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2007年 05月 28日
F1:第5戦 モナコGP決勝 マクラーレンが通算150勝を1-2フィニィッシュで達成
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Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time
1 F・アロンソ マクラーレン 1:40:29.329
2 L・ハミルトン マクラーレン + 4.095
3 F・マッサ フェラーリ + 1:09.114
4 G・フィジケラ ルノー + 1 laps
5 R・クビサ BMW + 1 laps
6 N・ハイドフェルド BMW + 1 laps
7 A・ブルツ ウィリアムズ + 1 laps
8 K・ライコネン フェラーリ + 1 laps
9 S・スピード トロロッソ + 1 laps
10 R・バリチェロ ホンダ + 1 laps
11 J・バトン ホンダ + 1 laps
12 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 1 laps
13 H・コヴァライネン ルノー + 1 laps
14 D・クルサード レッドブル + 2 laps
15 J・トゥルーリ トヨタ + 2 laps
16 R・シューマッハ トヨタ + 2 laps
17 佐藤 琢磨 スーパー アグリ + 2 laps
18 A・デビッドソン スーパー アグリ + 2 laps
Did not finish
19 C・アルバース スパイカー + 7 laps
20 A・スーティル スパイカー + 25 laps
21 M・ウェーバー レッドブル + 59 laps
22 V・リウッツィ トロロッソ + 77 laps
(文中のタイムや写真はF1-Live.com及びGPUpdate.netを参照)


 やっぱり、と言うか、当然、と言うか…第5戦モナコGP決勝は、予想通りマクラーレンが他車をぶっちぎって、1-2フィニィッシュを達成した。マクラーレンは通算150勝を達成。ポディウムの面子も予選グリッドと変わらず、1位アロンソ、2位ハミルトン、3位マッサで確定。
 ドライバーズポイントも、これで再びアロンソとハミルトンが38点で並び、優勝数の差でアロンソがトップに立った。
 それでは簡単にスタートを振り返りたい。


