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2007年 03月 09日
サッカー:UEFAチャンピオンズリーグ Best16 2ndleg バイエルンvsレアル・マドリー観戦記
 八百屋の2ndleg生観戦は、バイエルンvsレアル・マドリーの1戦。ミランvsセルティックも気になったが、前節同様ガチガチになることが予想されたので、打ち合いになりそうなこちらの試合を生観戦した。斜陽の2チームが果たしてどのような戦いを見せてくれるのか。試合は開始早々から大変な事に…

■ バイエルン 4-4-2

    ポドルスキー     マカーイ

           ファン・ボンメル

シュバインシュタイガー     サリハミジッチ

           ハーグリーブス

ラーム  ルッシオ    ヴァン・ヴイデン  サニョール

              カーン
【交代】
・ポドルスキー → ピサロ   ('69)
・サニョール → ゲルリッツ   ('85)
・シュバインシュタイガー → デミチェリス   ('87)

 ポドルスキー→ピサロは1stlegと変わらない采配。何故ピサロはスタメンにならないのか。
 後半途中、ファン・ボンメルが退場になり、守備固めにデミチェリスを投入。
 サニョールとゲルリッツは時間稼ぎ。

【得点者】
マカーイ('1) ルッシオ ('66)

【警告・退場】
ポドルスキー(b) ファン・ボンメル(b/s)



■ レアル・マドリー 4-3-1-2

    ラウール   ファン・ニステルローイ

         イグアイン

ガゴ     ディアッラ     エメルソン

ロベルト・カルロス エルゲラ セルヒオ・ラモス トーレス

             カシージャス
(フォーメーション表記したが自信なし、エメルソン・イグアイン・ラウールのポジションが良くつかめなかった)

【交代】
・エメルソン → グティ   ('32)
・イグアイン → カッサーノ   ('46)
・ガゴ → ロビーニョ   ('75)

 前半途中でエメルソン→グティ。ガゴ・ディアッラのWボランチに2列目にイグアインとグティ。
 後半開始ともに切れのなかったイグアインに代えてカッサーノに託すも大きな効果はなし。
 最後はなりふり構わずロビーニョを投入するももはや打つ手なしの状態。
 レジェスやベッカムがいれば…レアルファンよりもカペッロがそう嘆いていたかも。

【得点者】
ファン・ニステルローイ ('83)(PK)

【警告・退場】
セルヒオ・ラモス(b) グティ(b) ディアッラ(b/s)



 何度も書いて恐縮だが斜陽の2チームの試合。共に名門・常連ながら国内リーグの優勝が難しくなりつつあるだけにCLに照準を合わせざるを得ない状況なのも面白い。
 特にレアル・マドリーはこの大一番の後にクラシコを控えているだけに、カペッロの去就にも注目が集まる。彼の監督人生初の更迭があるのか?暗い、と思われそうだがその辺も注目の1戦だった。

 前半。
 開始11秒と言う、CL新記録で得点を奪ったのはバイエルンのマカーイだった。
 レアルボールでキックオフ後、ロベカルのトラップミスをサリハミジッチがスティールして猛然とレアル陣内へ。併走していたマカーイにラストパスし、フリーになっていたマカーイが落ち着いてレアルゴールへ!!いきなりの先制点にミュンヘン・フースバルシュタディオンが大沸騰!!カペッロがトリボーテの守備的布陣で臨んだゲームプランは僅か11秒で修正を余儀なくされる。
 その後試合が落ち着きつつあったが、レアルは先制されたショックか落ち着きを欠き、その後もカウンターでマカーイやポドルスキーがカシージャスと1対1になるシーンがあったが、シュートが甘かったのとカシージャスが何とかセーブし前半はそれ以上の失点を許さなかった。
 レアルは、トリボーテで望んだ為中盤からのボールのつなぎのリズムが悪く、ガゴが出しどころにあぐねたパスを悉くバイエルン側がカットしていた。カペッロの指示だろうが、両サイドバックも失点を恐れてか攻め上がりを自重し、カゴとのパスの出しどころに窮し、ラウールが何度も自陣まで戻ってきたおかげで、バイエルンは失点の脅威から更に遠ざかることに成功した感の前半だった。
 バイエルンは先制後、実質リードの状態になり無理な仕掛けは自重するも、カウンターの道筋はしっかり確保し隙あらば更に追加点を狙う構えだった。

 後半。
 クディ加入後、攻撃にリズムが出てきているが後一歩が足りないレアル。そんな中、バイエルンの攻撃でペナルティエリア内レアルのCB(エルゲラ?)が手にボールが当り明らかにハンドだったが、主審は笛を吹かずにCKの判定。しかしそのCKをルッシオがまたしても頭で合わせてバイエルンが2点目をゲット!!これで実質レアルに引導を渡した。
 失うものが無くなったカペッロはロビーニョを投入して、更に攻撃の活性化を図るが、バイエルンのしたたかな試合運びに0点のまま時間が刻々と過ぎていく。
 そんな中、投入したロビーニョがPKを獲得。このプレーがPKに値するかどうかは微妙だが、先ほどのハンドの判定を流した分の"おあいこ"判定だろうか?
 PKの時に、キッカーが蹴る前にエリア内に入った入らないで、ファン・ボンメルとディアッラが口論に。2人ともその前にプレーでイエローをもらっており、ここで2人とも2枚目のイエロー提示で退場。ファン・ボンメルの次節出場停止は痛いがここは時間稼ぎのパフォーマンスだったか?
 PKはここぞと言うときにPKを外すと評判のファン・ニステルローイが落ち着いて決めて1点差。このときの残りが10分少々。
 ここで老獪な海千山千のヒッツフェルトは、バイエルンはデミチェリス・ゲルリッツを投入して巧みに時間稼ぎを行いついに時間切れ。バイエルンが2-1でAGG3-2でベスト8進出を決めた。
 しかし、正直サッカーの内容としては、それ程見るべき内容があると言うわけでもなく、やはり斜陽の2チームらしい試合展開であった…


 尚、ヒッツフェルトはこの半年だけの暫定政権であるところを改めて強調。今年の夏で監督を辞することを改めて強調している。
 後任候補として、マテウス(現ザルツブルグ監督)、クロップ(現アーヘン監督)、クリンスマン(元ドイツ代表監督)、フェラー(元ドイツ代表・元ローマ監督)、ブッフバルト(元浦和レッズ監督)や果てはモウリーニョの名前まで挙がるような非常に多くの候補がリストをにぎわしているが、どれも現実味に欠けているの言うのが現状だそうだ。バイエルン首脳陣は、リーダーシップのある若い監督を希望しているようだが、クリンスマンは代表時代にバイエルン首脳と悉く反目しあった仲であり、このオファーを受ける可能性は今年インテルが゛優勝を逃す可能性よりも低いだろう。
 また、"現実路線への転換"を名目に大枚をはたいて補強をした今シーズンの結果がこれと言う、散々なカペッロも更迭も秒読み段階だ。カペッロも更迭については「会長に任せる」のひと言にとどめており、クラシコでも敗戦すればいよいよ更迭の可能性が高まるだろう。ただ、バルサもCL敗退を余儀なくされており、クラシコには高いモチベーションで望んでくるかもしれない。勝つことは容易なざる事に違いは無い。これまでカペッロを擁護していたレアル首脳がどのような行動を取るか。この1週間が見ものである。

by R-130 | 2007-03-09 22:29 | ∟UEFA CL 06-07


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