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2007年 05月 16日
サッカー:プレミアリーグ06-07 全日程終了
 06-07シーズンのプレミア全日程が終了した。
 スタッツを引っ張ってみた。

順位 チーム名            勝点 試合数 勝数 引分数 敗数 得点 失点 得失点差
1  マンチェスター・ユナイテッド 89  38   28   5   5   83   27   56
2  チェルシー            83  38   24  11   3   64   24   40
3  リヴァプール           68  38   20   8  10   57   27   30
4  アーセナル            68  38   19  11   8   63   35   28
5  トテナム・ホットスパー     60  38   17   9  12   57   54   3
6  エヴァートン           58  38   15  13   10  52   36  16
7  ボルトン・ワンダラーズ     56  38   16  8   14   47   52  -5
8  レディング             55  38  16   7   15   52   47  5
9  ポーツマス             54  38  14  12  12   45   42   3
10 ブラックバーン・ローヴァーズ 52  38  15   7  16   52   54   -2
11 アストン・ヴィラ          50  38  11  17   10   43   41   2
12 ミドルスブラ            46  38  12  10   16   44   49   -5
13 ニューカッスル・ユナイテッド  43  38  11  10   17   38   47   -9
14 マンチェスター・シティ      42  38  11   9   18   29   44  -15
15 ウェストハム・ユナイテッド   41  38  12   5   21   35   59   -24
16 フラム               39  38   8   15  15   38   60   -22
17 ウィーガン・アスレティック   38  38  10   8   20   37   59   -22
18 シェフィールド・ユナイテッド  38  38  10   8   20   32   55   -23
19 チャールトン・アスレティック  34  38   8  10   20   34   60   -26
20 ワトフォード            28  38   5  13   20   29   59   -30

 モバイルのように狭い画面で見ると、行がずれてただの数字の羅列となって見づらい表になっていると思われるがご容赦いただきたい。
 振り返りは後々ゆっくりやるとして、まずはCL後の2節を簡単に振り返りたい。
(マンUとチェルシーは直接対決の延期分を含む3節)
 CL後の チェルシーは、アーセナルに勝ちきれず引き分けてしまいマンUの優勝が直接対決を待たずに決定。よって、クラシコにも勝るとも劣らないプレミアのゴールデンカードは、一気に消化試合に成り下がってしまった。マンUは特に若手を多く先発させ、見る者に失意を与えたに違いない。
 よって白熱したのは残留争い。特に最終節のウィガンとシェフィールド・Uの直接対決はウィガンが勝利して勝ち点でシェフィールド・Uに並び、得失点差で残留に成功するという逆転劇に成功。しかしウィガンのジュエル監督は辞任している。
 残留争いが取り沙汰されるようになってから滅法強くなったのはウエストハムことハンマーズ。残り10試合を7勝3敗で乗り切ると言う上位陣に匹敵する強さでビリ2番から一気に安全圏へ突き抜けた。しかし、本来ならテベスやマスチェラーノ(後にリバプールへ移籍)を擁しこんなところで燻るチームではなかったはずだったのに…シーズン後半にはMSI社の選手のパスの所有の問題で調査が入ったりと、ハンマーズにって今年は激動の1年だったのは間違いない。
 昨年の躍進が嘘のように停滞したウィガン。補強もそこそこでまさかの残留争いに巻き込まれるとは、有識者も予想し得なかったのではないか。それだけ、プレミアで複数シーズン好調を持続するのが難しいことを改めて思い知らされたシーズンだった。

 さて、振り返りは後にゆっくりやるとして、シーズン終了後の短評を。

 マンUの優勝は評価せねばならないが、何度も言うようにギグスとスコールズが計算以上の活躍を年間を通して見せてくれたから。決して層は厚くなかったはずだ。ラーションと言う季節労働者を吊り上げると言う巧みな人事も見せてくれたが、終盤にDFラインに故障者が続出し一時レギュラー4枚が同時に消えると言うアクシデントもあり、98-99以来のトレブルは夢へと消えた。

