2007年 04月 05日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ ベスト8 1stleg ②
 日本時間の本日早朝に行われた2試合は、プレミアのマンU・チェルシーが、ASローマとバレンシアと戦った。早速振り返りたい。


△ チェルシー 1 --- 1 バレンシア △  at スタンフォードブリッジ
【得点者】 シウバ('30) ドログバ('53)
【警告・退場】 ドログバ(b) ディアッラ(b) シウバ(b) アルベルダ(b) アジャラ(b)


■ チェルシー 4-3-3?(4-4-2っぽくも見えましたが微妙 シェバの位置が特に…)

カルー     ドログバ    シェフチェンコ

     ランパード    バラック

           ミケウ

A・コール テリー カルバーリョ ディアッラ

           ツェフ
【交代】
カルー → ショーン・ライト・フィリップス ('75)
ミケウ → J・コール ('75)

 ロッベン、エッシェンが怪我で苦しい布陣。RSBはディアッラで先発。
 75分に勝負をかけるべく、4-4-2(4-2-4?)の布陣にチェンジするも、J・コールはまだまだフィットに時間がかかりそう。


■ バレンシア 4-4-1-1

                 ビジャ
        シウバ
 ビセンテ                ホアキン

        アルベルダ  アルビオル

 デル・オルノ モレッティ アジャラ ミゲウ

             カニサレス
【交代】
ホアキン → ウーゴ・ヴィアナ ('87)
ビジャ → ホルヘ・ロペス ('90+2)

 マルチェナを出場停止、バラハを再度負傷でボランチを欠くバレンシア。CBのアルビオルをボランチに回してモレッティをCBに起用。
 デル・オルノは古巣対決。フローレス監督にチェルシー攻略法を教えたという話題がメディアをにぎわせていたが果たしてどうか。


 試合は予想通り非常に守備的に進み、特にアウェーのバレンシアはなかなか攻めに人数をかけない展開。チェルシーはポゼッションで上回るもなかなかバレンシアに風穴を開けられない。
 そんな守備的な展開の中、得点が動いたのは前半30分。
 シウバが単独で左サイドを突破し、左斜め45度、距離にして30メートル強の所から強烈なロングシュートを放つ。これはいかなツェフでも弾くことができず思わぬ形でバレンシアが先制。スタンフォードブリッジも予期せぬ失点に静まり返る。
 後半、両チームとも選手交代はなし。やはりチェルシーがポゼッションを高めて攻め込むもなかなかゴールを割る事ができない。そんな中またしても予期しない形で同点弾が生まれる。
 後半8分。カニサレスのゴールキックが、A・コールに渡る。これをすかさずA・コールがロングフィードでバレンシア陣内に蹴りこむ。焦ったバレンシアDF陣、ラインを上げており急なフィードに対応が完全に後手に。それをドログバが見逃さず、バレンシア陣内めがけて走りこみワンバウンドしたボールをそのままダイレクトに頭でカニサレスの頭を越すベティングシュート!!いきなりチェルシーも追いつく。
 フローレスは流石にアウェーで1-1と言う状況では勝負を仕掛けず守りを固める作戦に。
 モウリーニョは残り15分で、ライト・フィリップスと病み上がりのJ・コールを投入し、得意のサイドアタックから活路を見出そうと勝負をかける。
 最後はカルバーリョまで上がって得点を目指すも、フローレスも選手交代をうまく使ってしっかり時間稼ぎ。1-1でタイムアップ。バレンシアが同点でアウェーゴール1をメスタージャに持ち帰る結果となった。



○ ASローマ 2 --- 1 マンチェスター・ユナイテッド ●  at スタディオ・オリンピコ
【得点者】 タッディ('44) ルーニー('60) ヴチニッチ('66)
【警告・退場】 ペロッタ(b) スコールズ(b/s) スールシャール(b) エインセ(b)
※ ペロッタが次節サスペンションで出場停止

■ ASローマ 4-5-1

           トッティ

マンシーニ ペッロッタ タッデイ ヴィルヘルムション

          デ・ロッシ

パヌッチ  キブ     メクセス   カッセッティ

            ドニ
【交代】
ヴィルヘルムション → ヴチニッチ
タッディ → ロージ

 ピサロがサスペンション。トネットが怪我。RSBは守備に若干の不安があるカッセッティ。中盤はちょっとわかり辛かったが、ペッロッタとタッディが交互に引き気味、マンシーニとヴィルヘルムションはサイドに張り出していた。
 移籍してあまりパッとした成績が出ていないヴチニッチの交代がなんとなんと…


