2007年 04月 28日
F1:開幕3戦を見終えて、"ここが驚いた"私撰ベスト5
 2007年のF1もフライアウェイの序盤3戦が終わり、ヨーロッパラウンドへの長いインターバルへと突入しました、が、F1をご覧の皆様にとって今年の開幕3戦はどうでしたか?
 ミハエルのいないGPと言うことで開幕前は色々と言われておりましたが、蓋を開ければハミルトンが3戦連続表彰台とかやっちゃったもんだから、早くも"チャンピオンの可能性もあり"なんて報道に火がついております。まだ、1勝もしていないと思うんですが…
 やはり、その時代時代のスタードライバーが引退しても、なんだかんだ言ってF1って盛り上がるんだなぁと、つくづく思ってしまいました。だって開幕したらミハエルの話題なんか殆ど出てきませんでしたから…特にもう現れることはないであろうミハエルの現役の走りを最初から最後まで見て、賛否両論あるかと思うけど、その走りや実績に関しては文句のつけようのないスーパードライバーとの引退とあって
「今年は(ミハエルが引退したことで)やっぱり色々と尾を引くかなぁ」
なんて言わなかったけど心の中では思っていました。でも、開幕してみれば見事なまでにメディアは取り上げなくなったので、ちょっとびっくりしています。


 さて、前置きがちょー長くなりましたが不満はこれくらいにしておいて、(前置きは"ここが驚いた"の番外編と言うことで(^^ゞ)2007年の開幕3戦を見終えての、○○に驚いたを私的に5つ選んでみました。皆さんはどうお思いでしょうか?結構似てしまっていると思いますが、よかったらご一読ください。


■第5位 : HONDAがあまりにも遅いのに驚いた

 斬新なカラーリングやエコロジーへの取組で、サーキット外では色々と注目を集めていたHONDAだったがトラック上では開幕前からあまりポジティブな噂は聞こえてこなかった。
 テストのでのタイムも、トップタイムから大体1.5-2秒落ちのところを走っていたので、大丈夫かなぁ、と思っていたら全然大丈夫じゃなかった。
 昨年に、体制変更して(ジェフ・ウィリス切って)中本STDを据えて風通しをよくした結果、風がよく通り過ぎてアイデアの良し悪しをよく吟味しないまま、ニューマシンに具現化した結果、こうなってしまったような気がする。
 風洞上の数値はなかなかよかったらしいが、風洞の数字だけではかれないのが空力の難しいところ。ピーキーな空力に、マシンの挙動が安定しないというのが、技術上の問題と言うことだ。
 しかし、よくよく考えたら、シャーシ屋さん、誰かいるんでしょうか?経験豊富なシャーシデザイナーがHONDAにどれだけいるのか首をひねってしまう。昨年の駄作ぶりの責任をジェフ一人に押し付けちゃったけど、それも違うんじゃないの?と思う。ジェフがいなくなってマシンが上向いた、なんて記事もありましたがあれはたまたまだと思う。ジェフが至ってマシンは向上していたと思うし、ジェフがいなくなったからRA107は大変なことになっているような気がする。
 後は、バトン。あんなチームのことを考えない発言をするドライバーはチームの士気を著しく低下させる。来年は交代させるべきだ。ヨーロッパのジャーナリストが最近、おとなしくエンジンだけ供給していればいい、なんて記事を書く人が増えてきている。そう言われない為にも、RA107Bは正念場のマシンになると思う。


■第4位 : ルノーがあまりにも遅いのに驚いた

 HONDA以上に遅くてびっくりしたのがルノー。ドライバーが変わればこうもマシンって遅くなるの?と間違って捕らえられちゃうほど、アロンソの離脱とともにマシンのポテンシャルは著しく低下した。
 技術的な理由は、BSタイヤがうまく使えていない(昨年のルノーはMIタイヤを1番うまく使っていた)、昨年のギャップに苦しんでいる、と言うことらしいが、マシンそのものが駄作だ、と言う可能性も否定できないくらい今年のマシンは遅い。もともと、エンジンがパワフル、と言うわけではなくトータルバランスで勝負のルノー、だっただけにある1線を超えると著しく挙動がナーバスになる今年の車、全体的なタイムの落ちが激しいのは言うまでもない。
 可愛そうなのは、そのマシンの悪さを隠すかのようなコヴァライネン批判。ハミルトンがしっかり走ってしまったせいもあり、特に開幕戦はクソミソ言われていたけど、あんなふらふらするマシンをミス無く走らせるほうが難しいわけであって、コヴァライネンが悪いわけじゃないと思うぞ。昨年のテストではレギュラードライバーに勝るとも劣らないタイム連発していたんだから。
 アロンソも結果論だけど、いいタイミングでマクラーレンに移籍したいとうことか…


