからコーナー出口の加速が鈍ったのを見逃さず、ズバッとオーバーテイク。流石です…車があればしっかり走ってくれるんだから、頼むから来期はこの走りに応えてくれる車を持つチームに移籍してください(残留はないだろうなぁ…)。

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 59周目。タイムの上がらないバトンを抜きにかかろうとしていたアロンソが、アジップカーブで痛恨のコースアウト。幸いロスは少なくコースに戻れたが、コースに戻れば予選20位からしぶとく7位まで上がってきたトゥルーリが猛追。間にフィジコがいたから太刀持ち露払いしてくれたけど



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 母国の大観衆に見守られながら、ミハエル優勝。予想以上に圧倒的で、トップに関していえばちょっとつまらなくなもなかったが、チャンピオンシップの上ではコンストラクターズは10点差といよいよ射程圏内。ドライバーズポイントも11点差と、一時期の差に比べればずいぶん縮まった。
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 うーん、ミハエル嬉しそうだなぁ(^^ゞ


--ベスト・ドライバー--
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ヤルノ・トゥル-リ
 予選20位にめげず、我慢の走りで7位まで上がってきたのは流石。今回はラルフが前々パッとしなかったのでこのトゥルーリのポイントは大きいかなぁと。


--ベスト・チーム--
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フェラーリ
 言う事ないでしょう。
 マッサが完璧に仕事をこなしていました。この調子で残り6戦も、マッサがこのような働きをしてくれたら、ルノーはちょっと厳しいでしょうね。



■ タイヤメーカー、明暗くっきり
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 BS100勝、フェラーリ、ルノーを射程圏に捕える3連勝で労い合うお二方。
トッド:「いやぁ、本当に良くなったわ。去年は悲惨だったけど、今年はいいよね」
BS:「やっぱり、トヨタやウィリアムズが走ってくれているのは大きいでしょうねぇ」
トッド:「今まで、うちは浮気せずオタク1本で来たんだから、来期も優遇してよ」
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 ルノー泥沼。マクラーレンだけでなく、HONDAバトンにも前を行かれ、不機嫌なブリアトーレ。
ブリアトーレ:「ちょっとさぁ、今年で撤退するからって手、抜いてるやろ、こらぁ(怒)」
MI:「いやいや、マクラーレンとHONDAは走っていますから、そうとは言えないでしょう」
ブリアトーレ:「なんかこの前のヘレステストで、HONDAには新バージョンのタイヤを作ったらしいやんけ、うちにも作ったれや(怒)」
MI:「それより、マスダンパーの代替案を作った方がいいんじゃないですか?このままじゃやばいですよ」


 とまあ、こんな会話になっているかいないかは別として、はっきり言えるのはハンガリーでは、このタイヤ状況が劇的に変化することは考えにくいということ。今週はインターバルナシ。即ハンガーリGPだし、テストも禁止期間に突入しているので、なかなか弱点を見つめなおせない。悪いところは悪いなりにいってしまう可能性は高い。気温も高い状態が続きそうなので、高い路面温度にスイートスポットをあわせたBSタイヤが有利なような気がする。タイヤファクターが今年はBSに傾きつつある。果たして、MIは巻き返せるのか、注目したい。



 次戦は、今週末にハンガリーGP。息つく間もなくチャンピオン争いは佳境に入っていきます。今グランプリで、コンストラクターズのトップが入れ替わる可能性もあるだけに、ルノーとしては意地でも阻止したいところだが果たしてどうでしょうか。
 低速コースなのでマクラーレンのポテンシャルも気がかりです。
 また、今週末にお会いしましょう(^^ゞ

by R-130 | 2006-08-01 01:08 | ∟F1 2006 Final


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