■ マンチェスター・ユナイテッド 4-4-2

       ルーニー  スールシャール

  ギグス                  ロナウド

        スコールズ  キャリック

エインセ ファーディナンド ブラウン オシェイ

           ファン・デルサール
【交代】
スールシャール → フレッチャー
ギグス → サハ

 ヴィデッチ、ネビル、エブラ、シルベストル・パク・チソン…怪我人続出でもうラーションもいない。スールシャールとサハとフレッチャーは病み上がりと言う厳しい状況のユナイテッド。帯同メンバーにも聞きなれない名前の選手が含まれており現状のメンバーがベストでありながら交代枠に効果的な選手がいないという、逆風吹き荒れる状況。冷静に考えればマンU有利と言う下馬評は本当か、と疑いたくなるがどっこいリーグ戦では本当に勝負強いところを見せている。この強さをCLでも見せ付けるのか。ロナウドの高速ドリブルはローマ陣内をキリキリマイにさせるのか、見物だ。


 前半。
 キックオフからいきなりマンU陣内に攻め込むローマ。早速奪ったコーナーキックも、トッティが息もつかずに蹴りこみ(カメラが間に合わないほど)明らかに主導権を握ろうとするスパレッティの積極策が見て取れた。この手法が功を奏し、ローマが優勢な時間帯が多かった。
 そんな中、積極的な守備を見せていたスコールズのプレーが仇に…前半34分に2枚目のイエローでいきなり退場!!マンUはリーグ戦でもあまり経験のない10人でのプレーを余儀なくされることに…これがマンUのゲームプランを大きく狂わせたことは言うまでもない。
 必然的に数的有利となり、更に攻め込むローマに先制点が生まれたのは前半42分。
 ショートコーナー→トッティがボールを受ける→縦に走りこむマンシーニに絶妙のパス→マンシーニがマイナスのクロス→タッディがゴール!!見事な先制点だった。

 後半。
 メンバーの交代は無し。ただ、マンUはスコールズと言う中盤の配給役を失い、実質カウンターに全てを賭ける戦術に変更。
 その戦術が活きたのが60分。セットプレーでローマの選手がマンU陣内に多く残っていた時の鋭いカウンターが炸裂。
 ロナウドが高速ドリブルで自陣から右サイドを駆け上がる→右に開いたスールシャールにパス→スールシャールセンタリング→フリーのルーニーがワントラップして落ち着いてシュート!!ゴール!!
 後半も怒涛の攻めを見せていたローマに風穴を空けた瞬間だった。
 しかし、ここでスパレッティが采配をふるう。
 いまいちフィットしていなかったヴィルヘルムションに代わってヴチニッチを投入。シーズン前半を怪我で棒にふるい、復帰後もなかなかインパクトを残せなかった彼がいきなり大仕事をやってのけようとは誰が思っただろうか。
 交代の4分後、後半21分。マンシーニの鋭いシュート→ファン・デルサールが辛うじて弾く→そこにヴチニッチが詰める→強烈な弾道がマンUゴールに突き刺さる!!ゴール!!勝ち越し!!
 ローマに蔓延していたいやぁな流れを僅か6分で引き戻しその後もローマは行け行けどんどんで攻め立てる。
 ファーガソンは、フレッチャーを入れて守備のバランスを取り、サハを入れて一縷の望みを繋ぐも叶わず。一方最後までローマが押しに押すも追加点を上げるには至らず、結局2-1でタイムアップ。ローマとしては、もう1点がほしかった試合、マンUとしてはスコールズの退場もありながら2-1で終えられたのは悪くない結果ではないだろうか、と言う試合に思えた。

 この試合のポイントは、スパレッティがよくマンUを研究していたと言うことに尽きそうだ。
 まず、ホームの地の利とマンUに主導権を握らせないために試合開始直後から積極的に攻めたこと。これが良かった。あまりマンUの時間帯になることなく試合は進み、想定外のスコールズの退場まで引き出せたのだから、スパレッティとしてはしてやったりではなかっただろうか。
 また、ロナウドとギグス対策もしっかり出来ていた。自陣内にこの2選手が入ってくれば、必ず2人がかりで潰しに行くというルールを徹底し、突破を許さなかったこと。特にロナウドはカウンターのとき以外殆ど何もさせてもらえていなかった。リール戦での教訓をうまく活かしている。
 これだけ戦術がハマりながら、2得点に終わったのは何とも悔やまれるだろう。勢い的にも、1-2点は取れそうだっただけに、この甘さが致命傷になる可能性は否定できない。

 マンU陣営にしてみれば、スコールズが退場になった時点でお手上げだった。
 オプションらしいオプションも持ち合わせず、采配もへったくれも無い状況下で、10人になってからアウェーゴールを奪ったのはチームとしての底力を感じる内容だった。
 2ndlegも非常に楽しみな試合が楽しめそうだ。

 2ndlegは間髪あけず次週に行われる。
 いよいよベスト4が決定する。来週も見逃せない1戦になりそうだ。


    

 
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by R-130 | 2007-04-05 23:56 | ∟UEFA CL 06-07


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