2007年 03月 13日
F1:開幕まであと3日!!セーフティーカーのルール変更を考える
 もう、機材は続々とメルボルンじゃないでしょうか?ドライバーも時差対策のため全員集結しているもの思われます。いやはやあと3日で2007年のF1シーズンも開幕!!明日にはSuperAguriの新車も発表されます。

 さて今回も、前回に引き続き2007年のレギュレーションの変更点について考えてみたいと思います。今回は大きな変更があったセーフティーカールールについて。よりシンプルな対処に帰結したつもりが、偉い面倒なことに…ちょっと考えて見ましょう。

【セーフティーカーについての変更点】

1 セーフティーカー導入時に隊列がきちんと組まれるまでピットイン禁止

2 トップと同一周回のマシンの間に周回遅れのマシンがいる場合には

  この周回遅れのマシンを1回前に出し、隊列の最後尾につける


 
 まず1について。
 昨年までは、SCのサインボードが出ると、各チーム一気に無線で「SCはいるからピットインしろぉ!!」と言う指示が出る場面が多かった。すごい時なんか、トップがピットインしてトップで戻ってSCのホールド受けたりすることもあった。いつかは忘れたけど。
 このように、SCの入るタイミングですぐピットに入ればピットのロスタイムを帳消しに出来る「美味しいタイミング」であったことが伺える。現に2台同時に入れて、1台後ろで待機させていても美味しい、と言う決断を下すチームは多かった。フェラーリなんかは、よく2台同時をやっていた。それでトルコGPでは順番間違ってアロンソに優勝掻っ攫われたけど…
 逆に今までのルールで損をするドライバー・チームもいた。それはロングスティントを敢行中のチーム・ドライバー。彼らはコースに留まり。ピットの回数を他チームより減らすことでアドバンテージを得ようとしているのに、このSCがコースインすることで、ショートスティントの方々のピットのタイムロスが消えてしまえば、我々は一体何のためにコースにとどまると言う作戦を取ったのか?と言う嘆きも聞こえてくるというものだ。
 今回、そのおかしな現象面を抑止するために、マシンの隊列が揃うまでピットイン禁止。と言う措置が取られたものと推測する。こうすれば、SC中にピットインすれば、順位は間違いなく最後尾、複数のドライバーがピットインしても最後尾近くまで落ちる計算となる。間違っても、ピットのタイムロスを軽減できたと言うことにはなりにくいだろう。確かにピットのロスタイムがあっても隊列がホールドされているため、ピットアウト後のターゲットとのタイム差はそれほど広がらないかもしれない。しかし、その間には遅いクルマが沢山いる他、そのクルマを交わしてターゲットに近づくためには相当のタイムロスを覚悟しなくてはならないだろう。これで、SC導入でピットが大賑わい、というシーンは減るものと思われる。
 ただ、これには問題が1つ。そうガス欠問題である。隊列が整うのにどれだけの時間を要するのかわからないが、今まさにピットインしようと思った直前にSCが導入されたら、どれだけ低速で周回されようとその時間によってはガス欠もあり得る。この辺の問題は非常にデリケートだ。それも、新ルールの妙だ、と言ってしまえば簡単だが、好調なドライブを全く関係ないところで起きた第3者の事故でパーになってしまったと言うのは、泣くに泣けないだろう。この辺は再考の余地があるかもしれない。

 2について。
 簡単に言ってしまえば、上位の争いの間に周回遅れを挟まないルールと言うことになる。これまでは、SC導入後、1位と2位の車の間に周回遅れが5台挟まっていて、SCout後も2位の車が周回遅れをパスするのに手間取り、道が開ける頃にはトップのタイム差は5秒以上に広がっていた、なんてこともざらにあった。そんな問題を解決するためにこの方式が採用されたのだろう。巷では、アメリカ方式、などとも言われているようだ。
 なるほど、強きをくじき、弱きを助けるいいアイデアのように見えなくもない。上位は周回遅れをはさまず、SCルールで大差がついていても、SCがoutするときはtail to noseになるわけだ。トップにとっては泣きそうなルールだが、見るほうにとっては面白いかも…しかしこれもチームによってはとんでもないとばっちりを喰らうところもある。
 例えば、予選で波乱があったり、天候がめまぐるしく変化して、普段はポイントにありつけそうにもないチームが上位を走ったりしているときがあるとする。しかも、波乱の展開だから後ろとのタイム差が約1分あり、これなら1周2秒縮められてもゴールできる、と言う計算を立てていた矢先にSCが導入されたとする。すると、1分の差といえばもうすぐ周回遅れ、と言うギャップ。上位陣の間に自分の後ろのターゲットが挟まれていたとする。すると今回のルールが適応されて、その車は1位を追い越して同一周回にゲインしてで後方につけることになる。すると1分近くあった差が見る見る10秒を切る差になるのだ。レース再開後1周2秒詰められれば5週で追いつかれる計算だ…
 そう、このルールは弱きを助けるようでいて、そうならないケースも多々あると言うことだ。簡単に言えば、SCが導入されると上位の変動はあっても下位に関しては実力どおりの結果で収まることが多くなると言うことだ。まあ、ルールなんて決まりごとなたげに誰かに有利に働いたり、不利に働いたりするのは致し方ないのだが、なかなか全員が一致する落としどころと言うのは難しいなぁ、と改めて感じた。

 果たしてセーフティカーの新ルール。どのように作用するのだろうか。
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by R-130 | 2007-03-13 23:58 | ∟F1 2007 Other issue


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