 チェルシーは、今年のプライオリティーがCLであることを前提に考えればプレミアではよくやっていたと思う。しかし、RSBとCBもクオリティーが高いと算段して獲得したのが大失敗だったブラルーズが大ブレーキ。結局ここぞと言うときで、テリーやカルバーリョが抜けたときに守備陣が踏ん張れず、勝ち点を取りこぼしたのが痛かった。DFラインの補強は急務だろう。
 また、前半はドログバやエッシェンの超人的な個人技で勝ち点を稼いでいた感もあるのでこの辺は、肝に銘じて来期のチームを作ってもらいたい。

 アーセナルとリバプールには失望しか残らなかった。この2チームは序盤で大きくもたつき、ファンの失望をかった主犯格である。若手主体である程度リスキーなのは覚悟していたと思うが、アンリの不調にファン・ペルシーの離脱後のアーセナルは話にならなかった。
 そして、カイト、ベラミーといい補強をしながらリーグ戦アウェーで戦術が確立されていなかったベニテスのリバプールはアーセナル以上に失望を覚えた。彼らがCLの決勝に残っているのが、正直非常に不服である。彼らが欧州一を名乗れる資格はないと八百屋は思う。

 最初は不振に喘いでいたスパーズもやはり終わってみればしっかり5位キープ。
 昨年、アーセナルと最後まで4位争いをしていたように今年は行かなかったが、序盤の不振が無ければアーセナルやリバプールを脅かす存在になっていたと思う。UEFACupのセビージャとの死闘は是非生で見たかった。やはり、すごかったのはベルバトフ。この人の決定力は場所が変わっても衰えなかった。シンポンダ、ゾコラ、ハドルストーン、レノンと言ったこれからに期待の若手も多く来期も補強さえうまく行けば躍進が期待できる。取り敢えずは衰えの隠せないゲームメーカーマーフィーの後釜を探していただきたい。

 個人的に大好きなエヴァートンがUEFA圏の6位でシーズン終了。イングランド代表にも呼ばれたアンドリュー・ジョンソンやビーティー、中盤にもスペイン人の"お気に入り"アルテタや、M・フェルナンデス、ネヴィル兄弟弟のP・ネヴィルなど華やかな選手から渋い所まで揃っている好チームだ。ただ、このままでは来期の過密日程は凌げないだろう。補強が急務である。

 序盤に躍進したポーツマス、中盤に躍進したレディングもいずれもカップ戦には届かなかった。しかし、マンUとチェルシーが別次元の強さを見せつけ、他の強豪がへたれているところに、見所を作ってくれた2チームであることは間違いない。来期はどのようなチームがこのような躍進を見せてくれるのか。

 12位から15位の、ミドルスブラ、ニューカッスル、マンC、ウエストハムはこんなところにいてはいけないチームだと思う。彼らはいずれも今シーズン手応えをつかめないままシーズンを終えていったと思う(前述の残り10試合を7勝3敗で乗り切ったハンマーズは別としても)。特に、有望な選手を揃えながら、凡庸なサッカーしか出来なかったマンCのピアーズ監督の手腕は特に疑問を持たざるを得ない。彼はU-21イングランド代表の監督でもある。マンCだけでなく、そちらも辞任すべきでは…
 オーウェンはW杯後、ほぼ1年を費やし最後の2試合でようやく復帰を果たした。彼がイングランドの救世主となりうるのか、それとももう"終わった"選手なのか…来期の彼に注目したい。

 得点ランキングでは、ドログバが大台の20。しかしシーズン序盤の勢いからすればもう少し行きそうな気がしてた。次いでブラックバーンのマッカーシーが18で飛び込み、3位にロナウドが17。ロナウドのポジションを考えると17は驚異的。3賞総舐めは納得。CL優勝すれば、間違いなくバロンドールだっただろう。
 さて今週末はついにFACupのFinal。マンUとチェルシーの、今年最後の真剣勝負をしかと見届けたい。

by R-130 | 2007-05-16 22:30 | ∟Premierleague 06-07


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