■第3位 : マクラーレンが驚くほど早く、フェラーリとのギャップを縮めてきたことに驚いた

 テストや開幕戦のアルバートパークを見る限り、フェラーリがマクラーレンより2歩くらい先を行っているなぁ、と言う印象があったが、なんのなんのセパンでは大きく巻き返し、バーレーンでも思ったほどフェラーリとの差は無かったマクラーレン。開幕後はもたつくのがマクラーレンのお家芸だったが、今年は壊れることも無くコンストラクターズでも、フェラーリをリードしてヨーロッパ凱旋するという、予想以上の出来を披露した。
 この理由は、

① ニューウィーが離脱して、良い意味でワンマン体制から脱却でき、クルーの多くが良い緊張感を持って仕事が出来ている
② アロンソ効果

と言うことだろうか。ニューウィーの離脱は非常に大きいと思っていたが、今年のマシンはニューウィーの遺産を上手に活かしているだろう。過激な部分は過激に、コンサバな部分はコンサバに。うまくバランスの取れたマシンだと思う。
 そして、アロンソがモチベーターとなってチームを鼓舞しているシーンが多く見受けられるのも好材料だ。これはバトンとは全く逆で本当に素晴らしいと言わざるを得ない。ある意味ミハエルにも通ずるものがあるんじゃないだろうか。
 この辺は、ライコネンも見習って欲しい気もする。性格が違いすぎるから無理だろうけど…。


■第2位 : ハミルトンが3戦連続表彰台に登ったのが驚いた

 ある程度実力があることは予想できたとしても、2強4人のドライバーがいながら3戦とも3位以内を確保しているのに驚きを隠せない。
 しかもアルバートパークでは、スタートでアロンソをぶち抜くシーンを見せ付けての3位。セパンでは、マッサを撃墜しての2位。シャキールでは老獪にミス無く走って2位と、安定感は正直、2強4人のドライバーの中で1番だった。今年はデ・ラ・ロサで…なんていっていた自分が恥ずかしくなるくらい、この人は速かった。デ・ラ・ロサなら3位2位2位なんてリザルトは不可能だったと思う。
 しかし、まだ優勝はしていないわけだし、将来的にF1を背負って立つ人材だとは思うけど今年のワールドチャンピオン候補とか祭り上げちゃうのはどうかと思うぞ。本人は、あのレース運びを見る限り、メディアのそんなアゲアゲムードに乗ってしまうような若造ではなさそうなのでさほど心配していないが、開幕3戦では見せていない、GP2時代の切れ味鋭いオーバーテイクをライコネンやマッサに挑めるのかどうか、非常に注目している。F1は非常に抜きにくいとは思うが、そういうシーンを今年見られるのかに注目したい。


■第1位 : SuperAguriが開幕戦でQ3まで残ったことに1番驚いた

 2007年と言う現代においても、F1に痛快サクセスストーリーはあったということだ。
 グランプリウイークが始まろうとする火曜日にニューマシンの全体お披露目。11チーム中当然一番最後のニューマシン発表。もちろんシェイクダウンもままならず(RA106ハイブリッドでパーツ類はテストしていたけれど)、そのマシンがQ3に残るなんて、世界中の誰もが予想していなかったはずである。
 それが、金曜日から走り始めたら速い速い。常に中位以上のタイムで我々を盛り上げてくれ、
「初のQ1突破なるか!!」
なーんて期待もピークに達していたら、とんでもない!!琢磨はQ2で10位から落ちなかったもんだからさあ大変。
誰も給油準備していない。作戦も立てていない。でも嬉しい!!
Q3後は、優勝したかのようなクルーのお出迎え。琢磨はクルーに担がれて満面の笑み。こんな痛快な絵物語が開幕戦で見られたことは、本当に驚きだった。
 スパイカーなんか、シコシコテストしていたのにSuperAguriの影さえ踏めなかったわけだから、この躍進は本当にすごい。
 ただ、ポイントが取れるのは開幕3戦までかなぁと思っていただけに、ノーポイントとはちょっと残念。ヨーロッパラウンド以降は各チームマシンの熟成度も上がるだろうから、ポイントは段々ハードルが高くなるんじゃないかと思う。
 でも、また我々に夢を見せてほしいなぁ…


 こんなことを書いていても、スペインGPは後2週間後。
 待ち遠しいですねぇ…
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by R-130 | 2007-04-28 17:40 | ∟F1 2007 Other issue


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