2007年 01月 27日
スポーツ:星野仙一阪神SD、五輪野球代表監督へ
 2008年の北京五輪のベースボール日本代表監督に、阪神シニアディレクターの星野仙一氏が就任することとなった。
 八百屋は野球ファンではないが、これは非常に喜ばしいことだと思う。「闘将」という言葉がぴったりのこの星野監督は、ドラゴンズやタイガースを率いて、リーグ優勝に導いたこともあり、名将と言っても差し支えないだろう。何よりも、その闘志をむき出しにし、味方を鼓舞することに優れている数少ない監督だ。"カリスマ"という言葉がぴったり当てはまり、選手からの信頼も厚い。かつて五輪代表を率いた長嶋前監督や、昨年WBCの日本代表監督を務めた現ソフトバンクホークス監督の王監督からも"お世辞抜きの"エールを送られており、球界もこの決定にいいムードになっている。
 さて、獲得は望みうる最高の人事となった。後は、本当に、真の"ベストチーム"としてのオーダーが組めるかどうかに焦点は絞られたといっていいだろう。
 前回の五輪では、1チーム2選手、という取り決めの中で各チームに送り込む選手の"質"にばらつきがあったのも事実だ。また、ポジションがどうしてもかぶってしまう選手などもおり、選出に苦労が耐えなかったという事実も側面にあったようだ。
 今回は、そのような1チーム2選手といった決め事を撤廃。原則ベストメンバーを招集するため、そのような縛りを無くしたという事だ。果たして、星野監督が望みうるメンバーを召集することが出来るだろうか。
 昨年のWBCでも、辞退者が出たこの"日本代表"。サッカーと背景が大きく異なり野球の日本代表は非常な微妙な立場におかれている
 今回の大きなポイントを整理してみる。


■ メジャーリーガーはオリンピックに"出られない"可能性が高い

 別にオリンピック委員会がそのような規則を作っているわけではない。メジャー側が、オリンピックには出さない、としているだけである。と、言うことは、イチローや松井や松坂を始めとする日本を代表するメジャー軍団は、オリンピックの代表選考にすら入れられない可能性が高い。メジャーの選手を連れて行きたければ、メジャーリーグ機構とも話し合う必要があるだろう。


■ 予選の"タイミング"

 今回、北京オリンピックということで開催国の中国は無条件で出場が決定しており、この後のアジア予選での出場枠は「1」と非常に狭き門になっている。これを、隣国の韓国と争っていくことになる。この、アジア予選は日本のシーズン終了後の11月に予定されている。この日程なら比較的集めやすいことが予想される、それでも怪我もしていないのに"怪我"を理由に辞退する選手もいそうだが…
 しかし問題はこのアジア予選に敗退した場合。この場合、2008年の2月か3月に行われる"世界最終予選"に進むことになる。各大輪の予選2-3位のチームが集められて最終的に篩いにかけられ、3チームに絞られる予選だ。韓国に負けた場合は日本はここにコマを進めなくてはならず、この時期ともなると星野監督の意中の全選手の招集は極めて低くなると言わざるを得ないだろう。と,いうのも選手は来るべきシーズンに向けての調整の真っ最中。この3月に国の威信をかけての真剣勝負に挑む為には、例年とは違ったサイクルで早めに体を作ることを余儀なくされる。結果、シーズン中にコンディション調整に苦しむ可能性もあるのだ。それは、今年のWBCに出場した選手の中に何人か見られた。そして、WBCにおいても、それを予見して出場を辞退した選手は少なくないのだ。もし、日本が最終予選に進むことになった場合、この問題が大きなポイントになるだろう。


 日本代表というのは、招集を断る権利はもちろんある。彼らがプロである以上、雇われているクラブチームに全力を傾けるのは至極当然のことだ。彼らの決定を我々がとやかく言う権利などどこにも無い。
 それは判っているのだが、それでもやはりファンは最強の日本代表が、世界の強豪国を倒す、というシーンにあこがれる。サッカーも然り。普段はもりあがらないJリーグも、オリンピックやワールドカップとなると多くの人が熱狂するのは、国の代表が世界に挑み勝利して欲しいと熱望するからであろう。長らく野球はそういう歴史とは無縁だったが、WBCをキッカケに、国別対抗の歴史が生まれつつある。野球がグローバルスポーツとなりうるためには、この試みが成功するかどうかにかかっているといっても過言ではない。その、前哨戦とも言うべきオリンピックでも、野球が熱くなってもらいたいと願う、外野の八百屋の気持ちである。
 そして、五輪への参加が非積極的なのは、報酬の少なさも無関係ではない。この案件は、日本の五輪競技全てにおいて言えるだろう。世界各国の平均水準を見ても、日本の報酬は驚くべき低さだ。このままでは、日本代表が全競技世界に対抗できるわけが無い、という専門家もいるほどだ。これなら、報酬の高いクラブチームの競技を優先する選手が多くなるのも致し方ないというむきもある。これは、是非日本のオリンピック協会にも考えていただきたい命題である。

 色々と、マイナス要因を今まで書いてきたが、それでも、野球最強の日本代表を見てみたい。セ・パ両リーグの猛者どもが集うナインを一度でいいから見てみたい。そしてその競演を是非観戦したい。
 プロ野球の選手の皆さん、是非、星野監督が日本代表として召集された暁には、何かしらの理由が無い限り、参加してもらいたいと思う今日この頃である。
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by R-130 | 2007-01-27 06:29 | Sports


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