2006年 12月 12日
F1:F1規則、今後5年の方針決まる FIAとGPMAも合意
■ F1規則、今後5年の方針決まる…F1-Live.com(以下の文章は、F1-Live.comより抜粋)

8日(金)、モンテカルロで世界モータースポーツ評議会が開かれた。GPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)とFIA(国際自動車連盟)との間で合意を見た規則変更案は、今後5年にわたってF1に大きな変化をもたらすこととなる。

規則変更の目的は次の4つ。

1)F1の最先端リサーチを通じて自動車産業、ひいては広く社会に貢献する
2)上記以外の不要な開発をストップする
3)対費用効果を上げると同時にコストを抑える
4)モータースポーツの頂点にふさわしいイメージと興奮を、より喚起する

年ごとの変更点は以下の通り。特に2010年以降については、自動車産業界のエキスパートからインプットを得ながら、GPMAとともに細部を詰めていく。


■ 2007年

・規則はすでに交付済み
・既存のデザインによる2.4リッターエンジンで、開発は凍結


■ 2008年

・規則はすでに交付済みだが、それに加えて前輪と後輪それぞれの中軸の間は空力パーツ類(バージボード、小ウイング、チムニー等)取付け禁止(全F1チームの同意が必要)
・風洞実験、その際に使用するモデル、シミュレーターのいずれか、もしくはすべてを制限(過半数のF1チームの同意が必要)
・既存のデザインによる2.4リッターエンジンで、開発は凍結。


■ 2009年

・ブレーキング時にエネルギーを再生、さらに再利用する
・ダウンフォースを50%削減
・追い越ししやすくするため、空力等を変更
・同じ駆動系(エンジンとトランスミッション)を4レース連続して用いることを視野に、既存の2.4リッターエンジンを続ける


■ 2010年

・従来は放出されていた熱分をマシン駆動に再利用
・排気ガス等のエネルギーをマシン駆動に再利用
・空力を部分または全体的に統一(もしくは市販車技術に生かせる空力開発のルール作り)
・既存の2.4リッターエンジン、もしくは同一の駆動系(エンジンとトランスミッション)の4レース連続使用を続行


■ 2011年

・同一エンジンの4レース連続使用はそのままに、高効率のターボチャージャー、燃料(エネルギー)の流入量制限、直噴、小型化かつ1万5,000回転超の高回転を維持、バイオ燃料(原料は自由だが、エネルギー効率を制限)等を採用
・シャシー製作の新しいアプローチを追求。例えばダウンフォースをより減少、シャシーとサスペンションならびにブレーキの制御により、コーナリング性能とハンドリングを向上、エネルギー効率向上に根ざしたエレクトロニクス開発(例:駆動制御等)の自由化、運転アシストの自由化等
・マシンに使用される素材を市販車の水準まで下げる
・その他の市販車技術


■ 2012年

・引き続き上記の新エンジンを使用。前述の事項を視野に置いて、さらに話し合いを行う。現時点で言及されていないが、今後有望かつ重要なテクノロジーや研究分野は取り入れていく
・原則的に新技術から生み出されたデバイスは、どのチームにおいても、望めば適価により供されることになる。


FIAでは19日(火)の会合を経て、2009年F1世界選手権の規則変更案を固め、大晦日までに投票を行い、規則に組み込む見通しだ。


 簡単に言えば、インディの手法を若干取り入れて、チーム間格差を無くしつつ、これまで放置していたエコロジーへの取り組みを鮮明に打ち出しつつ、やはりダウンフォースはモリモリ削減してオーバーテイクを増やそう、簡単に言えばそのような取り組みがなされようとしている。

 モータースポーツの1ファンだけに、偉そうなことは言えないが、F1を初めとするモータースポーツははっきり言って環境破壊である。資源を無駄に消費し、その見返りが殆どない。市販車にフィードバックされるような技術は殆どなく(全く無かった訳ではないが)、トップチームの予算を見ても、これほど金のかかるスポーツはそうはないだろう。
 さて、環境面の風当たりが年々強まるF1。今まで放置されていたその対策として、なんとも環境に配慮するような対策を今後実施していくことが盛り込まれているが、これは単に市販車に採用されている技術をF1にも取り入れていくだけのことであり(画期的な案もいくつかあるにはあるが…)、文章化されると目を見張るものがあるが、実際の施工される内容としてはそう大きなものはない。
 環境面で、僅かではあるが今までのように、石油使いまくり、排気ガス垂れ流しと言った環境に歯止めをかけることは出来るが、そっち系の技術開発にはやはり金がかかるだろうし、それにあれやこれを禁止しても、FIAの技術者より何倍も頭の良いエンジニアやスタッフが働いているチームの現場である。これまで以上に、違ったデバイスへの投資がかさみ、開発費削減のお題目は、有名無実化するだろう。

 ただ、前のブログから含め常々言い続けている"大きな転換期"を迎えているF1。今後の変更点は、レースを面白くもつまらなくもする内容を秘めており、FIAは音頭を誤ると、F1は間違いなく、多くのファンを失うことになるだろう。
 慎重にやってもらいたいものである。
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by R-130 | 2006-12-12 23:35 | ∟F1 2006 other issue


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