 スタート。
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 ハミルトンが「直感的なスタートに賭ける」と言っていたのはマッサ封じだったのか。
 アウト側のハミルトンはマッサのノーズの頭にねじ込むようにステアリングを切り、マッサの飛び込みを潰す。この瞬間、針の穴ぐらいしかなかったマッサのチャンスは、ノーチャンスになってしまった。1位アロンソ、2位ハミルトン、3位マッサでサン・デ・ボーデへ。
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 スタート時の接触といえば、このハイドフェルドとロスベルグくらい。しかし、大事に至らず。他もこれと言ったスタート時のクラッシュはなく、粛々とオープニングラップが進む。
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 が!!この、2台の軽い接触を経てハイドフェルドがロズベルグの前に出たことで、2ストップの連中は今回軒並みポイント圏外に沈むこととなる。
 ハイドフェルドが第1スティントで選択したのは何とエクストラソフト!!まったくタイムが上がらずに、6位ロズベルグ以下に蓋をしながらレースが進んでいく。2ストップを選択した連中は、重いタンクにグリップしないタイヤで走るハイドフェルドに進路を塞がれレースプランを台無しにされ、全員がポイント圏外に沈むことになった。ちなみにこのエクストラソフト。レースではまったく使えないタイヤだった。マッサも、マクラーレンに大きく水をあけられてしまったので、第2スティント第3スティントとソフトタイヤを使ってギャンブルに出たがまったくタイムは上がらず、結局1分以上の差をつけられてしまった。
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 ライコネンはスタートでこそ4台抜きをしたもののその後は我慢のレース。
 何とか8位フィニィッシュで1ポイントを獲得してレースを終えた。
 CS放送で今宮氏が「ライコネンはずっと他車のギアボックスを見ながらのレースでした」と言っていたが、本当にフラストレーションのたまるレースだっただろう。
 しかし、比較しちゃいけないんだろうけど、去年のミハエルのモナコでのレースはすごいんだなぁと改めて実感。あんな魂のこもった走りが出来るドライバーって、今のトラック上に何人いるんだろうか…
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 日増しにスピードが高まってきているレッドブルだが、信頼性は一向に上がってこない。ウェバーはまたもギアボックストラブルでリタイア。折角ポイント圏内を走っていただけに残念。クルサードはリウッツィのクラッシュのもらい事故でフロントウイングの左側のエンドプレートを破損してタイムが上がらず14位にとどまった。
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 この日唯一にして最大の見せ場は、第3スティントに移るピットストップだったと思う。
 1位アロンソを5秒程度の差で追いかけるハミルトン。この2台は直接見えないながらに、ものすごいタイムの応酬合戦を繰り広げていた。それは、先にアロンソがエクストラソフトにチェンジして、ピットアウトした後、何周後にハミルトンがピットに入るかが見えてこなかったからだ。
 もし、アロンソがエクストラソフトにチェンジした後、ハミルトンが長い間、イや5周でいい、コースに居座り続けることが出来れば、エクストラソフトでタイムの上がらないアロンソとしてはお手上げの状態になってしまうのである。よって、アロンソは少しでもマージンを稼ごうと躍起になってタイムを出すのだが、その勝負どころを知っているハミルトンも譲らない。
 両者、ものすごいドライブによるタイムの削りあい!!特にアロンソがマシンをスライドさせながらタイムを削っているのには身震い!!ここはモナコなのにっ!!と思わせるような鬼気迫る走り。
 ハミルトンも、ガードレールにヒットしながらタイムを削っていく(ん?これはミス?まあ、いいか)
 結局アロンソは1分15秒2のファステストを出し、ハミルトンは1分15秒3の自己ベストで追随する激しい見えない駆け引きが続いた。
 しかし、この争いに終止符を打ったのはチーム。
 アロンソが2回目のピットアウト後、何周ハミルトンがコースに留まるかに注目が集まったが、明らかに燃料を持っていたにもかかわらずその2周後にハミルトンをピットに呼び寄せる。
 150勝がかかっていたので無用の争いを避けたのか、こうして全世界が唯一固唾を飲んで見守っていたアロンソとハミルトンのモナコ対決はあっけなくアロンソの勝利で幕を閉じたのであった。

 ポイントまで後一歩の9位に、ベルガーに「冬眠している」と酷評されているSTRのスピードがつけた。惜しいレースだった。
 日本勢は散々。10位バリチェロ11位バトンのHONDA勢。15位トゥルーリ16位ラルフのTOYOTA勢。17位琢磨18位ディヴィッドソンのSuperAguri勢。琢磨はスタートで18位までポジションを上げるも、トゥルーリに塞がれてそれ以降のアップが出来なかった。


 さて、2週後は早くも北米シリーズ。
 モントリオール→インディアナポリスの連戦となる。
 ポールリカールのテストが本当なら、高速サーキットではフェラーリ有利、と言うことになるが果たして…まずはフェラーリはこの拙い流れを断ち切りたいところだろう。

 そう言えばモナコといえば有名人、と言うことで今年は例年以上に沢山の有名人が来られていたそうですが、個人的に2名の方についてちょっと一言。

 まずは、ルノーのCEOカルロス・ゴーン氏がルノーの現地視察に来ていたが、彼は今年のルノーの成績に激怒しているようだ。チームとしては、今年最高の4位フィニィッシュを果たすも、ゴーンハひと言。
「私は4位と言う成績じゃ満足しない」
ルノー、大丈夫でしょうか。

 次は世界的には著名じゃありませんが、日本で走らない人はいないであろう著名人、木村拓哉がCXのゲストとしてモナコ入り。地上波のオープニングで、セナとミハエルについて語ってくれていましたが…台本どおり???いやいや、多くは語らずにおきましょう。
 ただ、純粋にレースが見たい視聴者にとっては、彼のせいでただでさえカットされるレースのシーンが更にカットされるかと思うと…腹が立つんじゃないでしょうか。
 そもそも、視聴率アップに芸能人なんて、要らないんじゃないの?

by R-130 | 2007-05-28 09:50 | ∟F1 2007 Final


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