2007年 04月 27日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグベスト4 1stleg②
 実は昨日夜に、おりゃああっと書き上げてアップ直前に何かの拍子に間違ってtabキーを押してしまい、その後enterキーを叩いてしまってページが移動。書いていたもの全てパーと言う、これまでにも何度となく同じ過ちをしていたんだけどまたやってしまい、書く気が失せたので簡単に流したい。でも、試合内容はマンUvsミランに劣るかもしれないが、監督の戦術対決としては非常に見ごたえのある試合だったように思う。


○ チェルシー 1 --- 0 リバプール ●  at スタンフォードブリッジ
【得点者】 J・コール('29)
【警告・退場】 マスチェラーノ(b)


■ チェルシー 4-3-3(シェバとJ・コールのポジションは流動的)

シェフチェンコ  ドログバ   J・コール

     ランパード    ミケウ

          マケレレ

A・コール テリー カルバーリョ フェレイラ

           ツェフ
【交代】

 シェフチェンコ   →   カルー ('76)
 J・コール   →   ライト・フィリップス ('85)

 カルバーリョが間に合い、RSBにフェレイラと守備的布陣。バラックの怪我での離脱は非常に痛手。3トップは上手にポジションチェンジしながらチャンスをうかがう。


■ リバプール  4-4-2

     ベラミー   カイト

ゼンデン           ジェラード

     マスチェラーノ アロンソ

リーセ アッガー キャラガー アルベロア

         レイナ
【交代】

 ベラミー   →   クラウチ ('53)
 アロンソ   →   ペナント ('83)

フィナンを故障で欠き、右にアルベロア、左はリーセを配する苦しい布陣。シッソコでなくマスチェラーノは、攻撃的にいくというベニテスのメッセージか。


 両チームの戦術的メッセージは明確だった。
 チェルシーは、完全にアウェーゴールを与えない。守備的布陣で臨み、ドログバへのロングボールからのポストプレーで得点できれば儲け物、という戦い方だった。決勝Tで、リバプールがすべてアウェーゴールを奪って有利になっている点をモウリーニョは充分わかっているはずだ。ここで、アウェーゴールを渡して勢いづかせたくはなかったはずだ。
 布陣ではマケレレだけでなくミケウも上がりを自重し、実質中盤で攻撃的に振舞っていたのはランパードだけ。前線の3トップ+ランパードの個人技+ひらめきにモウリーニョは全てを託していた。
 
 一方のリバプールも、フィナンが故障でスタメンで起用できなかった誤算はあるものの、シッソコでなくマスチェラーノを中盤に配するあたり、パスで繋いで攻撃を重視するサッカーを目指していたはず。ただ、両SBがフィナン、アルベロアで固めれば守備的な不安も少なくてすんだだろうが、リーセをLSBに配さなくてはならなかったところに、彼の持ち味である攻撃力を半減させたばかりか、守備にも不安を抱えてしまったところに、ベニテスの誤算があったかもしれない。

 試合は、予想以上にチェルシーペースで進んだ。
 ロングボールをこれでもかとドログバに放り込み、ドログバのポストプレーから生まれたチャンスをシェバとJ・コールが狙う。相手がシュートを弾いたルーズボールは、ランパードがミドルを狙うというスタイルを確立。これほどまでにシンプルな戦術に打つ手がなかったのは

・ドログバの身体能力がずば抜けていたこと
・ドログバのマーカーにアッガーが多く対応していたこと

が挙げられる。90分間、ドログバにキャラガーがついていれば少しは違った結果になったかもしれないが… 
 得点シーンの29分はカウンター。カルバーリョのフィードにドログバが右サイドを突破し、アッガーを惹きつけて中央へ絶妙の折り返し。これにJ・コールがうまく詰めてチェルシーが先制した。
 チェルシーの3トップは巧みなポジションチェンジでマーカーを絞らせなかっただけでなく、チャンスメイクに、そして詰めに大きく貢献しいていた。モウリーニョが"前半の勢いならもっと点が入ってもおかしくなかった"と嘆いたのもあながち強がりではないほどチェルシーは、堅守+カウンターから試合を握っていた。


 リバプールは、お得意の堅守+カウンターを相手に実践されてしまい、リズムの狂った試合だった。左サイド(チェルシーの右サイド)を必要なまでに突いた攻撃まではうまく行くが、最後の詰めの部分がうまく行かなかった。チェルシーのDFラインが非常に集中していたこと。A・コールもフェレイラも攻め上がりを自重し、守備に貢献。マケレレもミケウも中盤のスペース消しに奔走していた。実質、懸案のチェルシーの右サイドもマケレレとの連携守備で必要以上のチャンスを許していなかった。
 リバプールはちょっとした課題を見つけたはずだ。攻めあがってこない相手に対して、どのような崩しを見せればいいのか。
 これは現代サッカーにおける命題のようなものである。これに昨年チェルシーが苦しみ、今年はバルサが苦しんでいる(バルサの場合はそれだけではないが)。それに対するチェルシーの答えがバラックを中盤に配した4-4-2なわけで、カウンターだけでなくポゼッションにも対応しうるサッカーを模索していたと言うことになろうか。
 リバプールの場合、攻撃的なバルセロナにこの戦術が見事にハマった。中盤の素早いプレスから両サイドにボールを配する見事なカウンターで、昨年のチャンピオンをベスト16で沈めた。しかし、今回のように引いて守られる相手に対してどのように戦うのか。
 ベニテスもそれを見越してマスチェラーノを配したが、メッセージ性としてはいまひとつだった。確かにベラミーが病み上がりで殆ど仕事らしい仕事をしていなかったのもあるかもしれない。しかし、そこを見切ってクラウチに変えた後も、チームのリズムを変えられなかった事はベニテスの責だろう。例えばロングボールを多用してポストプレーにかけるとか、やりようはあったはず。クラウチがじれて、自陣まで下がってボールを受けに来る時点で、リバプールの勝利はないと感じた試合だった。

 両監督とも展開をよくシミュレートした布陣とゲームプランだと思ったが、より現状を把握していたのはモウリーニョ、ミッションの遂行を確実に行えたのはチェルシーのメンバーと言うことだろう。

 2ndlegでは、リバプールも攻撃的に行かざるを得なくなる。チェルシーとしてはカウンターが狙いやすくなるだけに組みやすし、と言えるかもしれない。
 もっともフィナンが復帰して、リーセをLSHにまわすことが出来れば、CLで猛威をふるっているミドルからロングレンジでの強烈なシュートが帰って来るかもしれない。本当はベニテスは1stlegでこの攻撃を使いたかったはず。この辺の駆け引きも見物である。

 アンフィールドでリバプールは起死回生を狙う。 
 チェルシーはモウリーニョ悲願のビッグイヤーに王手を掛けられるか。
 2ndlegはどちらも見ごたえのある試合になりそうだ。
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by R-130 | 2007-04-27 08:28 | ∟UEFA CL 06-07


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