2006年 11月 13日
サッカー:セリエA11節 ACミラン痛恨の3連敗
 セリエAは11節に。ほぼ新チームの陣容も固まり、補強の良し悪しやチームの優劣が段々見えてきた。順位表はこちら。
 上位3チームは順当に勝利。インテルとパレルモが首位に並び、勝ち点4差でローマがこれを追う構図はこのところ変わっていない。4位以降は団子。そして、カルチョスキャンダルの裁定で勝ち点減も5まで軽減されたACミランは、貧打に喘ぎ、3連敗、16位にまで転落した。4勝4敗3分、得点11失点12。得点力は下から数えた方が早く、失点も決して少なくない。やはり、カルチョスキャンダルで補強が思うように進まなかったのが最大の要因だろう。

 そんな中、今週見た試合は、3位ローマと16位ACミランの好カード。サン・シーロにローマを迎え撃ったミランが、何とか3連敗を阻止しようとした試合だったが…
 ミランはFWのやりくりに苦労しているみたいだ。オリベイラとジラルディーノは、もう10試合消化しているのに、リーガでのゴールは僅か「1」ずつ。貧打に喘ぐミランの実情がここに集約されている。
 中盤の組み立てまでは、良いとは言わないが悪くもなく、そこそこの形を作るのだが、問題はフィニィッシュ。オリベイラはことごとく決定機を外し、ジラルディーノは殆ど試合を通じて生きた場面が見られず。得点も、ブロッキのミドル一発のみ。他の決定機もセードルフのミドルなど、あまりFWが活躍する場もなく、アンチェロッティは後半、FWを2枚替え(インザーギ、ボッリエッロ)するほど、今日もFWのパフォーマンスは低調だった。
 一方のローマは、好調を維持している。昨年のシステム4-2-3-1に徐々にダビド・ピサロも慣れてきたようで、攻撃陣は昨年と同様好調だ。
 トッティの1トップも、特性を考えればミスマッチのような気がするが、1トップながら、ちょっと引き気味にパスを受けて相手のマークを外し、2列目(マンシーニ・タッディ・ペッロッタ)のゴール前の走りこみにあわせるようなチャンスメイクを展開。4-2-3-1の1トップにに求められるポストプレーヤータイプ、タメを作るタイプとはちょっと異質だが、これはこれで、充分に機能しているローマの陣容だ。特に、トッティのチャンスメイクは、以前より磨きがかかった印象。動きそのものは全盛期に比べて随分落ちたが、その分老獪さや正確性は増している、ある意味、デル・ピエロにすこーし似てきたことがなくもない。
 ただ、破壊的なキック力を武器にした得点能力と、繊細な技術を武器にした得点力の2面性は相変わらず保持しており、ポジショニングも秀逸。動きは少ないが、頭で戦況を判断できる力は相変わらずで、派手な動きこそないものの、いい位置取りと抜群の決定力でチームに貢献している。2得点はいずれもトッティが取った物で、ボレーとヘッドだが、ポジショニングセンスと決定力が抜群に活かされた得点だった。
 守備も、CBのメクセスとキヴが安定した守りを披露。控えにはフェッラーリもおり、CBは磐石だ。
 ただ、ローマは選手層に不安がある。替えの利かない選手を多く保有しており、もし怪我などで戦線離脱した場合、間違いなくチーム力は大きく下がるだろう。

 ただ、この試合でも感じたことだが、ミランのように主力にベテランが多いと、やはり好・不調の波は激しくなってしまうのは否めない。特にベテランは1年を通しての安定的なパフォーマンスに期待できない事が、長期を通じた星勘定の計算に悪影響を及ぼすことは間違いないだろう。そういう意味では、カルチョスキャンダルの影響で満足に補強が出来なかったミランはこれから後半にかけて苦しむ可能性大だ。

 これでミランハ3連敗。このまま終わってしまうミランでないことはわかっているが、勝ち点減が5に縮まっても現在16位。このままでは、CL圏内も厳しくなりそうな気配が漂ってきた。ただ、現状4位との勝ち点差は9。まだまだ巻き返しは充分可能なだけに、これからのアンチェロッティの采配に注目したい。
 とにかくFWが覚醒しないと厳しいミランの現状である。
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by R-130 | 2006-11-13 10:20 | ∟Serie A 06-07


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